英語のFreeは色んな使い方がある!「自由」「無料」以外の意味・表現は?

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Freeは日本人にも馴染み深い英単語です。自由時間を意味する「フリータイム」、無料の情報誌を意味する「フリーペーパー」など、カタカナ英語としても定着しています。

実は、このFree には「自由」「無料」以外にも、多くの意味や使い方があるのをご存知でしょうか。本記事では、Freeが持つさまざまな意味、活用法、イディオム表現について解説します。

英語のFreeの意味と活用法

Freeは形容詞・動詞・副詞の3種類に分けられます。

形容詞自由な・空いている・暇な・時間のある・無料の・~を含まない・~ない
動詞解放する・離れる/取り除く
副詞自由に・無料で

ここからは、それぞれの活用法と例文について紹介します。

形容詞のFree

形容詞は名詞や代名詞を修飾する品詞です。形容詞のFreeには、「自由な」「無料の」をはじめ、7つの意味があります。

自由な

Every student has free access to this room. (すべての学生はこの部屋へ自由に出入りできます)

You’re free to choose what you want to do. (あなたは自分がしたいことを自由に選べます)

Freeのもっとも一般的な活用法の1つです。「自由な」という意味で使うときは、後ろに続く名詞を修飾したり、主語+be動詞+freeの形で補語になったりします。例文上段のfreeは名詞:accessを修飾する役割、例文下段のfreeはYou=freeの関係が成り立つ補語としての役割を持ちます。

空いている

Is this seat free? (この席は空いていますか?)

Do you have a room free from tomorrow? (明日から空いている部屋はありますか?)

人がいない状態を示す「空いている」も、Freeで表現できます。日本人はFreeを「無料」と認識しがちですが、たとえば、ネイティブの間では、free taxiは「無料のタクシー」ではなく、「空いているタクシー」の意味が一般的です。

暇な

Are you free for dinner tonight? (今日の夕食の時間は暇をしていますか?)
Sure. I’m free tonight. (はい。わたしは今晩暇です)

Freeを活用することで、「暇な状態」を示せます。形容詞としてFreeを使う場合は、例文のように主語+be動詞に続く補語としての用法、free time「暇な時間」のように名詞を修飾して意味を限定的にする用法の2種類があります。

時間がある

Are you free tomorrow? (明日は時間がありますか?)
I’ll be free after 6 p.m. (午後6時からは時間があります)

相手に時間があるか尋ねるときも、Freeが使えます。例文のAre you free tomorrow? は、Do you have time tomorrow?と言い換えも可能です。

無料の

This is a free service. (これは無料のサービスです)

Many items are free shipping. (多くの商品が送料無料です)

Freeのもっとも一般的な活用法の1つです。日本では決まった料金で飲み放題になることを「フリードリンク」といいますが、英語圏でFree drinkと表すと、ドリンクはすべて無料で飲めると勘違いされてしまう場合があります。日本語のフリードリンクの意味を伝えたいときは、All you can drink for 1,000 yen.などの表現が適切です。

~を含まない(ゼロ)

「〜を含まない」という意味でも、Freeは用いられます。日本語でもシュガーフリー、やバリアフリーなどの言葉を耳にすることがあるでしょう。

Fat free脂肪分ゼロ
Sugar free無糖
Tax free免税
Barrier freeバリアフリー

Sugar free はSugarlessと言い換えることもできますが、ノンシュガーは和製英語なので英語圏では通じません。アルコールゼロは、Alcohol freeが使われることもありますが、non-alcoholicという表現が一般的です。

~ない(禁止)

日本ではあまり知られていませんが、Freeには「〜ない」という禁止表現もあります。

Alcohol-free zoneアルコール禁止区域
Smoke-free喫煙禁止
Car-free zone歩行者天国

Freeは置かれる場所によって、意味が大きく変わってきます。Free~は「無料の〜」、~Freeは「〜がない」となります。

つまり、Free alcoholは「無料のお酒」、Alcohol-freeは、「アルコールなし=アルコール禁止」を意味します。海外ではFreeの禁止表現をよく見かけるので、覚えておくと便利です。

