イギリスで大人気のMichael McIntyreって知ってる? コメディアン出演番組で英語ジョークを学ぼう!

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The Jonathan Ross Showに出演したイギリスの人気コメディアンMichael McIntyreの「Americans Don’t Understand English」は、これまで334万回以上再生され、3年以上前の番組でありながら、いまだに再生され続けコメントが残るヒット作。イギリス英語とアメリカ英語の違いに関するジョークを披露しているこの番組を元に、英語表現の違いについて学びましょう。

マイケルさんが披露したジョークと合わせて、このビデオを見たアメリカ人の反応も合わせてご紹介します。イギリス英語から見たアメリカ英語、という位置づけで皮肉(=irony)を加えたジョークであることを前提に見てみると、なぜどこが面白いのかがわかりやすいでしょう。

引用:Americans Don’t Understand English – The Jonathan Ross Show
引用元:YouTube
引用元URL:https://www.youtube.com/watch?v=5wSw3IWRJa0

「歩道」というアメリカ英語がイギリス英語だと車に轢かれる場所に!? Pavement vs Sidewalk

まず、一番最初に取り上げられていたのが「歩道」という意味の単語、「pavement」。日本の英語教育はアメリカ英語を基本としている教科書が多いので、「舗装道路」という意味で習った方も多いかもしれませんが、イギリス英語では「歩道」を指します。では「歩道」はアメリカ英語では何と呼ぶのでしょうか?

“So things like ‘pavement’. So they can’t work with pavement so they changed it to ‘sidewalk’. They needed more information. They needed to know where they were going to be walking so that they wouldn’t get run style”

(例えばpavementだけど、アメリカ英語そのままだと意味がわからないからsidewalkに変えたんだ。もっと多くの情報が必要で、車にひかれないためにどこを歩けばいいかを知る必要があったのさ。)

アメリカでは、pavementだと道路のどこを歩いたらいいかわからず車に轢かれてしまうので、歩くべき場所をはっきりさせるためにside+walk(横+道)というように変えた、という話をしています。

マイケルさんは続けて、次のように持論を展開し、笑いを誘っています。

“I think there must’ve been a period of time where they ran with the word pavement but they kept getting hit by cars so they changed it to sidewalk.”

(pavementという言葉を使っていた時期もあると思うけど、車にひかれてばかりだったからsidewalkに変えたんじゃないかな。)

ちなみにニュージーランドやオーストラリアでは、footpathと呼びます。sidewalkよりさらに「歩道」という意味がよくわかる表現ですね。

「ゴミ箱」を表すアメリカ英語は入れる物も指定⁉︎ Bin vs Waste paper basket

イギリスでは「ゴミ箱」は「bin」ですが、アメリカでは「trash can」が一般的。「ごみ」という単語も、イギリス英語では「rubbish」、アメリカ英語では「garbage」になります。
しかしマイケルさんは「アメリカでは入れるものを限定してあげないといけない」と言っています。

“The word for ‘bin’ in American ‘waste paper basket’. They needed to know what, not only what to put in it then you needed to know that not only it was paper but waste paper and then it goes into a basket. It’s not just any paper – they kept throwing away fresh paper for a period they’re going to introduce the word waste paper basket.”

(binは米語でwaste paper basketなんだ。何でもかんでも入れるんじゃなく、『いらない紙を入れるカゴ』だということを知る必要があったのさ。この言葉を定着させるために、まだ使っていない紙を捨て続けたんだ。)

このwaste paper basketに関してアメリカ人の反応は様々で、「会社でしか使わない」「おばあちゃんが言ってたのしか聞いたことない」「聞いたことない」など反応は様々でしたが、一般的にはゴミ箱はgarbage binやtrash canと呼び、会社のデスクの横にあるような紙だけ捨てるカゴをwaste paper basketと呼ぶようです。

メガネは「目用のガラス」⁉︎ Glasses vs Eye glasses

「メガネ」という単語は「glasses」であることは学校英語でも習っていますが、アメリカでは何と呼ぶのでしょうか?マイケルさんによると、アメリカではそのままだとどこにかけていいのかわからないので、「目のためのもの」と指定しなくてはいけないそう。

“Glasses for your eyes, they call them eyeglasses. They needed to know where to put them on their face because they used to have glasses and they would put them on their thighs and they would put them on their feet, and they would say ‘I can’t see any better with the glasses.’ And somebody would even know better ‘no, there are eye glasses. Why don’t you call them eyeglasses?”

