高校で英語が赤点だった私がイギリスの大学院へ進学し、海外就職するまでの英語勉強法

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はじめまして、イギリスのエディンバラでソフトウェアエンジニアの仕事をしています、筧遥香(@syuukaijp)です。

語学留学、大学院留学を経て、現地で就職しました。今年でちょうど3年ほどイギリスで生活しています。海外就職は簡単ではありませんが、私のように大学院卒業後に就職を目指すというのは比較的オーソドックスな方法だと思います。ただ、そのためには英語が大学院へ行くレベルにないといけません。

私は元々英語が得意ではなく、高校ではいつも赤点ばかりでした。でも、海外に住んでみたい、勉強したい、働いてみたいという気持ちをモチベーションに、学部時代からコツコツ勉強をして大学院に入るレベルまで英語力を上げました。

今回は私が実践した大学院に行くまで、就職するまでの英語の勉強法を紹介します。同じように大学院進学や海外就職を目指す方の参考になれば幸いです。

学習初期

1: Couch Surfingで継続的に英語を使う環境づくり

Travel stuff pattern

私がまだ海外に対する憧れを漠然としか持っていなかった頃、Couch Surfing(カウチサーフィン)というWebサイトを知りました。カウチ(ソファ)でいいから家に泊めてくれというコンセプトで立ち上げられたサイトで、旅行者は無料で旅行先のホストの家に泊まることができます。

宿泊費無料で旅行ができることと同じくらい、ホストをして外国人と会えることも魅力的です。海外の文化を知りたかった私は、さっそく登録をしてホストを始めました。

しばらくするとスペイン人女性からメッセージがあり、我が家に泊まることとなりました。私の拙い英語でも何度も丁寧に話してくれて、家族や人生、旅行など、いろいろな話をしました。浴衣を着て二人で夏祭りにでかけたのも良い思い出です。

ホストを始めたおかげで日本にいながら継続的に英語を使う環境ができました。当初は簡単な英語しか話せませんでしたが、みるみる上達を感じ、難しい話題にもついていけるように。海外の文化、政治、キャリアについても話せる英語力が身につきました。

カウチサーフィンではホストが無料で泊めている立場なので、英語が下手でもゲストが根気よく話してくれるのは大きな利点です。また、自分が旅行に行く際も、無料でホストをする人は出会いを楽しみたくてゲストを受け入れているので、一緒に時間を過ごしてくれるのが一般的です。

学習初期の私が、全く話せない状態から日常会話レベルまで飛躍的に伸びたのはカウチサーフィンでの経験が大きいです。

2: わからなかった単語はアプリで集中的に復習

withLine
この頃は英語で会話をする中でわからない単語があれば、すぐ携帯のアプリに書き留めるようにしました。

私が使っていたのはAnkiDroidというアプリです。登録した単語を「覚えた」「覚えてない」のボタンで選別すると、覚えてない単語の出現頻度があがり、逆に覚えた単語は数時間後、数日後、と出現する頻度がだんだん下がっていきます。これで効率よく覚えていない単語を覚えることができるので、電車の中などで暇さえあればやっていました。

単語練習をするなら実際の会話で出てきた単語を覚えるのが一番です。会話の文脈と一緒に勉強すると、単語の定着度が違います。Couch Surfingで実際に英語を使う機会があったのと併せて行い、語彙力を上げていきました。

学習中期

3: アカデミックの作法を身につけるイギリスの語学学校

books and eyeglasses

英語を通して様々な人と交流すると、留学をした人、海外で働く人の話を聞く機会も多くありました。自分も海外へ行き視野を広げたいと思い始め、大学院留学を目指すことにしました。大学院に行くためには学術書が読め、論文が書けるレベルの英語を学ばなければいけません。そこでエディンバラ大学付属語学学校のアカデミック英語コースへ半年通うことにしました。

