大量の暗記は不要?語源学習法で英語の単語量を増やそう!

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英語の上達を目指す上で、必須となるのが単語力です。新しい単語を覚えてボキャブラリーを増やすと、表現力が身に付きますし、リーディングやリスニング力の向上にもつながります。

とはいうものの、知らない単語を1,000個、2,000個…と、ただひたすら機械的に暗記していくのは正直言って退屈で、大変ですよね。また、一度学んだ単語を定着させるには、復習する機会も必要となるため、忙しい合間を縫って学習時間を確保しなければならない社会人の場合は、学習の効率性も重視したいところです。

そこでご紹介したいのが「語源学習法」です。実は、単語の語源を知ることによって、効率的に単語をインプットすることができようになり、丸暗記型の学習にはない様々なメリットを得ることができるのです。

今回の記事では、ぜひとも知っておきたい語源の基礎知識を具体例とともにご紹介していきます。

パーツに分解して意味をつかむ「語源学習法」

etymology_takingapart
「語源学習法」とは、英単語をパーツに分解し、そのパーツごとの意味から単語全体の意味をつかんでいくという学習方法です。

パーツとは、日本語でいうと漢字の偏(へん)や旁(つくり)、冠(かんむり)などに近く、その位置によって「接頭辞(Prefix)」と「接尾辞(Suffix)」、そして「語根(Root)」の3つに分類されます。

たとえば、“prepaid”という単語は、「pre+paid」と2つのパーツに分解できます。この“pre”は、「前もって、あらかじめ」という意味を持つ接頭辞、そして“paid”は「支払った、払われる」を意味する語根であり、これらが組み合わさって「前払いの・前納の」という意味になるのです。
gazou_prepaid
また、もうひとつ例をご紹介すると“unemployment(失業)”という単語の場合は、まずは大きく「un+employ+ment」という3つのパーツに分解することができます。最初の“un”は「反対に、無、〜でない」という接頭辞、最後の“ment”は結果・状態・動作・手段などを表す名詞をつくる接尾辞です。そして、“employ”はさらに「em+ploy」というパーツから成り立っており、“em”は「〜の中に、内側へ」、“ploy”は「折る」という語根を持ち、「中に折り込む、包み込む」→「〜を雇用する・使用する」という意味となるのです。
gazou_unemployment
つまり、これら全てを組み合わせて考えると、「無(=un)+雇用する(=employ)
+状態(=ment)」→「失業」という意味の名詞になります。

このような語源の知識を学んでおくと、さまざまなメリットを得ることができます。

語源学習法の3つのメリット

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長年の英語指導歴を誇る清水健二氏は、その著書の中で次のような語源学習法のメリットを紹介しています。

・単語の長期的な保持が可能になる
・未知語の意味推測が可能になる
・単語の体系的・効率的な学習が可能になる
(清水健二『連想式にみるみる身につく語源で英単語』より)

特に、「未知語の意味推測が可能になる」という2つ目のポイントは、学習を進めていくうえで大きなメリットとなります。

これは、語源を知っていれば、知らない単語に出会ったときにもその意味を推測することができるため、丸暗記せずとも語彙力を高めていくことが可能となるからです。実際、英語の上級者でも、膨大な量の単語を全て覚えているとは限らず、語源の知識を活用しておおまかな意味のみを記憶している場合も多いです。

では、実際に、語源の知識を活用してどのように単語量を増やしていくことができるのか、具体例を見てみましょう。

「語根」と「接頭辞」で広がる単語力

etymology_wordpower
ここからは、「接頭辞」と「語根」の意味を知ることにより、単語の意味が類推しやすくなる例を紹介します。

たとえば、“spec”は、ラテン語の動詞specere「見る、注視する」を語源としている語根です。この“spec”は、接頭辞と組み合わさり、さまざまな単語を生み出します。

〈例〉
・inspect:in[=into](内側へ)+spect 
  →検査する
・expect:ex[=out](外へ)+spect 
  →期待する
・prospect:pro[=forward](前へ、前方へ)+spect
  →見込み
・suspect:sus[=under](下に、下位に)+spect
  →疑う

