【保存版】自動翻訳をうまく使いこなすための6つのポイント

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「翻訳の仕事は近い将来AIにとって代わられるのでは…」などと揶揄されるほど、精度が上がったことで話題のGoogle翻訳。これまでは、単語や文節など部分的に翻訳したものを組み合わせていたため、文章全体を見たときに不自然な部分が多く見られました。しかし、ニューラルネットワーク技術が導入されたことで、文章全体を捉えたより自然な翻訳が可能になったのです。

「自動翻訳は、人の手による翻訳に引けを取らないのでは」とまでいわれていますが、果たしてどれほどの精度なのでしょうか。ここでは日本語から英語に翻訳するときに限定して、その精度を検証したいと思います。また、翻訳結果をより正確な英文に近づけるための6つのポイントを探りながら、自動翻訳の上手な活用方法をご紹介します!

精度が上がったというGoogle翻訳で和英翻訳を試してみよう!

まずは、RareJob English Labの「時間がない」は解決できる! 社会人のための“脳に効く”英語学習術の記事の一部を使って、Google翻訳にかけてみます。意味が通じる英文になるのでしょうか!?

(原文)
忙しい社会人にとって一番のハードルといえば、なんと言っても「時間の確保」ですが、「一体どうやって時間を見つければいいの!?」という悩みも、ほんのすこし行動を変えるだけで解決します。

(Google翻訳)
Speaking of the most difficult hurdle for a busy society, although it is “securing time” to say anything, the trouble of “How can we find time?” Is solved just by changing just a little action.

大まかな意味はつかめる英文になりました。「一番の(ハードル)」という単語は”best”や”first”と翻訳されてもおかしくなさそうですが、”most difficult”となっているので文脈を捉えているようです。

ただし、「社会人」が、”a busy society”、「なんと言っても」が”to say anything”(なんとでも言うこと)となるなど、細かいニュアンスを正確に翻訳することはやはり難しいのでしょうか。続く文章も、文の途中にもかかわらず大文字が使われていることからも、文章が複雑になると精度が落ちることがわかります。

ポイント1〜3:文章は極力シンプルに

日本語と英語は、そもそも文法構造的に全く異なる言語。自動翻訳を使ってより正確な英訳に近づけるためには、英語の構造により近づけて文章の構造をわかりやすく組み替えてみる必要がありそうです。

1. 翻訳されづらい単語は別の言葉に置き換える

日本語特有の単語と思われるものは、できるだけ、英単語に変換しやすそうなワードに置き換えてみます。ここでは、「社会人」を、「ビジネスマン」に変えてみましょう。

2. 文章は短く、シンプルに

「なんと言っても」など省いても意味が通じる単語は極力取り除いてシンプルにすると良いでしょう。1文が長い場合は、2文に分けます。ここでは、原文の「〜時間の確保ですが」となっていたところで、一度文章を区切ってみます。

3. 述語がはっきりと分かるように

日本語で述語だと判断しやすい文末の「です」「ます」は極力残すか、ない場合は加えます。先ほどの文章の1文目の「です」を試しに省略して「忙しいビジネスマンにとって最大のハードルといえば、「時間の確保」。」とした文章を翻訳にかけたところ、”Speaking of the biggest hurdle for busy businessmen, “securing time.””となり、英訳された文章には動詞(ここではbe動詞の”is”)が見当たりませんでした。

さらに、主語の位置にある“Speaking of〜”は、「〜といえば」という意味の副詞句(分詞句)であり、主語の役割を果たせていません 。日本語文のニュアンスを正しく翻訳しようとするあまり、「主語+述語」からなる正しい英文の構成が失われてしまっているのです。こうしたエラーを避けるためには、「〇〇は、**です」という最もシンプルな日本語文を用意することにより「主語」と「述語」をハッキリさせるといいでしょう。

この3点を踏まえて、以下のような文章に変えて翻訳にかけてみます。

(変更した後の日本語文)
忙しいビジネスマンにとって最大のハードルは、「時間の確保」です。しかし、「一体どうやって時間を見つければいいの!?」という悩みも、ほんのすこし行動を変えるだけで解決します。

(変更した後の翻訳文)
The biggest hurdle for a busy businessman is “securing time.” However, the trouble of “How can we find the time !?” is solved just by changing behavior a little.

2文とも、主語と動詞がしっかりとある英文になりました。

ポイント4〜6:特有なワードには注意!

先ほど使った記事よりほかの文章を使って、より正確な英文に翻訳するためのコツをもう少し探ってみたいと思います。

(原文)
いつもより早く起きてその時間を有効活用する「朝活」が一時期話題になりました。

(Google翻訳)
“Morning husband” that gets up earlier than usual and effectively utilizes that time became a topic for a while.

文末の「なりました」を受けて、動詞が”became”と過去形になり、時制の判断もしっかりされています。なんとなく意味が通じる気もしなくもないですが、文章の要となる「朝活」が”morning husband”(朝の夫)では、言いたいことが正しく伝わりません。

日本語を次のように少し変えて、英訳しやすく変えてみます。

4. 新語など新しい単語は、別の言葉に置き換える

いわゆる新語や、造語、日本独特の単語は、分かりやすい単語に置き換えます。ここでは、「朝活」が”morning husband”という翻訳結果になってしまったので、「『ASAKATSU』と呼ばれる活動」に置き換えます。

5. 主語がない場合は加える

だれが、なにをするのか。英語では、日本語のように主語が省略されることはないので、英語の”S(主語)”と”V(動詞)”にあたる部分は明確に記載します

ここでは、「いつもより早く起きて」の部分に主語がないため、不自然な英訳になったので、「人々が」という主語を加えます。

6. 複数の意味を持つ単語を置き換える

文脈から判断して正確な意味を選別しているといっても、一つの単語が複数の意味を持つ場合にはやはり限度があるようです。そのような単語は、できるだけ意味を特定しやすいような言葉に変換します。

ここでは、「起きる」は「起床する」に(物事が起きると人が起きるなど異なる解釈が可能)、「話題」は「トレンド」(トピックとしての意味や、流行の意味がある)とします。

(変更した後の日本語文)
いつもより人々が早く起床して朝の時間を活用する「ASAKATSU」と呼ばれる活動が、一時期トレンドとなりました。

(変更した後の翻訳文)
Activities called “ASAKATSU” that people get up earlier than usual and utilize time in the morning became a temporary trend.

主語と述語が明確な、すっきりした英文になりました。「朝活」について言及した部分も意味の通る文章になっています(※厳密にいえば、同格のthat 節によって“Activities”という名詞を修飾することは困難なのですが、十分伝わる文章になっています)。

自動翻訳のために小細工するより、学習した方が早い!?

おおまかな翻訳であれば問題ありませんが、契約書などセンシティブな内容を含む文章に利用するにはまだ時間がかかるかもしれません。今回ご紹介した5つのポイントに気をつけて自動翻訳を利用すれば、より精度の高い結果がおそらく得られることでしょう。そのためには、やはり英語の文法や構造を知っておく必要があるようです。

とはいえ、正確な翻訳結果を得るために日本語をあれこれ変えるのも少し皮肉な気も…。自動翻訳に頼らず正確な英文を作れるようになるのが一番かもしれませんね。

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