コースでは同じように大学院進学を目指す沢山の学生が学んでいます。英語力の向上はもちろんですが、様々な国出身の学生と英語で議論し、お互いの文化や考えを学ぶこともできました。

毎日幅広いテーマでディベートし、エッセイを書き、ニュースを読み、プレゼンをしました。大学の準備コースということで、大学で必要な知識、例えばイギリス式の論文の書き方なども学びました。使っていい言葉、含めるべき内容、文字数の制限の扱い方、テーマへのアプローチの仕方など。大学院での学習に役立つ実践的な内容を学ぶことができました。この語学学校に通ったことは本当に良い決断だったと思っています。

4: IELTSを伸ばすために、日本人向け語学学校

イギリスの語学学校で半年学んだ私ですが、卒業時に受けたiELTSでは、点数が今一歩届かず。どうしても大学院に行く夢を諦めたくなかったので、さらにもう一か月iELTS対策のフルタイムの集中コースを開設している日本の英語学校に通うことにしました。

すでに大学からオファーはもらっていたのですが、大学の始まる前に英語のスコアが条件に到達しないと大学院には通えないので焦りはピークに。朝の10時から夕方4時までのコースで、同じく大学院進学を目指す日本人達とプレッシャーの中で学ぶ日々。自分を追い込む意味ではよかったと思っています。

またイギリスの語学学校と比較すると、こちらは日本の学校なので、日本人が間違えやすい単語、苦手としやすい文法など、日本人向けにフォーカスしたコースであったのも良いポイントでした。

イギリスの語学学校では今一つすっきりしなかったポイント等も網羅できました。語学学校に通うことは予定外でしたが、最終的には自分の力になったと思っています。

5: 効果的な学習のために「日本語断ち」を実践!

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この二つの語学学校に通う間、私は少しでも効率よく勉強するため、可能な限り日本語を避けて生活していました。

映画鑑賞、読書、ニュースのチェック、Web検索など全て英語で行いました。少しでも英語に触れる時間を増やすため、語学学校の日本人とも英語で話していました。日常生活でも英語の量が増えてくると、時事や、生活の中の様々なカテゴリーに関する英語をカバーすることができるからです。さらに毎日の読書のページ数、単語練習時間、ニュース記事を読む数など目標を決めて、勉強を続けました。

この時期は人生で他にないほど英語漬けでしたが、その努力が実り、入学直前の7月に受けた最後のiELTSでは7.5という好成績をマークしています。

学習後期

6: 専門分野も英語で学ぶ!大学院進学後の英語学習

大学院のコースに入ってからも英語の学習は続けました。私の場合はデザイン系のコースだったので、制作物をアピールしなければならない場面などで、周りのネイティブとの英語力の差を感じました。先生の説明を深く理解することや、魅力あるプレゼンテーションを行うことは、ネイティブでない私には容易ではありません。友人に助けを頼んだり、公開されていた授業の録画を繰り返して観たりして補いました。

専門的な学習となってくると、英語に特化した勉強は難しくなります。同じ分野のチュートリアル動画を沢山見てボキャブラリーを強化したり、周りの人が使う英語に気を配ったりということが大切になると思います。

特にCGの分野においては日本語のリソースが非常に少ないので、大学で3DCGの授業があった際には
▶︎Blender Guru
▶︎Creative Shrimp
といった海外のチュートリアル動画サイトを利用しました。

7: 履歴書サイトはネイティブ向けの情報を探す!就職活動における英語

Place of work

大学院を卒業後はビザに半年の猶予期間があったので、エンジニアとしてアルバイトをしながら就職活動をしました。履歴書を英語で書くには決まった言い方を勉強しなくてはいけませんでした。

履歴書に関しては沢山の資料がインターネット上で見つかるので苦労はしませんでしたが、私が気を付けていたのはなるべく自然な履歴書が書けるように、日本語のサイトではなく、英語でネイティブ向けに書かれたサイトを参考にすること。

