スキャニングで必要なニュース情報を早く、正確に、効率よく理解しよう【ニュースな英語#8】

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英文を読むときに使われる『スキャニング』というテクニックを聞いたことはありますか?

TOEICや英検などの長文読解の問題でも使われる方法で、長い文章の中から欲しい情報だけ素早く見つけられるので、ニュースを読む上でも有効です。

レアジョブ英会話の公式教材「Daily News Article」を題材に、旬な英語ニュースの読み方を解説する連載シリーズ『ニュースな英語』第8回は、開催まであと3年と迫った2020年の東京オリンピックに関するニュースを取り上げます。スキャニングを上手に使って興味関心のある英語ニュースを読み解いていきましょう。

Japan to Recycle Old Gadgets for 2020 Olympics Medals
(日本、2020年オリンピックのメダルに使用済みの電子機器を再利用)

 

大事な情報を素早くつかむスキャニング

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文章の中から特定の情報だけを素早く拾うスキャニングは、ピンポイントで知りたい情報にアクセスできる便利な英文読解方法。長文問題を効率良く解くテクニックとして用いられます。

ニュースを読むときには設問が用意されているわけではありません。そこで、知りたい情報だけに絞ってニュースの内容を把握するために、今回は5W1Hを使ってみたいと思います。

5W1Hとは、いつ(When)、どこで(Where)、だれが(Who)、What(何を)、Why(なぜ)、どのように(How)のことで、正確な情報を伝えるために必要な要素を表したもの。この6つのポイントを押さえればニュースの内容がいち早く掴めるのです。

5W1Hをスキャニングで見つけよう!

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スキャニングを使ってニュース本文を読み始めたいところですが、まずはタイトルとリード文に目を通して内容を把握することが大切です。

・タイトル
Japan to Recycle Old Gadgets for 2020 Olympics Medals
(日本、2020年オリンピックのメダルに使用済みの電子機器を再利用)

・リード文
Medals for the Tokyo 2020 Olympics will be made from old electronic devices.
(2020年東京オリンピックの入賞メダルは、使用済みの電子機器を用いて制作される。)

2020年の東京オリンピックのメダルの制作に、リサイクルした電子機器を使うというのが、このニュースのトピック。

それでは、今回のニュース記事の中から5W1Hに該当する内容を見ていきたいと思います。スキャニングを行うためには、5W1Hそれぞれの要素を探すヒントとなる表現だけに注目し、表面をさらうようにして読むのがポイントです。

1.When いつ実施するのか

「いつ(When)」を探すヒントとなる表現
時を表す年号や、月、日、時間、季節
・数字(20xx年、xx月、xx時など)
・時を表す副詞:yesterday、last year、in the past

これをもとに、数字や時を表す副詞だけを探すつもりで文章全体を見渡します。

<第1パラグラフ>
(原文)
The event’s organizing committee, which plans to adopt an eco-friendly theme, is targeting to gather eight tons of gold, silver, and bronze metals from waste cans all over the country as early as April.

(和訳)
エコをオリンピックのテーマとして採用する予定の組織委員会は、8トンの金、銀、銅の金属を早くも4月には国中の空き缶から収集することを目標としている。

月を表わす”April”が第1パラグラフにありました。メダル制作に使用するための金属の回収を4月にも始めるということです。

2.Where どこで

「どこで(Where)」を探すヒントとなる表現
国名、地名、施設名となる固有名詞
場所を表わす副詞・前置詞:at、in、around、here、thereなど

 
今回は、タイトルから日本だということが分かっているため省略します。このように、タイトルとリード分を初めに押さえておくことで、不必要に文章内を探すという作業を減らすことができます。

3.Who だれが

「だれが(Who)」を探すヒントとなる表現
人名、機関名、学校名などの固有名詞

第1パラグラフの冒頭に該当する表現、”The event’s organizing committee,” オリンピック委員会が見つかりました。タイトルやリード文をもとに、「オリンピックに関連する内容だから組織委員会などかな」などと予測してから探してみると良いでしょう。

4.What なにを

「なにを(What)」を探すヒントとなる表現
固有名詞など

こちらも、タイトルとリード文で内容を押さえていれば、すぐにリード文冒頭の”Medals for the Tokyo 2020 Olympics ”(2020年東京オリンピックのメダル)だと分かります。

5.Why なぜ

「なぜ(Why)」を探すヒントとなる表現
理由や目的を表す前置詞(句)など:because、for、to、in order to

<第3パラグラフ>
(原文)
Metals will be taken from parts of the devices, which will be shredded, separated, and heated. According to the organizers, the gold medals will be made entirely from recycled materials in order to preserve the environment’s finite resources.

(和訳)
金属は電子機器のパーツから抽出されたあと、細断、分離、熱加工をして使用される。委員会によると、限られた資源を保護するために、金メダルは完全にリサイクル原料から作られる。

理由を表わす”in order to”がありました。メダルの制作にリサイクルした金属を使うことの背景を説明しています。(ここでは金メダルの制作に限って書かれています。)

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6.How どのように

「どのように(How)」を探すヒントとなる表現
手段を表す前置詞など:by、using、with

<第1パラグラフ>
(原文)
The public can contribute to the cause by donating their discarded gadgets in offices and stores of NTT Docomo – one of the country’s major telecommunications company and an Olympics sponsor.

(和訳)
会社のオフィスやNTTドコモの店頭に使わなくなった電子機器を寄付することでこの運動に参加することができる。NTTドコモは、日本の通信会社の一つであり、オリンピックのスポンサーでもある。

“by donating”寄付することによってという手段を表わす”by”を使った表現が第1パラグラフにあるので、メダルに使う金属のリサイクルには、一般からの寄付も使われることが分かります。

ポイントを押さえた読み方をマスターしよう

ニュースを読むときにスキャニングを使うと、欲しい情報だけを素早く読み取る練習ができます。繰り返し行うことで、TOEICの長文対策にもなります。

「拾い読み」という表現は日本語ではあまり良い意味で使われていないようですが、ニュースを深く読み込む際にも、まず全体像を把握してから精読するという方法が有効です。色々な読み方を試してニュース英文読解への苦手意識を克服しましょう!


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