ディズニーアニメ『アナと雪の女王』(原題Frozen)で使われ大ヒットした歌『Let It Go~ありのままで~』。この歌詞を聞いて、動詞letの使い方が気になった人も多いのではないでしょうか。会話の慣用句として便利に使えるletのバリエーションを整理しておきましょう。
letの基本の意味は「~させる」
letと聞いて真っ先に思い浮かぶのは、Let’s ~(~しよう)という表現ではないでしょうか。letは基本的に「…に~させる」ということで、let’s はlet usの略。Let’s / Let us ~は命令形で、「私たちに~させなさい=私たちが~しましょう」という意味になるのです。同様の「let+人」の表現を見ていきましょ。
「~させて」を意味するlet
Let me do it.
(私にやらせてください)
「let+人+動詞の原形」で「…に~させる」とする典型的な使い方。このletは使役動詞です。意味は「私にそれをやらせてください」で、「私がやりましょう」と申し出るときにも使えます。
「見てみよう」を意味するlet
Let’s see.
(ええと)
let us seeの略で、文字通りには「私たちに見させる」ということ。このseeは「様子を見る」「調べてみる」といった意味合いで、Let’s see.は「見てみましょう」という意味から慣用的に「ええと」「そうですね」といったつなぎ言葉として使われるようになりました。Let me see.も「私に見させて=私が見てみましょう」で、同様に「ええと」といったつなぎ言葉として使われます。
「教えてください」を意味するlet
Please let me know about it.
(それについて私に教えてください)
let me knowは、文字通りには「私が知るようにさせる」。これが、「私に教えて」という意味合いになります。Please tell me.だと「私に言ってください」という直接的な感じで、let me knowのほうがやや丁寧な印象になります。同様に、「あなたに教えます」をI’ll tell you.ではなくI’ll let you know.(あなたに教えます)と言うと、ちょっと丁寧な感じになります。
へりくだって言うときのlet
Let me introduce myself,
(自己紹介させてください)
I’ll introduce myself.だと「自己紹介します」ですが、Let me~と言うと、「~させてください」とへりくだってお願いしている感じが出ます。仕事の場面など丁寧に話したいときほど、letが活躍する機会が多くなります。
Let It Goの直訳は「それを行かせる」???
歌のLet It Goにあるように、letの後に「人」ではなく「モノ」が来ることがありますが、意味としては依然として「~させる」ということです。どのように解釈すればよいのか、考えてみましょう。
「それを行かせる」を意味するlet
Let it go.
(なるようになる)
文字通りには「それを行かせる」、つまり「手放す」「なすがままにする」といった意味合いになり、「なるようになるだろう」と言いたいときに使われることがあります。『アナと雪の女王』の歌詞の場合も、「なすがままにする」が「ありのままで」という日本語の表現になったと言えます。
「そのままにしておく」を意味するlet
Let it be.
(そのままで)
ビートルズの歌でよく知られているフレーズ。文字通りには「それが、そうであるままにしておく」ということで、このほうが「ありのままで」に近いと言えます。Let it go.もLet it be.もLetのtがrに近い音になり、itのtが消えてしまうので、Let it go.(レリゴー)、Let it be.(レリビー)のように聞こえるのは、皆さんもご存じの通りです。
「~を起こさせる」を意味するlet
Don’t let that happen again.
(二度とそんなことが起こらないようにしなさい)
「that(それ)にhappen(起こる)ということをさせないようにしろ」ということで、You should not do it again.(二度とそんなことをするな)よりも遠回しな感じ、これも大人同士の会話、仕事の場面でよく使われる言い方です。
letは「~の状態にさせる」という意味でも表現できる
ここまで「let+人/モノ+動詞の原形」の表現を見てきましたが、「let+人/モノ+副詞」でも使えます。その場合、「(人やモノ)を~の状態にさせる」という意味になります。
「落ち込ませる」を意味するlet
Don’t let me down.
(がっかりさせないで)
これもビートルズの歌にありますが、let me downで「私をdownの状態にさせる」、すなわち「落ち込ませる」「がっかりさせる」ということになります。『let me down』は日本のアイドルグループ「嵐」の歌のタイトルにもなっています。
「入らせる」を意味するlet
Let me in.
(入れて)
「私をinの状態にさせて」ということ。例えばドアの外にいて「私を入れて」というとき、または何かのチームやグループに「入れて」というときに使います。
まとめ
「アナ雪」のLet It Goの歌詞は、Don’t let them in.(彼らを入れるな)、Don’t let them see.(彼らに見せるな)、Let the storm rage on.(嵐を吹き荒れさせろ)など、letのさまざまな使い方が登場し、学習のためのいい素材になっていると言えます。
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