画家ゴッホは英語で「ゴッホ」ではないってホント? 意外と知らない、世界の偉人の名前

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Do you know Confucius?(Confuciusを知っていますか?)と聞かれたら、たいていの人がNo.と答えてしまうのではないでしょうか。実はこれは、教科書でも習った中国の思想家「孔子」の英語名。No.と言うと相手の外国人に「なんだ、孔子も知らないのか」と思われてしまいそうです。このように、世界の偉人の呼び名は英語と日本語で大きく異なることがあります。海外の人と英語でスムーズにコミュニケーションを取るために、覚えておきたい世界の偉人の英語名と、それを使った英語フレーズをご紹介しましょう。

誰もが知ってるあの有名人、英語で言える?

まずは教科書や本、テレビなどによく登場する、誰もが知っているはずの名前をチェックしていきましょう。音がわからないと、その人物の話をしているということに気づかないかもしれません。

「イエス」はJesus

Jesus Christ [dʒíːzəs krάɪst](イエス・キリスト)

the Messiah of Christianity, the Son of God, or God Himself(キリスト教の救世主、神の息子または神自身)

会話でよくJesus!やJesus Christ!と言っているのはOh, my God!と同じで、「なんてこった」「どうしよう」という意味です。

「ザビエル」はXavier

Francisco Xavier [fræˈnsɪsko zéɪviɚ](フランシスコ・ザビエル)

Catholic missionary from Spain(スペインからきたカトリックの宣教師)

Xaの音が[zéɪ]になるところに要注意。「ザビエル」は、元のスペイン語の音に近くなっています。

「マゼラン」はMagellan

Ferdinand Magellan [fˈɚːdən`ænd mədʒélən](フェルディナンド・マゼラン)

Portuguese sailor who led the first expedition to circumnavigate the globe(ポルトガルの航海者で、初の世界一周遠征を率いた)

geの音が[dʒé]になることと、この部分にアクセントがあることに注意してください。

英語式発音に要注意

ここまでの例でお気づきかと思いますが、英語圏以外の名前について、日本語では現地語に近い音、英語では英語の発音で読みます。そこで、当然知っているはずの人の名前も、英語で聞くとわからないということが起こってしまうのです。例えば、以下のような例に注意してください。

画家ゴッホは「ゴッホ」ではない

Vincent Van Gogh [vínsnt væn góʊ](ヴィンセント・ヴァン・ゴッホ)

Dutch painter of Impressionism(オランダの印象派の画家)

Goghの発音は[góʊ]。「行く」のgoと同じです。英語圏の人はよくVan Goghと呼んでいます。

作家ゲーテは「ゲーテ」ではない

Johann Wolfgang von Goethe [ˈjohɑn ˈwʊˌlfgæŋ vɔn gˈəːṭə](ヨハン・ヴォルフガング・フォン・ゲーテ)

German poet, playwright, and novelist(ドイツの詩人、劇作家、小説家)

Goetheは「ガータ」に近い音になります。こういう音が聞こえてきたら、前後の話から「ゲーテ」のことを言っているのだと推測してください。

作曲家バッハは「バッハ」ではない

Johann Sebastian Bach [ˈjohɑn sɪbˈæstʃən bάːk] (ヨハン・ゼバスティアン・バッハ)

German composer of the Baroque period(バロック時代のドイツの作曲家)

chの音は[k]になり、「背中、後ろ」を表すback [bˈæk]と混同してしまうかもしれません。音楽の話の中で [bάːk] が出てきたら、それは「バッハ」のことだと思ってください。

カタカナの音が消えている名前

日本語では、古代の人の名前を当時の読み方に近いカタカナにしています。一方、英語では呼び方を現代風にしていることがあり、カタカナにある音が英語にはない、ということも起こります。

哲学者プラトンには「ン」がない

Plato {pléɪṭoʊ](プラトン)

ancient Greek philosopher(古代ギリシャの哲学者)

英語ではnの音がつきません。aが[éɪ]という音になっているところにも要注意。恋愛のplatonic [plətάnɪk](プラトニック)という言葉は、プラトンに由来します。

哲学者アリストテレスには「ス」がない

Aristotle [ˈærɪstὰṭl](アリストテレス)

ancient Greek philosopher(古代ギリシャの哲学者)

最後にsがつかず、[l]の音で終わります。[tl]と子音続いているところにも注目。会話の中に[ˈærɪst -]という音が出てきたら、「ひょっとしてアリストテレスのこと?」と疑ってみてください。

全然違う名前に思える?

