日本の街のルールを外国人に英語で教えてあげよう

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日本の街のルールを外国人に英語で教えてあげよう
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日本の街には、よく見ると注意書きがたくさんあります。Keep out(立ち入り禁止)やNo smoking(禁煙)だけでなく、エスカレーターのHold on to the hand rail(手すりにつかまりましょう)など、外国人には「おせっかい?」と思われるようなものも。英語で書かれていないことも多く、何が書かれているのか不思議に思っている外国人旅行者も多いかもしれません。観光地や駅、公園などで見かける注意書きの内容を英語で覚え、外国人に教えてあげられるようになりましょう。

そもそも「注意」ってなんて言う?

例えば「危険」は英語でdangerなので、外国人に「危険」と伝えるときに日本人はdangerと書いてしまうことがありますが、これは毒物があるなど、命の「危険」があるようなときに使う言葉。普段の「注意」「警告」にはどのような表現を使えばいいのか押さえておきましょう。

「注意」「警告」に使う英語

Caution!(注意!)

cautionは「注意、用心」といった意味で、treat it with caution(注意して扱う)のように使われます。街の注意書きに使う表現としては、これが一般的です、

Warning!(警告!)

warnが「警告する」で、warningが「警告」になります。Warning: slippery floors(警告:床がすべりやすくなっています)のように、何か警戒すべきことがあるときに使う語で、Caution!よりやや強い表現になります。

Don’tではなく肯定形をよく使う

英語圏の街の注意書きを見ると、次のように書かれていることがよくあります。

Keep off the grass(芝生内立入禁止)

Refrain from smoking(禁煙)

keep off ~は「~に入らない状態を保つ」、refrain from ~は「~を控える」ということ。Don’t ~だと「~するな」という強い命令になるので、「~はお控えください、ご遠慮ください」と丁寧に表現するには、こういった肯定形の文が使われます。

街の中や観光地で見かけるこんな注意書き

外国人観光客が増えるにつれ、街で英語の注意書きを数多く見かけるようになりました。ただし、日本語の直訳になっていて、外国人にうまく伝わっていないかもしれないと思われるようなものも。英語圏で標準的に使われる言い方を知っておきましょう。

禁止事項

Photography prohibited(撮影禁止)

photographyは「撮影すること」という意味。簡単にNo photosとしてもかまいません。

Eating and drinking are prohibited(飲食禁止)

prohibitは「禁止する」。簡単にNo food or drinkとすることもあります。

No graffiti(落書禁止)

graffitiは「落書」のこと。No graffiti allowed(落書は許されていません)のように書いてもいいでしょう。

No open flame(火気厳禁)

flameは「炎」で、open flameとはライターやマッチなど、目に見える形で燃えている「裸火」のこと。炎のマークとともにFlammableと書かれていることもあり、これは「燃えやすい(ので注意)」ということです。

No shoes allowed(土足禁止)

より丁寧に表現したい場合は、Please remove your shoes(靴を脱いでください)と書いてもいいでしょう。removeは「取り除く、外す」といった意味。

Keep out(立入禁止)

out(外)の状態をkeep(保つ)ことから、keep outが「立入禁止」となります。

Authorized personnel only(関係者以外立入禁止)

authorizedは「認可された」、personnelは「社員、職員、人員」のこと。

注意喚起

CCTV cameras in operation(防犯カメラ作動中)

CCTVはカメラとモニターが一体になったシステムで、「防犯カメラ」のことをよくCCTV cameraと呼びます。これは、「カメラが見ている」と警告すると同時に、「あなたは撮影されています」というプライバシー配慮の告知でもあります。

Under construction: Watch your steps(工事中:足元注意)

constructionは「工事」。under repair(修復中)のように書かれていることもあります。watchはここでは「気をつける」という動詞。

日本の駅は警告だらけ

日本の駅ではいたるところに警告があります。日本人としてはごく当たり前の内容であることが多いのですが、外国人は、「一体これは何?」と思っているかもしれません。外国人にはなじみがないような内容も、英語で説明できるようになっておきましょう。

ホームで

Please stand behind the yellow line(黄色い線の内側でお待ちください)

