どうやって直す?悩ましい発音問題…その効果的な学習法とは

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スピーキングスキルを磨こうと思ったとき、日本人にとって大きな壁になるのが発音です。RとLの違いなど、日本語にはない音があってなかなか難しいですよね。しかし、きちんと段階を踏んで学習を重ねていけば、発音矯正はある程度実現可能です。今回の記事では、発音に悩む人に向けて、その効果的な勉強方法や知っておくべきポイントを詳しく紹介していきます。

なぜ発音はこれほど難しいのか?

言語学習について、年齢的なリミットがあるとはよく聞く話ですよね。「臨界期仮説」と呼ばれるもので、ある一定の年齢を過ぎると言語を学ぶことが難しくなる、という仮説です。この仮説は今日までの研究によって多くの部分が否定されているのですが、残念ながら発音に関してだけは、年齢による明確なリミットがあることが報告されています。だからこそ、発音に苦しむ人が多いのだといえるでしょう。

しかし、このリミットは「ネイティブの発音」に絞った話です。ある一定の年齢を過ぎるとネイティブの発音になるのが難しいだけであって、「伝わる発音」の習得ができないわけではありません。自分の英語を「伝える」ためには、必ずしもネイティブと同じ発音になる必要はなく、わかりやすいクリアな発音ができればそれが実現可能です。事実、多くの日本人が年齢的制限をものともせず、留学先や旅行先で英語でのコミュニケーションを行っています。そのため、発音の勉強をしようというときには、「ネイティブライク」を目指すのではなく「伝わる発音」を心がけるようにすると効率的なアプローチができるようになります。

とはいえ、やはり「ネイティブライク」を目指したい人もいるでしょう。しかし、全世界にいる英語話者約15億人のうち、ネイティブの人口は約3.8億人です。つまり、圧倒的にノンネイティブスピーカーの数の方が多いのです。その状況で、「ネイティブライク」のために時間を割くことは果たして効率的な勉強法といえるでしょうか。そもそも難しいと言われていることに時間を費やすよりも、最低限「伝わる発音」を基準としその実現を目指す方が時間を有効活用できるはずです。

セルフフィードバックが効果的!

では、そんな「伝わる」発音習得のためにはどんな勉強法が効果的なのでしょう。一つの方法として、「セルフフィードバック」が効果的だという研究成果があります。つまり、自分で自分の音声を聞き、発音について分析するという学習法です。お手本の音声と聞き比べながら、「何が違うのか」「間違えた音は何か」と自分で改善点を発見していくことで、より効果的な学習が実現できます。

用意するものはお手本になる教材とスマートフォンのみです。

1.まずはボイスレコーダーアプリや動画撮影機能を使って、自分の音声を録音しましょう。
2.次にお手本の音声を聞き、自分の音声との違いをチェックしていきます。
3.一度チェックを終えたら、また自分の音声を録音、お手本と聞き比べ…を繰り返していきます。

お手本の音声を何度も聞くことになるので、リスニングの練習にもなって一石二鳥です。

もし、適当な教材が見つからない場合にはGoogle翻訳の読み上げ機能を使いましょう。Google翻訳を開くと、左側に元の文章、右側に翻訳された文章が表示される仕様になっています。左側に英文を打ち込むと、文章の下にスピーカーマークが表示されますので、それをクリックしてみてください。自分が打ち込んだ文章をネイティブスピーカーが読み上げてくれるので、それをそのまま発音チェックに活用できます。長い文章でも読み上げてくれるので、自分が持っているリーディングの教材などを二次使用できます。

日本人が苦手な音とは?

そして、発音の学習をする際には特に気を付けるべき音があります。「気を付けるべき」、というのは言い換えれば「日本人が特に苦手とする音」です。それは下記の8つの音節です。

a(æ/ア)
f(f/フ)
v(v/ヴ)
th(θ/ス)
th(ð/ズ)
w(w/ウワッ)
l(l/ル)
r(r/ゥル)

これは、2011年に日本人の英語教師を対象に行われた調査で確認されたものです。
rやl、thといったおなじみのものから一見簡単そうに見えるfなどもありますね。

なぜ日本人にとってこれらの音の発音が難しいのかというと、日本語にはない音だからです。つまり、我々の口や舌はこれらの音を自然に発音できるようにはできていません。そのため、この8つの音節は意識しないとうまく発音できなかったり、間違えて発音してしまったりといったことが頻繁に起こるのです。この音節が含まれる単語を発音するときには特に注意するようにしましょう。

セルフィードバック学習法を実施するときにも、これらの音に気を付けて耳を澄ませるようにするとより効果的な学習ができます。自分の発音を聞いて「何か違うな?」と思うときには単語の発音記号まで調べてみるようにしましょう。また、これらの音以外にも個人的に苦手な音がある場合もあります。練習を重ねていく中でそれに気付ければ、自分の改善点に素早く気付けるようになりスムーズな学習が実現可能です。

ちなみに、発音記号については下記の記事で詳しく説明されていますのでぜひご参照ください。

https://www.rarejob.com/englishlab/column/20210821_03/

まとめ

発音の問題は、日本人のみならずすべてのノンネイティブスピーカーにとって悩ましいものです。母国語との音の違いからなかなか習得が難しいものも多く、注意して矯正していく必要があります。しかし、適切な勉強法をしたり苦手な音に気付いたりすることでより効率的な学習も実現可能です。辛抱強く、一歩一歩進んでいきましょう。

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