seeとlookの違いわかる?英単語を「使える」ものにする暗記法「コロケーション」のすすめ

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英語学習において、避けては通れない「英単語」。あなたはどうやって英単語を覚えていますか?

多くの英語学習者にとって、英語を学習するゴールは、英語を「使える」ものにすることのはず。しかし、高校・大学受験やTOEICなどでたくさん勉強してきたはずの英語を実際に使える人は多いとはいえないのが現状です。

英単語がなかなか覚えられなくて英語に苦手意識を持っている人は、英単語の覚え方に原因があるのかもしれません

今回は日本人が陥りやすい英単語暗記のワナと、正しい英単語学習法を紹介します。正しい英単語の覚え方を知り、効率的に「使える」英単語を身につけていきましょう。

「一語一訳」の暗記はいますぐやめよう


学校での試験勉強や受験、TOEIC対策などで英単語を覚える際、単語帳や単語カードを使いましたよね。そして、いわゆる「一語一訳」的に、ひとつの英単語に対してひとつの日本語をあてはめて覚えようとしたはず

しかしそのような覚え方をしてしまうと、「使えない」英語となりかねないふたつの罠にハマってしまうかもしれませんよ。

1.似ている単語と混同してしまう

英単語を一語一訳的に覚えてしまうと、本来は意味が異なるものの、日本語では同じ意味になってしまい、英単語の区別が明確にされず、混同してしまうということがおきてしまいます。

例えばdoubtとsuspectという二つの英単語。多くの英単語帳では「疑う」と記されています。しかしこのふたつの英単語、意味が全く違います。どういうことなのか詳しく見ていきましょう。

辞書を見てみると、doubtは「確信またははっきりした証拠がないために『〜ではない』という疑念を抱く」という意味。一方、suspectは「疑いを抱かせるような点があるために『〜であるらしい』という疑いを持つ」という意味となります。

もう少しわかりやすく説明すると、doubtは「〜だとは思わない」と事実の真偽に対して疑いをもっています。それに対してsuspectは「〜なんじゃないの?」と後ろに続く内容を疑念として抱いている様子を表します。例文を見てみましょう。

1.I doubt that she made a mistake.
2.I suspect that she made a mistake.

1では「彼女がミスをしたこと」を疑っていて、一文を訳すと「彼女がミスをしたとは思わない」となります。一方2の例文は、「彼女がミスをした」と疑っていて、「彼女がミスをしたのではないかと思っている」という意味になります。

つまり、1のdoubtは後ろにくる目的語を心理的に否定し、2のsuspectは肯定しているのです。 

このように日本語では同じ「疑う」でも、意味はまったく反対となるのです。英単語帳や単語カードのように一語一訳で英単語を覚えてしまうと、このような紛らわしい単語も全て日本語通りに覚えてしまい、意味を正確に理解できないばかりか、実際に使用する際に誤解やトラブルを生んでしまうかもしれません。

2.多義語に対応できない


英単語を一語一訳的に覚えてしまうと、前章のようなワナにハマってしまいかねないばかりか、多義語、つまり複数の意味を持つ語を使い分けることができないという問題も起きてきます。

英語には多義語が多く、特に日常生活でよく使うような簡単な英単語ほど、いろいろな意味で使われています。したがって、ひとつの英単語に対してひとつの意味しか知らなかったら、日常会話において不便が生じてしまうかもしれません。

例えばlifeという単語。これは日本でもよく使われる英単語ですが、「life=人生、生活」と覚えてしまいがち。もちろん間違いではありませんが、他にも色んな意味で使われています。

例えば、life drawing。これは「人体デッサン」を意味し、ここにおけるlifeは「実物、本物」という意味で使われています。

full of lifeの場合、このlifeは「元気、活気」を意味し、full of lifeで「元気いっぱいで」という表現になります。

get lifeの場合は、lifeの前にaをつけた”Get a life!”であれば、「しっかりしろ!」「まじめに生きろ!」という意味のスラングとして使われますが、get lifeの場合、lifeは「終身刑」という意味で使われ、「終身刑に科せられる」という意味になります。

続いて、Caseを例にみてみましょう。

in such case(そのような場合)の「場合」という意味のほかにもたくさんの意味を持ちます。

ひとつは「事件」という意味。murder caseで「殺人事件」として使われます。
That is not the caseの場合のcaseは「実情」という意味になり、「そんなことはない」という決まり文句としてよく使われます。
また「訴訟(事件)、判例」という意味があり、case lawで「判例法」となるなど、一語で様々な意味を含みます。

このように簡単な英単語ひとつをとっても、日常生活の中で様々な使われ方をしているのです。

英単語はコロケーション(連語)で覚えよう


ではこれまで紹介したような、一語一訳ではなく多義語に対応できるような使える英語を身につけていくにはどうすればよいのでしょうか?

おすすめなのは「コロケーション(連語)で覚える」という方法です。

コロケーションというのは文法用語で、「よく使われる単語の組み合わせ、自然な単語のつながり」のことを指します。例えばこれまでのように、contract=「契約、契約書」と覚えるのではなく、sign a contract「契約書にサインをする」と覚えるのです。そのように単語に文脈(ストーリー)を付け加えることで、忘れにくくなるだけでなく、間違った使い方が避けられ、実際に使う際にもスッとでてくるようになります。

それでは、タイトルでも触れているwatch、look、seeの違いを、コロケーション覚えてみましょう。これら3つの英単語は日本語では同じ「見る」という意味ですが、実際はそれぞれの意味や使い方が異なり、使い分けられています。

watch  ある程度の時間、動いているものを注意深く見る
例:I’m watching TV now.(私は今テレビを見ている)

look  意識的に見る、視線を向ける
例:Look at this picture!(この写真を見て!)

see  自然に目に入ってくる
例:Can you see the mountain over there?(むこうの山が見えますか?)
ちなみにseeは「分かる」と「会う」という意味でも使われます。

俳優さんがセリフを覚えるコツとして、ひとつひとつのセリフを別々に覚えるのではなく、全体の文脈(ストーリー)を意識してセリフを覚えているという話を耳にしたことがあります。英単語も同じで、それぞれの意味をばらばらに覚えるのは限界がありますが、ストーリーや場面を意識した「使い方」を身につけることによってグッと定着率が高まるのです。

なお、英単語をコロケーションで覚えるのに適した単語帳としては、『英単語ピーナッツほどおいしいものはない』シリーズがオススメです。この単語帳は「形容詞+名詞」や「動詞+名詞」などの2つの単語で構成された連語を覚えていく仕組みになっていて、「話せる」、「書ける」ようになるための工夫が詰まっています。

「暗記する」から「使う」へ

多くの日本人がこれまでやってきた、英単語帳や単語カードの一語一訳的な丸暗記は、短期的には効果があるかもしれませんが、長期的には忘れやすく、また実際に使えないので本来の学習の目的を達成できません。

「使える」英語を身につけるためには、今回ご紹介したように単語が置かれる文脈を理解し、コロケーションの形で「使い方」を覚えるという学習法が適しています。

コロケーションで覚えるというのは、一見大変そうに思えますが、長い目で見れば効果的で効率的な学習法なのです。ぜひ試してみてくださいね。

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