「get+過去分詞」と「be+過去分詞」の使い方の違いをマスターしよう

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「get+過去分詞」と「be+過去分詞」の使い方の違いをマスターしよう
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英語の動詞の中でも、「get」と「be」は最もよく使う動詞です。過去分詞と組み合わせて使われることも多いですが、使い方の違いがよくわからない人も多いかもしれません。

今回は「get+過去分詞」と「be+過去分詞」の使い方の違いに焦点を当てて、わかりやすく解説します。復習クイズもあるので、使い方をしっかりマスターしましょう。

「be+過去分詞」と「get+過去分詞」の使い方

過去分詞は、動詞の形の一つで、完了形や受動態を作るのに使われます。通常は「ed」が語尾につきますが、不規則なものもあります。

例えば、cooked(cook)、injured(injure)、affected(affect)などは単に「ed」をつけたもの、不規則なものでは、broken(break)、written(write)などが思いつくでしょう。

「be+過去分詞」の使い方

「be+過去分詞」は受動態を作り、主語が動作を「される」側であり、積極的に行動する側ではないことを示します。言い換えれば、主語が動作の対象になり、誰が動作を行ったかよりも、動作が起こったことをに焦点を当てたいときに使う形です。

(例)

That delicious cake we had last night was baked by my mother.
私たちが昨夜食べたあのおいしいケーキは、私の母が作りました。

The windows are cleaned every week.
窓は毎週掃除される。

The invitation cards for their wedding were sent out yesterday.
彼らの結婚式の招待状は昨日郵送された。

「get+過去分詞」の使い方

「get+過去分詞」も受動態の形ですが、よりカジュアルで書き言葉よりも日常会話でよく使われます。意味合いとしては、動作の結果としての変化や状態の変化、予期しない出来事や突然の変化を表します。

(例)

He got injured during a football match.
彼はサッカーの試合中に怪我をした。(突然の出来事)

She got promoted to manager last month.
彼女は先月マネジャーに昇進した。(状態の変化)

He got caught cheating on the exam..
彼はテストでカンニングがバレた。(予期しない出来事)

「be+過去分詞」とget+過去分詞」の違い

「be+過去分詞」と「get+過去分詞」は同じ単語を使ってどちらも表現できることが多いため、どちらを使うべきか迷う場面もあると思います。同じ単語を使って、どのように意味合いが変わるのかを、例文を見比べて理解を深めましょう。

The door is locked.
ドアが施錠されている。(be+過去分詞)

→単に「ドアが施錠されている」という現在の状態あるいは習慣的な行動を表し、理由や経緯などについては言及されていません。

The door got locked.
ドアが施錠されてしまった。(get+過去分詞)

→「ドアが施錠されてしまった」という変化や出来事を表していて、単に「施錠されている」という状態ではなく、突然あるいは意図せずにその状態になってしまったという意味が含まれます。

この例のように、「be+過去分詞」を使う方が、事実を淡々と述べており、よりニュートラルでフォーマルな印象になり、「get+過去分詞」の場合は口語的で少し驚きが入ったニュアンスになります。

さらにいくつか例を見てみましょう。

He is married. vs He got married.
「彼は結婚している」と「彼が結婚した」

→「He is married.」は現在の状態を表し、「He got married.」は結婚したことへの変化を表しています。

My house is damaged. vs My house got damaged.
「私の家が壊れている」と「私の家が壊れてしまった」

→「My house is damaged. 」は単なる状態で感情も入っていません。一方「My house got damaged.」は、予期しなかった出来事を表し、ショックな気持ちのニュアンスも感じ取れ、カジュアルな印象です。

She is surprised. vs She got surprised.
「彼女は驚いている」と「彼女は驚いた」

→「She is surprised. 」は現在の状態を述べているだけですが、「She got surprised.」は驚いた瞬間を協調し、感情の変化を表しています。

まとめると、次のようになりますので、ポイントをしっかり頭に入れておきましょう。

・「be+過去分詞」:現在の状態や事実を述べるときに使い、書き言葉でもよく使う。

・「get+過去分詞」:変化の瞬間や出来事を協調し、予期しなかったことや突然起こった出来事に大して使い、よりカジュアルで、日常会話でよく使われる。

「be+過去分詞」は受動態という文法です。もっと知りたい人は、「英語の「受動態」作り方を丁寧にわかりやすく解説!」を参考にしてみましょう。

理解度チェック問題

では最後に、きちんと理解できるかを練習問題を通してチェックしてみましょう。空欄()にはbeかgetのいずれかが入ります。問題文に応じて時制を変えましょう。

ヒント:beとgetどちらも入る場合があります。文脈から日常会話でより適切だと思う方を選択してください。フォーマルな文脈には「be」、カジュアルな場面や出来事の強調には「get」が入ります。

1.The windows ( ) cleaned every morning.
2.He ( ) injured while skiing last weekend.
3.The report ( ) sent to the client yesterday.
4.He ( ) promoted to team leader last week.
5.The project ( ) completed on time despite some problems.
6.They ( ) surprised by the news about his marriage.
7.He ( ) arrested for speeding last night.
8.The documents ( ) signed by the manager this morning.

(答えと解説)

1.The windows are cleaned every morning.
(窓は毎朝スタッフによって掃除される)

→習慣的な行動を表していて、予期しない出来事ではありません。

2.He got injured while skiing last weekend.
(彼は先週末スキー中に怪我をした)

→突然の出来事、予期しない出来事を表しています。「was」の場合は、よりフォーマルで単なる状態を表し、報告書などに適当な表現になります。

3.The report was sent to the client yesterday.
(レポートは昨日取引先に送られた)

→単純な過去の出来事でフォーマルな文脈になります。

4.He got promoted to team leader last week.
(彼は先週チームリーダーに昇進した)

→変化を協調していて、日常会話ではこちらが自然です。

5.The project was completed on time despite some problems.
(いくつか問題があったにもかかわらず、プロジェクトは予定通り終わった)

→フォーマルな文脈なので、「was」が適切です。

6.They got surprised by the news about his marriage.
(彼らは、彼の結婚のニュースに驚いた)

→びっくりしたという感情の変化を強調していて、会話で驚きに焦点を当てたいときはこちらの方がよく使われます。

7.He got arrested for speeding last night.
(彼は昨夜スピード違反で逮捕された)

→会話でよく使われる表現です。予期しない出来事を強調しています。

8.The documents were signed by the manager this morning.
(書類は今朝マネジャーによって署名された)

→フォーマルな文脈です。

文章を作ったり、声に出して練習しよう

「be+過去分詞」と「get+過去分詞」の使い方の違いを理解して使い分けられるようになると、もっと自然で感情のこもった会話ができるようになります。「これはどっちかな?」と考えながらたくさん練習してみてくださいね。わかりづらい場合は、「フォーマルな文脈にはbe、感情・状態の強調や予期せぬ出来事にはget」と覚えておくと便利です。

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