英語学習に機械翻訳を活用する3つのテクニック

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最近どんどん発達している機械翻訳。Google翻訳やDeepL Translatorなど、ディープラーニングによってどんどんよい翻訳機が登場しています。

翻訳機を使ってはいけないというルールはありません。翻訳機を使いこなすコツをつかめば、作業を一気に効率化できます。今回は、機械翻訳を活用して英語を書く・話すテクニックと注意点をご紹介します。

・Google翻訳
・DeepL Translator

今の英語機械翻訳は進化している

一昔前、機械翻訳というと悪いイメージがあったと思います。お世辞にも自然とは言いにくい翻訳を返してきた時代もありました。でも、そのイメージも変わりつつあります。

機械翻訳は50年代からありました。文法→統計→深層学習と技術を変えながら、どんどん進歩しています。特に、2016年のgoogle翻訳の進化以来、「人間か?」というほどきれいな訳を返してくるようになりました。

まとまった英語を書く時、話したい内容を考えるとき「まず機械翻訳にかける→自分でチェックする」という手順を踏むと、一気に効率がアップできます。

英語を機械翻訳で書こう!下訳は機械翻訳で

英語を書く時、1から書くよりも、まず機械翻訳にかけてみましょう。書きことばの場合は、機械翻訳はかなり精度が高いです。翻訳するとき、まずはざっくりと訳したものを作ります。「下訳」と呼んだりしますね。この下訳を作るとき、機械翻訳は便利です。

「英語(えいご、英: English、羅: Anglica)は、インド・ヨーロッパ語族のゲルマン語派に属していて、イギリス・イングランド地方を発祥とする言語である。」
引用:日本語版Wikipedia 「英語」

英語版Wikipediaの「英語」の項の書き出しです。これをDeepL Translatorで訳してみましょう。

English (English; Luo: Anglica) is a language belonging to the Germanic branch of the Indo-European language family and originating in the English and English regions.

カッコの中がすこしごちゃごちゃしていますが、それでも意味が通るように訳してくれます。1から自分で書くよりずいぶん楽になりますね。機械翻訳は、翻訳の準備で力を発揮してくれます。

英語を機械翻訳で話そう!定型フレーズなら機械翻訳で

会話で使うようなフレーズも、機械翻訳で訳すことができます。

「本日はお集まりくださりありがとうございます。皆様のご参加を歓迎いたします。」

これをDeepL Translatorで訳してみましょう。

Thank you for being here today. We welcome you to join us.

しっかり意味が通るように訳してくれていますね。もちろん、実際にはネイティブチェックを受けるのがベストです。それでも、工夫すれば英会話の準備にも使えるのです。

英語を機械翻訳で書くなら、気を付けるのは日本語

便利な機械翻訳ですが、もちろん万能ではありません。弱点もあります。「日本語」を工夫しないと、訳がおかしくなってしまう時があるのです。機械翻訳に訳してもらう日本語に気を付けることで、便利さが一気にアップします。

主語をはっきり書く

日本語では、主語を省略して書くのが普通ですが、英語では主語をはっきりさせます。日本語の方の主語が抜けていると、英語では変な風に補われてしまうことがまだまだあります。

「日本の夏場は、いつでも誰でも熱中症になることがあります。ある程度のグッズの準備はしてはいますが、飲料水などの対策は十分にとっていますか?」

In summer in Japan, anyone can get heat stroke at any time of the year. We are prepared with some goodies, but do [we] take enough measures such as drinking water?
(DeepL Translatorより)

この文章がイベント会場に貼ってあった場合は、「飲み物の準備をする」のはお客さんですから、weではなくyouを使うべきでしょう。最初から、「みなさんは飲み物の準備をしていますか」のような日本語にするべきです。

とある動詞に気を付ける

日本語には「食べ切る」「書き上げる」など、二つの動詞をくっつけて使うものがあります。これ、AIには意外にむずかしいんです。

「彼を適当に持ち上げておいてください。」

Keep him lifted appropriately.
(google翻訳より)

彼を持ち上げる…というのは、おだてるという意味で使いますよね。翻訳機は文字通り「上に持ち上げて」と解釈してしまいました。

文字通り一通りの解釈しかないように、日本語を工夫しましょう。そのために、「持ち上げる」のような「動詞×2」の形は使わないのが無難です。

文は最後まで言い切るべし

日本語では、ことばを最後まで言い切らないという文化があります。これをそのまま機械に渡しても、「空気を読んで」翻訳してくれはしません。例えば、「遊びの誘いを断りたい」場合を想像してみてください。

「最近熱いから…」

He’s been so hot lately…
(google翻訳より)

文を途中で止めたせいで、変な訳が出てきてしまいました。AIは空気を読んで訳してはくれないのです。必ず最後まで文をつなげましょう。

「最近熱いから、行きたくない。ごめんね。」

I don’t want to go because it’s been hot lately. I’m sorry.
(google翻訳より)

文は最後まで言い切るのが鉄則です。

英語の翻訳、最後は人力でチェック

英語を機械翻訳にかけた後は、必ず自分の手でチェックします。翻訳のレベルが高いといっても、完ぺきではないからです。

今回は、機械翻訳が間違えやすいところをピックアップして紹介します。最後のチェックに役立ててください。

he, itなど、代名詞は要注意

代名詞は機械翻訳の弱点です。

「ジョンの業績はとても秀でています。ただ、田中さんは彼を評価していないようです。彼と面接して、良い印象を持たなかったのでしょう。」

John’s achievements have been very outstanding. However, [Mr. Tanaka] does not seem to appreciate him. [He] must have interviewed him and did not have a good impression of him.

田中さんの性別は、この文からはわかりません。でも、翻訳機は男性だということで訳してしまっています。田中さんにMr.がついているだけでなく、後ろの代名詞もheになっていますよね。もし田中さんが女性だとしたら、一つ一つsheに変える必要があります。

代名詞の翻訳漏れ、ミスには気を付けましょう。

「ニュアンスまで自然」ではない場合も

人間の言語は、同じことばであっても場面で意味が変わります。京都弁の「お茶漬け食べますか」は「帰ってください」とは訳されないのです。

友達から遊びに誘われて、あまり乗り気でないとき、日本語では「今度行こう」と返すことがありますよね。実際には、「今は行く気がない」というニュアンスで使っています。翻訳機に直接かけてしまうとどうでしょうか。

「今度ね」
Next time.

これでは、やんわりと断るニュアンスが出ていません。今は乗り気ではないからまた誘って、とわかりやすく書く必要があります。

「ごめんなさい。今はあまり興味がありません。」
Sorry. I’m not so interested now.

ただ、ていねいに断るフレーズは機械翻訳では出てきづらいので、相手を傷つけるようなフレーズになってしまう危険もあります。

機械翻訳は便利ではありますが、ニュアンスを大事にしたい場面では使いにくいという弱点があります。ニュアンスにかかわるところは、やっぱり人間が勉強する必要があります。

まとめ

機械翻訳は進化を続けていて、私たちの英語使用を強く助けてくれます。弱点を理解した上で使えば、必ず力になってくれるでしょう。便利とはいえ、弱点もまだまだある機械翻訳。私たちにできるのは、インプットする日本語を工夫することです。少しの工夫で、何倍も便利になってくれます!

新しい技術をうまく活用して、効率よく英語を使いましょう!

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