英語のconcernの意味・使い方|worryやproblemとの違いも解説!

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con- /com- /co- からはじまる英単語は非常に多いため、覚えるのに苦労している人も多いのではないでしょうか。con- /com- /co- の単語には、基本的に「一緒に」「ともに」のイメージが含まれています。

今回紹介するconcernは、「関心」「懸念」という意味を持ち、ビジネス・教育などのフォーマルなシーンでよく使われる言葉です。本記事では、concernの意味や使い方、似た意味を持つworryやproblemとの違いについて解説します。

concernの基本的な意味・例文

concernは、動詞と名詞の2種類があります。

動詞~に関係する、~を心配させる
名詞関心事、関係、気遣い・心配・懸念、事業・会社

まずは、それぞれが持つ意味と例文について詳しく紹介します。

動詞のconcern

concernは、目的語を必要とする他動詞です。過去形と過去分詞はconcerned、現在分詞はconcerningとなります。

~に関係する

動詞のconcernは、「〜に関係する」「〜に関わる」と表現するときに使います。人に関する内容が多いため、concernの後ろには、人称代名詞の目的格(me・you・him・her・us・them)などが続きます

It doesn’t concern me. (私には関係ありません)

This is an important issue that should concern everyone. (これは全員が関係すべき重要な問題です)

~を心配させる

「~を心配させる」という意味でも、concernを活用できます。concern oneself about ○○の場合、心配している人がoneself、心配させている人が○○となります。下記の例文上段では、yourselfが心配している人、meが心配させている人です。

You must not concern yourself about me. (私のことで心配する必要はありません)

I hope it does not concern you. (それがあなたを心配させないことを願います)

名詞のconcern

名詞のconcernには、関心事、関係、気遣い、事業など、さまざまな意味があります。

関心事

「関心事」は、「大切なこと」「重要なこと」と言い換えることができます。「興味・関心」を意味するinterestと比べると、ニュアンス的に心配の度合いが高くなります。

It’s not my concern. (それは私の関心事ではありません)

関係

「関係」とは、主に利害関係を意味します。利害関係を意味する英単語はinterestが一般的ですが、ビジネスの場などでは、稀にconcernが用いられることもあります。ネガティブな印象を与えることもあるため、使うシーンには注意しましょう。

This is of no concern to you. (これはあなたには関係ありません)

気遣い,心配,懸念

「気遣い」「心配」「懸念」は、名詞のconcernでもっとも使用頻度の高い活用法の1つです。先ほど紹介した「関心事」とほぼ同じシーンで使用されますが、文脈から不安な気持ちを読み取れた場合は、「気遣い」「心配」「懸念」と訳したほうが、文章の意味を捉えやすくなります。

I have some concerns about your company’s network security. (あなたの会社のネットワークセキュリティにいくつかの懸念点があります)

事業・会社

あまり知られていませんが、concernには「事業・会社」という意味もあります。ビジネスシーンでは、企業が将来にわたって存続するという前提を「ゴーイングコンサーン(going concern)」といいます。

There is doubt about the company’s ability to continue as a going concern. (その会社が永続企業として事業を行っていく能力があるかは疑問です)

過去分詞として扱われるconcerned

過去分詞のconcerned は、形容詞的な使い方もできます。「心配」を意味する場合はconcerned about、「関係」を意味する場合はconcerned with が使われることが一般的。そのため、意味を見分ける際は前置詞を意識してみましょう。

I’m very concerned about your grade. (私はあなたの進級についてとても心配しています)

We should talk with persons concerned. (私たちは利害関係者と話し合うべきです)

前置詞として扱われるconcerning

現在分詞のconcerningは前置詞として扱うこともできます。「~に関して」「~について」とabout・regardingと同じような意味を持ちます。ただし、aboutよりconcerningの方がフォーマルな表現です。regardingも同じフォーマル表現ですが、concerningの方がビジネス会話でよく使われる傾向があります。

We need to have a meeting concerning the sales channels. (わたしたちは販売ルートについての会議を開催する必要があります)

Your email concerning the new product has been forwarded to the customer. (新製品に関してのあなたのメールは顧客に送信されました)

concernのイディオム表現

続いて、覚えておくと便利なconcernのイディオム表現について、4つ紹介します。

as concerns:~に関しては

2つの単語が組み合わさることで、1つの前置詞となるイディオムです。同じような意味を持つ表現に、in regard toやwith reference toなどがあります。

I have something to say as concerns this project. (このプロジェクトに関しては、いくつか言いたいことがあります)

as far as ○○ is concerned:○○が関係する限り

会議やビジネスの場などでよく耳にする表現です。As far as I am concernedを用いることで、自分の立場を明確に示すことができます。

As far as I am concerned, I have no objection. (私に関する限り、意義はありません)

out of concern that:~を懸念して

out of concern thatで、「~を懸念して」という意味を伝えることができます。後ろに主語・述語を含む節が続く場合はout of concern that、名詞や動名詞が続く場合はout of concern forを使います。

We are lowering fares out of concern that the customer can no longer afford our rates. (もはや顧客が料金を支払う余裕がないことを懸念して、値下げしています)

To whom it may concern:関係者各位

ビジネスメールの書き出しでよく使われるイディオムです。相手の名前を知らない場合に便利な表現ですが、人によっては「古い」「重要度の低い案件」だと思われることもあるため、宛先が明確になっているときは、部門や個人を特定できる書き出しがよいでしょう。

To whom it may concern. (関係者各位/ご担当者様)

concernと似た意味を持つ英単語との使い分け

worry・problemは、concernと似た意味を持っています。そのため、実際にはどのようなシーンでどの単語を使えばいいのか迷う英語学習者は多いものです。最後は、concernとworry・problemそれぞれの使い分け方を紹介します。

concernとworryの違い

concernとworryは、どちらも「心配」という意味を持ちます。

使われるシーン/心配の度合
concernフォーマル/低い
worryカジュアル/高い

上記のような違いがあるため、ビジネスの場ではconcernを使う人が多い傾向があります。concernには「懸念点ではあるが、これから対処ができる問題だ」というニュアンスが含まれています。

Thank you for your concern. (お気遣い頂き、ありがとうございます。)

Thank you for worrying about me. (心配してくれてありがとう)

concernとproblemの違い

「懸念」を意味するconcernと、「課題」を意味するproblemも、混乱しやすい英単語です。

英単語の意味/課題の明確性
concern懸念・心配・関心事/低い
problem問題・課題・困難な状況/高い

problemが解決すべき明確な課題であるのに対して、concernは「気になることはあるが、まだ曖昧な状況」というニュアンスが含まれています。

It’s not your concern. (それはあなたが心配することではありません)

It’s not your problem. (それはあなたの問題ではありません)

concernの意味を理解できたら

concernは、ビジネスシーンでよく用いられる英単語です。例文やイディオム表現を学び、理解を深めることで、フォーマルな表現を身に着けることができるでしょう。会話のなかで、自然にconcernが使えるようになるためには、実際に話してみることが重要です。

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