英語の求人票の見方を徹底解説!外資系企業と日系企業の違いも理解しよう

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海外で就職活動をするとき、最初の難関となるのが求人広告のチェックです。なるべく多くの求人票を見て、それぞれを比較することから始まります。その際に重要なのは、求人票の何をチェックするかです。つまり、英語の求人票の見方を知らないと、チェックも比較もできないということ。

そこで今回は、英語の求人広告を活用して就職を目指すときに知っておきたい求人票の見方について徹底的に解説します。また、外資系企業と日系企業の給与や福利厚生などの違いについてもまとめますので、参考にしてください!

求人・求人募集・求人票・求人広告の違い

英語で求人・求人募集・求人票・求人広告を表現する際、厳密にはそれぞれ異なりますが、どちらの意味にも使われる英語表現もあります。まず、これらの言葉に相当する英語表現を見ていきましょう。

求人

「求人」を意味する英語表現は以下の通りです。recruitmentは会社や組織で働くために新しい人を雇うプロセスのことで「採用」「新職員募集」という意味で、recruitingは人材などを「募集すること」です。また、vacancy は「欠員」という意味で、an offer of a situationはフォーマルな表現です。

a job offer

a job vacancy

a (job) recruitment / recruiting

an offer of a situation 

I finally found a very attractive job offer for me. (とても魅力的な求人をついに見つけた)

Is the job vacancy still open? (その求人はまだ空きがある?)

求人募集

「求人募集」にも異なる表現がいくつかあります。Help wantedはWantedやStaff wantedのように記載されて店頭に貼り出されることもあります。hireは「雇用する」という意味で、アメリカで使われる表現。Vacanciesはvacancyの複数形、vacant はvacancy の形容詞、Situationは「就職口」という意味です。

Help wanted

Now hiring

Vacancies

Situation wanted / vacant

We have no vacancies for photographers at the moment. (現在、写真家の求人はありません)

I’ve heard the company Ken works is now hiring new employees. (ケンが働いている会社で今、新しい従業員を求人募集していると聞いたよ)

求人票・求人広告・求人欄

「求人票」と「求人広告」はほぼ同じ意味で使われます。

求人票と求人広告

ad はadvertisementの略で、「広告」という意味です。

Job ad

Job listing

Job posting

Recruitment ad

Recruiting ad

Help wanted ad

Situation(s) Vacant ad

Which job listing has been updated? (どの求人票が更新されたの?)

Job ads specify the relevant experience. (求人広告は関連する経験を細かく明示してある)

求人欄

Classified adは直訳すると「項目別の広告」となり、新聞などの3行広告のこと。人やもの、物件などを探す「広告欄」というイメージで、その中に「employment(雇用)」という項目があり、求人広告が掲載されています。新聞やフリーペーパー、地域などに特化したウェブサイトなどには、「Classified」という項目がある場合もありますが、求人に特化したウェブサイトにはありません。

I placed a classified ad for a secretary last Monday. (先週の月曜日に秘書の求人を[求人欄に]載せた)

英語の求人票の見方

新聞や求人誌、フリーペーパーなどの紙媒体はスペースが限られているため必要最小限の情報のみですが、求人検索サイトではより多くの情報が得られます。ここでは、求人サイトの検索結果の見方や求人票の各項目について見ていきましょう。

求人検索結果の見方

英語の求人検索サイトでも日本語の求人サイトと同じように、職種・エリア・就業形態(正社員・契約など)・給与などで求人を絞り込みます。表示されるのは、以下の項目です。

職種
会社名
エリア
給与
就業形態(正社員・派遣・アルバイトなど)
職務内容の概略

求人票の内容

求人を絞り込んで気になるものがあれば、詳細を確認しましょう。求人票にはいろいろな形式や表現がありますが、チェックすべきポイントは以下の5つです。

1. 職種:Job Title / Job Position
2. 職務内容:Job Description
3. 応募要項:Requirements
4. 待遇・労働環境:Benefits and Conditions
5. 会社概要:Company Overview

