10月25日(日)に開催されたSchoolWith留学フェア2015。イベント中に行われたセミナー「フィリピン留学後のキャリアを語る!」で、実際に海外で働かれている皆様のお話をお伺いしました。
パネラー紹介
康 淳姫(かん すに) /YOYO Holdings, Pte. Ltd. Product Manager
Web業界やベンチャーで10年以上キャリアを積み、留学経験を経て2013年7月からフィリピンで働く。現在はYOYOでAndroidアプリ「PopSlide」を新興国向けに展開。
西嶋 悠貴 /ソフトウェアエンジニア
2009年に大学を休学し、フィリピン留学。2013年にニューヨークのPivotal Software,Incへエンジニアとして入社。同社の東京オフィス開設にて今年帰国、現在に至る。
西山 直隆 /Morning Pitch統括プロデューサー
学生起業し、事業売却した後、大手事業会社のIPO参画。
現在は東南アジアを中心にベンチャー企業の販路拡大、資金調達等を幅広く支援。
モデレーター:上野 陽子 /株式会社スクールウィズ CareerWithプロダクトマネージャー
化粧品、広告、IT、人材業界に従事した後、海外でのキャリアアップを目指し、フィリピンへ留学。海外就活で数社内定をいただくも、ビジョンに共感し現職にジョイン。
日本で当たり前のことが通じない、未知の世界
Q 日本で働くのとはどう違うのでしょうか?
西山:海外で働くということは、日本で当たり前だと思っていたことが当たり前ではなくなる未知の世界なんです。私は現在、ベンチャー支援の仕事をしていますが、海外のサービスに関してビジネスモデルを理解することでさえ難しいこともあります。日本では考えられないサービスが流行っていることもあるので、なぜこのビジネスモデルが成り立つのか?と、その背景を理解する必要があるんです。でも、そうしていく中でその国の価値観や文化を理解できるのが面白いですね。
康:文化の違いを感じることも多々ありますね。インドネシア人、フィリピン人、ベトナム人の同僚がいますが、国によって祝日が違ったり、宗教によって断食月があったり日中にお祈りをする人がいたり 。宗教によって食べられる物にも制限があるので、会社主催の食事会ではメニューに気を配るようになりました。お互いの違いを尊重し合うのが当たり前になっています。
西嶋:働き方にも違いがあると思います。これまでアメリカで働いていたので、日本の方が打ち合わせ後に「これからオフィスに帰って残業します」とおっしゃっていたり、土曜日に仕事をされているのを見て、大変だなあと・・・(笑)定時で仕事を終えるのが当たり前になっているので。日本ではエンジニアでそういう働き方ができることはあまりないですよね(笑)
誰もがぶつかる最初の壁は、「語学力と、同僚との仕事の進め方」
Q 業務を進める上での違いは?
西山:海外で働いていると、予想していなかったトラブルが起こることも多々あります。その度に怒っていてはビジネスが進められません。予想外のことが起こったときの対応力が身に付きました。海外で働きたい人は、こういったときに楽しめるかどうかが大事になってくると思います。
康:仕事を進めていく上でまずぶつかる壁が、「語学力」と「同僚との仕事の進め方」だと思います。「語学力」の足りなさと「文脈を読み取るスキル」の違いから、依頼内容を相手に正しく伝えられないケースをたくさん見てきたし経験もしました。 「言ったつもり」で実は相手に伝わってないことがものすごく多いんです。それが理由で、期待していたアウトプットが出ないしスケジュール通りに上がらないしで、最終的に依頼者も受けた側も嫌な気持ちになってしまうんですよね。これが日本だと「これくらい言えばわかってくれて当然」なのかもしれませんが、それは期待しちゃダメと言うか。 あと、「英語が不得意」を言い訳にするのもダメ。依頼する以上、説明責任がありますしね。
フィリピンや新興国あるあるだと思いますが、 早い人ならすぐ乗り越えられると思いますよ。
海外で働いてもキャリアアップできない人はいっぱいいる
Q 海外で働いたのに日本に帰ってきて仕事が見つからない、海外で働き始めたがすぐ帰国してしまった、というケースも。皆様は留学や海外で働く経験を経てキャリアアップされていますが、キャリアアップできる人とできない人の違いは?
康:一番大事なのは、キャリア設計の軸がきちんとあるかどうかだと感じます。国内だろうが海外だろうが、軸がきちんとあって、その軸に合った仕事を選ぶことが大事なんじゃないかと。
そして、本人に覚悟がきちんとあるかどうか。私はフィリピンで働いていますが、周りを見ていると「フィリピンにいる間は働きながらしっかり勉強するぞ」という覚悟がある人は、業務的にも人間的にも、ものすごく成長すると思います。逆に、「なんとなくフィリピンが好きだから働いてみたい」「海外就職が流行っているからとりあえず職種はなんでも」と言う人は、長続きしませんね。
上野:現地でしっかりと計画を立ててスキルアップしている人は、「とりあえず海外に出られればいいや」という人と成長が全然違いますよね。以前「タイのコールセンターで働いていたが、同僚もクライアントも日本人ばかりで、結局英語もタイ語も身につかなかった」と言っている方がいらっしゃいました。キャリアアップに繋がると信じて行ったのに結局すぐに帰ってきてしまい、日本に帰ってきた後も仕事が見つからない、という話はよく聞きます。日本に帰ってきた後も含めて、キャリアをどうしていくか考えた上でチャレンジした方がいいですよね。
康:実際に働き始めたものの面接時に聞いていた環境と違う、ということもあるようです。「労働ビザは会社がサポートする」 と聞いていたのに実際はしてくれないとか。それが理由で日本に帰国せざるを得なかった人の話も聞いたことがあります。自分でそのあたりをしっかり把握し判断するには限界もあると思うので、海外の仕事を探す場合はCareerWithさんのようなキャリアカウンセラーなど人を頼ることも大事です。
日本でのスキルはそのまま同じように活かせる
Q 日本でのキャリアと通じる点は?
康:自分の経験値としては、日系のSIerでは日本人でSEを経験していたというだけで重宝されると思います。日本人はよくも悪くもハードワークに慣れている、という意味でも(笑)
前職では、周りの外国人から「これ教えて」と聞かれたりすることもありました。ITの技術は世界共通ですし、日本はIT面でも進んでいるからか、「一部上場企業でSEやプロマネをやっていた」というだけでスキルが高いというイメージを持たれるのだと思います。
現職のWebやスマホ業界も世界共通なので、日本の経験をベースに東南アジアでしかできないことに挑戦できるのはとても楽しいです。
西嶋:技術のスキルはアメリカでも全く同じように使えますね。問題は英語だけです。
ただ、エンジニアは需要があるのでコードが書ければ需要があるという面もあります。最初は英語がそれほどできなくてもなんとかできるということもあります。
Q 今後のキャリアは?
西山:軸としてはベンチャー、海外ですね。自分のやりたいことで、かつパフォーマンスが出せるところで仕事をしていきたいと思っています。
康:海外、かつベンチャーというリスクを取ってチャレンジしているので、YOYOという会社を東南アジアでNo.1にしたいと思っています。それが自分のバリューを上げることにも繋がるはずなので。
西嶋:日本のIT業界の環境を良くしていきたいですね。アメリカはエンジニアにとって働きやすい国なので、ニューヨークで学んだことを日本に持ち帰りたいと思っています。
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