英語の句読点の使い分け、Punctuation(パンクチュエーション)を学ぶ 【コロン・セミコロン編】

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以前の記事で、英語で読み書きをする上で非常に大切な役割を果たしている「句読点=Punctuation(パンクチュエーション)」をご紹介しました。前回のご紹介した「カンマ」はパンクチュエーションの基本中の基本。今回は、一歩進んで、これまたよく目にする「コロン」と「セミコロン」についてご紹介したいと思います。

一見ややこしいパンクチュエーションですが、一度整理して理解さえしてしまえば、意外と単純。知っておくと英語の読み書きが深まる「コロン」と「セミコロン」についてその役割を確認していきましょう。

意外と奥が深い?ユーティリティな「コロン」

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英語のコロン「:」には、どんな意味があるでしょう?

「12:00」など、時間を表すとき、Matthew 7:6(マタイの福音書7章6節)のように、聖書の章と節を表すとき、この画面の上の方に目をやれば、ウェブサイトのURLにも使われていますよね。

意識して見てみるとわかるのですが、コロンは地味に私たちの身の回りに生息しています。コロンの多様さは、ネイティブスピーカーでも「複雑でわかりにくい」と正確に把握できていないほど。馴染みがある割にちょっとややこしいコロンですが、この機会に、使い方をきちんと理解して、自信を持って使えるようになりましょう。

前回の記事で簡単に触れましたが、コロンには主に、具体例の列挙、引用文の挿入、タイトルとサブタイトル、と3つの役割があります。それに加えて今回は、ニュースの文章でよく使われているコロンの役割についても見ていきたいと思います。

1. 具体的な例をあげる

コロン以前に触れたものの具体例を挙げる際に使います。コロンは=(イコール)のような働きをするものだと言われますが、ここでのコロンはまさにそう言われる所以の役割を果たしています。

They have friends from three countries: Japan, the UK, and America.

The world is facing a terrifying problem: global warming.

2. 引用文の挿入

引用文を挿入する直前につけるコロン。英文ニュースでおなじみの方も少なくないかもしれません。アカデミックな文章では、比較的長い文章の引用の際にも使われます。

UK Prime Minister Theresa May said: “So, we need a general election and we need one now.”
(英首相テリーザ・メイは、「だからこそ私たちは総選挙が必要であり、今必要なのです。」と言いました。)

Jeremy Laurance says:
“The first rule of journalism is that what is published must be read. No matter how great the discovery or how important the revelation, a piece is worthless unless it is presented in a way that makes the reader want to read it.” (1998, pp.1727)

(ジェラミー・ローレンスは、「ジャーナリズムにおいて最も重要なルールは、発行されたものは、読まれなければならないというものだ。いかにその発見が素晴らしくとも、いかに発覚したことが重要であれ、読者が読みたいと思う方法で執筆されていなければ、その記事は価値のないものになるのである」と言っている。)

3. タイトルとサブタイトルを明記

どこまでがタイトルで、どこからがサブタイトルかを明確にするために使われます。アカデミックな文章の参考文献を示す際には、下の例のように、どこで出版されたかと出版元を示す際にも使われます。

Frankenstein: or, The Modern Prometheus
(フランケンシュタイン〜現代のプロメテウス〜)
Walter, I. (2011) Steve Jobs, New York: Simon & Schuster
(ウォルター・I著 (2011) 「スティーブ・ジョブズ」 ニューヨーク:サイモン&シュースター社)

正しく使えれば上級者!セミコロンの用法

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セミコロンはその見た目からも推測できるように、ピリオド(フルストップ)とコロンのちょうど中間のような役割をします。