それでは、各項目を詳しく見ていきましょう。

職種:Job Title / Job Position

職種は「Job Title」や「Job Position」と表現します。

<職種の例>

秘書 Secretary / Personal Assistant
プログラマー Computer Programmer
ソフトウエアエンジニア(SE) Software Engineer
システム設計者 System Designer
営業部員 Sales Representative
営業マネジャー Sales Manager
販売員 Sales staff / Sales associate
事務職 Clerical staff / Office clerk
通訳者 Interpreter
翻訳者 Translator
会計士 Accountant
銀行員 Banking Officer / Bank clerk
美容・理容師 Hairdresser / Beautician
保育士 Nursery teacher / Childcare worker
介護福祉士 Care worker / Welfare caretaker

「有資格の~」という場合は、a certified ~(認定された)、a qualified ~(資格を有する)と表現。例えば、a certified technician(有資格の技術者)、a qualified doctor(有資格の医者)など。これらの人は、Certification(認定)やQualification(資格)を受けています。

Certificationは試験に合格したり学習プログラムを完了したりすることで、仕事をする能力があることを認められた証拠のこと。一方、Qualificationはより技術に焦点が当てられた職業訓練が行われ、学習を通して特定の基準に達したことを示す証拠で、外部試験に合格する必要があります。

職務内容:Job Description

求人票の職務内容は、企業や検索サイトにより異なります。例えば、「key responsibility(責任領域)」として応募者に求める義務をリスト化して示したり、「About the position(職種について)」として正確な役割を明示したりします。以下は、「ホテルの受付係」の職務内容の例です。

Job Title:Hotel Receptionist

We are looking for people who are experienced in reception (in any industry), people who are confident and have exceptional time management skills.

Duties & Responsibilities

・Answering incoming calls and customer service queries in a professional and timely manner.
・Handling reservations, guest enquiries and cancellations
・General typing and data entry
・Assisting in-house guests
・Ensure efficient operation of reception

And much more…

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職種:ホテルの受付係

レセプションの経験があり(あらゆる業界で)、自信と優れた時間管理スキルを有する方を求めています。

義務と責任:
・専門的かつタイムリーに着信コールとカスタマーサービスの質問に応答
・予約、問い合わせ、キャンセルの処理
・一般的なタイピングとデータ入力
・宿泊客のサポート
・効率的な受付業務の確保

さらに…

応募要項:Requirements

応募要項は箇条書きで示す場合もありますが、「Selection criteria(選定基準)」という項目を設けて、「Essential criteria(必須条件)」と「Desirable criteria(望ましい条件)」を示す場合もあります。もちろん、シンプルに「Skill & Experience (スキルと経験)」として募集要項が記されていることもあるでしょう。「ホテルの受付係」の応募要項を以下に示します。

Skills & Experience Required:

・Must have a minimum of one year experience in a reception or an office administration role
・Professional presentation
・Punctual
・Show attention to detail
・Excellent written and verbal communication skills
・Able to follow instructions and take action accordingly
・Outstanding communication, telephone, and customer service skills

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必要なスキルと経験:

・受付または事務職として最低1年の経験が必要
・プロフェッショナルな演出
・時間厳守
・細部への注意
・文書および口頭での優れたコミュニケーション能力
・指示に従い、それに応じて行動を起こすことができる
・コミュニケーション、電話、カスタマーサービスの高度なスキル

待遇・労働環境:Benefits and Conditions

待遇・労働環境で最も重要なのは給与でしょう。職種や就業形態により異なりますが、給与は年俸や時給で示されます。金額に幅があるのは、経験等により異なるためです。

$22 – $39.51 per hour (時給22ドル ~ 39.51ドル)

$50,000 – $64,999 base plus commission (基本年俸50,000ドル ~ 64,999ドル + 歩合)

その他には、勤務時間や就業形態、休暇等も確認する必要があります。福利厚生は日本のように充実していない企業がほとんどなので、あまり期待しない方がいいでしょう。もちろん、有給の病気休暇と育児休暇(Paid sick and parental leave)や健康保険と生命保険(Health and life insurance)などが記載されている場合もあり、何らかの手当が完備されていることもあります。

会社概要:Company Overview

たいてい求人票には会社概要や人員を募集するチームなどについて簡単に記載されています。可能であれば、記載された内容の確認だけではなく、会社のHPを確認した方がいいでしょう。「クリエイティブディレクター」を募集するABC社の例を示します。

ABC is a nationally recognized gaming company that aims to make every friendly gathering fun. ABC releases several games per year and is looking for a creative director to help enable the release of more classic games.

