心を揺さぶられるようなことに遭遇すると、「エモい」という表現を使うようになりました。感情を動かされる、つまり「ああ、グッとくるなあ」というときに使われる言葉ですが、これはそもそも英語のemotional(感情に訴える)から来ています。他にもsympathetic(共感できる)、pathetic(情けない)など、ひょっとしてまだあまり聞いたことがないかもしれないけれど、実は会話でよく使われているさまざまな表現があります。覚えるときっと役に立つ「気持ちを表す形容詞」を見ていきましょう。
そもそも「エモい」とemotionalとは?
日本語の「エモい」は、感動したとき、心を揺さぶられたとき、うれしいとき悲しいときなどさまざまな場面で使われます。そもそもなぜ「エモい」と略されるようになったのか、英語のemotionalは本来どのように使われるのかといったことをご紹介しましょう。
「エモい」はロックミュージックに始まった
「エモい」という言葉は、1980年代に始まったロックミュージックのジャンル「emo(エモ)」に由来するとされています。このemoは、emotionalを略したもの。感傷的で情緒あふれる音楽を特徴とすると同時に、人気バンドの衣装をヒントにした「エモファッション」も生まれ、一種のカルチャーとなりました。音楽の世界で使われていた「エモ」が、いつしか一般に浸透してきたようです。
emotionalの意味は?
emotionalはemotion(感情)の形容詞で、「感情の面で」「感情的な」「感情に訴える、気持ちを動かされるような」といった意味になり、いいときにも悪い場合にも使われます。
I have an emotional stress.
(感情面でのストレスがあるんです)
身体的な問題ではなく、「感情の面で、気持ちのうえでの」と言いたいときに使うemotionalです。
She lost her control and got emotional.
(彼女はコントロールを失って感情的になったんです)
急に泣き出す、怒り出すといったように、感情をあらわにしたときに使います。
It was an emotional moment.
(心を動かされるような瞬間でした)
悲しいお別れ、うれしい再会など、心を動かされるような、まさに「エモい」瞬間を言います。
emotionalだけでは怒っているのか楽しいのかわからないのですが、その点がまさに日本語の「エモい」に近いと言えます。
「感動」を表す「エモい」形容詞を身につけよう
「エモい」やemotionalはいろいろな感情を表すことができる便利な言葉ですが、「感動した」「胸がいっぱい」といった特定の気持ちを表す言い方も覚えておきましょう。日常会話でよく使われていて、英語の映画やドラマで耳にすることも多いはずです。
心を揺さぶられる感じを伝える
moving(心を動かされる)
It was so moving. I almost cried.
(感動的で泣きそうになりました)
映画や小説などが「感動的」だったことを表すのによく使われます。XXX is moving.は「移動している」「これから引っ越す」という意味にもなるので、使われる状況に注意してください。
touching(心に響く)
It was touching, wasn’t it?
(心に響きましたよね?)
映画や小説のほか、誰かの言葉や行動などについて、「胸にしみた」と言いたいときに使われます。touchは「触れる」なので、「心に触れる」と考えるといいでしょう。
overwhelming(胸がいっぱい)
It was an overwhelming experience.
(胸がいっぱいになるような経験でした)
overwhelmingは「いっぱいありすぎて、大きすぎて対処できない」ということなので、「感動して胸がいっぱいになった」ということもあれば、「いろいろありすぎてもうウンザリ」という場合もあります。使われている状況から判断しましょう。
胸躍るワクワク感を表す
thrilling(ワクワクするような)
It was such a thrilling night.
(ゆうべはすごい盛り上がったね)
thrillは「興奮でゾクゾクさせる」ということ。日本語で「スリルがある」と言いますが、thrillは「スリル」に限らず、「ものすごくうれしい」「感動で興奮している」といったときに使われます。
rousing(熱狂的な)
What a rousing welcome!
(熱狂的な歓迎ですね!)
rouseは「鼓舞する、奮起させる」ということで、rousingは「熱狂的な、熱烈な」様子を表すのによく使われます。
「共感できる」優しい気持ちを表す
sympathetic(共感できる)
I can be sympathetic to him.
(彼に共感できます)
相手のことを理解できる、親身になってあげられる、ということです。動詞のsympathize(共感する)を使い、I can sympathize with him.のように言うこともできます。
compassionate(思いやりがある)
She’s a very compassionate person.
(彼女はとても思いやりがある人なんです)
他の人に救いの手を差しのべてあげられるような人のことを、compassionateと言います。
supportive(支えになってあげる)
He’s been supportive to me.
(彼は私を支えてきてくれました)
家族、友人、同僚などが励ましてくれる、元気づけてくれるというときに使います。
「情けない」「ムカつく」気持ちも伝えてみよう
優しくて心温まるような状況だけでなく、時には「情けない」「ムカつく」という気持ちを伝えたいこともあるはず。そんなときに使える表現をお教えします。つらい胸の内を伝えることも、「エモい」と言えるかもしれません。
情けなくてみじめなときは
pathetic(情けない)
I feel pathetic about myself.
(自分が情けない)
何かができなくて「みっともない、情けない」と嘆くときに使われます。一方で、pathetic animals(かわいそうな動物たち)のように「かわいそう、哀れな」を意味することもあります。
miserable(みじめな)
What a miserable day!
(みじめな日だな!)
「みじめ、悲惨、ひどい」と、悪い状況を強調したいときに使える語で、miserable weather(ひどい天気)のようにも言います。
distressing(つらい)
It’s a distressing memory.
(つらい思い出なんです)
distressは「苦しめる、悩ませる」という動詞で、distressingは「つらい、苦しい、不安な気持ちになる」ことを指します。
ムカつくときに使える言い方
disgusting(ムカつく)
Did you hear what he said? It’s disgusting!
(彼の言ったこと聞いた?ムカつく!)
「気分を悪くさせるような」ということで、見た目やにおいなどが「ムカつく、気持ち悪くなるような」というときにも使われます。
nasty(不快な、嫌な)
It’s a nasty business.
(本当に厄介だな)
nastyは「嫌な、ひどい」、または「意地悪な」を意味します。nasty businessは「厄介な問題」「ひどいやり方」といったことを指す口語。
ここでご紹介した表現、「発音が難しそう」と思ったものがありませんでしたか?新しい表現は、自分の耳で聞いて、自分で話してみてこそ、初めて身につくもの。
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