「キレる」はsnapでOK!意外に直訳で使える英語

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「キレる」はsnapでOK!意外に直訳で使える英語
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「日本語の直訳だときっと通じないから、英語でなんていうか調べないと」と、頭を悩ませていることはありませんか?でも、英語のI’m good.は「いいです(いりません)」と言うこと、snap(切れる)を使ったHe snapped.は「彼はキレてしまった」など、英語でも意外に日本語と同じ発想で使える表現があります。ナチュラルに響く「直訳英語」を知っておき、会話の中で活用できるようになりましょう。

そのまま英語にすればOKなひとこと

日本語の言葉をそのまま英語に置き換えるだけで、自然に通じる便利な言い方があります。普段の会話の中でよく使われている言い方をご紹介します。

I’m good.(いいです)

A: Would you like some coffee?(コーヒーはいかがですか?)

B: No, I’m good.(いえ、いいです)

日本語同様、「いいです=いりません」という意味になります。

No wonder.(不思議はない)

A: Rachel got promoted!(レイチェルが昇進しました!)

B: No wonder. She’s the best on the team.(不思議はありません。彼女はチームで一番ですからね)

wonderは「不思議なこと、驚くべきこと」で、no wonderで「不思議はない、当然だ」となります。

literally(文字通り)

He’s literally an honest person.(彼は文字通り正直な人です)

literallyは日本語の「文字通り」同様、「書かれているとおり」という意味である一方、「すごく、とても」という意味にもなります。

speechless(言葉もない)

We completely lost the competition. I’m speechless.(コンペで完全に負けました。言葉もありません)

speech(言葉を発すること)が-less(ない)という言い方。ひどく驚いて「言うことがない」という、日英同じ発想です。

eye-opening(目を開かされる)

Mr. Johnson’s lecture was very eye-opening.(ジョンソン氏の講義はとても目を開かされるものでした)

eye-openingは「目を開かされる=新しいことに気づく、見識が深まる」ということ。仏教に「開眼」という言葉あるのでアジアの発想と思いがちですが、英語圏でも同じ意味で使われています。

比喩的に使える動詞

動詞には、動作や行為を表すそのままの意味と、気持ちや社会の動きなどを表す比喩的な意味とがあります。この比喩的な意味が、意外に日英同じとなっている場合があり、知っておくと会話で役に立ちます。

snap(キレる)

No one is listening to me. I’m totally snapped.(誰も言うことを聞いてくれない。完全にキレた)

snapは物が「プッツン、ブチンと切れる」ということで、人が怒って我を忘れ「ブチ切れる」というときに使えます。

pay(払う)

Pay respect to the leaders and learn from them.(リーダーたちに敬意を払い、彼らから学んでください)

payは「(お金)を払う」ときによく使われますが、pay respect(敬意を払う)、pay attention(注意を払う)など、日本語の「払う」と同じように使われます。

trigger(引き金を引く)

Her comments triggered a debate among the group.(彼女の意見は、グループ内での論争の引き金を引きました)

triggerは通常「(銃の)引き金を引く」ですが、「~を引き起こす、~のきっかけとなる」という意味で使うことができます。

weave(織る)

We tried to weave humor into our presentation.(私たちはプレゼンにユーモアを織り込もうとしました)

weaveは「(布を)織る」という動詞ですが、日本語同様、比喩的に「(何らかの要素を)織り込む」という意味で使うことができます。

慣用句もそのまま英語になる

「墓穴を掘る」といった慣用句については、「英語では違う言い方を探さないと」と思いがちですが、実は直訳でOKなものがあります。いくつか例をご紹介しましょう。

dig one’s own grave(墓穴を掘る)

Tim shouldn’t have said that. He dug his own grave.(ティムはあれを言うべきじゃなかったのに。墓穴を掘りましたね)

dig(掘る)はdig-dug-dugと変化。graveは「墓」。海外発祥の表現で、聖書に起源があるとされています。

taste of honey(蜜の味)

Other people’s misfortune is a taste of honey.(人の不幸は蜜の味)

taste of honey(蜜の味)は聖書に由来する言葉で、「人の不幸を知って喜ぶ」という発想は、多くの国に存在しています。

necessary evil(必要悪)

Strict rules are sometimes a necessary evil.(厳しい規則は、時には必要悪です)

necessaryは「必要な」、evilは「悪、邪悪なこと」。起源は古代ギリシャにあり、英語圏で使われていたものが、いつしか日本に翻訳されて入ってきたと考えられています。

tip of the iceberg(氷山の一角)

The data breach is just the tip of the iceberg.(このデータ漏洩は氷山の一角にすぎません)

icebergは「氷山」で、tipは「先端」のこと。1912年のタイタニック号の沈没を機に使われるようになったとされている言葉。breachは「漏洩、違反」。

このほか、以下のような慣用句も日英で同じように使われます。

Time is money.(時は金なり) 18世紀にアメリカの政治家・学者であるベンジャミン・フランクリンが使った言葉。

Silence is golden.(沈黙は金) 古くはアラブ世界で使われていたとされます。英語ではgold(金)ではなくgolden(金の)であることに注意。

Love is blind.(恋は盲目) シェイクスピアの『ヴェニスの商人』から広まったとされます。

bookworm(本の虫) 昔は本が虫に食われることがあったことから、「本につく虫のように本が好きな人」という意味で英語圏で使われるようになりました。

似ている言い方を活用しよう

日本語と英語でピッタリ同じでなくても、発想が似ている語が存在します。こういった語を覚えて「同じような考え方をするんだな」と理解すると、より英語に親しみを感じられるようになるかもしれません。

wash one’s hands(手を洗う=足を洗う)

He washed his hands of that business.(彼はそのビジネスから足を洗いました)

日本語では「足」ですが英語ではhands(手)を使い、「やめる、引き上げる」という意味で使います。

right hand(右手=右腕)

John is Mr. Smith’s right hand.(ジョンはスミス氏の右腕です)

日本語では「腕」ですが、英語ではhand(手)を使います。right handは日本語の「右腕」同様、「最も頼りになる部下、腹心」を指します。

backbreaking(背中が折れる=骨が折れる)

The paperwork was backbreaking, but we completed it anyway.(骨の折れる書類仕事でしたが、とにかくやり遂げました)

back(背中)がbreak(折れる)という言い方で、使い方としては日本語の「骨が折れる」と同じです。

lips are sealed(唇が封印されている=口が堅い)

You can trust Jenny. Her lips are sealed.(ジェニーは信用できます。口が堅いんです)

日本語では「口が堅い」ですが、英語ではlip(唇)がsealed(封印されている)と言います。

直訳英語で会話をしてみよう

直訳でもOKだと思うと、もっと気楽に英語で話せるようになるかもしれません。会話の中では、例えば次のように使ってみましょう。

A: Cathy’s presentation was amazing. I was speechless.(キャシーのプレゼンは素晴らしかったですね。言葉もありませんでした)

B: No wonder. She’s the right hand of our director.(不思議はありません。彼女は部長の右腕ですから)

A: On the other hand, Peter shouldn’t have said that. He dug his own grave.(一方で、ピーターはあれを言うべきではありませんでした。墓穴を掘りましたね)

B: The boss was totally snapped about it.(ボスは完全にキレてましたよ)

もちろん、何もかも直訳でいいというわけでなく、どの表現が英語圏でナチュラルに響くのか、覚えておく必要があります。覚えた表現を外国人との会話の中で試してみたいと思ったら、ぜひ、レアジョブ英会話のレッスンを活用してください。

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