英語を学習していると、“through”という単語に出会うことが多々あります。このthroughには多様な使い方があるため、それぞれの使い分けを理解することが重要です。英語試験や英会話でもよく登場する単語なので、確実にマスターしておきましょう。
そこで今回は、throughの意味と使い方、そしてthroughを使った熟語と表現などをわかりやすく解説しているので、重要ポイントをチェックしてみてください。
throughの読み方は「スルー」
throughは、「スルー」と読みます。ただ、文字通り日本語読みで「スルー」と発音しても、ネイティブには通じない可能性があるため注意してください。
まずthの発音方法は、上下の歯の間に舌を軽く挟みます。そして、舌を引きながら「スルー」と発音しましょう。「ル」の発音に関しては、まず口を「ウ」の形に作ってください。そして舌を上に巻き上げる意識で、「ゥルー」と発音します。
thとrの発音は日本人にとって馴染みのない発音のため、苦労する方も少なくありません。発音は何度も練習することで徐々に上達するので、throughの発音が無意識にできるようになるまで繰り返し練習しましょう。
throughの意味と使い方を紹介
以下では、throughが持つさまざまなパターンの意味と使い方を紹介します。
何かを通過するイメージで使うもの
はじめに、「何かを通過するイメージ」で使うthroughの4パターンを解説します。
通り抜ける意味で使うthrough
throughは、「通り抜ける」という意味で使われることが特に多いのが特徴です。具体的にどのようなイメージなのか、下記の例文で確かめてみましょう。
Just go through the door and you will arrive at the station.(そのドアを通れば、駅に着きます。)
He wants to go through the window into the room.(彼は窓から部屋へ通り抜けたい。)
1つ目はドアから駅へ通り抜けるイメージ、2つ目は窓から部屋へ通り抜けるイメージでthroughを使っています。上記のdoorやwindowとセットで使われることが多い用法なので、あわせて覚えておきましょう。
何かを介する意味で使うthrough
throughは、ツールや人を「介して(通して)」という意味で使うことも可能です。具体的なイメージを、下記の例文で確かめてみましょう。
I have to book a flight through the website.(私はウェブサイトを介して航空券を予約しなければいけない。)
I met you through my mother.(私は母を介してあなたに出会った。)
1つ目はウェブサイトというツールを介して航空券を予約していること、2つ目は母という人を介してあなたに出会っていることが分かります。上記の通り、目的を達成するための手段を表す際にthroughを使う用法もあります。
電話に関する表現に使うthrough
throughは、電話などの通信に関する文脈で使うことも可能です。さまざまなパターンがありますが、下記では電話とメールの通信について見ていきます。
Please hang on a second. I will put you through.(少々お待ちください。今おつなぎします。)
I think your email did not go through.(あなたのメールはうまく届かなかったと思う。)
電話やメールのほかにも、クレジットカードを使った決済などでもthroughを使うことが可能です。
ずっと続く意味で使うthrough
throughは、ある地点から別の地点まで継続的に続く期間の「~までずっと」を表す際にも使われます。具体的に、下記の例文で確認してみましょう。
The festival runs through to the end of the year.(そのお祭りは年末までずっと続きます。)
上記の例文では、お祭りが年末までずっと続くことを表しています。月や年のような長い期間だけでなく、時間のような短い期間でも使うことが可能です。
何かを達成するイメージで使うもの
それでは次に、「何かを達成するイメージ」で使う throughについて見ていきます。
経験する意味で使うthrough
throughには「通過する」という意味があると説明しましたが、そこから派生して「経験する」という意味も持っています。下記の例文を参考にしてみてください。
I’m going through a very hard time(私はとても苦労(な経験を)しています。)
He went through an operation.(彼は手術を受けた。)
1つ目はとても苦労した経験があること、2つ目は通常つらい経験となる手術を受けたことを意味しています。経験に関するthroughは、主にネガティブな事柄を表す際に使えることを覚えておきましょう。
終わる意味で使うthrough
最後に紹介するのは、終わりを意味するthroughの使い方です。それでは実際に、下記の例文を通して見てみましょう。
I don’t want to believe we are through.(私たちの関係が終わりだと信じたくない。)
I was halfway through dinner when you called me.(あなたが私に電話したとき、私は夕食の途中でした。)
1つ目は、関係が終わることを表しています。2つ目は、throughの前に「途中」を表すhalfwayを置くことで、まだ終わっていない状態つまり途中であることを表しています。halfway throughの用法もよく登場するので、あわせて覚えておきましょう。
throughを使った熟語や表現の意味もチェック
throughを使った熟語や表現にはさまざまなパターンがあり、以下では覚えるべき必須のパターンについて解説していきます。
look through:目を通す
look throughで、「目を通す」という意味を表します。「見る」を意味するlookと、「通り抜ける」を意味するthroughのシンプルな組み合わせのため、イメージしやすいかもしれません。どのような使い方があるのか、例文を見てみましょう。
I looked through this website.(このウェブサイトに目を通しました。)
I’m looking through the book.(本に目を通しています。)
Can you look through the door ?(ドア越し(を通して)に見えますか?)