このように、接頭辞と語根の知識を組み合わせれば、単語の意味をそのまま覚えていなくとも、おおよその意味を想像していくことができます。

他にも、「行く(go)」の意味を持つ“-cede/-ceed”という語根と接頭辞の組み合わせで出来ている単語には次のようなものがあります。

〈例〉
・recede = re(再び) + cede
  → 退却する
・precede = pre(前もって) + cede
  → 先行する
・proceed = pro (前へ)+ ceed
  → 前進する
・exceed= ex(外へ)+ ceed
  → 超過する

日本語の漢字でも、魚偏(さかなへん)のつく漢字は、魚や海に関連するものだと分かりますよね。たとえ難しくて読めなかったとしても、こういった部首を頼りに、なんとなくの意味を想像することができると思います。部首の概念と同じく、英単語の語源もまた、未知なる単語の意味を推測する上で大いに役立ちます。

このように、語源の知識を活用すれば、丸暗記せずとも、自分が理解できる単語の量を格段に増やしていくことができるのです。

品詞を自在に変化させる「接尾辞」

「接尾辞」は、単語の一番後ろに位置する文字の並びであり、ここを見ることによって形容詞・動詞・名詞などの品詞を判断できる場合があります。また、接尾辞の仕組みやパターンを理解しておけば、学んだ単語の品詞を自在に変化させることもできるため、一気に単語量を増やしていくことができるのです。

以下では、そんな接尾辞の代表的な例をご紹介いたします。

【形容詞を作る接尾辞】-able:「〜可能な、〜できる、しやすい」

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-ableは、動詞や名詞を形容詞に変える接尾辞です。be able to〜(〜することができる)という表現からも想像できるように、「〜できる」という意味を持つ単語へと変化させることができます。

<動詞→形容詞>

■agreeable:「agree(同意する)+able」
→【形】喜んで同意する、賛成して、快い、感じのよい
■manageable:「manage(管理する、どうにかする)+able」
→【形】操作しやすい、扱いやすい、処理しやすい
■sustainable:「sustain(持続させる、維持する)+able」
→【形】持続可能な

<名詞→形容詞>

■comfortable:「comfort(快適さ、心地よさ、慰め)+able」
→【形】快適な、心地よく感じる、気楽な
■profitable:「profit(利益)+able」
→【形】もうかる、利益を生む、有益な
■knowledgeable:「knowledge(知識、認識)+able」
→【形】知識のある、精通している、物知りの

【動詞を作る接尾辞】-ize:「〜にする、〜化する、〜になる」

-izeは、形容詞や名詞を動詞へと変化させることができます。

<形容詞→動詞>

■familiarize:「familiar(よく知られた、熟知している)+ize」
→【動】〜に慣れさせる、普及させる
■stabilize:「stable(安定した)+ize」
→【動】安定させる
■generalize:「general(一般的な)+ize」
→【動】一般化する

<名詞→動詞>

■itemize:「item(項目)+ize」
→【動】〜を項目に分ける、箇条書きにする
■hospitalize:「hospital(病院)+ize」
→【動】入院させる
■apologize:「apology(謝罪)+ize」
→【動】謝る

【名詞を作る接尾辞】-ness:「〜な状態、性質、〜ということ」

-nessは、形容詞に付加することで、名詞を作ることができます。

■aggressiveness:「aggressive(攻撃的な、積極的な)+ness」
→【名】攻撃性、積極性
■carelessness:「careless(不注意な)+ness」
→【名】不注意、軽率、無頓着
■awareness:「aware(気づいている、認識している)+ness」
→【名】知識、自覚、認識

おわりに

いかがでしたでしょうか。なお、Rarejob English Labの過去記事では、基本レベルの「接頭辞」を詳しくご紹介しています。ぜひこちらもご覧ください。

過去記事:効率的に英単語を暗記したいなら「語源」を知るのが近道!

語源の知識をうまく活用して、効率的に単語力を身につけていきましょう!

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