I’m wearingって着る?着てる?wearやput onの使い分け

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イギリスのオーディション番組『Britain’s Got Talent』で、日本のお笑い芸人のとにかく明るい安村さんが裸芸を披露して話題をさらいました。一見、全裸に見えるポーズの安村さんがDon’t worry. I’m wearing …(安心してください。はいています…)と言うと、審査員や観客が一斉にPants!(パンツを!)と叫ぶ光景が、You Tubeで世界に紹介されました。

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でも、なぜここはI wearでなくI’m wearingなのか、またI’m putting on ではいけないのでしょうか?安村さんの活躍で一躍buzzword(話題の言葉)となったI’m wearingから、動詞wearやput onの使い方を考えてみましょう。

動詞wearの基本的な使い方

「着る」と言えばまず浮かんでくるのがwearという動詞。でも、現在進行形で使うと意味がどう違うのかといったことは、あまり考えてなかったのではないでしょうか。ここではまず、wearの基本的な使い方を見ていきます。

現在形wearの基本は「すでに身につけている」状態

David always wears a blue jacket. It suits him.(デイビッドはいつも青い上着を着ています。似合ってますね)

Please wear a tie to this event.(このイベントにはネクタイ着用でお願いします)

wearを現在形で使うとき、「着る、身につける、はく」という動作は入らず、「すでに着ている状態」であること、しかもそれが「習慣」や「決まり」であったりすることを意味します。

wearを現在進行形にすると?

Cathy is here. She’s wearing a yellow dress.(キャシーはここに来ています。黄色いドレスを着ています)

wearは現在形だと「習慣」や「決まり」なので、「今現在着ている、身につけている」状態を表すには、現在進行形を使います。

安村さんの決めゼリフI’m wearing pants.も、「今パンツをはいている状態にあります」ということ。I wear pants.だと「私はいつもパンツをはいています」となります。

なお、「着る」という意味のwearは他動詞なので常に目的語を必要とし、I’m wearingだけだと「何を?」と思うことになります。『Britain’s Got Talent』のショーでは、そこを審査員や観客がPants!(パンツを)と言って補うという、気の利いた応酬になっているわけです。

put onの本来の意味は?

put onの意味も「着る」なので、wearとput onは同じように使えると思っている人が多いかもしれませんが、実はこの2つはだいぶ意味が異なります。どのように使い分ければいいかを考えてみましょう。

put onは「身につける」という動作

Put on your coat. We’re going out.(コートを着て。出かけますよ)

put onは「着る、身につける、かぶる、はく」といった「動作」を表します。つまり、現在形でput onと言った時点ではまだ着ていない、身につけていないのです。

put onを現在進行形にすると?

Wait a minute. I’m putting on my shoes.(ちょっと待って。今靴をはいています)

put onは「動作」なので、現在進行形にすると「着ている最中、かぶったりはいたりしているところ」ということになります。この場合も、まだ完全に身につけているわけではありません。

wearとput onはこんな場面でも使える

英語のwearやput onは服を「着る」ときだけでなく、靴を「はく」とき、帽子を「かぶる」ときなどにも使えます。さらには化粧やメガネ、または「笑顔」にまで応用することができます。makeとput onのさまざまな使い方を見ていきましょう。

化粧に応用してみよう

I don’t wear make-up at home.(家では化粧しません)

wearは「身につけている状態」なので、wear make-upは「化粧している状態でいること」を表します。

When I go out, I just put on lipstick.(出かけるときは口紅だけつけます)

これは、「口紅を塗る」という動作をしてから出かける、ということ。このput onをwearにして、「口紅を塗っている状態で出かける」と言うこともできます。

メガネもwearできる

You should wear sunglasses. It’s too shiny.(サングラスをかけたほうがいいですよ。すごくまぶしい)

wear sunglassesは「サングラスをかけた状態でいる」ということ。put on sunglassesだと「サングラスをかける」です。

「笑顔」をwearしよう

Wear your smile, everyone.(みなさん、笑顔でお願いします)

「笑顔を身につけた状態でいる」ということ。put on your smileと言うこともでき、この場合「笑顔になる」という意味になります。

「着る」を表すその他の表現

「着る」と言うのに最も典型的に使われるのはwearとput onですが、ニュースや映画、テレビなどでは次のような表現を見かけることもあるかもしれません。いずれも「着る」に使えることを覚えておきましょう。

動詞donで「着る」を表す

A man donning a black suit is my boss.(黒いスーツを着ているのが私の上司です)

動詞donは「身につける」「身につけている」という意味で使われます。現在分詞がdonningで、過去・過去分詞形がdonned。文の中にあるときは、動詞doと取り違えないよう注意しましょう。

pull onは「引っ張って身につける」

I just woke up. I’ll pull on my jeans.(今起きたところ。これからジーンズをはきます)

pull onは「引っ張って身につける」こと。ズボン、ブーツ、(袖を引っ張って着る)セーターなどによく使われます。

get dressedで「身じたくを整える」

Sorry, I haven’t got dressed yet.(すみません、まだしたくができていません)

dressは動詞で「服を着る、着せる」という意味になり、get dressedで「身じたくを整える」という表現になります。

inだけでも「着ている」になる

I’m still in my uniform. I have to change.(まだ制服なんです。着替えないと)

be in ~だけでも「~を着ている」という意味になります。dressやcoat、suitなどにも使えます。

「着る」表現を会話の中で使ってみよう

wearやput onは、会話の中で使い分ける必要が出てくることもあります。例えば、以下のような場面での使い方を参考にしてください。

職場で

A: What will you wear to the office party?(会社のパーティーに何を着ていく?)

*wear=習慣、決まりとして着る

B: Casual is fine. I’ll be wearing a shirt and jeans.(カジュアルで大丈夫。私はシャツとジーンズを着ていきます)

*wearing=着ている状態

A: Then I’ll put on a jacket, maybe that’ll be enough.(では私は上着を着ます。たぶんそれで十分でしょう)

*put on=「着る」という動作

友人と

A: Hey, Emi. Can we go out now?(エミ、もう出かけられる?)

B: Sorry, I’m still in my pajamas. I’ll get dressed soon.(ごめん、まだパジャマ。すぐしたくする)

*be in my pajamas=パジャマを着ている、get dressed=身じたくする

A: For how long?(どれくらいかかる?)

B: I’ll put on some make-up, so maybe thirty minutes.(化粧もするから、多分30分)

*put on=「化粧をする」という動作

wearとput onの使い分けを理解したら

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