意外な単語もあるかも!?英語ネイティヴも混同しやすい英語20選

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日本語には「橋」と「箸」と「端」のように音が似ていて外国人なら音だけ聞くとわかりづらいものや、「うる覚え」と「うろ覚え」などのように日本人でもどちらが正しいのか迷ってしまうものがあります。英語でも同じで、ネイティヴが混同しやすい単語が数多くあり、それに関する記事もたくさん書かれています。

この記事ではネイティヴにとって特に「音が似ていて混同しやすい」「意味を間違えやすい」ものをリストアップし、わかりやすく解説します。中には逆に英語学習者は間違えにくいものもあり、意外に思われるかもしれません。自分でも混同しやすいものはここでしっかり確認し、例文で意味の違いも確認してください。

音が似ていて間違えやすい英単語

英語学習者はまず目でスペルなどを確認しながら英語を学びますが、ネイティヴスピーカーは音から入ります。それによって英語を外国語として学んだ人には少ない思い込みによるスペルミスが多く見受けられます。ここでは違う単語なのに音が似ていて間違えやすい代表的な単語について解説します。

desert と dessert

desertは名詞で「砂漠」、動詞では「見捨てる、脱走する」という意味があります。sが一つ多いdessertは「食後のデザート」を意味する名詞です。発音が似ている上、スペル上の違いも「sが一つか二つか」だけなので混同しやすい単語です。

発音はdesertは/ˈdez.ət/で、平たく言えば「デザァト」で頭の「デ」が強調され、「ザ」もほとんど伸ばしません。dessertは/dɪˈzɜːt/で「ディザート」に近い音になり、頭のディではなく真ん中の「ザ」が強く発音されるので気をつけましょう。

<desert / dessertを使った例文>

The largest desert in the world is the Antarctic Desert.(世界で一番大きな砂漠は南極大陸だ)

He never deserts his friends when they’re in trouble. (彼は友人が困っているときに決して見捨てたりしない)

I would like to have chocolate pudding for dessert.(私はデザートにチョコレートプディングを食べたい)

definitely と defiantly

TwitterなどのSNSでdefinitelyのつもりでdefiantlyと書いている人が非常に多く、実際に「defiantly」で検索してみると、明らかにdefinitelyのつもりのツイートが数多く見受けられます。definitelyのつ目の「i」は「a」に近い音で発音されるので、nのあとはaであると思いこみ、definatelyとスペルミスするケースも多いです。そこからさらにdefiantlyとスペルミスするようになったのではないかと言われています。

つの単語の意味は全く違い、「definitely」は何かを明確に疑いなく表現したいときに使う一方、「defiantly」は何かに挑戦的であったり抵抗するようなことを表現するときに使います。

<definitely / defiantlyを使った例文>

You should definitely buy that dress.(その服は絶対に買うべきだよ!)

They defiantly refused to attend the meeting.(彼らはその会議に出席することを断固として拒否した)

principal と principle

principalは名詞としては「校長や学長など高い地位にある人、重要な役割を担っている人」を指し、形容詞としては「主要な」という意味があります。一方principleは規則や基準、原理といった意味を持つ名詞です。principalは語尾を「パル」、principleは「プル」と発音するのでオンライン辞書で発音の違いを確認しましょう。

<principal / principleを使った例文>

We are going to have a new principal at our school next year.(来年、私たちの学校には新しい校長が来る予定だ)

My principal reason for joining the public speaking course is to gain confidence.(私がパブリックスピーキングコースに参加した主な理由は自信をつけるためだ)

The principle of free speech should be protected by a democracy’s constitution.(言論の自由の原則は民主主義国家の憲法によって保護されるべきである)

advice と advise

このつの単語は1文字しか違わないのですが、つ大きな違いがあります。それは、品詞と発音が異なることです。adviceはadviseの名詞形で「誰かや何かが与えてくれる助言や忠告」を意味し、adviseは動詞で「誰かに助言を与える」という意味です。またadviseのseは「ス」ではなく「ズ」になります。つセットで覚えておくといいですね。

<advice / adviseを使った例文>

Tom asked his dad for advice on how to further his career. (トムは父親に自分のキャリアをさらに伸ばす方法について助言を求めた)