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ABCはすべての友好的な集まりを楽しくすることを目的とした、全国的に知られたゲーム会社です。 ABCは年にゲームをいくつか発売しており、より高度なゲームの発売を可能にするクリエイティブディレクターを探しています。

求人票の書き方のポイントと構成

就職のために求人票をチェックするだけでなく、求人原稿を書くこともあるかもしれませんね。ここでは、書き方のポイントをまとめます。求人票の構成はすでに述べましたが、書く側の要点を知っておくと求人票を見るときの参考にもなるでしょう。

求人票の書き方のポイント

求人検索サイトには競合他社の求人広告も表示される場合があるので、求職者にとって魅力的な求人原稿を書く必要があります。効果的な求人票の書き方のポイントを見ていきましょう。

ポイント1:競合他社の求人広告を分析する

求人検索サイトで競合他社の求人広告をチェックし、職務内容、給与、待遇などを調べます。その理由は、自社の求人内容と比較し、同等以上に仕上げるため。理想的な人材に応募してもらうためには、必要不可欠なステップです。

ポイント2:求人情報は300~700語でまとめる

数多くの求人情報をもとにした独自データを利用するライティング強化サービスのTextioによると、効果的な求人情報の長さは300~700語だそう。短すぎると情報不足になり、長すぎると全部読んでもらえないということでしょう。

適切な長さにするためには、簡潔にまとめる必要があります。最も簡潔な求人広告が、最も効果的なのかもしれません。

参考:textio

ポイント3:職種は明確かつ具体的に示す

職種は明確かつ具体的に示すのが重要。「エンジニア」「プログラマー」という一般的な表現や、top-notch programmer(一流のプログラマー)のように過度な誇張は避けましょう。具体的に「○○ software developer(○○ソフトウエアの開発者)」のように示した方がミスマッチを避けられます。

ポイント4:1日の業務が想像できる職務内容にする

「○○のXX部品を設計する」という表現だけでは、求職者が1日の業務を想像できません。

例えば、Mechanical designer(メカニカルデザイナー:機械設計技術者)の求人なら、どんなソフトウエアを使って、何をデザインするのかを具体的に示します。また、最初から最後まですべてのデザインを行うのか部分的に行うのか、クライアントとのやり取りが含まれるのかなどを示せば、1日の業務が想像しやすくなるでしょう。

ポイント5:求職者のメリットを示す

競合他社ではなく自社の求人を選んでもらうためには、説得力のある理由が必要です。オフィスの快適さ、社員の特典、特殊な機器があるなど、何らかのメリットを示します。

例えば、企業が医療給付の100%を支払う、ケータリングランチを提供する、新しいコンピューターワークステーションを購入したなど。

これらを魅力だと感じるかどうかは人それぞれですが、メリットを示した方が魅力的な求人になるでしょう。

ポイント6:会社のビジョンや文化を紹介する

たいてい求人票は会社のビジョンや社風の紹介から始まりますが、求人票にはスペースに限度があるので、すべてを紹介するのは困難です。可能であれば、自社HP、自社のレビューやFacebookページなどのリンクを貼りましょう。また、オフィス環境、チームメンバー、楽しいイベントなどがあれば、紹介ページを追加するのもひとつの方法です。

求人票の構成

すでに求人票の各項目についてはチェックしましたが、求人を出す側は以下の項目を必須としています。各項目を簡単に見ていきましょう。

Introduction(導入)

会社概要、職種の概要、職種を魅力的にする理由を2~3段落でまとめます。

Pay range, benefits, and perks(給与・福利厚生など)

求人票の上部に、給与・福利厚生などを記載します。なぜなら、求職者に求人広告の全体を読んでもらいたいから。魅力的な給与やメリットを示しましょう。

Duties and Responsibilities(義務と責任)

箇条書きでそれぞれのポイントを明示。5~10程度が適しています。

Requirements/Qualifications(募集要件・資格)

文章より箇条書きの方が簡潔で伝わりやすいでしょう。一番上に「必須要件(must-have requirements)」や「Essential criteria(必須条件)」、次に「preferred requirements(優先要件)」や「Desirable criteria(望ましい条件)」を示します。そして、最後に最低限必要な「Requirements(募集要項)」を示しましょう。

Closing(締め)

