「マイペースな人」と言うときの「マイペース」を、my paceと言ってしまってはいませんか?人によって異なる独特のペースのことは、英語ではown paceと言います。このように、英語で「自分」「自己」について話すときは、myだけでなく意外にownやselfという語が大事。「自分」について英語で話すための言い方を覚え、自己紹介のときなどに役立てましょう。
「マイペース」「自己流」を英語で言ってみよう
「マイペース」「マイカー」のように「マイ~」を使ったカタカナ語がいろいろありますが、英語では「自分の」と表現するときにはownという語がよく使われます。具体的にどのような例があるのか見ていきましょう。
「マイペース」はown pace
He does things at his own pace.(彼はマイペースな人です)
at one’s own paceで「自分のペースで」となります。ownは「自分自身の、独自の」ということ。one’s own paceは日本語の「マイペース」と同様、「おおらかな」といういい意味になることもあれば、「自分勝手な」という意味に取られることもあります。
I’m my own person.(私はマイペースな人間です)
one’s ownが「その人独自の、その人特有の」ということなので、my own personは「(他の人にとらわれることのない)私という独自の人」といった意味になります。
「自己流」はmy own way
I’ll do it in my own way.(自己流でやります)
in one’s own wayは「自分なりのやり方で」という意味で、「自己流で」「自分流に」と言いたいときに使えます。
I’m going my way.(自己流でやります)
go one’s wayは「自分がいいと思う方法でやる」ということで、「他の人の言うことにとらわれず、自分の進みたい道を進む」というときにも使われます。
「自分で」のバリエーション
I can do it on my own.(自分でできます)
on one’s ownは「自分自身の力に頼って」といったニュアンスで、「一人で」「自分自身の力で」という意味になります。
I prepared it by myself.(それは自分で準備しました)
by oneselfは「他の人ではなく、自分自身で」といったニュアンスになり、on one’s ownと同じような状況で使えます。
I think and act for myself.(自分で考えて行動します)
for oneselfも「自分で」と訳せますが、基本的には「自分のために」ということで、think for myselfは「自分のために考える」といった意味合いです。
「マイ~」を英語で
I’d like to have my own car.(マイカーがほしいですね)
my carは単に「自分が使っている車」ですが、my own carと言えば、「自分が所有している車」ということになります。同様に、my homeは「自分の住んでいる家、故郷」という意味なので、「マイホーム」はmy own house(自分が所有している家)と言うのがいいでしょう。
「自分勝手」「自分らしく」を英語で言うと
「自分自身」をmyselfと言うように、selfも「自分」「自己」を表すのによく使われる語です。my own person(マイペースな人)は、場合によってはselfish(自分勝手)ととられることもあります。selfを上手に使って自分の性格や考え方を表現できるようになりましょう。
「自分勝手」はselfish
I’m not a selfish person.(私は自分勝手な人間ではありません)
selfは「自己、自身」ということで、-ishをつけると「自分本位の」、すなわち「自分勝手な」ということになります。
「いつもの自分」はusual self
I wasn’t my usual self.(いつもの自分ではありませんでした)
selfが「自己、自身」なのでone’s usual selfは「いつものその人」ということになり、his usual self(いつもの彼)、Cathy’s usual self(いつものキャシー)のように言えます。
「自分らしく」はbe oneself
I want to be myself.(自分らしくありたいです)
oneselfが「自分自身」で、be oneselfで「自分自身でいる」、すなわち「自分らしくある」ということになります。
「自意識」はself-conscious
Am I too self-conscious?(私は自意識過剰でしょうか?)
self-consciousで「自分を意識して」、self-consciousnessで「自意識」となります。be self-consciousは「自分のことばかり気にしている」という意味である一方、「自分自身に意識を向けている」というよい意味にもなります。
「自己中心的」はself-centered
He’s not a bad person, but sometimes self-centered.(彼は悪い人ではないけれど、時々自己中心的なんです)
self(自己)をcentered(中心に置いた)で、self-centered(自己中心的な)となります。
「自己肯定感」はself-esteem
It’s important to have high self-esteem.(高い自己肯定感を持つことは大切です)
esteemは「尊重、尊敬」で、self-esteemは「自己を尊重する気持ち」、すなわち「自己肯定感」となります。「自己肯定感が低い」はhave low self-esteemです。
自分の性格を英語で表現してみよう
「自分」「自身」「自身」について話すための表現を覚えたら、これらを使って、自己紹介の練習をしてみましょう。マイペースな人もこれから自分に自信をつけたいという人も、自分に合った言い方を選んでみてください。英語で自己紹介をするときや、仕事の英語面接などで役に立つかもしれません。
マイペースな人の場合
People say I do things at my own pace but I’m not a selfish person.(人からはマイペースだと言われますが、自分勝手というわけではありません)
I like to do things on my own but I know how to cooperate with others.(物事を自分でやるのが好きですが、他の人たちとどう協力すればいいかわかっています)
I think for myself and decide what to do.(自分で考えてどうすればいいか決めます)
自分に自信を持ちたいと思っている場合
I realized I wasn’t my usual self and decided to change it.(いつもの自分ではないことに気づき、それを変えることにしました)
When I need to make a decision, I try to be myself.(決断しなければならないときは、自分らしくしようとします)
Improving my English speaking skills makes my self-esteem higher.(英語を話す力を伸ばすと、自己肯定感が高まります)
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