イディオムと熟語の違いとは?覚えておきたいイディオム表現30選も紹介

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英語を学習していると、イディオムと熟語が出てきて違いがわからなくなってしまう人も多いでしょう。イディオム表現の幅が広がると、英文の理解力が一気に高まります。集中的に学ぶと表現力の幅も広がるでしょう。英語のイディオムは単語から意味を推測しにくく、覚えにくいという難点があります。

そこで今回は、英語のイディオム表現と熟語の違いを解説したうえで、代表的なイディオム表現をご紹介します。

英語の「イディオム」と「熟語」の違い

英語のイディオムと熟語が出てきて混乱してしまうことがありますが、この2つの言葉はほぼ同義で使われています。厳密にいうと少し異なり、熟語のほうが広義で使われることが多いといえるでしょう。ここでは、熟語とイディオムの意味をそれぞれ紹介します。

熟語

英熟語とは、複数の英単語で構成され、まとまりで特定の意味を成す語彙のことです。例えば、go for a walkは直訳すると「歩きに出かける」となりますが、熟語では「散歩する」という意味になります。セットで使われることで、特定の意味を示す慣用的な表現となります。

使われている単語を見ると意味を推測できるものが多く、動詞や副詞、接続詞などで無数の熟語があります。a couple of(2つの、数個の)やat first(最初は)、by the way(ところで)など、既に知っている単語も多いはずです。

日本の英語教育では、文法と同様に熟語の習得も重視されてきました。このため、英熟語だけを紹介する参考書や問題集も展開されています。

イディオム

イディオムも、複数の単語の配列で特定の意味を成します。慣用的に使い方と意味が決まっており、含まれる単語を見ただけでは意味を推測できない場合も多いのが特徴です。比喩表現や類似表現から成り立つイディオムも多々あります。例えば、a piece of cakeは「簡単なこと、たやすいこと」を示します。英語学習者は意味を習得しておかないと、なかなかイメージできないでしょう。

このように、イディオムは文字通りの意味にならない慣用句として捉えることができます。体や動物を使った表現なども多く、間接的な意味になりますが由来を合わせて学習すると楽しみながら覚えられます。

イディオム・熟語を効率良く覚える方法

イディオムや熟語の知識がないと、文章の意味が正しく理解できなかったり、表現の幅が広がらなかったりします。ただし、覚えてもすぐに忘れてしまうと悩んでいる人もいるでしょう。そこでイディオム表現と熟語を効率良く習得するポイントを紹介します。

【注意】イディオムや熟語の丸暗記はNG

英語のイディオムや熟語は無数に存在するため、試験や受験対策などで焦ってしまい丸暗記する人も多いでしょう。ただし、イディオムや熟語は慣用的な表現が多く、構成する単語の直訳から意味を推測するのが難しいケースが多くなっています。丸暗記すると記憶に定着しにくく、試験本番や実践の場で思い出せなくなってしまうことがあるので危険です。

また、takeやget、lookなど汎用性の高い単語はイディオムや熟語のバリエーションが多く、混同してしまうことがあります。丸暗記だと似たような表現の違いを思い出すのが難しくなります。

イディオム・熟語が表すシーンをイメージしながら覚える

似たような表現を正しく理解して覚えるには、イディオムや熟語が表す意味と使えるシーンなどをイメージしながら学習するのが効果的です。想像を膨らませながら覚える場合と字面だけ見て覚える場合では、記憶の定着度合いが異なります。

例えば、takeを使ったイディオムは無数に存在します。後続する単語1つの違いによって意味が全く異なるため、リストを羅列しているだけでは覚えるのが難しいでしょう。take over(引き継ぐ)、take back(取り戻す、返品する)、take out(取り出す、持ち出す)、take up(持ち上げる、保護する)など、一部だけ見ても意味を混乱してしまいます。どのようなシーンで使うのかをイメージしながら、具体的な例文と一緒に覚える必要があるでしょう。

イディオム・熟語の成り立ちを知る

イディオムや熟語を記憶に定着させるには、構成要素を理解して成り立ちを知るのもポイントです。動詞のイディオムや熟語には、前置詞と一緒になって意味を成すものが多いでしょう。動詞と前置詞の本来の意味やイメージを掛け合わせると、イディオムや熟語を成した時の意味を理解しやすくなります。