最大で2~3 文。面接のプロセス、採用のタイムライン、職種に応募するための指示をここで示します。

日系企業と外資系企業の違い

外資系企業では社内公用語が英語だったり、社員みんながネイティブレベルの英語力だったり、日系企業との違いはいくつもあります。

日系企業と外資系企業の大きな違いは、日系企業が「組織」を、外資系企業が「個人」を重視する傾向にあることです。けれどもこのような企業体質の違いが、実際にどのような違いとなって現れるのかは想像しにくいかもしれませんね。

最後に、外資系企業を目指すなら知っておきたい日系企業との違いを見ていきましょう。

働き方

日系企業は上司や先輩の指示に従って業務を進めるのが一般的です。また、マニュアルが準備されていれば、マニュアルに従って進めることもあるでしょう。

他方、外資系企業では個人の職責が明確なため、指示されるのを待たずに自主的に業務を進めます。つまり、自分で考えて行動することが求められるということ。待っていても何も指示されません。自分で考えて動くようにしましょう。

また、日系企業では職務以外のことを上司に頼まれたら、不満を感じつつもほとんどの人がやります。けれども、外資系企業では職務以外のことを頼まれることはありません。職務に関する線引きはかなりハッキリしています。

職種の変更

日系企業では部署が変わることで採用時の職種から他の職種へ変わることも珍しくありませんが、外資系では職種が変更されることはほとんどありません

その理由は、外資系企業では分野に特化した人材を採用するからです。つまり、職種においての専門性の高さで採用が決まるため、変更する理由がないということ。本人からの申し出がない限り、職種が変わることはないと考えていいでしょう。

昇給と昇格

日系企業も変わりつつありますが、まだまだ年功序列による昇給や昇格が多いのが現状です。要するに、勤務年数によるところが大きいということ。一方、外資系企業に年功序列は存在しません。そのため上下関係も日系企業ほど厳しくなく、上司をファーストネームで呼ぶのも当たり前。もちろん、上司が部下を管理することには変わりありませんが。

外資系企業では、成果・実力主義がほとんど。昇給と昇格の基準は成果によります。つまり、結果を出せば給与とポジションが上がり、結果を出せなければ給与もポジションも上がらないということ。下手をすれば減給されるかもしれません。日系企業と比べるとかなりシビアです。

給与体系

日系企業では月給制が主流ですが、外資系企業では年俸制が主流です。基本の給与にノルマ達成などによるインセンシティブがプラスされて報酬が決まる場合も多々あります。

ちなみに、外資系企業では退職金制度はありません。その分、月の給与が高く設定されています。退職金制度がない理由は、おそらく個人重視で組織に尽くすという概念がないからでしょう。

福利厚生

日系企業では「通勤手当」や「住宅手当」など、社員の働きやすさを考慮した福利厚生が充実しています。しかし、外資系企業には福利厚生がほとんどありません。その反面、給与が高かったり休暇が取りやすかったりするメリットがあります

過去の転職回数

日系企業では過去の転職回数が多いのはマイナス要素で、「トラブルメーカー?」「すぐに辞めてしまうかも」とネガティブに受け取られるのが一般的です。

一方、外資系企業では転職回数を特にチェックされることはありません。なぜなら、海外ではステップアップのために転職する人が多いから。転職回数はチェックされませんが、転職理由は聞かれるので、前向きな理由を準備しておいた方がいいでしょう。

当然のことながら、数ヶ月で転職ばかりしているのはステップアップのためではないのでマイナス要素です。

退職事情

日本では労働基準法により、不当に解雇や退職に追い込まれることはほとんどありません。もちろん、経営悪化によるリストラもありますが、労働契約法で厳しく制限されているため企業は簡単にリストラできないのが現実です。

他方、外資企業は成果・実力主義が基本なので、結果を残せない場合は解雇される可能性もあります。国内の外資系企業でも基本的な考え方は変わらないので、同様の傾向と言えるでしょう。

「求人票」の見方や書き方が理解できたら

求人票をしっかり確認して比較するのは大変な作業ですが、なるべく多くの求人票を見て慣れることが就職活動の最初の難関を突破する近道です。海外で就職したい、あるいは外資系企業で働きたいという人は、何らかの英語試験を受けて英語力を証明する必要があります。

日本では英検やTOEIC が定番ですが、海外では英語の資格と言ったらTOEFLとIELTS。北米ならTOEFL、イギリス・オーストラリア・ニュージーランドならIELTSがおすすめです。

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