外国出身選手が10人も!!ラグビー日本代表の躍進を支えた英語への「トライ」

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2015年9月に開幕したラグビーW杯。
優勝候補の南アフリカに歴史的勝利を上げるなどして日本中を興奮の渦に巻き込んだ日本代表の挑戦は、アメリカへの勝利で幕を閉じました。

その中で、ラグビー日本代表に多くの外国人選手がいることを知り、「こんなに多国籍なチーム環境で、選手たちはどうやってコミュニケーションをとっているのだろう?」と疑問に思われた方も多いでしょう。

今回はそんな疑問にこたえるべく、日本ラグビーの躍進を支えた「グローバルなチーム作り」にいたる背景と、世界への勇敢な挑戦を後押しした「英語力」について解説します。

1.グローバルなチーム環境

「日本代表」といえば、日本国籍の選手が活躍するチームを思い浮かべますが、オリンピック選手やサッカー日本代表選手と違い、ラグビー日本代表では多くの外国人選手が活躍しています。
その理由には大きく分けて「ラグビー独自の選手選定ルール」と「世界で勝つためのチーム戦略」がありました。

・代表選手の3人に1人が外国人


ラグビー日本代表の外国出身選手は10人で、じつに全体の3分の1の割合になります。
この多国籍性の背景には、国際ルールにおいて、外国人選手の出場が認められているというラグビー特有の代表選出ルールがあります。つまり日本国籍を持たなくても日本代表に選ばれる権利があるということです。

ちなみに、今大会で日本代表のキャプテンを務めるリーチ・マイケル選手は、ニュージーランド出身でありながら2013年に日本国籍を取得しています。15歳の時に来日したマイケル選手は英語と日本語の両方に堪能で、試合中の審判との駆け引きや、選手同士、監督とのコミュニケーションにおいて、両言語の微妙なニュアンスまで掴み伝えることのできる彼の言語力は日本チームの大きな武器となっています。

・英語コミュニケーションで「JAPAN WAY」を突き進む!


では、さまざまな国籍の選手を抱えるチーム内では、どのようなコミュニケーションがなされているのでしょうか。
ラグビー日本代表の指揮を取るエディー・ジョーンズ氏。彼が提唱する日本独自の戦い方「JAPAN WAY」では、日本チームの俊敏性や勤勉性を最大限に高めるために、言葉の壁を超えた密なコミュニケーションとチーム連携が求められます。
そしてお互いをより深く知り、円滑に意思疎通を図っていくために、日々の練習やミーティングでは英語が用いられています。

ジョーンズ氏の奥さんは日本人なので、彼自身も日本語はある程度話せるとのことです。また代表チームには常に通訳が同行していますが、30人を超える大きなチームにおいて、いちいち通訳を介してコミュニケーションをとることは難しいであろうことは容易に想像できます。

2.英語への「トライ」で夢を掴む!


それでは世界を舞台に活躍する選手たちは、どのようにして言葉の壁を克服したのでしょうか。その謎を解き明かす「鍵」は、ラグビーというスポーツの歴史のなかにもありました。

ラグビーはイングランド発祥のスポーツであり、そのためかつてイギリスが世界中に持っていたネットワーク下にあったニュージーランドやオーストラリアなどのオセアニア諸国、さらに日本が今大会で勝利したサモアなどの南太平洋諸国などでも、ラグビーが盛んに行われ、それらの国々は強豪国としても知られています。
このようにラグビーには発祥地である旧大英帝国の影響が強く残っているため、その強豪国にもまた共通する要素があります。それは「英語」を第一言語としていること。つまり、ラグビー選手が世界の強豪国や強豪チームで活躍しようと思えば、必然的に英語への挑戦が求められるということです。
南アフリカを破った直後のインタビューで、「英語は得意ではない」と言いつつも堂々と英語で答える田中史郎選手の姿は記憶に新しいところですが、まさにラガーマンならではの姿勢を表した一コマだったのではないでしょうか。

では、英語ネイティブではない日本人選手たちはどのようにして英語に取り組み、それを強みに変え活躍しているのでしょうか?
そこには小さい頃から英語に慣れ親しんでいた選手に加え、学生時代に海外にチャレンジした選手、大人になってから地道な努力でモノにした選手など、十人十色の取り組み方がみられます。

・強豪国へのラグビー留学

将来、世界での活躍を夢見るラグビー少年たちは、学生時代にニュージーランドなどのラグビー強豪国に「ラグビー留学」をすることが多いようです。
ラグビー留学では、現地の強豪校へ進学したり、語学学校に通いながら現地のクラブチームの練習に参加したりして、英語力とラグビーパフォーマンスの向上を目指します。

ラグビーの強豪とされる現地の高校へ留学し、ニュージーランド国内の全国大会である「ナショナル・ファースト・フィフティーン・チャンピオンシップ」に出場し勝利を目指す高校生もいます。そのような高校のほとんどでは、日本をはじめ世界中から留学生を積極的に受け入れ、次世代のトッププレーヤーを育成することに力を入れています。
若い時から海外の環境にチャレンジし、レベルの高い環境で揉まれることで、肉体面だけでなく、精神面でも大きく成長できることは間違いないですね。

・日の丸を背負う男達の英語へのタックル


今大会の日本代表にも選出されている廣瀬俊朗選手は、英語は学校で学んだ程度でしたが、本格的に意識してやり始めたのは社会人チームに入って、外国人選手と一緒にプレーするようになってからなのだそうです。

練習や試合で忙しい毎日を送っていて、英語学習にまとまった時間を割けない廣瀬選手は、隙間時間を利用して、タブレット端末に入れておいた英語学習のアプリや教材で勉強をしています。またフィールド上でおこなう外国人選手とのコミュニケーションが実践的な英語学習になっているようです。

「とにかく英語を話せる場に出て、トライすること」だと語る廣瀬選手。
ラグビーにも英語にも積極的にチャレンジしてきた結果が、今の廣瀬選手の活躍につながっているのでしょう。

また同じく今大会の日本代表に選出された山田章仁選手は、代表の中でも英語が堪能な選手の一人です。山田選手は、英語が好きで子供の頃からレッスンを受け、大学時代に2度にわたってオーストラリアに留学した経験を持っています。

できるだけ多くの英語を聞き、話す機会を持ちたいと考える山田選手。
ある程度の基礎ができた上で、なるべく多くの英語に触れること、そしてそれを積極的に使っていくことが英語上達の鍵なのでしょう。

3.チャンスに挑戦した者だけが変わることができる

日本中に夢と希望を与え続けてくれているラグビー日本代表。その躍進の裏側には、グローバルなチーム環境での熾烈な競争があります。

ハードな練習やトレーニングに加え、チーム内でのコミュニケーションに欠かせない英語の学習など、そこには大変な努力があります。今や、ラグビーに限らず、あらゆるスポーツに語学力が求められています。サッカーの本田選手やテニスの錦織選手など、世界で活躍するアスリートは英語が堪能ですよね。
最後に、2章で紹介したラグビー日本代表の山田章仁選手のブログタイトルにもなっているすてきな言葉を紹介します。

Chance Challenge Change

チャンス(Chance)に挑戦(Challenge)した者だけが変わる(Change)ことが出来る。

これからは変化を恐れずチャレンジしていく姿勢が、スポーツのみならず、ビジネスの世界でも必要になってくることでしょう。ラグビー日本代表に勇気をもらった我々だからこそ、そのチャレンジの姿勢を見習いたいですね!

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