英語の多読ならこれ! kindle英語勉強法を紹介

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多読は英語学習の王道です。中級者になったら、英語をたくさん読むことで、ボキャブラリーとリーディング力をアップさせる必要があります。とはいえ、いつも洋書を持ち歩くというのも大変ですよね。スキマ時間に勉強しようにも、分厚い洋書と辞書をかついで歩くのは現実的ではありません。そんなときに役立つのが電子書籍です。

今回は、amazon社が提供する電子書籍リーダー「kindle」を活用した英語の勉強法を紹介します。

kindleとは

kindleとは、amazon社が提供している電子書籍システムです。大きく分けて、スマートフォンやPCで使えるアプリ版と、kindle専用端末の2種類があります。

スマートフォン向け・PC向けのものは、無料で使えるので便利です。

kindle専用端末は、kindleを読むためだけに作られた端末です。「紙の本のように見えるディスプレイ」を使っているので、読んでいて目が疲れません。私はこちらを使っています。容量は4GB, 8GB, 32GBの3種類があります。一番小さい8GBのものでも、約5000冊の小説を入れることができます。

辞書をひく手間を減らしてくれる便利機能

辞書をひく手間を減らしてくれる便利機能

kindleには様々な語学学習に役立つ機能が搭載されています。

複数の辞書を同時にひける

わからない英単語をクリックすると、英英辞典・英日辞典にくわえて、Wikipedia、自動翻訳まで検索してくれます。これがあれば、分厚い辞書を持ち歩く必要はありません。

「Word Wise」で快適に読書

私が一番ありがたいと感じているのが、この「Word Wise」です。むずかしい単語の上に、それをかんたんな英語で言いかえたフレーズがあわせて出てきます。例えば、

Don’t be a spoilsport!
(空気読めよ!)

という文があります。「spoilsport」は耳慣れない単語ですね? Word Wiseをオンにすると、この単語の上に(one who ruins people’s fun)と解説がでます。つまり、「人の楽しみを台無しにする人」=「空気の読めない人」のような単語だということがわかります。これを使うと、むずかしい本でも辞書なしでサクサク読み進められるのです。

残念ながら、「Word Wise」が使えるのは、kindle専用端末とAndroid OSのスマートフォンだけです。PCやiPhoneでは使えないのでご注意ください。

ノートブック機能で復習が簡単に

洋書を読んでいて、「この表現は覚えておきたい!」と思うことってありますよね。でも、読み進めていくうちどこだか忘れてしまって、そのままになってしまいがち。ふせんを貼っておけばいいのかもしれませんが、私のような面倒くさがりはついついサボってしまいます。

kindleには「ノートブック」機能がついていて、「この単語は大事だ!」と思ったところにマークをつけることができます。復習するときには、「ノートブックを表示」から目当てのページに跳ぶことで、かんたんに探し出せます。

kindle「ノートブック」機能

覚えたい単語をタップorクリックして、印をつけておくと……

覚えたい単語をタップorクリック

kindleを使って実際に勉強してみよう

今回は、実際に2冊の本を読んでみましょう。

Justice: What’s the Right Thing to Do?

まずは、『Justice: What’s the Right Thing to Do?』に挑戦します。有名な倫理学者のマイケル・サンデル氏の代表作で、「これからの正義の話をしよう」のタイトルで日本でも有名です。この本の冒頭では、2004年にあったハリケーン「カトリーナ」の場面が描かれています。

At a gas station in Orlando, they were selling two-dollar bags of ice for ten dollars. Lacking power for refrigerators or air-conditioning in middle of August, many people had little choice but to pay up.

「refrigerator」という単語はちょっと見慣れません。Word Wiseをつけてみると、「device used to keep things cold」と説明してくれます。「ものを冷たくしておくために使う機械」と言ってくれれば想像がつきますよね? 単語をタップすると内蔵のされている英和辞典が開かれて、「冷蔵庫」だと教えてくれます。

ところで、私は今まで、「ガソリンスタンド」を英語で「gas station」と呼ぶことを知りませんでした。ぜひ覚えておきたいので、ここにしおりを挟んでおきます。これでいつでも見返すことができます。

オーランド(アメリカ・フロリダの都市)のガソリンスタンドでは、もともと2ドルだったパック詰めの氷が、10ドルで売られていました。8月半ばの暑い盛りで、冷蔵庫やエアコンのための電力が不足しているので、多くの人たちにはそれを買う以外の選択肢がありませんでした。

Downed trees heightened demand for chain saws and roof repairs. Contractors offered to clear two trees off a homeowner’s roof ―― for $23,000.