The doctor advised the patient to do some exercise.(医師は患者に運動をするように勧めた)

affect と effect

affect は一般的に「影響を与える」という意味の動詞で使われ、名詞で使われることはありません。それに対してeffectは「(あることが原因による)結果、(結果を引き起こす)効果」という意味の名詞です。「バタフライ効果」という言葉を聞いたことがあるかもしれませんが、英語では「butterfly effect」といいます。決してbutterfly affectではないので注意しましょう。

<affect / effectを使った例文>

The pandemic affected many businesses.(パンデミックは多くの企業に影響を与えた)

The new drug has several adverse side effects.(この新薬にはいくつかの副作用がある)

elicit と illicit

elicit は「引き出す、呼び起こす」を意味する動詞、illicitは「違法」という意味の形容詞です。品詞も意味も全く異なりますが、文字が似ている上、発音が同じなのでとても紛らわしい単語です。

<elicit / illicitを使った例文>

The police tried to elicit information on the suspect.(警察は容疑者の情報を引き出そうとした)

He was prosecuted for illicit drug trafficking. (彼は違法薬物売買の罪で起訴された)

farther と further

farの比較級であるfartherは物理的な距離や空間の隔たりがより遠いことを意味する一方、furtherは数量や程度などの比喩的な距離を意味します。ただしfurtherが距離の遠さを意味することもあり混乱しがちです。一般的にはfurtherはmoreつまり「さらに」という意味で使われると覚えておくとどちらを使うかの判断がしやすいです。 

<farther / furtherを使った例文>

Tim can swim farther than Rick.(ティムはリックより遠くまで泳ぐことができる)

I don’t want any further explanation.(これ以上の説明はいらないよ)

lose と loose

loseは「失う、失くす」という意味の動詞で、looseは「緩んだ、放たれた」という意味の形容詞であることに混乱する英語学習者は少ないでしょう。発音もlose語尾は「ズ」で、looseは「ス」です。しかしネイティヴでloseの意味でlooseと書く人が非常に多く見受けられます。おそらく「ルー」と伸ばす音にとらわれてることからだと思われますが、SNSではこういった間違いが非常に多くありますので、ネイティヴだからといって正しいわけではないことを心にとめておくといいですね。

<lose / looseを使った例文>

My goal is to lose 5kg by next month.(来月までに5kgの減量が目標だ)

I like to wear loose clothes at home.(家ではゆったりとした服装が好きだ)

complementary vs complimentary

complementaryは互いの資質を高めるために補完しあうことを意味しますが、complimentaryは賞賛や敬意を表すものや無料であることを表します。eとiの一文字違いですが、非常に間違えやすい単語なのでしっかり覚えておきましょう。よくホテルのプランの紹介でa complimentary drinkなどと書かれていることがありますが、「無料」の意味なので覚えておくと便利です。

<complementary / complimentaryを使った例文>

We got a complimentary bottle of champagne for our wedding anniversary.(結婚記念日にシャンパンのボトルを無料でもらった)

Jane was complimentary about his work.(ジェーンは彼の仕事ぶりを褒めた)

His personality is complementary to hers.(彼の性格は彼女の性格を補っている)

The current two exhibitions held at Makuhari Messe are complementary.(幕張メッセで現在開催されている二つの展示会は相互補完的だ)

prerequisite と perquisite

prerequisiteはよく海外の大学や研修コースの説明に書いてありますが、事前の条件として必要とされる前提条件を意味します。perquisiteは、通常の仕事の給与に加えて得られるもので、通常は雇用保険やボーナスなどの特典や臨時報酬などを指します。perquisiteは略してperkと呼ばれることが多いので海外で仕事をする予定があったり海外就職を考えている人は覚えておくといいですね。

prerequisite / perquisiteを使った例文>

Being fluent in both speaking and writing English is a prerequisite for the job.(英語を話すのも書くのも流暢であることが、この仕事の前提条件だ)

He got various nice perquisites including a leased luxury car.(彼は高級車のリースをはじめ、いろいろな素敵な特典を得た)

