現役通訳士が教える「英語が話せる」ための「音読法」について

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英語を勉強するからには「英語が話したい!」と考えるのは当然です。しかし、実際にはこの目標を達成するのに苦労されている方が非常に多くいるのが現実です。このような状況を克服するために「オンライン英会話」をはじめられた方も多くいると思います。

実際に私は数十年にわたり、小学生から社会人の方まで、いろいろな分野の英語を指導する機会をいただいてきました。その経験からも、最近よく耳にする「読む」「聞く」「書く」「話す」という英語の4技能の中で、日本人の英語学習者が一番苦労しているのが「英語を話す」ことだというのは間違いありません。

今回は全国通訳案内士としてお仕事させていただいている立場から、「英語が話せる!」を実現するために私が最も大切だと考える英語学習法である「音読」についてお話させていただきます。

音読の正しいやり方を理解しましょう。

みなさんにも「音読」の経験はあるかと思います。特に中学・高校の英語の授業中にCD音声や先生のモデルリーディングに続いて英語を音読したことがあるのではないでしょうか。しかし、このような音読をすることによって英語力の向上を体感されている人は非常に少ないと思います。ここでは、音読を行う際の基本的な注意点を紹介いたします。

①数回でなく、少なくとも30回は音読する。
英文の難易度や分量にもよりますが、少なくとも30回は音読しなければ効果が実感できません。また、できる限り、連続して同じ英文を読むようにします。インプットの定着度がより強くなることに気付けるでしょう。

②音読する英文の内容は事前にしっかり理解しておく。
英文の内容はもちろんのこと、文構造などもしっかり理解しておきます。何が書かれているのかがわからない英文を読んでも英語力の向上は望めません。

③フニャフニャした声でなく、はっきりとした声で音読する。
フニャフニャと気持ちの入っていない声でなく、少し大きめの声でしっかりと英文を読む方が高い定着度が見込まれます。音読をする際に、発音について気にされる方もいますが、音読の目的はインプット量を高めることが中心ですので、発音に対する過度な心配は持たない方がいいと思います。

音読で用いる題材について。

先述の音読のやり方②でも記しましたが、英文の内容がわからないものを音読しても効果が薄れてしまいます。逆説的になりますが、内容と文構造がわかるものであれば、どのような英文でも大丈夫です。やり方の①で述べましたように、最低でも30回は音読するので、自分の興味のある内容の英文が好ましいと思います。

具体的な音読方法。

ただ英語を声に出しているだけではいずれ飽きてしまいます。そして、興味を失うことは挫折につながっていきます。私は次に示す3段階での音読を行っています。

音読①英文を見て(聞いて)、フレーズごとに音読
音読②英文を見て(聞いて)、一文ごとに音読
音読③日本語を見て(聞いて)、英文にして音読

一例をあげてみましょう。次の英文を用いることとします。

I was impressed with your talk and would like to know more detail.
(あなたのお話を素晴らしく思いましたので、もう少し詳しく知りたいです。)

音読①:英文を見て(聞いて)、フレーズごとに音読
(聞くor見る)I was impressed
(音読)I was impressed
   ↓
(聞くor見る)with your talk
(音読)with your talk
   ↓
(聞くor見る)and would like to know
(音読)and would like to know
   ↓
(聞くor読む)more detail.
(音読)more detail.

音読②:英文を見て(聞いて)、一文ごとに音読
(聞くor読む)I was impressed with your talk
(音読)I was impressed with your talk
   ↓
(聞くor読む)and would like to know more detail.
(音読)and would like to know more detail.

最後にすべて通して読んでみましょう。
(聞くor読む)I was impressed with your talk and would like to know more detail.
(音読)I was impressed with your talk and would like to know more detail.

音読③:日本語を見て(聞いて)、英文にして音読
(聞くor読む)あなたのお話を素晴らしく思いました
(音読)I was impressed with your talk
   ↓
(聞くor読む)ですので、もう少し詳しく知りたいです。
(音読)and would like to know with your talk

最後にすべて通して読んでみましょう。
(聞くor読む)あなたのお話を素晴らしく思いましたので、もう少し詳しく知りたいです
(音読)I was impressed with your talk and would like to know more detail.

音読することで「英語を英語のまま」理解することができるようになります。

日本人が英語を話せない、または、その場で言いたいことを表現できない原因は、日本語と語順の異なる英語を「日本語から英語に変換」して表現しようとしているからです。

例えば次のことを表現したいとき、
「今週末のパーティには友人を何人か招待しました。」

「①今週末の ②パーティには ③友人を何人か招待しました。」
③I invited some of my friends  ②to the party  ①I am having this weekend.

日本語では①→②→③となりますが、英語では③→②→①となります。このため、事前に英語の語順で考える習慣が大切になります。

(英語を英語のまま理解の例)
「③友人を何人か招待しました」「②パーティには」 「①今週末の」
③I invited some of my friends  ②to the party  ①I am having this weekend.

この英語を英語のまま理解する習慣は、何度も声に出す「音読」によって身につきます。英語を英語のまま処理する能力を高めることが「英語を話せる!」ための最短ルートだと言っても過言ではありません。ぜひお試しいただければと思います。

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