また、参考書を選ぶ際には、文化的な背景や意味を理解するためのアドバイスが記載されているものだと覚えやすさが各段にアップします。英語圏の慣習を知らないと理解しにくい表現も多いため、楽しんで知識を吸収しながら覚えていくと身に付きやすいでしょう。

自分で英作文する

数多くのイディオムや熟語を覚えるには、自分で文章を作成してみるのが効果的です。簡単な文で良いので、シチュエーションをイメージしながら英作文をしてみましょう。

例えば、先述のtake over(引き継ぐ)は職務や事業などを引き継ぐ場合によく使われる表現です。ビジネスシーンをイメージしながら、下記のように簡単な作文をしてみると覚えやすくなります。

例文:I understand the business and can take over when my boss is away.
(私はビジネスを理解しているので上司がいない間引き継げます。)

自分で頭を使って作文してみると、細かい点にも気を配ることができ理解が深まります。このように、短文で良いのでオリジナルの用例をストックしていくと知識が確実に身に付きます。

一般動詞を使ったイディオム10選

ここでは、具体的に一般動詞を使ったイディオム10選をご紹介します。一般動詞のイディオムは日常会話でも取り入れやすく、覚えておくと便利です。

take off

意味:脱ぐ、(飛行機が)離陸する

例文:Please kindly take off your shoes here.
(ここで靴を脱いで下さい。)

衣服を脱ぐ際に使う表現で、目的語を後ろに伴うと「~を脱ぐ」という意味になります。目的語が指示語になる場合は、take it off、take them offのように目的語を真ん中に置きます。また、飛行機が離着するという意味もあるため、覚えておくと便利です。

put on

意味:着る、身に付ける

例文:I put on a coat as it’s so cold today.
(今日はすごく寒いので、コートを着ます。)

衣服や帽子、靴などを身に付けるという意味です。wearと同じ意味で日常生活の中で頻繁に使える表現です。指示語を使う際は、put it onやput them onの語順になることを覚えておきましょう。

さらに、put on weightで「太る」の意味になるので、一緒に覚えておくと便利です。

come around

意味:訪れる、意見を変える、機嫌を直す、意識が回復する

例文:He didn’t agree with the idea. I hope he will come around one day.
(彼はアイデアに同意しませんでした。いつか意見を変えてくれると良いです。)

come aroundには単語から想像できる通り「訪れる」という意味がありますが、その他にも多様な使い方があります。使うシチュエーションによってニュアンスが異なります。

come clean

意味:本当のことを言う、白状する

例文:He will come clean about what he actually did.
(彼は実際にしたことを白状するでしょう。)

嘘をついていたことや隠していたことに関して、本当のことを言うというニュアンスのイディオムです。「~(相手)に本当のことを言う」とする場合は、withを伴ってcome clean with someoneという形になります。

look for

意味:~を探す

例文:What are you looking for?
(何を探しているの?)

目的語を伴って「~を探す」という意味です。単純に物や人を物理的に探している場合にも使いますが、仕事や物事を「探し求める」というニュアンスで期待を込めて使うことも多いでしょう。

look after

意味:~の面倒を見る、~の世話をする、~を目で追う

例文:Don’t worry, I’ll look after your children while you are out.
(心配しないで、留守中に私があなたの子どもの面倒を見るから。)

人の面倒を見たり世話をしたりするシーンでよく使う表現です。目的語には人だけでなく、家や荷物などの物をもってきて「目を見張る、管理する」といった意味合いでも使います。

put away

意味:片付ける、しまう、(考えなどを)どこかに追いやる

例文:Would you kindly put away your books?
(本を片付けてくれる?)

物を元あった場所に片付けるという意味です。目的語は、真ん中に置いても後ろに置いても成立します。itなどの指示語を目的語に取る場合は、put it awayの語順です。心配事や馬鹿げた考え方などを、どこかに追いやるという意味でも使います。

run out

意味:使い果たす、時間切れになる

例文:The store ran out of stock.
(在庫がなくなりました。)

run outで蓄えていたものを使い果たすという意味になります。run out ofで「~を使い果たす」という意味です。時間切れになるという意味もあり、とくに、run out of time(時間がない)という表現が頻繁に使われます。

come off

意味:外れる、取れる、実現する

例文:The doorknob came off. Can you fix it?
(ドアノブが外れちゃった。修理できる?)