じっくり精査するというよりは、ざっと目を通しているイメージに近いと考えてください。また、3つ目の例文のように「~を通して見る」という使い方も可能です。
fall through:失敗する
fall throughで、「失敗する」を表します。throughの前に「落ちる」を意味するfallが置かれているので、状態が急降下するようなイメージを持っておくと覚えやすいでしょう。具体的に、下記の例文で確認してみます。
I’m very sad because the negotiation fell through.(交渉が失敗したので、私はとても悲しい。)
I hope my plans don’t fall through.(私の計画が失敗しないことを願っています。)
上記の通り、fall throughは交渉や計画、商談などが失敗に終わることを表す際に使うことが可能です。
come through:通り抜ける・成し遂げる
come throughで、「通り抜ける」や「成し遂げる」を表します。実際に、下記の例文で確認してみましょう。
Your letter came through yesterday.(昨日あなたの手紙が届きました。)
I plan to come through Tokyo.(東京を通過する予定です。)
A:How was the test?(テストはどうだった?)
B:Of course, I came through.(もちろん問題なかったよ。)
例文の1つ目のように、「届く」というニュアンスでcome throughが使われることもあります。2つ目は場所を通過する(通り抜ける)という意味で、3つ目はテストを問題なく成し遂げたという意味を表しています。
put through:電話をつなぐ・乗り越える・経験させる
put throughで、「電話をつなぐ」「乗り越える」「経験させる」の3つの意味を表します。putには「置く」という意味がありますが、下記の例文のようにthroughと組み合わせると全く違う意味になるため注意しましょう。
I will put you through to the service center.(サービスセンターに電話をつなぎます。)
I have to put through a lot alone.(私は一人でたくさんのことを乗り越えなければいけない。)
I don’t want to put you through much.(私はあなたに苦労を経験させたくない。)
上記の通り使い方によって意味が大きく変わるため、文脈をしっかりと捉えることが大切です。
make it through:うまくやる、切り抜ける
make it throughで、「うまくやる」や「切り抜ける」を表します。さまざまな場面で使える熟語のため、しっかりと覚えておきましょう。
If I could make it through this, I would talk to you.(もしこれを乗り越えることができたら、あなたに話します。)
We were able to make it through this past year.(私たちは何とか一年を無事に過ごせた(切り抜けられた)。)
I hope we can make it through the next season.(次のシーズンを切り抜けられることを祈っている。)
go through:通り抜ける・経験する・終える
最後に紹介するgo throughでは、下記の通り「通り抜ける」「経験する」「終える」を表します。
I went through the entrance.(私は入り口を通り抜けました。)
I lost my mother, so I went through a hard time.(私は母を亡くしたので、とても辛い時間を経験した。)
I went through the procedures for the study abroad.(私は留学の手続きを終えた。)
もともとthroughには「通り抜ける」「経験する」「終える」という意味がありますが、goとセットで使う用法もあることを覚えておきましょう。
英語のthroughについて理解できたら
本記事を通して、throughにはさまざまな意味や使い方、そして熟語のバリエーションがあることが分かったはずです。
throughの知識を身につけたなら、次はその知識を実践の場で使う練習ができるレアジョブ英会話の無料体験レッスンを受けてみてはいかがでしょうか。講師とのレッスンを通してthroughを使った英語を話すことで、学んだことをそのまま放置せず、確かな記憶として定着させることが可能です。
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