現役高校教師が教える英語力が伸びる人・伸びない人の共通点(リスニング編)

  • このエントリーをはてなブックマークに追加
Communicating a message

社会人と学生の英語力を分野別に比較したとき、社会人は学生に比べてリスニングの分野に苦手意識を持っている人の割合が高いと言えるでしょう。その理由は学生時代の学習環境にあると思っています。ほとんどの日本人は大学受験前に最も英語を勉強しています。英語力のピークが大学受験前という方も多いはず。

問題なのは大学受験期の学習内容です。特に現在30代以上の社会人の方が経験した大学受験においては、ほんの少数の大学を除き、英語の入試問題でリスニング問題は出題されませんでした。センター試験でもまだリスニングは導入されていませんでした(2006年度に導入)。簡単に言えば、現在30代以上の方は、人生で最も英語学習に力を入れた時期にリスニング学習を行ってこなかったのです。大学入学後や社会人になり、TOEICやTOEFLなどの受験をする時にはじめてリスニング学習を行った人も少なくありません。

今回はこのようにリスニングを苦手としている社会人の方に知っておいていただきたい、リスニング力が伸びる人・伸びない人の共通点についてです。

伸びない人:量を重視している
伸びる人:質を重視している

英語学習に限らず、どのような分野の学習においても、質と量のバランスが大切です。しかし、これはあくまでも私の印象ですが、英語のリスニング学習においては、「量」に重きを置いている、または、「質」を軽視してしまっている方が多いように感じます。

最大の原因は、リスニング教材には「・・・しながら」という形式の教材が多く存在している点にありそうです。そして、日常的に多忙な社会人の方が、これらの教材を利用する傾向にあるようです。「・・・しながら」リスニング学習をしている気持ちになってしまい、実際にはほとんど力がついていないケースも多いようです。

リスニング学習は聞き流しでは思うように英語力がアップしません。リーディングでの学習のように、わからない表現や聞き取れない語句に出会ったときは、その度に学習を一度中断して不明点を確認する作業も必要です。リスニング学習でも机に向かって一字一句しっかりと集中して聞き取る学習姿勢は大切なのです。

伸びない人:「学習の伸びを感じている」
伸びる人:「学習の伸びを数値化している」

iStock-622057366

まず、リスニング能力は英語4技能の中で最も正確に数値化できる技能です。TOEICテストを複数回受験している方ならご理解いただけると思いますが、リーディングのスコアに比べてリスニングのスコアは安定しています。リスニング能力は正確に測定されやすいからです。よって、このリスニングスコアは信憑性が高いという特性を生かし、自身のリスニング能力の伸びを数値化し、学習モチベーションの維持に利用することが有効です。

リスニング能力は自分では正確に測ることがとても難しい能力なのです。リーディングやライティングのように目に見える文字を介していないため、自分で能力の伸長を把握するのが難しいのです。伸びていると感じていてもそれは単なる思い込みである可能性も高いでしょう。このような事態を避けるためにもリスニング能力においてはその伸びをしっかりと数値化することが好ましいと考えられます。

伸びない人:「洋画・洋楽を用いた学習をしている」
伸びる人:「TEDを用いた学習をしている」

英語学習者として、時には「生の英語」を用いて学習したい気持ちになることは当然かもしれません。洋画・洋楽を用いた学習に手を出す方も多いと思われます。個人的にはあまりお勧めしません。

まず、洋画・洋楽を理解するのはかなり難易度が高いと理解することが大切です。内容やジャンルによって難易度は大きく異なりますが、一般的にはかなり上級レベルの英語学習者でも有効利用することが難しい教材であると言えます。

つぎに、洋画・洋楽はどうしても聞き流してしまうという点です。聞き流しのリスニング学習については先述した通り、効果の薄い学習だと言わざるを得ません。

私がお勧めする「生の英語」を用いたリスニング学習はTED Talksです。無料で利用できる上に、様々なジャンルや難易度のものが数多くリリースされています。日本語と英語両方の字幕も利用できます。ぜひ一度試してみてはいかがでしょうか。まずはTEDを始めてみたいという方のために私がお勧めする作品です。

【関連記事】初心者にもおすすめのTED Talksベスト5【TED Talksは英語学習のモチベーションアップに最適 #3】

まとめ

いかがでしたか?日本人英語学習者が悩みがちなリスニングも、地道な学習を積みかさねれば着実に能力を伸ばせます。外国人との会話で聞き取れずに落ち込んでしまっても、ぜひ上記を意識しながら学習を進めてみてください。 きっと「ちゃんと聞ける!」と実感できる自分に出会えるはずですよ。

メールマガジンで新着記事や、あなたの英語学習をサポートする情報をお届けします。

購読する

レアジョブ英会話はこちら レアジョブ英会話はこちら