カタカナと英語の音が異なることから、まったく別の名前に思えてしまう、もしくは人名であることにすら気づかないということも起こります。例えば、以下のような例に気をつけてください。

「ホメロス」は「ホームラン」と同じ

Homer [hóʊmɚ](ホメロス)

ancient Greek poet(古代ギリシャの詩人)

野球ではhome run(ホームラン)のことをhomerと言うことがあり、発音はこのHomer(ホメロス)と一緒です。現代の英語圏では、Homerはファーストネームとしてよく使われています。

「アウグストゥス」は「8月」と同じ

Augustus [ɔːgˈʌstəs](アウグストゥス)

first Roman emperor(初代ローマ皇帝)

「8月」のAugustはこの皇帝の名前から来ています。現代でもAugust [ˈɔːgəst]というファーストネームを持つ人がいて、短くAugie [ˈɔːɡiː]と呼ばれていたりします。

他にも、聖書に出てくる「ヨハネ」はJohn [dʒάn]、「パウロ」はPaul [pˈɔːl]と、同じ名前だと気づいていないことがよくあるかもしれません。

中国の有名人を押さえておこう

中国の人名については、英語名は中国語での発音に近いものになっていますが、日本では基本的に漢字をそのまま日本語読みするため、中国語とも英語とも違う呼び方になってしまっています。外国人と話をするときに困らないよう、有名な人物の名前を押さえておきましょう。

「孔子」はConfucius

Confucius [kənfjúːʃəs](孔子)

Chinese philosopher(中国の思想家)

「儒教」はConfucianism [kənfjúːʃənìzm]と言います。「罪を憎んで人を憎まず」は元々孔子の言葉とされ、日本人としてはぜひ英語で説明できるようになっておきたい人物です。

「始皇帝」はQin Shi Huang

Qin Shi Huang [kín ʃi hwˈæŋ](始皇帝)

first emperor of united China(統一中国の初代皇帝)

発音が難しいので、英語圏では一般にfirst Qin Emperor(秦の初代皇帝)と呼び、「始皇帝陵」はMausoleum of the First Qin Emperorと言います(mausoleumは「霊廟」)。

「楊貴妃」はYang Guifei

Yang Guifei [jάːŋ gwɪféɪ](楊貴妃)

beloved consort of the Chinese emperor(中国皇帝の寵妃)

consortは「王族の配偶者」。「楊」は姓で、原題の中国でも「楊 [jάːŋ]さん」という人がよくいます。

正しい発音で世界の偉人の話をしてみよう

ここでご紹介したような英語名を正しく理解できると、例えば以下のような会話ができるようになります。

好きな絵の話をする

A: Have you been to the exhibition of Van Gogh [væn góʊ]?(ゴッホの展覧会行きましたか?)

B: Yeah. I like his sunflowers.(ええ。ゴッホのヒマワリが好きなんです)

A: Me too. And The Starry Night is also fascinating.(私もです。『星月夜』も素晴らしいですよね)

B: I agree.(そうですよね)

相手の名前について話す

A: Hi, I’m Mari.(こんにちは、マリです)

B: Hi, Mari. I’m August [ˈɔːgəst].(こんにちは、マリ。オーガストです)

A: August. The first Roman emperor.(オーガスト。初代ローマ皇帝ですね)

B: Right! Just call me Augie.(そうです!オーギーと呼んでください)

日本の文化について話す

A: Does Confucius have a significant influence on Japanese culture?(孔子は日本の文化に重要な影響があるのですか?)

B: I believe so. Everyone knows his words, such as “Condemn the crime, not the person.”(そう思います。「罪を憎んで人を憎まず」と言った言葉は誰もが知っています)

A: Very impressive.(面白いですね)

世界の偉人の英名がわかるようになったら

これまで、英語名を知らないばかりに話が通じなかったり、相手の言うことが理解できていなかったりしたことがあるのではないでしょうか。正しい発音を覚えて実際に会話の中で使ってみたいと思っていたら、ぜひ、レアジョブ英会話の無料体験レッスンを活用してください。

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