経済ニュースを英語で読もう【ニュースな英語#2】

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タイムリーな情報を英語で読むのであれば、経済ニュースにも親しんでおきたいところ。日本語でさえ経済関連の話題は、特有の用語が出てくるので敬遠しがちという人もいるかもしれません。

しかし、裏を返せば経済ニュース特有の用語さえわかっていれば、ある程度理解することができるということ。なにも全て完璧に和訳できる必要はなく、前後の文脈で判断しながら読み進めることも大切なのです。

レアジョブ英会話の公式教材「Daily News Article」を題材に、旬な英語ニュースの読み方を解説する新連載シリーズ『ニュースな英語』。今回は、経済関連ニュースによく出てくる単語やフレーズに注目して解説します。

今回使う教材はこちらの「アベノミクス」に関する記事。日本の経済について、すらすら英語で読めるようになりましょう!

Japan Launches Spending Program to Boost Economy
(日本政府、経済促進のための財政支出計画を開始)

「上昇する」・「下降する」がよく登場する経済ニュース。英語でどう表現する?

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(原文)
According to an annual report, consumption in Japan has plummeted, especially among households with children and unemployed individuals over 60 years of age. As a result, there is a need to establish policies that can speed up wage hikes and increase household incomes.

(和訳)
年次報告によると、児童のいる世帯と60歳以上の失業者を中心に、日本の消費は急落している。結果として、賃上げを加速し、世帯収入を増加するための政策を打ち立てる必要が出ている。

経済ニュースによく出る動詞

1行目のplummet「急落する」のように、経済ニュースには、数値の上昇や下降を示す単語が頻出します。上昇・下降を意味する代表的な単語としては“increase”、“decrease”などが代表的ですが、例えば「失業率が下降する」という内容を“drop”を使って、“unemployment rate dropped”のように表現することもあります。

ここで、「上昇する」「下降する」に使われる他の単語を例文とともに見てみましょう。ヘッドラインなどでも目にすることが多いので、今後ニュース記事を読む際に注目してみるといいですよ!

「上昇する」:hike, rise, boost, surge
「下降する」:drop, dip, slip, decline, fall

〈例文〉
Over past decades, Europe saw a surge in the number of refugees.
(過去数十年にわたり、ヨーロッパでは移民数の急上昇が起こった)
“surge”という単語は動詞としても「急上昇する」という意味を持ちますが、ここでは名詞として使用しており、前置詞“in”を伴うことで「〜における急上昇」という意味になります。

The price of shares dropped by 15%.
(株の値段は15%下がった。)
下がり幅(上昇の場合は上がり幅)を示すときは、前置詞“by”を使います。パーセンテージに限らず価格などの数値でも同様です。
例:The price of coffee hiked up by ¢50.
(コーヒーの価格は50セント上昇した)

Accessible parking fine could rise to $200(引用:CBC news
(身体障害者用のパーキングスペース使用に対する罰金、200ドルまで上昇の可能性)
この例文のように、上昇・下降にまつわる動詞は、前置詞“to〜”を伴うことによって、ある数値まで上昇(もしくは下降)することを表します。

頻出単語・フレーズをチェックしよう!

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英語のボキャブラリーを増やすには、「束で覚える」のが一番の近道! 以下では、今回の課題記事の中から経済ニュースを読み解くための頻出フレーズに合わせて、関連用語や同義語を紹介いたします。

・annual report:年次報告書

企業の「事業報告書」や「年次報告書」の意味でも使われます。
【関連用語】
「経済白書」white paper on economics, economic survey

・consumption:消費

「消費」には“consumption” だけでなく“spending”という単語が使われることもあります。
【関連用語】
「家庭消費」budget consumption, household consumption
「個人消費」consumer spending, personal consumption
【用例】
U.S. Consumer Spending Rose 0.5% in September.
(アメリカ9月の個人消費0.5%上昇)(引用:THE WALL STREET JOURNAL見出しより)

・unemployed:失業者

「雇用する」という動詞employを基にした頻出名詞。employer(雇用者)/employee(被雇用者)という名詞も合わせて覚えてくださいね。
【関連用語】
「失業手当」unemployment allowance
「失業率」unemployment rate
【用例】
Unemployment rate slips to ○○%.
(失業率、○○%まで低下)

