話の途中で急にWhere were we?と言われたら、「エッ、なんのこと?」と思ってしまいそうですよね。これは「私たちはどこにいたのですか?」と聞いているのではなく、「何の話をしていたっけ?」という慣用句なのです。会話ではこのように、直訳しただけでは意味がわからないフレーズがよく使われています。意味を取り違えそうなものを確認して、自分でも使いこなせるようになりましょう。
別の意味でも使われる3つのフレーズ
シンプルな単語でできたフレーズは、そのままの意味のこともあれば、会話の中で慣用的な意味で使われることもあります。うっかり意味を取り違えると、話が別の方向に行ってしまうかもしれません。文字通りの意味と、会話をスムーズに進めるための役割としての意味を比べてみましょう。〇が直訳、◎が慣用句としての意味です。
Where were we?
〇私たちはどこにいたのですか?
◎何の話をしていたっけ?
A: Where were we?(何の話をしていたっけ?)
B: About getting new customers.(新規顧客開拓についてです)
日本語でも話の途中で「さっきどこまで行ったっけ?」と言うことがありますが、whereが具体的な場所ではなく、話の流れの中の「どこ」かを指すために使われています。
Are you with me?
〇あなたは私と一緒ですか?
◎わかりますか?
A: Are you with me?(わかりますか?)
B: Sure, please go on.(はい、続けてください)
with me(私と一緒)が、「私の話がわかる」「私の話についてこれている」という意味で使われています。「私の意見に賛成ですか?」という意味になることもあります。
Where are we going?
〇私たちはどこへ行くんですか?
◎どうなっちゃうんだろう?
A: The project has been canceled.(プロジェクトは中止になりました)
B: Oh, no. Where are we going?(ええっ、どうなっちゃんだろう?)
「どこへ行くの?」と行き先を尋ねる表現としてもよく使われますが、「私たちはどこへ向かっているのだろう?=どうなっちゃうんだろう?」という気持ちを表していることもあります。
とっさに言われるとわからない3つのフレーズ
After you.は文字通りには「あなたの後で」。急に言われても何のことかわからないかもしれませんが、これは「お先にどうぞ」と相手に譲る表現。シンプルなフレーズほど、正確な意味を把握するのに苦労することがあります。例えば、次のようなものを覚えておきましょう。
After you.
〇あなたの後で。
◎お先にどうぞ。
(エレベーターで)
A: After you.(お先にどうぞ)
B: Thank you.(ありがとう)
相手に譲る丁寧な言い方。相手が自分と同時に何か言いかけたときに、「どうぞ、先に言ってください」というときにも使えます。
You got me.
〇あなたは私をとらえた。
◎まいったな。/わかった。
A: Come on, I was just kidding.(ねえ、ふざけていただけだよ)
B: You got me.(まいったな)
ゲームで負けた、冗談にうまく乗せられたといったときに、「まいったな」という意味でYou got me.を使います。
A: Is that clear?(いいですか?)
B: You got me.(わかりました)
gotを「理解した、わかった」という意味で使い、You got me.で「わかりました」と表現することもできます。
I’m done.
〇終わりました。
◎もういい。
A: Can we continue?(続けていいですか?)
B: No, I’m done. Let’s go on to the next.(いや、もういい。次に行きましょう)
doneは通常「終わった」ということですが、「もういい」「うんざり」「嫌だ」という意味で使われることもあるので、注意が必要です。
意味をきちんとくみ取ってあげたい3つのフレーズ
言いにくいと思われることも、ちょっと工夫した言い方をすることで、うまく伝えられることがあります。でもこれが、学習者にとっては理解できなかったり、勘違いの原因になってしまうことが。例えば、次のようなフレーズに注意してください。
No hard feelings.
〇厳しい感情はなし。
◎悪く思わないで。
A: I didn’t mean to hurt you. No hard feelings.(傷つけるつもりはなかったんです。悪く思わないでください)
B: Well, OK.(ああ、わかりました)
hard feelingsで「怒ったり相手を悪く思ったりする感情」を表します。offense(不快なこと)を使ったNo offense.(悪く思わないで)という言い方もあります。
You should know better.
〇あなたはもっとよく知っているべきだ。
◎そんなことでどうするの。
A: This is the best I can do.(これが精一杯です)
B: You should know better.(そんなことでどうするの)
「もっとちゃんとできるはず」と批判していることもあれば、「あなたならもっとできる」と励ましていることもあります。相手にある程度の知識や能力があると認めていることを前提とします。
You deserve better.
〇あなたはもっといいことにふさわしい。
◎もっといいことがありますよ。
A: I failed the job interview.(仕事の面接、落ちたんです)
B: Oh, no. You deserve better.(えっ、そんな。あなたにはもっといいところがありますよ)
deserveは「~にふさわしい」で、deserve betterと言うことで「あなたはもっといいもの/ことにふさわしい」。望んだ仕事を得られなかった人に「あなたにはもっといい仕事がありますよ」と言ったり、恋人に振られた人を「あなたにはもっといい相手がいますよ」と励ましてあげるのに使われます。
直訳ではわからないフレーズを使って会話をしてみよう
一つひとつを見ていくと意味が理解できるかもしれませんが、会話の中に急に出てくると混乱しそうですね。例えば、次のような使われ方をすることがあることを覚えておいてください。
A: OK, where were we?(さて、何の話をしていたっけ?)
B: Our offer to XYZ company. Can we continue?(XYZ社への提案です。続けていいですか?)
A: No, I’m done. Let’s go on to the next.(いや、もういい。次に行こう)
B: Are you sure? We’ve worked a lot on this.(本当ですか?これについてはかなりがんばってきたんです)
A: I don’t think it’s hopeful. No hard feelings.(希望があるとは思えない。悪く思わないでくれ)
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