「heightened」という単語もあまり使いません。Word Wiseを見ると、「to increase the amount of」と説明がついています。「なにかの量が増えること」と言われれば想像がつきますね。後ろにくる単語が「demand(需要)」ですから、「需要を増やした」という意味で使われていることがわかります。

また、「contractor」には「one who is hired for a job」と説明がついています。「ある仕事のために雇われた人」ですから、「請負業者」だと理解できます。私は最初「constructor(建設会社)」と見間違えていましたが、このWord Wiseのおかげで正しく解釈できました。これらはどれも、普通に紙の本を読んでいたら、いちいち辞書を引かなければいけないところです。

倒れた木によって、チェーンソーや屋根の修理の需要は増大しました。請負業者は、二本の倒木を屋根から撤去する作業に対して23000ドルを要求しました。

kindleを使うことで、硬めの文章でもかなり読みやすくなりました。この興味深い一冊を、ぜひ読み通してください!

The Hitchhiker’s Guide to the Galaxy

今度は小説に挑戦します。小説は文学的な単語が多く、他のジャンルより読みにくいと感じる人も多いと思います。

今回紹介するのは、イギリスの傑作コメディ小説『The Hitchhiker’s Guide to the Galaxy』(邦題:銀河ヒッチハイクガイド)です。イギリスの放送作家ダグラス・アダムスの作品で、英国風のブラックユーモア満載の作風は世界中で人気があります。

Far out in the uncharted backwaters of the unfashionable end of the Western Spiral Arm of the Galaxy lies a small unregarded yellow sun.

書き出しの一文は、宇宙の描写から始まっています。「uncharted」「backwater」など、あまり見たことのない単語が並んでいるので、この時点で読みづらさを感じてしまうかもしれません。Word Wiseでは、「uncharted」が「not recorded on a map(地図に記録されていない)」、「backwater」が「quiet place」とわかりやすく言い換えられています。

「Western Spiral Arm」は固有名詞なので、読み飛ばしても大丈夫です。多読ではわからないところは思い切って無視した方が成果が出ます。

Orbiting this at a distance of roughly ninety-two million miles is an utterly insignificant little blue-green planet whose ape-descended life forms are so amazingly primitive that they still think digital watches are a pretty neat idea.

「orbiting」をタップすると、「軌道を描いて回る」という訳が表示されます。動詞が前に来ているので、この文は英語の「倒置法」だとわかります。

「utterly」は「complete and total(完全に、すっかり)」と説明がついています。悪いニュアンスで使われることが多い単語です。「primitive」には「very simple and basic」、「neat」には「simple and brilliant」とWord Wiseがついています。「ape-descended」には説明がついていませんが、タップして辞書を呼び出すと「descended」が「子孫」であるとわかります。

星図にも載っていない、”Western Spiral Arm”の静かな場所に、誰にも顧みられない黄色い太陽がある。それを大体92万マイルの距離を空けて回っているのは、まったく取るに足らない青と緑の惑星だ。この星のサルの子孫の生き物たちは、おどろくほど原始的だ。未だにデジタル時計をイケていると思っているくらいである。

1ページ目から皮肉が全開の文章でした。本当に面白い作品なので、続きはぜひご自身で読んでみて下さい。

まとめ

多読の最大の敵は、辞書を引く面倒さです。本の面白さが面倒くささに負けてしまうと、せっかくの読書が面白くなくなってしまいます。今回ご紹介した本はどちらも難易度が高めのものですが、kindleなら辞書なしで読むことができました。多読の挫折体験がある方には、kindleを使ってみることをおススメします。辞書を手放して、楽しく多読しましょう。

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