英語の持つ力がカンボジアの若者の人生を変える!? /森俊介さん

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英語の持つ力がカンボジアの若者の人生を変える!?
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上智大学経済学部3年生の森俊介さん。学業の合間にレアジョブでアルバイトをするごく普通の日本の大学です。その彼がカンボジアの若者に向けて、英語を教えるプロジェクト「EDUCA」を立ち上げました。「誰かの人生を変えるきっかけを作りたい」と話す21歳の若者の今と未来、そして英語との関わりに迫ります。

カンボジアの中高生に英語教育を提供

Q: 「EDUCA」とはどんなプロジェクトなのでしょうか?

カンボジアのチャンボック村という場所で、英語を学びたくても学べない中高生に、スマートフォンを使った英語教育を提供します。日本で不要になったスマホを回収して、そこに英語を学ぶための動画を入れて、現地で配布するんです。現在はまだ、私の周りの人に声をかけて、スマホを集めているような規模ですが、途上国に日本で使われなくなったパソコンを配布している「Class for Everyone」というNPO法人と協力して、回収を広めていこうと計画しています。

EDUCA

今年(2015年)3月には実際にカンボジアに出かけ、英語教育に動画が効果的か、スマホに触ったことのない人が操作できるか、自分たちの考えを押しつけていないかなどを検証してきました。この時は、スマホだけではなく、パソコンやタブレットも持っていきましたが、持ち運びや現地の電力事情を考えると、スマホが一番利便性が高いという結論に達しました。スマホのすべての機能を使えるわけではありませんが、写真を撮ったり、Wi-FiスポットでSNSをしたり、ちょっとしたアプリのダウンロードをしたりすることは想定しています。

Q:「EDUCA」を立ち上げようと思ったきっかけは?

高校3年生の時に参加した学生対象のビジネスコンテストで優勝したことです。次世代の若者に企業家精神を植え付けることを目的としたこのコンテストには、同じ高校の友人3人と参加しました。ビジネスや企業の進め方についての講義やパネルディスカッションがあったり、課題図書があったり、3カ月のプログラムはとても有意義で楽しかったです。

それまでもサッカーばかりやっていた私は、大学生になっても、社会人になっても、ずっとサッカーを続けていくのだろうなと漠然と思っていました。しかし、このたった3カ月のプログラムで、私の人生は180度変わりました。0から1を産み出すことがこんなにも楽しいものかと気付いたのです。このビジコンで私が変わったように、私も誰かの人生を変えてしまうようなきっかけを提供したい、そういうビジネスに携わりたいと思いました。

Q:「EDUCA」を通じて、人生を変えてしまうようなきっかけをカンボジアの学生に提供したいということでしょうか?

カンボジアの中高生に英語教育を提供

今はカンボジアに目を向けていますけれど、それに限ったことではありません。カンボジアが途上国だからということでもありません。もちろん、カンボジアの生徒に私たちが英語の教材を提供することが、彼らの人生を変えるきっかけになってほしいと考えています。

「誰かの人生に影響を与える仕事をしたい」ということにぶれはありませんが、今後は、自分が生まれた日本や中高の3年間を過ごしたベルギーのような先進国に対してもアプローチしていきたいと思っています。誰かの人生に影響を与えるためには、自分の人生を考えたり、見つめ直したりすることも必要になってくるので、影響を与えると言いながら、実際には、私の人生を豊かにしているのではないかとも感じています。

カンボジアの中高生が英語を学ぶことで広がる可能性

Q:最初にカンボジアの中高生に、スマホを使って英語を提供するというプランを思いついたのはいつですか?