・wage hike:賃上げ

「ハイキング」の意味でも用いられるhikeですが、名詞としては他に「(大幅な)値上げ、賃上げ」を意味します。
【同義語】
「賃上げ」wage rise, wage increase
「賃金上昇」wage growth
【関連用語】
「最低賃金」minimum wage
【用例】
Minimum wage hike takes effect.
(最低賃金引き上げ実施)

・household income:世帯収入

定期的な収入源がある場合に用いられるincomeは、revenueは、個人の「収入」の他にも企業の「収益」や、国家の「歳入」を表すこともできます。
【関連用語】
「所得税」income tax
「所得倍増計画」income-doubling plan

・quarter:四半期

上場企業には3ヶ月毎の決済報告が義務付けられていますが、「第1四半期」は1st Quarterと表し、「第2、第3、第4四半期」はそれぞれ2nd, 3rd, 4th Quarterと続きます。
用例:
three consecutive quarters「3期連続」

【補足ポイント】出典・因果関係を表す英語表現

・ポイント1: According to 〜によると

「According to」が出てきたら報告や、ニュースなど何らかの情報があとに続くのだということがわかります。誰による、どのような情報が提示されるのかに気をつけて読んでみると良いでしょう。

・ポイント2:As a result 結果として

前後の文脈が因果関係で結ばれていることを示します。前の文章を受けて、どんな結果が生まれたのかという点に注目して続きを読み進めましょう。

アベノミクス関連の用語を押さえよう!

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(原文)
According to Japan finance minister Taro Aso, the stimulus program is a collaborative project with the Bank of Japan. He asserts that the plan intends to promote Abe’s three-arrow strategy, more commonly known as Abenomics. The said approach, which integrates government revenue, monetary policy, and structural reforms, strives to reestablish Japan’s economy.

(和訳)
麻生財務相によると、この経済刺激策は日銀の協力を得たものである。麻生氏は、この計画は、安倍総理のアベノミクスとしてよく知られる「3本の矢」の戦略の推進を目指すものだと断言する。政府収入、金融政策、構造改革を一本化する同政策は日本経済の再建を目論むものである。

頻出単語・フレーズをチェックしよう!

Bank of Japan:日本銀行、日銀
Abenomics:アベノミクス
government revenue:政府収入
the said:上述の、同〜※既出の事柄について言及する際に使われます。
【用例】
「同日」the said date
「同相」the said minister
「同項」the said paragraph
three-arrow strategy:3本の矢
安倍内閣において、デフレ脱却を目指した経済政策の3つの柱を表します。安倍内閣特有の単語となるので、アベノミクスに関連するニュースでは登場することがあるでしょう。

【補足ポイント】

1.定冠詞に注目して読もう!

本文中の“the stimulus program”、“the plan”が何を指すか、すぐにわかりましたか?“the”は、特定の名詞につく定冠詞であり、ここでは具体的に“policies that can speed up wage hikes and increase household incomes”(賃上げを加速し、世帯収入を増加するための政策) を受けた表現となっています。

このように、“the”がつく名詞は読者にとって既知の情報であることが多く、この記事を読む人にとっては「“どの”計画?」「“どの”政策?」と迷子になることなしに、既に文中で言及されたものを指すのだということがわかる指標となっているのです。

2.複雑な文章は、とにかく主語と動詞を捉える!

The said approach, which integrates government revenue, monetary policy, and structural reforms, strives to reestablish Japan’s economy.

上に引用したような複雑な構文を読み解く際には、まず主語と述語となる動詞を捉えることで「幹」となる文構造を解釈しなくてはいけません。ここでは“The said approach”(同政策)が主語となり、動詞である“strives”がその主語を述語として受けています。カンマに挟まれた“which”から、“strives”までの部分(which節)が、”The said approach”を追加の情報として後ろから補足しています。

ニュアンスとしては、「前述の政策は/つまりそれは政府収入、金融政策、構造改革を一本化するものなのですが/それは日本経済の再建を目論むものなのです」となります。

用語に親しんで、経済ニュースも読めるように!

今回は、「上昇」や「下降」といった数字の流れを表す単語にフォーカスしてご紹介しました。経済コラムも、用語を知っていれば実は難しいことはありません。それぞれの分野において、使われる傾向の多い単語というのがあるので、少しずつ慣れていきましょう。


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