英語のハイフンにはルールがある!使い方を徹底マスターしよう

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英語学習の一環として、英字新聞や雑誌、ブログを読む人は多いのではないでしょうか。あるいは仕事で英語のメールや文書を目にしたり書いたりすることが多い人もいるでしょう。その際、文章の中でハイフンが使われているのを目にしたことが一度はあると思います。

普段は何気なく目にしているハイフンですが、実はきちんとした細かいルールがあり、ネイティブでもきちんと使い方を理解していない人が多くいます。この記事ではハイフンの使い方について徹底解説します。レポートやメールを書いたり、英語の授業や記述式のテストで英作文をする必要がある方はぜひ参考にしてください。

ハイフンとダッシュの違い

ハイフンとダッシュは混乱しやすいのですが、使い方の違いがあります。ハイフンのルールについて解説する前に、ごく簡単に2つの違いについて説明します。

ダッシュはハイフンよりも長く、エンダッシュ (–) とエムダッシュ (—)の2種類があります。ハイフン(-)は端的にいうと、単語または単語の一部を結合するために使用されるものです。

一方ダッシュは、直前の単語やフレーズを強調・説明したり、修飾のために間に挿入された文や言葉を強調したり、導入部や結論であることを示すために使用されます。つまりダッシュで囲まれた部分に注意してもらうためにつけられます。簡単に言えば、補足的で重要ではないことに使う括弧()の反対の使い方がされていることを覚えておきましょう。

2語をつなぐハイフンの使い方

ハイフンは単語や単語の一部をつなぐマークで、文字と文字の間にスペースを入れずに配置するという規則があります。複合語にハイフンを付けるべきかどうか迷うこともあると思いますが、そのような場合は辞書やスタイルガイドで確認しましょう。

ハイフンの特徴として、時間が経ち、その言葉が一般的に広く使われるようになると閉じた複合語(ハイフンをつけない単一の単語)になる傾向があります。

例えば「email/Email」ですが、インターネットができた90年代では紙の文書と区別するために「e-mail/E-mail」のようにハイフンが使われていました。

他の例としては、e-commerceがecommerce/eCommerceに、e-businessがbusiness/eBusiness、baby-sitterがbabysitterに、といったものが挙げられます。面白いですね。

それではハイフンの使い方のルールを見ていきます。

複合名詞を作る

ハイフンが使われる一番一般的な形として、2つ以上の名詞や、名詞と前置詞を繋げたものがあります。この場合はハイフンで繋がっている一つ一つの単語の意味から離れた、一つの別の意味をもつ名詞となることに注意しましょう。

(例)

Mother-in-law(義母)
Six-pack(割れた腹筋)
Seven-year-old(7歳児)
7歳の子供であることは暗黙の了解なので、多くの場合はa seven-year-old childのchildが省かれ、一つの名詞として認識されます。
passer-by(通行人)

複合修飾語を作る

複合修飾語(句動詞)もハイフンが使用される代表的な形です。複合修飾語は、複合名詞と同様に2つ以上の名詞や形容詞で構成されており、1つのユニットとして意味を理解する必要があります。

(例)

customer-oriented mindset(顧客志向)
full-time student(全日学生)
state-of-the-art design(最新鋭のデザイン)
two-year-old boy(二歳の男児)

名詞の前

名詞の前にくる複合修飾語にはハイフンを使用する必要がありますが、名詞の後に来る場合は、ハイフンを入れません。

(例)

a  dog-friendly hotel(ドッグフレンドリーなホテル):修飾する名詞hotelが後にきているのでハイフンあり

The hotel is dog friendly.(ホテルはドッグフレンドリーです):修飾する名詞hotelが前にきているのでハイフンなし

また、-lyで終わる副詞+分詞や形容詞からなる複合修飾語やveryにはハイフンを使わないことに注意してください。

(例)

a friendly-looking dog(フレンドリーな犬):friendlyは形容詞なのでハイフンを使ってもOK

a very elegant dress (とてもエレガントなドレス):very-elegantにはならない

a highly respected scientist(高名な科学者):highlyは副詞なのでhighly-respectedにはならない

修飾語の一部ではない他の単語がある場合

複合修飾語の間に実際には修飾語の一部ではない他の単語がある場合は、ハイフンを中断して使います。

(例)

Let’s take a five- or ten-minute break.
(5分か10分の休憩をとりましょう)

Please expect a one- to two-week delay in processing.
(処理には1週間から2週間ほどかかるとお考えください)