履歴書に限らずですが、可能であれば常に英語に関することは全て英語で調べることが、英語力向上だけに限らず、作業のクオリティを上げることに繋がると思います。

履歴書の検索であれば、自分のプロフィールに応じてキーワードを変更します。新卒での就職活動ならば ”CV example graduate”、エンジニアであれば ”CV examples Engineer” や ”CV examples technical” などの検索ワードを使い、実際にネイティブ向けに書かれたサンプルの履歴書を見ることをオススメします。

8: 調べ物は全て英語で!エンジニアとしての英語学習

その後アルバイト先の会社が正社員として雇ってくれることに決まりました。デザインからのキャリアチェンジとはなりましたが、挑戦してみることに。

ずっとデザインの勉強をしてきた私にとっては新たに学ぶ事が増え、仕事そのものだけでなく、英語でも苦労がありました。簡単なプログラミング用語も英語だと分からなかったり、職場の人も最初は呆れていたかもしれません。

エンジニアは調べ物や学ぶことがとても多いので、その際も必ず英語で学ぶことを意識し、仕事上の学習と英語の学習を同時に行えるように努めました。

プログラミングの調べものであれば ”What is XXX” “Meaning XXX” と打ったり(XXXは検索したいキーワード)、エラー文をそのまま英語版の検索エンジンサイトで検索したりします。基本的には日本語と同じように調べますが、特にITの分野においては情報量の違いやコミュニティの大きさの違いを実感します。

仕事での英語となると、ビジネスでのマナーなどまた違う方面の知識も必要となり、その点でも苦労しました。しかし、今では日本の企業との会議で技術通訳を頼まれるほど、ビジネス英語も技術英語も上達しました。今では英語がハンデだと感じることは少なくなりましたが、それでも英語学習に終わりはありません。これからも仕事や日常生活の中で更なる学習を続けていきたいと思っています。

9: 日常の中で”ツールとして”の英語を学ぶ

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私が英語学習の中で特に強く思ったのは、単調に英語だけを勉強することには限界があるということです。

英語力が特に伸びたと感じたのは、実際の生活の中で英語を使う、人と英語で話をする、映画のストーリーの中で英語を聞く、現実のニュースに出てくる単語を覚えるなど。日常の中にある英語を学んでいる時です。やはり英語はツールでしかないので、どれだけ英語に触れるかによって、学ぶスピードや表現の自然さが違ってくると思います。

留学をして毎日英語を使う環境に身を置けるなら一番ですが、もし国内で生活しているとしても、この記事で紹介したCouchSurfingのようなWebサイトを利用したり、外国人が多く集まるコミュニティに参加したり。工夫次第で英語に触れる時間を増やすことはできます

例えば私の場合は趣味のサルサを習う時に、友人の勤める会社でのサークルにもお邪魔したのですが、そちらには様々な国の方がいました。海外で人気が高い趣味を始めてみるのも良い方法かもしれません。

自分で強く意識して英語を常に選んでいくという努力が必要になりますが、日本語に甘えず自分から積極的に英語を使うという強い心が本当の英語力に繋がると思います。

まとめ

英語学習を始めてから就職をするまで長い時間がかかりましたが、私はイギリスでエンジニアとして働いて、毎日色んな国や言語と関わり、世界中の企業の方々とやりとりをする今がとても刺激的です。英語が自分の人生を切り開いたという実感が大きく、諦めず続けて良かったと思っています。

時間はかかりましたが、例え大学院進学や就職が叶わなかったとしても英語を学んだことは無駄にはならなかったと思いますし、日本にいても英語ほどチャンスが広げてくれるものは他にないのではないでしょうか。

英語が話せることは、キャリア面でも、情報へのアクセスという面でも、人生を自由してくれるということを多くの人に体験してもらいたいです。

根気が必要なことですが、大学院を目指す方も、海外就職を目指す方も、今回の記事が英語の勉強法を知る機会や、モチベーション向上にも繋がれば嬉しいです。ありがとうございました。

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