英語は人の知識や価値観を伝えるツール

ビジネスコンテストでは、途上国へアプローチするプランで賞金を手にしました。たまたま一緒に参加した友人のひとりがカンボジアからの帰国子女だったこともあります。でも、私自身はそれまでずっとサッカーしかやっていなくて、ビジネスに対する知識もコミュニティもありませんでしたから、いきなりカンボジア相手にビジネスをするのでは、資金を回収するのは厳しいのではという気持ちがありました。だからまず、国内でスタートアップして、Webサービスやアプリの開発を考えました。

実際に考えた写真の共有アプリは、投資家の前でプレゼンテーションもしました。誰かの人生に影響を与えるというコンセプトは同じでしたが、人生が180度変わるくらいの衝撃があるかというと……。結局、ビジネスコンテストの時のプランを洗練させることが、私の考えているコンセプトに一番近いのではないかと考えるようになったんです。そして、昨年の夏に、実際にカンボジアに行って来ました。

Q:自分の目でカンボジアの状況を見て、どんなことを感じましたか?

現地のニーズを把握するために、いろいろな地域を回りました。その中でたどり着いたのがチャンボック村です。電気もインターネットもない場所で、生徒たちは、「世界で活躍するガイドになりたい」「先生になってカンボジアの教育を変えたい」などの大きな夢を持っています。でも、英語を学ぶためには、チャンボック村から、4、50km離れた場所で寮に入らなくてはならないんです。当然、お金もかかりますから、英語を学びたいからといって、すべての生徒が学べるわけではありません。また、英語をしっかりと教えられる先生もいないし、インフラも整っていないのです。

カンボジアの人口は約1,500万人です。ほとんどの人はクメール語しか話せません。他の国に働きに行っても言葉が通じず、収入も得られないので、将来の選択肢を広げる手段として、英語は有効なんです。実際に英語が話せれば、所得も2、3倍になりますから。最近はカンボジアには、日本や外国の企業も積極的に進出しています。そこにアプローチするためには、クメール語以外の言語が重要になるんです。

英語は人の知識や価値観を伝えるツール

Q:森さんご自身の英語との関わりを教えてください。

中学2年でベルギーに行く前は、どちらかといえば英語は苦手でした。英語は、インターナショナルスクールのESLのクラスで学びました。僕は日本人がとても多いインターナショナルスクールに通っていましたが、本当は、日本語を使えない状況に追い込んだほうが、英語を話せる近道だと感じています。

カンボジアで活動するにあたって、現地のNGOとの連携やマネージメントで、細かいニュアンスを伝えたり、いろいろな人を巻き込んだりすることが重要になります。そのための手段として、英語は有効だと思っています。現状では、カンボジア人と話すことには不自由はありませんが、社会に出たらもっと高度な英語力が必要になるでしょう。英語ができないことで、下に見られてしまうようなことがあったら悔しいので、今の英語をもっとブラッシュアップしていこうと思っています。

Q:毎日、ユーザーにカウンセリングをしている森さんから、レアジョブの有効な使い方をアドバイスしてください。

カンボジアの中高生に英語教育を提供

レアジョブのいいところは、25分間英語をずっと話していることだと思います。日本では、それだけの時間を話すことはまずありませんから。話すことがいかに英語力の向上に役立つかということを、ベルギーに行って気がつきました。話さなければ、英語は上達しません。

「どんな講師を選べばいいですか?」という質問には、「一番相性がいいと思う講師をブックマークしておいてください」と案内しています。実際にユーザーにお話を聞くと、良い講師は、生徒の言ったことに対して、Skype(R)のチャットを利用して、文法のエラーを直してくれたり、もっと良い表現を提示してくれたりするそうです。文字として残れば、復習ができますからね。
今、この場所で働いているのは、レアジョブ英会話というサービスが、人生を変えるきっかけになる可能性があると感じているからです。英語が話せれば、日本を客観視できますし、外から日本を見ることで、自分の世界が広がって、選択肢が増えます。

私たちは、つい英語を学ぶこと自体に意義を感じてしまいがちですけれど、英語はあくまでも自分の考えを伝えるためのツールです。だから、まずはひとりの人間としての知識や価値観を持っていたいと思います。

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