接頭辞の all-、ex-、self-と接尾辞の-elect、-free-、-based、-style

接頭辞の 「all-」「ex-」「self-」と接尾辞の「-elect」「-free」「-based「-style」には必ずハイフンがつきます。

(例)

self-esteem(自尊心)
ex-boyfriend(元彼)
all-inclusive(全て込みの)
chairman-elect(次期会長)
sugar-free(無糖の)
cream-based(クリームベースの)
Japanese-style(和風の)

接頭辞と大文字の単語をつなぐ

接頭辞の後に大文字の単語がくる場合はハイフンで繋げます。

(例)

trans-American(自動車レースのトランザム)
un-American(非アメリカ的な)
pro-Freudian(フロイト派支持者)
mid-August(8月中旬)

21から99の数字

21から99の数字をアルファベットで書く場合は数字全てにハイフンがつきます。

(例)

fifty-six(56)
twenty-four(24)
ninety-nine(99)

分数

数字にハイフンを使うものとして、アルファベットの分数もあります。分子が2以上の場合、分母が複数形になっていることに気をつけましょう。

(例)

one-half(2分の1)
one-third(3分の1)
two-thirds(3分の2)
one-fourth(4分の1)
three-fourths(4分の3)
two-fifths(5分の2)

特定の単語の誤読を防ぐ場合

単語によってはあえてハイフンをつけることで意味が変わるものがあります。

(例)

re-creation(改造)vs recreation(レクリエーション)
make-up(補講や追試)vs makeup(化粧)
re-pair(再度合わせる)vs repair(修繕する)
re-cover(張り替える)vs recover(回復する)

母音が二重になるのを避ける場合

母音同士が続く場合には見やすくするためにハイフンを入れます。

(例)

re-elect(再選挙)
semi-independence(半独立)
ultra-ambitious(超野心的)

文章上でのハイフンの使い方

ハイフンは行の終わりに単語が入りきらない場合、行末にある単語と次の行に続く単語を分ける場合にもよく使われます。最近のPCでは自動的に両端揃えや文字揃えをするので、手動で改行する必要はほとんどありませんが、知識として覚えておくと手書きをする場合に役立ちます。

それでは一つの単語を行をまたいで書く場合や、複合語以外のハイフンを使う場合についてみていきましょう。

行末で単語を分割する必要がある場合

一つの単語を行の終わりで分割する場合は、音節の間で単語を分けます。単語の前半部分をハイフンで区切り、残りを次の行に移動します。音節が一つしかない場合は分割せず、行の終わりに単語が入りきらない場合は、単純に単語全体を次の行に移動します。

(例)

recommend(推薦する)→recom-で終わり、次の行にmend
satisfaction(満足する)→satis-で終わり、次の行にfaction
difficult(難しい)→diffi-で終わり、次の行にcult
make(作る)→そのままmakeを次の行に移動

一文字だけ残っている場合

行の終わりに文字が一つだけ残っている場合は、音節間で単語を分割せず、そのまま単語全体を次の行に移動します。また、音節で区切られても、二文字だけで次の行を始める場合も同様です。

(例)

afraid(恐れて)→a-で終わり、次の行にfraidとはせず、afraidを次の行に移動
highly(非常に)→high-で終わり、次の行にlyとはせず、highlyを次の行に移動

ハイフンでつながれた複合語

ハイフンでつながれた複合語の場合は、必ずハイフンの位置で分割します。

(例)

chairman-elect(次期会長)→chairman-で終わり、次の行にelect。chair-で終わり、次の行にman-electとはしない。中途半端になりそうな場合は、複合語全体を次の行に移動

ハイフンのない複合語の場合

ハイフンのない複合語を分ける場合は、複合語を形成する単語で区切ります。

(例)

toothpaste(歯磨き粉)→tooth-で終わり、次の行にpaste
haircut(散髪)→hair-で終わり、次の行にcut
bedroom(寝室)→bed-で終わり、次の行にroom

一文字ずつ綴られた単語を表す

スペルの説明で一文字ずつ綴られた単語を表す場合は、ハイフンでアルファベットを分けます。

(例)

Hello is spelled h-e-l-l-o.(Helloのスペルはh-e-l-l-oです)

音の繰り返しやすすり泣きを表す

小説の中の会話で、音の繰り返しやすすり泣きを表現する場合にもハイフンを使うことができます。

(例)

I-I don’t know.(わ、私はわからないわ)  

I d-d-don’t know.(私は、わ、わ、わからない)

英語でハイフンの使い方がわかったら

ハイフンというと複合語だけのイメージがあるかもしれませんが、このように色々な使い方や文章作成上のルールがあります。手書きで使い方に迷った時やタイプしたものがあっているかの確認のときは、この記事を参考にしてみてくださいね。

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