日本語ではホームを基準として「線の内側」と表現しますが、実際には「線の後ろで」ということなので、stand behind(後ろに立つ)と表現します。

Do not lean over the platform door(ホームのドアから身を乗り出さないでください)

leanは「寄りかかる」、lean over ~で「身を乗り出す」となります。「ホーム」は英語では常にplatformと言います。

Do not rush into the door(ドアにかけこまないでください)

rushは「急ぐ」で、rush into ~で「~にかけこむ」となります。走って突進していくイメージです。

Stand clear of the door(ドアから離れてください)

clearには「空けておく、開けた状態にする」という意味があり、clear of ~で「~を空けておく」ということになります。

Stay off the train tracks(線路内立入禁止)

stay off ~は「~から離れた状態でいる」ということ。「線路」はtrain trackまたはrailway trackのように言います。

車内で

Be careful not to get your hands stuck in the doors(ドアに手を引き込まれないようご注意ください)

「手を引き込まれる」をget your hands stuck と表現しています。stuckは「動かせない状態」で、get ~ stuckは「~を動かせない状態にする、詰まらせる」ということ。

Please inform the station staff or train crew immediately if you notice anything suspicious on the train(車内で不審なものを発見した場合は、ただちにお近くの駅係員または乗務員にお知らせください)

informは「~に知らせる」。suspiciousは「疑わしい、不審な」。「ただちに」はimmediatelyと表現します。

駅構内で

Keep left(左側通行)

「左を保つ」と表現します。「右側通行」であればKeep rightです。

Hold on to the hand rail(手すりにつかまりましょう)

エスカレーターの脇に書かれている表現で、最近はDo not walk(歩かないでください)というものもあります。電車の「吊革」はhand strapで、「吊革につかまってください」であればHold on to the hand strapとなります

It’s dangerous to use a smartphone while walking(歩きスマホは危険です)

「歩きスマホ」、すなわち「歩きながらスマホを使う」は、英語ではuse a smartphone while walkingとなります。No smartphone while waking としてもいいでしょう。

公園のルールが厳しすぎる!

日本の公園には、「~禁止」「~をしてはいけません」とたくさんの注意書きがあります。暗黙のルールとして了解されていることも多く、外国人がうっかり禁止されていることをしてしまわないよう、英語で伝える方法を知っておきましょう。

公園入口で

No bicycle allowed(自転車乗り入れ禁止)

日本語ではよく「乗り入れ」という言葉を使っていますが、こう書くことで、「自転車は入ってはいけない」ということが伝わります。「自転車から降りて、押して歩くのであればいい」場合は、No bicycle ridingとなります。

Please take your trash home with you(ゴミは持ち帰りましょう)

trashは「ゴミ」で、garbageやrubbishのように書くこともあります。

園内の注意事項

Do not feed the pigeons(ハトにエサを与えないで)

feedだけで「エサを与える」という動詞になります。

Do not pick or damage any of the grass or trees(草や木を取ったり傷つけたりしない)

pickは「取る」または花や芽を「摘む」のに使われます。

Keep your dog on a leash(イヌの放し飼いをしない)

leashはペットをつなぐ「ひも」のこと。「放し飼いにしない」は、「イヌをひもにつないだ状態にしておく」と表現します。

外国人に街のルールを英語で教えてあげよう

海外に比べあまりにも数が多く、他の国ではなじみがないと思われるような内容もある日本の注意書き。外国人がとまどってしまわないよう、例えば次のように説明してあげられるようになりましょう。

外国人: What does it say?(なんて書いてあるんですか?)

日本人: Hold on to the hand rail. It warns you because people sometimes get into accidents on escalators.(手すりにつかまりましょう。エスカレーターで事故に遭う人がいるので、警告しているんです)

外国人: There are so many cautions and warning signs. For example, what does this mean?(注意や警告の標識がたくさんありますね。例えば、これは何を意味しているんですか?)

日本人: Do not lean over the platform door. They want you to stand clear of the door.(ホームのドアから身を乗り出さないでください。ドアから離れていてほしいんです)

外国人: Anything must be warned in advance. Maybe it’s a part of Japanese culture.(なんでも事前に警告しないといけないんですね。日本の文化の一部でしょうか)

注意書きについて英語で表現する方法を覚えるうちに、日本と外国での考え方の違いに気づくこともあるかもしれませんね。覚えた表現を実際に使いながら外国人の持つ印象を聞いてみたいと思ったら、ぜひ、レアジョブ英会話のレッスンを活用してください。

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