「日本語から英語になおすのに時間がかかって会話が続かない…」と悩んでいる人に知っておいてほしいこと

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私は高校の教員として20年ほど高校生に英語を教えてきました。3年ほど前から社会人の方との交流も増えてくる中で、会議や電話の中で「言いたい英語が出てこない」、メールを書いていても「書きたい英語が思いつくまで時間がかかる」という声を思いのほか多く耳にします。

今回は、このようになってしまう原因と解決法についてです。

社会人の方が「英語が出てこない」理由

まず社会人の方に思い出してほしいことがあります。自分がこれまで最も熱心に英語の勉強をしたのはいつでしょうか?また、その当時、自分が一番力を入れたのは「読む」「書く」「聞く」「話す」の中でどの技能だったでしょうか?

最も熱心に英語を勉強したのは、大学合格を目指した受験勉強の時で、大学受験頻出の長文や文法問題を解くために、英語を「読む(解釈する)」技能を中心に学習したという方が大半ではないでしょうか。

高校時代に行った英語学習は圧倒的に「読む」学習に特化されていたと思います。大学入試センター試験にリスニングが導入されたのは2006年。2005年以前にセンター試験を受験した方(現在30歳以上の方)は、ほんの一部の大学を受験した方を除き、「読む」学習以外は大学入試において必要がなかったという方が大多数のはずです。

つまり、現在社会人の方は、人生で一番英語を勉強して英語力をつけた期間に、英語を「読む」学習に特化していたので、実用的に英語を使う段階において「書く」「聞く」「話す」ことに苦労してしまうのも当然なのです。「英語が出てこない」のは学生時代の学習の偏りに原因があるのです。

しかし、悲観する必要は全くありません。学生時代に高めた英語を「読む」力は、英語を「話す」力と密接に関わっているからです。つまり、「読む」力があればあるほど、「話す」力は容易に伸びていくのです。

英語を「読む」力を「話す」力に変えるトレーニング

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はじめに、英語を「読む」力と「話す」力を以下のように整理できます。

・「読む」力とは「英語→日本語」にする力
・「話す」力とは「日本語→英語」にする力

通訳レベルの上級者になれば、「日本語」をはっきりと使う必要はありませんが、日本語としてのイメージは頭の中に作ってはいます。ここでのポイントは、日常生活で日本語を使っているほとんどの人は、「英語」力よりも「日本語」力の方が高いレベルにあるということです。

例えば、英検1級取得者でさえ、必要とされる英語の語彙数は15,000程度です。一方、平均的な日本人の日本語の語彙数は30,000程度と言われています。ですから、英語を「読む」ときの「英語→日本語」にする場合、「英語」を理解さえすれば(意味さえ分かれば)、「英語→日本語」のプロセスは容易に行われるということです。英語よりも日本語の方が(質・量ともに)高いレベルにあるからです。

一方、話すときの「日本語→英語」にする場合は、自分の選んだ「日本語」にマッチする「英語」を見つける必要があります。もしくは、見つからない場合、「日本語」を他の「日本語」に変えて、マッチする「英語」を見つける必要があるのです。このプロセスを瞬間的に進める能力が英語を「話す」力なのです。

英語を「話す」力をつける学習法

英語を「読む」のは苦労しなくても、「話す」ことにおいては苦労してしまう人が多くいます。「読む」のに苦労しないのは、先述した通り学生時代に「読む」学習を中心に行い、知っている英語を増やしてきたからです。

これから「話す」力をつけていきたい人に必要とされるのは、「日本語→英語」のトレーニングです。学生時代に培って知っている英語は十分にあるはずですので、その中の英語にマッチする「日本語」を見つけ、見つからなければ、別の「日本語」を作り出す訓練をするのです。この学生時代には不足していたトレーニングを行いながら、新たな英語の語彙や表現をインプットしていけば、必ず英語を「話す」力も身につくはずです。

【お知らせ】
今回取り上げた「英語の話し方」など英語学習法をまとめた書籍『英語力はメンタルで決まる』をアルクより上梓する機会をいただきました。どうぞよろしくお願いします。

『英語力はメンタルで決まる』

・著者:西田 大
・発売日:2017/3/10
・出版社:アルク

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