come offにはさまざまな意味がありますが、部品や物の一部などが外れて取れてしまうという意味でよく使われます。塗料などが剥がれ落ちてしまう場合にも使える表現です。全く異なる使い方として、「成功する・実現する」という意味があります。

deal with

意味:~に対処する、~を取り扱う、~に対応する

例文:I have to deal with stress.
(ストレスに対処しなきゃ。)

deal withには多くの意味があり汎用性の高い表現ですが、問題や課題などに対処するという意味で頻繁に使われます。仕事やストレス、苦情など、扱いにくいことに向き合うシチュエーションでよく用いられる表現です。

前置詞を使ったイディオム5選

前置詞を使ったイディオムも押さえておきましょう。ここでは、代表的な前置詞のイディオム5選を例文とともに紹介します。

pitch in

意味:力を貸す、協力する

例文:Would you pitch in with contributions of money?
(寄付に協力していただけますか?)

仕事で手を貸したり金銭的な援助をしたりする場合に使う表現です。直訳からは想像がつきにくい表現ですが、何かに貢献する、加わるというニュアンスで覚えておくと便利です。

on the ball

意味:有能である、飲み込みが早い、反応が早い

例文:Have you already finished the task? You’re really on the ball.
(もうタスクを終えたの?本当に仕事が早いね。)

物事をうまくこなすことや飲み込みが早いことを形容するのに最適なのが、on the ballという表現です。教えたことをすぐに吸収したり、タスクや仕事が早かったりする場合に使えます。

get over

意味:乗り越える、吹っ切れる、克服する

例文:I hope she will get over the death of her cat soon.
(彼女が早く猫の死を乗り越えられるといいな。)

get over somethingで「~を乗り越える、~を克服する」という意味です。フェンスなどを乗り越えるという意味でも使いますが、イディオムとして悲しいことや辛いことを克服するという意味でよく用いられる表現です。

up in the air

意味:漠然とした、まだ決まっていない

例文:Our plans are still up in the air, so we’ll contact you as soon as we decide.
(私たちの計画はまだ決まっていないの、だから決まったらすぐに連絡するね。)

直訳すると「空中に浮いて」という意味で、物事がまだ決まっていない状態を表します。計画が決まっていない状態を表すのにピッタリの表現です。

side by side

意味:隣同士で、一緒に

例文:I would like to put them side by side.
(それらを隣同士に並べて置きたいな。)

「隣同士」や「すぐ近く」という意味に加えて、「協力して」や「同時に」というニュアンスでも使える便利なイディオムです。

身体の部位を使ったイディオム5選

イディオムには、身体の部位を使った表現も数多くあります。ここでは、身体のパーツを用いたイディオム5選をご紹介します。

split hairs

意味:細かいことにこだわる、ささいなことをくどくど言う、屁理屈を言う

例文:I think he is just splitting hairs. Don’t worry too much.
(彼はただ屁理屈を言っているだけだと思う。あまり気にしないで。)

髪を一本ずつ分けるという意味から転じて、細かいことにこだわったり詮索したりするという意味で使われます。

count heads

意味:(出席者などの)人数を数える

例文:The team leader has to count heads before we leave the place.
(チームリーダーはその場所を離れる前に人数確認をしないといけない。)

ある特定の場所にいる人の人数を数えることです。会議やイベントなどの参加者を数える際にも使います。

make a face

意味:しかめっ面をする、変な顔をする

例文:Why did he make a face ?
(どうして彼はしかめっ面をしたの?)

機嫌が悪かったり気に入らなかったりした時にする嫌な顔のことを表します。イギリスでは、pull a faceと表現することもあります。意図的に顔を作って嫌な気持ちを表現しているシーンをイメージできるでしょう。

keep an eye on

意味:~に目をつける、~から目を話さない、~を見守る

例文:Don’t worry, I will keep an eye on your daughter while you go to the bath room.
(心配しないで、あなたがお手洗いに行っている間娘さんのことは見ておくから。)

人や物を見続けたり監視したりすることを意味します。問題が起こらないように見守っておく、というニュアンスで使われることが多いでしょう。

play it by ear

意味:ぶっつけ本番でやる、臨機応変に行う

例文:I don’t know wha to do, but I’ll play it by ear.
(どうしたらよいかわからないけど、臨機応変にやるよ。)

