スマホに眠っている思い出の写真を英語学習に活用してみませんか?「写真描写(describe pictures)」は、写真を見ながら英語で内容を表現するスピーキングのトレーニングです。英会話レッスンなどでよく使われますが、コツをつかめば1人でもしっかり練習できます。この記事ではそんな「写真描写」学習法を、初心者から上級者まで、レベル別に効果的な取り組み方を紹介していきます。
「写真描写」ってどんな学習方法?
「写真描写」(describe pictures)は提示された写真やイラストを見て、その内容を英語で表現していくという学習方法です。語学学校やオンラインの英会話レッスンなどでもよく使われる方法です。レッスンの中でやる場合には、先生に自分の話した内容を聞いてもらってフィードバックをもらうのが一般的ですが、ちょっとコツを押さえれば1人でも練習することができます。やり方を詳しく見ていきましょう。
準備するもの
使うのはご自身のスマートフォンに入っている写真です。どれでも自由に選んでもらっていいですが、なるべく「思い出深いもの」を選ぶようにすると取り組みやすくなります。そして、その写真を見ながら次のことを表現していきます。
1.いつ撮った写真なのか
2.どこで撮った写真なのか
3.誰(何)が写っているのか
4.その写真の思い出を簡単に
この中でも、特に内容を膨らませたいのが③と④です。
誰(何)が写っているのか
写真描写の肝ともいえる部分です。その写真の中に何が写っているのかをより丁寧に、詳しく描写していきます。例えば自分と友人が写っていたとして、「2人の人が写っています」とだけで終わらせるのではなく、「黄色いシャツを着た自分と、赤いシャツを着た友人が写っています」「友人はソファに座って、私はその横に立っています」という風に、その写真の中から読み取れる情報を可能な限り描写していくのです。
具体例
・人や物の具体的な描写: 「〇〇色のシャツを着た人」「~の隣に立っている〇〇」など、特徴を付け加える。
・位置関係の明確化: 「左側に」「中央に」「~の後ろに」といった言葉で、写っている人や物の位置を示す。
・行動や状態の描写: 「笑っている」「座っている」「並んでいる」など、写っている人や物の動作や状態を表現する。
よく使う表現の例文
There are two people in the picture. (写真には2人の人が写っています。)
A cat is sleeping on the chair. (椅子の上で猫が寝ています。)
In the background, there is a beautiful mountain. (背景には美しい山があります。)
They are smiling and looking at the camera. (彼らは笑ってカメラを見ています。)
There are many colorful flowers in the foreground. (手前にはたくさんの色とりどりの花があります。)
これらの表現を参考に、写真に写っている対象を、具体的な言葉で詳細に描写してみましょう。
その写真の思い出を簡単に
そして最後に、その写真に対する自分の経験や感情を簡単に表現します。「とても楽しかった」「また友人に会いたい」など、シンプルで構いません。自分の記憶を振り返って、内容を少し膨らませましょう。
具体例
・感情の表現: 「とても楽しかった」「幸せだった」「懐かしい」など、当時の気持ちをストレートに伝えます。
・具体的な状況を少し加える: 例えば、「友達と会えて嬉しかった」「素晴らしい景色に感動した」といったように、感情が生まれた具体的な状況を短く加えると、より情景が伝わりやすくなります。
・今後の希望や思い: 「また会いたい」「もう一度行きたい」など、その思い出に関連する未来への希望や思いを付け加えることも有効です。
よく使う表現の例文
I really miss this day. (この日が本当に懐かしいです。)
This picture brings back so many memories. (この写真を見るとたくさんの思い出がよみがえります。)
I cherish this memory. (この思い出を大切にしています。)
レベル別!より効果が期待できる取り組み方法
手元に写真さえあればできるので取り組みやすい学習方法ですが、一方でレベル別に適切なアプローチ方法があります。ご自身の習熟度を踏まえて、適切な段階から始めるようにしてください。
初級者は下準備をしっかりと
英語学習を始めたての初級者の場合、写真を見ていきなり英語で表現していく…というのはなかなか難しいでしょう。そのため実際に話し出す前に準備が必要です。
1.日本語で言いたいことをメモする(2分)
2.必要な語彙を調べる(5分)
3.英語で言いたいことを考える(2分)
4.実際に話す(1分)
①②の段階ではメモをとって構いませんが、③のときには頭で考えるだけにします。このように話し出す前にある程度言うことを用意しておくことで、④のステップのハードルが低くなります。なお、それぞれ時間配分があるので、これ以上の時間は使わないようにしましょう。
中級者は少しハードルをあげて
英語が少し身についてきたかなという中級者の場合、目安としてはTOEIC500~600点台くらいの人は少し下準備の段階を減らします。
1.日本語で言いたいことをメモする(2分)
2.英語で言いたいことを考える(1分)
3.実際に話す(1分)
分からない単語があっても調べず、なるべく自分の持っているボキャブラリーの中で写真描写をするようにしましょう。こうすることで、「使える単語」「知っている単語」「知らない単語」をクリアにすることができます。それがわかれば次の学習のアプローチを決められるでしょう。
上級者は英語で考えてみよう
上級者の場合、目安としてはTOEIC700点台後半以降のスコアを持っている人は下記の2段階で取り組んでいきます。
1.英語で言いたいことを考える(1分)
2.実際に話す(1分)
このレベルの人はすでに単語や文法などは頭に入っているはずなので、それをいかに瞬時に組み立てていくかの訓練が必要です。そのため「英語で考え」「英語で話す」ことに取り組んでいきましょう。
振り返りにはChatGPTを活用しよう
1人でスピーキングの練習をしていると、自分の言ったことが合っているのかどうかが確認できずにモヤモヤすることありますよね。そんなときにはChatGPTを活用するのがおすすめです。これもまた、レベル別に取り組み方を見ていきましょう。
初級者はテキストモードがおすすめ
初級者の場合はまだスムーズに英語が発話できないこともあるでしょう。そのため、一度自分の話をテキストに起こしそれをChatGPTに評価してもらうのがおすすめです。具体的な方法は下記をご参照ください。
1.話した内容を録音しておく
2.その内容を聞き必要に応じて修正、書きとめる
3.清書した文章をChatGPTに打ち込む
4.その際に「文法や単語の使い方が間違っているところがあれば教えてください」と一言添える
これで自分のアウトプットした内容が合っているのかどうかを確認できます。
中~上級者は「高度な音声モード」を使おう
ChatGPTには「高度な音声モード」と呼ばれる音声会話機能も備わっており、それを使えば自分の英語を聞いてもらいその内容を評価してもらうこともできます。
1.話した内容を録音しておく
2.録音を聞き内容をブラッシュアップできるか考える
3.ChatGPTの「高度な音声モード」を開く
4.「これから話す内容を英語の文法的、語彙的な面から評価してもらえますか?」と聞く
5.ChatGPTからの返事を聞いたあとに、写真描写の内容を話す
これで自分のスピーキングに対する評価がもらえます。その内容を基に、さらに学習を深めることができます。
ちなみに、英語でプロンプトを入れればフィードバックを英語でもらうこともできます。その際には‘Can you give me feedback on what I will talk?’と聞いてみましょう。
アウトプットの時間をなるべく増やそう!
ChatGPTを使えば振り返りも簡単にできますが、実際に人と聞いてもらいたいということもあるでしょう。そんなときはレアジョブ英会話がおすすめです。スマホを使って外出先でもレッスンが受けられるので、隙間時間を活用して英語学習を進めていけます。
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