(目にかけるglassesを彼らはeyeglassesと呼ぶんだ。顔のどこにかけるのか知る必要があったからね。じゃないと足の太ももにかけたり、足にかけたりしちゃうかもしれないし、「glassesをかけてもよく見えない」と言っちゃうかもだから。で、誰かが「目にかけるglassesがあるんだから、eyeglassesと呼べばいいんじゃないの?」って言ったんだ。)

これはイギリス英語ではglassesが「メガネ」を指すのに対して、アメリカ英語では「目用」であることをはっきりさせるためにeyeglassesと呼ぶ、という話です。これについても賛否両論。「おばあちゃんが言っているのしか聞いたことない」「コップもglassだし、窓もglass(ガラス)だから、eyeglassesというのは理にかなっている」「コップはcupでglassとは言わない」など。

実際はアメリカでもglassesの方が一般的です。

スカッシュはアメリカでは通じない⁉︎ Squash vs Racquet ball

テニスのように大きなコートも必要なく、壁に囲まれた小さな屋内のコートで気軽にでき、イギリスではポピュラーなスポーツであるスカッシュ。テニスのような外のコートでやるわけでもないので、スカッシュ用のボールとラケットを渡されたアメリカ人はこれで何をしたらいいかわからなかったという話ですが…。

“There’s a game called squash. Have you heard of it? Not in America – racquet ball. They needed…it’s a true story! They needed to know what they were going to be playing with a racquet ball and even then they get confused because there’s no court. They don’t know where to go. They just wander through the street going ‘I want to play racquetball. I want to play racquetball.’ ”

(スカッシュというゲームがあるよね、聞いたことある?アメリカでは違う呼び方なんだ…ラケットボールって呼ぶんだよ。本当の話なんだけど、ラケットとボールで何をするのか知る必要があったんだ。コートがないから混乱してね。どこに行くのかわからない。通りを「ラケットボールがしたい、ラケットボールがしたい」って歩き回るだけだ。)

実際はスカッシュとラケットボールは似ていますが違う競技で、ルールやラケットやボールの大きさも違います。ラケットボールはアメリカではとてもポピュラーなスポーツで、スカッシュと同じく手軽にできます。日本でもできる場所も徐々に増えているようですし、機会があればトライしてみては? ボールもよく跳ねるゴムボールを使用しますし、ラケット面もスカッシュ用より大きく手の部分も短いので、初心者にはスカッシュよりボールが打ちやすいです。運動量は増えますが一人でプレイするのも可能ですよ。

馬のどこに乗るの? Horse riding vs horseback riding

イギリスでは乗馬を単に「馬に乗る」horse ridingと言いますが、アメリカではさらに「背中」の指定をつけてhorseback ridingと呼びます。マイケルさんは「イギリスでは馬に乗る、と言えばどこに乗るのか当たり前にわかるけど、アメリカでは指定してあげないと変なところに乗ってしまう」という皮肉たっぷりのジョークを披露しています。

“Do you know what horse riding is in America? Horseback riding. They had to specify the area of the horse. There were terrible problems because there was a period of time when they didn’t call it horseback riding. They had to be used to hold on to the tail. ‘Are you sure this is how they ride the horses in Europe?’”

(アメリカで乗馬horse ridingをなんて呼ぶか知ってる?馬の背中に乗るhorseback ridingって呼ぶんだ。馬のどの部分かを明確にしなくちゃならなかった。horseback ridingって呼ばなかった時は大変な問題があった。尻尾に捕まって乗らなくちゃいけなかったからね。「ヨーロッパでは本当にこうやって馬に乗ってるの?」ってね。)

ひときわ大きく笑いを誘っていたこのネタ。この単語に関しては、アメリカ人からも異論はないようです。

他にもまだある英語と米語で違う単語

英語と米語には同じ意味でも違う単語を使うものがありますが、この番組を見た人たちのコメントで出てきたものを最後にご紹介します。

イギリス英語 アメリカ英語
Rubber Eraser (消しゴム)
Windscreen Windshield(車のフロントガラス)
Bonnet Hood (ジャケットなどのフード)
Boot Trunk(車のトランク)
Trousers Pants(ズボン)
Pants Underwear(下着のパンツ)
Aluminium Aluminum(アルミニウム)
Autumn Fall(秋)
Torch Flashlight(懐中電灯)
Petrol Gas(ガソリン)
Jumper Sweater(セーター)
Trainer Sneaker(スポーツシューズ、スニーカー)

これはほんの一部で探せばまだまだたくさんありますので、同じ意味なのに違う単語を見つけるのも楽しいかもしれませんね。

例えば、アメリカ英語の1階は、日本語と同じように1st floorとなりますが、イギリス英語ではgrand floorで、2階が1st floorとなります。アメリカ人とイギリス人が1st floorで待ち合わせたら会えなかった、なんていうジョークもあります。

これはまだ笑い話で終わりますが、気をつけなくてはいけないのがpants。イギリス人の友達に“What are you going to wear tomorrow?”(明日何着るの?)と聞かれて、”I’m going to wear red pants.”(赤いパンツ履いて行く)なんて答えたら、下着のパンツだと思われてびっくりされてしまいます。イギリス英語ではtrousersなので間違えないようにしましょう。

まとめ

イギリス特有の皮肉たっぷりのジョークで、アメリカ人の中にはジョークが理解できず「バカにされている!」と感じた人もいたようですが、大半の人はきちんとジョークに受け取ってくれているようです。イギリスに限らずヨーロッパでは皮肉っぽいジョークが日常でもよく使われます。

他愛もないジョークである、ということを理解しないと無駄に気分を害することになるので、文化の違いの一つであるということを認識することも必要ですね。マイケルさんは話し方もはっきりしていて聞きやすく、イギリス英語の聞き取りが苦手な方でもわかりやすいので、興味があれば彼の他の番組も見てみてくださいね。

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