もともとはピアノなどの楽器を楽譜を見ずに耳で聞いて演奏する、という意味から派生した表現です。ぶっつけ本番でやる、その場の空気でやるというニュアンスで使われます。

自然や天気に関する単語を使ったイディオム5選

自然や天気に関する単語を使ったイディオムも、覚えておくと日常生活で役に立つでしょう。必ずしも単語の意味通りに自然や天気の話をしているとは限りません。ここでは、自然や天気に関する単語を使ったイディオムを5点、ご紹介します。

under the weather

意味:体調が悪い、気分が優れない、調子が出ない

例文:I feel under the weather. I’ll go to bed.
(調子が悪いんだ。もう寝るよ。)

体調や気分が優れず、いつも通りでない場合に使われる表現です。深刻な病気ではなく、勉強や仕事のしすぎで疲れたり、寝不足や風邪で調子が悪かったりする場合に使います。

weather a storm

意味:困難を耐える、乗り越える

例文:I could weather the storm with the support of my friends.
(友達のおかげで困難を乗り越えることができた。)

weatherには、「嵐や困難を乗り越える」という意味の動詞として使われることがあります。大変な状況や危機を乗り切ることを意味するイディオムです。

chasing rainbows

意味:達成できそうにない夢を追いかけること

例文:She should stop chasing rainbows.
(彼女は現実を見ないとだめだよ。)

直訳では「虹を追いかける」という意味になりますが、非現実的な夢や理想を追いかけることを表すイディオムです。現実的なことが見えず、達成できる見込みがないのに夢を追いかけている様子を意味します。

rain or shine

意味:何があっても、いずれにせよ

例文:OK, let’s meet up on Sunday, rain or shine.
(じゃあ、いずれにせよ、日曜日に会おう。)

このイディオムは、文字通りアウトドアイベントやスポーツ大会などで「雨天決行」という意味でも使われます。ここから派生して、日常生活のあらゆるシーンにおいて、「何が合っても」という意味でも用いられる表現です。

under the sun

意味:どんなことでも、ありとあらゆる

例文:We were close friedns; we used to talk anything under the sun.
(私たちは親友だったんだ、どんなことでも話していたんだよ。)

地球上にあるありとあらゆるもの、つまり、「どんなことでも」という意味があります。

食べ物に関する単語を使ったイディオム5選

最後に、食べ物に関する単語を使ったイディオム5選をご紹介します。ここでも本来の食べ物の意味から想像できないイディオムがあるので、覚えておくと便利です。

cool as a cucumber

意味:落ち着いた、冷静な、平然とした

例文:My sister is cool as a cucumber.
(私の姉は冷静だ。)

きゅうりはひんやりとして爽やかな野菜、気持ちを落ち着かせるイメージがあるようです。このため、人が冷静で落ち着いた状態のことを例えるイディオムに使われています。

couch potato

意味:身体を動かさないで1日中ソファーでゴロゴロしている人

例文:My brother always watches TV. He became a real couch potato.
(弟はいつもテレビばかり観ている。本当にダラダラするようになってしまった。)

ソファーに座りながらポテトチップを食べてばかりいる人をイメージするとわかりやすいでしょう。カジュアルな表現で、怠け者やテレビ中毒などを意味する名詞として使われます。

compare apples and oranges

意味:比べようがない

例文:It’s impossible to compare those candidates. It’s like apples and oranges.
(これらの候補者を選ぶのは不可能だよ、比べようがないもの。)

全く性質の異なるもの比べようとしても、比較できないでしょう。「そもそも比較することができない」、「比べようとするのがおかしい」といったニュアンスで使われます。

not one’s cup of tea

意味:好みでない、趣味でない

例文:The author is not my cup of tea.
(この作家は私の好みではない。)

その人にとって好みでない物や人のことを示します。お茶の好みが人それぞれであることから派生して、料理やファッション、人物などさまざまな対象に使える表現です。

food for thought

意味:思考の糧、考慮すべきもの

例文:His speetch offered much food for thought.
(彼のスピーチから考えさせられるものがあった。)

真剣に考えさせられるものや重要な判断材料などのことを意味する表現です。課題やテーマに向き合って思考が深まることを示します。

イディオムと熟語の違いがわかったら

イディオムは、文化的な背景や由来を調べておくと、楽しく覚えられるのでおすすめです。

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