動詞のFree

動詞は動作や状態を表す品詞です。動詞のFreeには、「開放する」「離れる/取り除く」という2つの意味があります。

解放する

They freed their hostages. (彼らは人質を解放しました)

The girl freed the little bird from a cage. (女の子は鳥かごから小鳥を逃がしました)

Freeは、「解放する」という意味の他動詞です。他動詞とは、目的語を必要とする動詞を指します。例文ではfreedの後ろに続く、their hostagesとthe little birdが目的語となります。

離れる/取り除く

She should make plans to free herself of the husband. (彼女は夫から離れる計画を立てるべきです)

He tried to free himself of pain. (彼は痛みを取り除こうと試みました)

「離れる/取り除く」という意味でFreeを使う場合は、Free+目的語+of~、Free+目的語+from~のかたちが一般的です。「取り除く」をFreeで表現するときは、主に痛みや障害物が取り除く対象となります。

副詞のFree

副詞は名詞以外の言葉を修飾する品詞です。副詞のFreeには、「自由に」「無料で」という2つの意味があります。

自由に

I let my dog run free in the park. (わたしは公園で犬を自由に走らせました)

副詞のFreeは、「自由に走る」「自由に泳ぐ」など、動作を表す言葉を修飾します。基本的には修飾する品詞+Freeの順で文章を組み立てます。

無料で

All members admitted free. (会員は入場無料です)

「無料で」と表現したいときにも、Freeを活用できます。例文は、It’s free admission for all members. と言い換えることも可能です。

Freeを使った英語のイディオム表現

イディオムとは、慣用句や熟語とほぼ同義で使われている言葉で、複数の英単語から構成されています。ここでは、覚えておきたいFreeを使った英語のイディオム表現を紹介します。

free with one’s money:お金を惜しまない

He is free with his money. (彼はお金を惜しみません)

直訳すると「お金に関して自由」ですが、「気前よくお金を使う」というニュアンスになります。イディオムのなかには、それぞれの単語からは意味が推測しづらいものも多くあります。

for free:無料で

I won’t do it for free. (無料ではあげられません)

ネイティブがよく使う口語表現です。海外では、For free!「無料!」と書かれたポスターや看板もよく目にします。似た意味を持つイディオム表現には、free of charge 「料金なし」、On the house 「お店のおごり」などがあります。

free up:~を解放する

I can’t free up space on my Smartphone. (わたしはスマートフォンの容量を解放できません/空き容量がありません)

free upは、他動詞+副詞のイディオムです。例文にあるように、パソコンやスマートフォンの空き容量が足りないときの頻出表現です。

free and easy:遠慮のない

He lived free and easy. (彼はのんびりと暮らした/彼は無遠慮に暮らした)

「遠慮のない」「のんびりとした」「おおまかな」など、さまざまな意味を持ちます。使われるシーンや話し方によって、良い意味にも悪い意味にも捉えられるイディオム表現です。

feel free:遠慮なく

Feel free to take a look around. (遠慮なく店内を見ていってくださいね)

誰かに何かを自由に行ってもらいたいときに使います。「遠慮なく試着してください」「遠慮なく商品を手に取ってください」など、接客時によく用いられるカジュアルな表現です。

make free with:~になれなれしくする

She made free with my dictionary. (彼女はわたしの辞書を勝手に使いました)

ネガティブなニュアンスで使うことの多い表現です。「なれなれしくする」「勝手に使う」「無遠慮にふるまう」などの意味を持ちます。「勝手に使っていいよ!」とポジティブに言いたいときは、Feel free to use it! が適切です。

Freeの英語表現を理解できたら

Freeは、「自由」「無料」以外にも、さまざまなシーンで活用できる英単語です。イディオム表現も豊富にあるので、少しずつ覚えていくことで、表現の幅を広げることができるでしょう。

Freeの英語表現を理解できたら、実際の英会話で使ってみることが大切です。会話をする場がないと困っている人は、レアジョブ英会話を活用がおすすめ。無料体験レッスンもあるため、気軽に試してみることができます。

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