food loss(フードロス)という言葉を聞いたことがあるのではないでしょうか。まだ食べられるのに捨ててしまわないといけない食べ物のことで、世界各国で共通の問題となっています。このfood lossに関連して、最近ではfood drive(フードドライブ)といった言葉もカタカナで使われるようになってきましたが、どのような意味かご存じですか?
sustainable(サステナブル、持続可能な)社会を守るため、世界で共通の関心事となっているfood(食べ物)にまつわる新しい言葉を身につけて、外国人との会話に役立てましょう。
food loss(フードロス)を防ぐための英語
スーパーやコンビニに並ぶお惣菜、expiration date(賞味期限)がくるとwaste(廃棄)になってしまうことはご存じですよね。世界では、生産される食品のうち約3分の1が廃棄されると言われています。なんとかしてこれを減らそうと、次のような言葉がよく使われるようになっています。
food loss(フードロス)
lossはreduce loss(ロス=損失を減らす)と言うように、「損失、喪失」の意味。food loss(フードロス)は、「食べ物がまだ食べられるのに捨ててしまうこと」を言います。
※日本語の「フードロス(食品ロス)」が、「工場やお店などで捨ててしまうもの全体」を指すのに対し、英語のfood lossは、「工場などで捨てるもの」だけを指すことがあります)
会話例:
A: Food loss is a big issue in Japan, too.
(フードロスは日本でも大きな問題です)
B: We have to find a solution.
(解決策を見つけなければいけませんね)
food waste(食品廃棄物)
wasteは「ムダ、浪費」という意味。food wasteは「ムダにする食べ物」ということで、「食品廃棄物」と言えます。
※日本語では「食品廃棄物」は「食べ物のゴミ」全般を指しますが、英語のfood wasteは「お店や家庭などで捨ててしまう食べ物」だけを指すことがあります。
会話例
A: What a waste! We still can drink this milk.
(もったいない!この牛乳まだ飲めるのに)
B: It’s food waste because the expiration date is past.
(賞味期限が切れているので、食品廃棄物ですよ)
food drive(フードドライブ)
driveには「~運動」という意味があり、food drive(フードドライブ)は「余った食べ物を寄付する運動」のことです。1960年代にアメリカで始まり、日本でも最近、自治体やスーパーマーケットなどが「フードドライブ」という名称で実施するようになりました。
会話例:
A: We have so many canned food.
(缶詰がたくさんありますね)
B: We can do the food drive.
(フードドライブをすればいいですよ)
food bank(フードバンク)
food drive(フードドライブ)で食べ物を届ける場所が、food bank(フードバンク)です。bankはもちろん「銀行」ですが、「貯蔵所」といった意味もあります。food bankは、食べ物を預かる場所と、それを運営する団体を指すことが多いようです。
会話例:
A: Anything to bring to a food bank?
(フードバンクに持っていくものがありますか?)
B: How about these snacks?
(このお菓子はどうですか?)
food pantry(フードパントリー)
pantryは元々「食品貯蔵庫」のこと。飛行機の機内食を出す場所をこう呼びます。最近では、food pantryが「生活に困っている人のために食べ物を無料で配給する場所」を指すようになりました。例えば、food driveでfood bankに集まった食べ物を、food pantryで配ります。日本でも「フードパントリー」とカタカナで呼んでいます。
会話例
A: I found a food pantry nearby.
(近くでフードパントリーを見つけました)
B: Let’s see if we can be any help.
(手伝えることがないかどうか、見てみましょう)
‟おうちごはん”にまつわる英単語
eat at home(おうちごはん)が盛んになるにつれ、お店で「テイクアウト」したり、アプリで料理の「デリバリー」を頼んだりするのが増えたのも、世界的な傾向です。元になった英単語はどのような使われ方をしているのか、見て行きましょう。
takeout(テイクアウト)/ takeaway(テイクアウェイ)
「『お持ち帰り』は英語でto go」と習ったかもしれませんが、takeout(テイクアウト)でも通じますし、takeaway(テイクアウェイ)という言い方もよく使われます。
会話例
A: I heard this restaurant is good.
(このレストラン、おいしいんですって)
B: We can ask for takeout.
(テイクアウトを頼みましょう)
delivery(デリバリー)
「出前」「宅配」といった言い方のほかに、日本語でも「デリバリー」という表現を使うようになりました。どれも英語ではdeliveryです。
会話例:
A: Pizza, again?
(またピザ?)
B: Well, maybe we can try a new delivery service.
(ええと、新しいデリバリーサービスを試してみましょうか)
catering(ケータリング)
caterは「料理を調達する」という意味。英語のcateringも日本語の「ケータリング」も、パーティーやイベントの料理を用意することを指します。
会話例
A: We need to be careful about the food for the party.
(パーティーの食べ物には気を使わないと)
B: In that case, I know the best catering company.
(それなら、一番いいケータリング会社を知っています)
オンライン英会話レアジョブのレッスンでは、先生と世界のさまざまな問題について話す機会もあります。food loss(フードロス)は話し合うのにピッタリの話題の一つ、What can we do to reduce food loss?(フードロスを減らすにはどうすればいいんでしょう?)、What do you do with the food waste at home?(おうちでの食品廃棄物はどうしていますか?)といった質問をしつつ、日本でのフードロスの現状について、英語で説明できるようになれるといいですね。
まとめ
food drive(フードドライブ)というと、「車で食べ物を持っていく?」と思ってしまうかもしれませんが、このdriveは「運動」という意味なので、もちろん車である必要はなく、海外にはbook drive(ブックドライブ=本を寄付する運動)、toy drive(トイドライブ=おもちゃを寄付する運動)などもあります。
このように、英語がそのままカタカナになった語でも、その元の意味を調べるようにすると、その単語をより正しい意味で使えるようになりますよ。
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