意味を間違えて使いやすい英単語

単語自体や意味が似ているために混乱しやすいものを解説します。知識があやふやなものがあれば、ここでしっかりおさらいしましょう。

imply と infer

どちらも情報を伝達し理解することに関係していますが、implyは自身話し手であり、情報を与えることになる一方、inferの場合、自身は情報を受け取る側になるという違いがあります。

またimplyは自分からはっきりと言わずにほのめかしたりすることを意味し、inferは直接的に述べられていないことに基づいて推測したり結論を出すことを意味します。

<imply / inferを使った例文>

She implied that she wanted to quit the job.(彼女は仕事を辞めたいとほのめかした)

I infer that she is not interested in me from her attitude.(彼女の態度から私に興味がないのだろうと推察する)

immigrant と emigrant

混乱しやすい単語の代表格の一つです。immigrantは外国からの移住者を指し、emigrantは自国から他国へ移り住む人を指します。意味的にはimmigrantとemigrantの間にほとんど違いはありませんが、主な違いはimmigrantは移動先の国に対して使われ、emigrantは移動元の国に対して使われることです。つまり出身国を離れたらemigrant、新しい国に着いたらimmigrantとなります。

このことからemigrate は前置詞 fromと、immigrate はtoまたはintoと一緒に使われることが多いです。なおどちらの単語も一般的には永住する、あるいはかなりの期間滞在する人を指し、旅行者や数年で移動することが決まっている短期滞在者には使いません。

<immigrant / emigrantを使った例文>

My parents are immigrants from Japan.(私の両親は日本からの移民だ)

They are Japanese emigrants to Canada.(彼らはカナダに移住した日本人だ)

ensure と assure

どちらも似た意味を持ちますがが、ensureは「確実なものにする」、assureは「安心させる、納得させる」という意味の違いがあります。

<ensure / assureを使った例文>

I assure you that she’s safe.(彼女は安全だから大丈夫だよ)

Wash your hands regularly to ensure personal hygiene.(定期的に手を洗い、個人の衛生を確保すること)

I assure you I will ensure that he receives your letter.(彼があなたの手紙を確実に受け取ることを保証します)

altogether と all together

これもとても多くのネイティヴが混同する言葉です。altogetherは「完全に、合計で」という意味の副詞ですが、all togetherは、「みんな一緒に」を意味するフレーズです。all togetherが正しく使われている場合はallとtogetherを離して使っても意味が通じるのがポイントです。

<altogether / all togetherを使った例文>

I don’t think she has been altogether honest with us.(彼女は私たちに完全には正直に話していないように思う)

She spent 30,000 yen altogether.(彼女は全部で3万円も使ってしまった)

Let’s sing a song all together!(​みんなで歌を歌おう​!)

Why don’t we all go together?(みんなで一緒に行かない?)

lay と lie

一般的にはlayは「何かを置く、配置する」という意味の他動詞として、lieは「横になる」という意味の自動詞として使用されます。ポイントとなるのは、layのあとは「何か」がきますが、lieはこれがないことです。

layの過去形はlaidですが、lieの過去形はlayなのも注意すべきポイントです。layとlieは英語学習者が非常に混同しやすい言葉なのでしっかり覚えておきましょう。

<lay / lieを使った例文>

She laid the baby on the bed.​彼女は赤ん坊をベッドに寝かせた​)

Could you lay the files on that table, please?(そのテーブルの上にファイルを置いてもらえますか?)

I want to lie on a beach and chill out.(私は浜辺に横たわってゆっくりしたい)

The dog lay on the floor.(その犬は床に横たわった)※

※layの現在形ではなく、lieの過去形

empathy と sympathy

empathyとは「共感」つまり他人の立場や気持ちを理解する能力です。一方sympathyとは、他人の苦しみに「同情する」気持ちです。どちらも相手の気持ちに寄り添うという点では同じですが、同情=sympathyはしても共感=empathyをしない場合もあります。

empathyを感じている場合は「お気持ちはよくわかります。本当に大変なんですね」と声をかけるかもしれませんが、sympathyは「かわいそうに」という言葉が出てくるでしょう。empathyはより深い部分で相手の立場に立って考え、sympathyは表面的と考えるとよりわかりやすいと思います。