実は、ネイティブスピーカーの間でも、セミコロンは好き嫌いが顕著に分かれます。アメリカの作家カート・ヴォネガットは

「クリエイティブ・ライティングにおける最初のルールはセミコロンを使わないことである。セミコロンは、あなたが大学を出ていることを示す以外に何の役にも立たない」

とまで言っています。

しかし逆に言えば、セミコロンを正しく使えることは、あなたが英語の文法をきちんと学び、理解していて、大学レベルの教育を受けてきたという証明にもなるのです。

セミコロンには、接続詞の代わりに使われる場合と、カンマの代わりに使われる場合の2通りの使い方があるのですが、ほとんどの場合が前者の役割を果たしています。

1. 接続詞の代わりのセミコロン

接続詞であるand、so、but/yet、or/norなどの代わりに、あるいはピリオド(フルストップ)の代わりに用いるのが、セミコロンの代表的な使い方です。接続詞の代わりにセミコロンを使うことで、独立した2つの節を接続詞や終止符を使わずしてよりスムーズにつなげることができます。

また、音読する際には、セミコロンのある箇所での息継ぎは、ピリオドより短く、カンマより長くというのが基本です。

※息継ぎの長さ:カンマ > セミコロン > ピリオド

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ここで、「接続詞と終止符を使えば同じことを表せるのに、なんでわざわざセミコロンを使うの?」という疑問にもお答えします。

理由は簡単です。あえてセミコロンを使うのは、文と文のつながりの「ぎこちなさ」をなくすためと、前後の文章の関係性が強いことを表すためです。

I feel sick; I can’t go to school today.
(体調が悪いので、今日は学校に行けません。)

もし上の例で、セミコロンの代わりにピリオドを使ってしまうと、2つの文が短すぎてぎこちなさが生じてしまうだけでなく、前後の文章の関係性が見えにくくなってしまいます。

前後の文章の関係性をより強くしたい場合は、以下のように接続副詞を合わせて使うこともできます。

I feel sick; therefore, I can’t go to school today.

ここで、セミコロンを使う際に、ぜひとも気をつけてほしい注意点がひとつあります。それは、「セミコロンの直後に等位接続詞(and, but, yet, or, nor, for)は使えない」ということです。

・私の母は髪が茶色いけれど、私は黒髪です。
My mother has brown hair; I have black hair.
My mother has brown hair; nevertheless I have black hair.

My mother has brown hair; but I have black hair.
My mother has brown hair, but I have black hair.

※セミコロンの直後に使えない等位接続詞:and, but, yet, or, nor, for

2. カンマの代わりのセミコロン

すでに幾つかのカンマが使われている文に、さらにカンマを足してしまうと非常に分かりづらい文になってしまいます。同じように、ひと続きのリストを述べる際に区切りをよりわかりやすくしたい時にぜひ使って欲しいのがセミコロンです。

・私の叔父は、日本の東京、アメリカのニューヨーク、イギリスのロンドンを旅行したことがあります。
My uncle has travelled to Tokyo, Japan; New York, America; and London, the United Kingdom.
My uncle has travelled to Tokyo, Japan, New York, America, and London, the United Kingdom.

・私は、日本か中国か台湾と、タイかラオスかカンボジアと、インドかネパールに行くことを考えています。
I am thinking about going to Japan, China, or Taiwan; Thailand, Laos, Cambodia; and India or Nepal.
I am thinking about going to Japan, China, or Taiwan, Thailand, Laos, Cambodia, and India or Nepal.

上の例のように、セミコロンを使わずにカンマだけで表現することもできますが、セミコロンを使うことで、区切りがより明確になり、わかりやすい文章を書くことができます。

おわりに

なかなか学ぶ機会のないパンクチュエーションですが、カンマ、コロン、セミコロンの用法をきちんと理解することで、あなたのライティングに深みが生まれるでしょう。また、リーディングにおいては、英文に登場するパンクチュエーションの意味を正しく理解できれば、読解の能力も高まります。

使い方を知り自分のものにするために、カンマ、コロン、セミコロンの例文を参考にして、自分で文章を作ってみるのも良いかもしれません。


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