英語ができないとどうなる? 英語格差と現代社会のはなし

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英語を勉強しろ! という声は100年間ずっと日本にありました。英語ができないと不利になるという不安があるからです。日本だけではありません。今では、世界中の非英語圏の人が同じ問題を抱えています。英語格差(English Divide)です。英語ができる人とできない人の格差がどんどん大きくなるのでは? という不安が広がっているのです。      

英語格差ってなに?

英語格差とは、英語力によって人生に有利・不利がついてしまうことを言います。

具体的に言えば、英語ができないせいでよい教育を受けられなかったり、よい仕事につけなかったりするということです。

英語格差:英語力による格差

英語力による格差は、グローバル化に伴って長く心配されてきました。世界が英語でつながるようになった時代に、英語ができない日本人は置いて行かれてしまうのではないか? という不安が続いているのです。

実際には、寺沢拓敬氏の『「日本人」と英語の社会学』(研究社, 2015年)など、データを基にして「過度に不安に思うのも根拠がない」と指摘している研究もあります。とはいえ、「英語ができないのが不安だ」という気持ちは、みなさまが持っているのではないでしょうか。

世界の中での英語格差

英語格差といえば、もともとはかつて英語圏に統治されていたような国で大きな問題になっていました。例えばフィリピンなどでは、英語ができる人とできない人で社会が分断されてしまう問題があります。

最近では、世界中の非英語圏の国で「英語格差」の問題があります。世界のビジネスや学問が英語を通じて行われているので、英語ができないと置いて行かれてしまうのですね。

お金持ちは早くから英語幼稚園などで英語を勉強できるので、格差が広がってしまうという面もあります。先日、有名な『Studies in Second Language Acquisition』という雑誌に、TOEFL100点越えの韓国語ネイティブを対象とした研究が掲載されていました。6歳まで英語幼稚園に通っていた人と、8歳から普通に英語を始めた人では、TOEFL100点を超えていても英語力に差があるようなのです。TOEFL100点と言えば超上級レベルですが、そんなグループでも格差があります。

世界の英語格差は根深い問題です。

日本の中での英語格差

日本は典型的な「頑張らないと英語ができるようにならない」国です。日本の中では基本的に日本語しか使いませんし、英語圏の人と話す機会も少ないでしょう。自分で積極的に勉強しようと思わなければ、英語が出来るようにはならない地域です。

同じアジアでも、香港やインドなど、生活の中で英語を使う地域とは違います。本人がやる気を持って勉強しない限り、勝手に上手になることはないのです。だからこそ、人によってどんどん英語に差がついてしまいます。

英語格差の時代に英語ができないとどうなる?

世界が英語で回る時代に、英語ができないとどうなるのでしょう? 私自身の体験も交えながらご紹介します。

英語格差はそのまま教育格差につながる

教育について考えてみます。もちろん、日本でいい大学に行くにも英語は必須ですが、最近は海外大に行くという選択肢もありますね。

私の身の周りで言うと、中国語圏でセンター試験に失敗した方が、日本の大学に来ることが多くあります。逆に、日本の大学に行かないで、台湾大学・清華大学のような台湾の一流大に進学している友人もいます。海外の大学に進学する場合、現地の言語よりも英語力の方が厳しく見られます。TOEFLでハイスコアを持っておけば、日本の大学以外の選択肢が広がるのです。

英語格差=職業の自由度の格差?

仕事の中でも、海外駐在のために英語を学んでいる方は多くいますよね。昇進のための条件にTOEICが含まれる企業も増えています。

また、新卒の時期を逃していたり、年齢の関係だったりといった理由で日本での就職が厳しくなったとしても、英語が出来れば海外就職を視野に入れることが出来ます。日本語しかできない場合は、良い条件の仕事を国内で探すしかありません。

キャリア選択の自由度にも、英語が関係してしまうのです。

英語ができない=無教養と思われてしまう言語格差

もうひとつ、少し抽象的な問題ですが、「英語力=教養」だと思われてしまうことがあります。

海外に住んだり、外国人と働いたりする場合、英語力があまり低いと「この人は無教養だ」「何も考えていない」というイメージを持たれてしまいます。単純に、自分の意見を言えないというだけでもかなりのハンディキャップです。

悔しい思いをしないためにも、最低限の英語は見につける必要があります。

英語格差の時代に、私たちはどうすればいい?

英語力で格差がつく時代に、私たちはどうすればいいのでしょうか? 結論から言えば、現状は「あきらめて一生日本語だけの世界で生きる覚悟をする」か「自分で勉強する」しかありません。

現状は、英語を勉強する以外の選択肢はない

英語格差はとても不公平な話です。英語圏や、英語に近い言語を話す地域に生まれたというのは偶然ですよね。その偶然によって差がついてしまうというのは、良いか悪いかで言えば悪いことです。

とはいえ、現実的には自分で勉強するしかありません。奇跡的に機械翻訳が発達したり、社会の仕組みが変わったりしない限り、自分でコツコツ英語を学ぶ以外には手はないと思います。

機械翻訳の精度は高くなってはいるけれど…

DeepL Translatorなど、精度の高い翻訳機は次々に生まれています。会話に関しても、自動通訳器の進歩は早いです。

とはいえ、自分のことばで話す説得力は大きな武器です。かたや通訳器の機械音声、かたや熱の入ったことばでプレゼンしたら、勝敗は目に見えています。

また、進学や就職でものを言うのは英語の資格試験の点数です。TOEICやTOEFLに翻訳機が持ち込めるようになるとは考えにくいです。国際シンポジウムのようなところでは通訳器を使うのが普通になるかもしれませんが、それも何年後になるかはわかりません。

翻訳機・通訳器の性能が上がったとしても、社会の方はまだまだ自分で英語を使うのが前提になっています。それが変わるかどうか、筆者も注視していますが、まだ動きはありません。

「英語格差の不利益を受けない」くらいの英語はそんなにむずかしくない

唯一の救いは、英語格差を乗り越えるハードルは決して高くないということです。今や、世界で英語を使っている人の中で、ネイティブでない人の方がはるかに多いのです。みんなが苦労しながら英語を使っているのですから、多少下手だからと言ってけなされたりはしません。

自分で積極的に英語を学べば、英語格差を超えることはむずかしくありません。自分のことばで外国人を説得できるスキルは、仮に翻訳機・通訳器がとてつもなく進歩したとしても、役に立つはずです。

まとめ

英語格差は現代社会の大きな問題です。英語ができないと、人生の選択肢が大きく狭まってしまいます。英語が出来れば海外大学に行けたのに、英語が出来れば海外で転職できたのに、こんな後悔をする人を見たくありません。

適切に英語を学んで、英語格差を乗り越えましょう!

参考
Eun-Kyoung Rosa Lee(2020) AGE OF ONSET, TYPE OF EXPOSURE, AND ULTIMATE  Studies in Second Language Acquisition, 42 (2020), 801–823.

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