<empathy / sympathyを使った例文>

I felt empathy for him.(私は彼に共感を覚えた)

I had sympathy for him.(私は彼を気の毒に思った)

among と between

学校英語で「betweenはつの物事について話すときだけ使える」というように習ったかもしれませんが、それは正しくありません。betweenは、「何かがつの物事またはつのグループの真ん中にあるとき」です。つまり対象が例えば「AとB」も「 AとB及びその他大勢」の両方の場合に使えます。また、betweenは、つの終点を示す時間や場所(10時から5時の間、東京と大阪の間など)にも使われます。

一方amongは、「何かが数個、または多くのグループの中にある、または一緒にあるとき」に使います。betweenは時間や空間の点と点を結んだり、グループの真ん中を指すのに対し、amongはいくつかのものや人で成り立っている集合体のどこかという、やんわりしたイメージです。例文を見て頭の中で使い方をイメージしてみましょう。

<among / betweenを使った例文>

Tim was standing between Jane and Rob.(ティムはジェーンとロブの間に立っていた)

A spider is spinning a web between three branches.(蜘蛛が3本の枝の間に巣を張っている)

Rob was busy carrying messages between his professor, Mr. White and the other students.(ロブは教授のホワイト先生と他の学生との間でメッセージを運ぶのに忙しかった)

I saw some familiar faces among the crowd at the business conference.(ビジネス・カンファレンスで群衆の中に知った顔を何人か見かけた)

One Hundred Years of Solitude is my favorite among all the books.  (『百年の孤独』は、すべての本の中で私の一番好きな本だ)

I sat among the other students.(私は他の学生達に混じって座った)

economic と economical

どちらも経済を表す形容詞ですが、economicはお金の仕組みや国の豊かさに関する大きな意味での「経済上」を意味し、economicalは家計や車、電気などもっと小さな単位を念頭に置いた「経済的、節約」を意味します。

<economic / economicalを使った例文>

The country is facing serious economic difficulties.(国は深刻な経済的困難に直面している)

My car is not very economical on fuel.  I’m thinking of buying a new one!(車の燃費が悪くてね。買い換えようと思っているんだ)

historic と historical

つの単語の一番大きな違いは「重要がどうか」です。historicは「​歴史的に重要な」という意味で、歴史上重要で有名な瞬間に使われます。historical​は歴史を説明する一般的な言葉として使われますので、歴史上重要なものではなく単に歴史があって古いというものにもhistoricalを使うことができます。

例えば京都が昔は政治や文化の中心であり歴史上重要だということを表すのであれば「Kyoto is a historic city.(京都は由緒ある街だ)」になりますし、単に古い寺院や宝物など歴史のあるものがたくさんあるという意味なら「Kyoto is a historical city.(京都は歴史的な街だ)」となります。

<historic / historicalを使った例文>

The Hiroshima Peace Memorial is a well-known historic site in Japan.(広島平和記念公園はよく知られた日本の史跡だ)

We witnessed the historic moment of the fall of the Berlin Wall.(​ベルリンの壁崩壊の歴史的瞬間を目の当たりにした)

I love reading historical books.(私は歴史書を読むのが好きだ)

Archaeologists found a large number of historical objects.(考古学者達が大量の歴史的な品々を発見した)

everyday と every day

これも非常に混同しやすい言葉の一つで、大きな違いはeverydayは形容詞で、every dayは副詞であるということです。「毎日の、日常の」の意味である言葉を修飾したいのであればeverydayを使いますが、「毎日勉強する」というように、特に特定の単語を修飾するのではなく、時間的な意味で使うならevery dayとなります。

<everyday / every dayを使った例文>

I want to learn everyday conversational Italian.(日常会話程度のイタリア語を学びたい)

The movie is about the everyday lives of street children.(この映画はストリートチルドレンの日常を描いたものだ)

I study English every day.(私は毎日英語を勉強している)

混同しやすい英語がわかったら

自分でも混同して覚えていたものがあったかもしれません。ここで挙げた20個の組み合わせの多くは「混同しやすい単語」としてアメリカの5年生から8年生ぐらいが学ぶものです。大人のネイティヴも非常に間違いが多いものとなっていますので、しっかり知識を身につけておきましょう。

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