rightやcorrectなど「正しい」を意味する英語を使い分けよう

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「正しい」を意味する英語としてrightやtrueなどを習ったと思いますが、それ以外にも英会話やビジネスの場でよく使われる表現があります。

この記事では正解や正確なことを表すいくつかの単語について解説します。ごく基本的な単語が多いですが、細かい意味の違いを知らない人も多いかもしれません。内容的には英語学習上級者向けのものも含まれていますので、復習を兼ねてしっかり知識を定着させておきましょう。

「正解」を意味する形容詞

「正解」を表す3つの代表的な単語を確認します。

right:意味「道徳上や一般的に正しい」

rightは道徳上や一般的に正しいという意味の、日常会話でもっともよく使われる単語で、反意語はまちがっていることを表すwrongです。適切と思われるものの、倫理的な問題などまだ意見が分かれているような答えに適しています。つまり「判断が正しいかどうか」に使われます。

You’re right to get upset with him. He’s been really annoying.(君が彼に怒るのは当然だよ。彼は本当に迷惑だからね)

→被害を被っているのだから、怒ることは個人的判断で「正しい」

It’s not right to treat other people like that. Be kind!(他人をそんな風に扱うのはよくない。優しくしないと!)

→道徳的に他人を優しくすることが「正しい」

You’ve made a right decision. (君の判断は正解だ)

→決めたことは個人的な見解から「正しい」

I got only one answer right and all the others wrong!
(答えは一つだけ正解であとは全部間違いだった!)

→その答えが広く一般的に「正しい」とされている。記述式問題や他にも正しい答えがある場合ではなく、絶対的に正しいことが証明されているものならrightの代わりにcorrectを使うこともできます。

correct:意味「事実にあっていて正しい」

correctはクイズ番組や学校の授業で答えが正しい場合によく使われ、「事実に即しているという意味での正しい」ことを表し、反意語はincorrectです。例えば数学の問題のように、答えが決定的で絶対的であることを意味しますので、correctなものに関しては誰も反論することができません。法律的に正しいかどうかの答えは絶対的なのでcorrectかincorrectですが、刑期の内容や期間に関しては意見が分かれることもあります。その場合はその罰がrightかwrongかということになります。

It’s correct to say two plus two equals four.(2+2=4というのは正しい)

→算数の問題で絶対的な回答であり「正しい」

That’s correct. (正解です、そうです)

→名前や住所を確認されたり、問題に回答した時の返答が「正しい」

The correct spelling is h-a-p-p-y.(正しいスペルはhappyです)

→happyという単語のスペルは絶対的に「正しい」

You said you would be in Tokyo from next Monday – is that correct?(月曜日から東京にいるって言ってたけど、あってる?)

→月曜日から東京にいるということは事実で「正しい」

correctは動詞としても使われます。その場合は「訂正する、矯正する」という意味になります。

His teacher corrected his pronunciation.(先生が彼の発音を直してくれた)

Correct me if I’m wrong but hasn’t this issue already been sorted out?(間違っていたら訂正してほしいのですが、この問題はすでに解決されたのではありませんか?)

She’s been wearing a brace to correct her teeth.(彼女は歯並びを矯正するために装具を付けている)

correctの副詞correctlyもよく使われます。

The data was uploaded correctly.(データは正しくアップロードされた)

It’s hard to pronounce his name correctly. (​彼の名前を正しく発音するのは難しい)

true:意味「事実にあっていて、真実の」

trueはfalseの反対で、「何かが証明されていて嘘ではなく本当である」ことを意味します。あることが正しいか正しくないかということよりも、嘘ではないことを確認できているかどうかが重要な要素となります。名詞はtruth(真実)です。

Her story is not true. She made it up.(彼女の話は真実ではない。作り話だ)

The movie is based on a true story.(この映画は実話に基づいています)

Is it true they broke up?(​彼らが別れたというのは本当で?)

The truth will always come out in the end.(真実はいつも最終的に明らかになるものだ)

There is no truth in what he says.  Don’t believe what he says.(彼の言うことに真実はない。彼の言うことを信じるな)

「正確」を意味する形容詞

「正解、正しい」に関する代表的な単語の次は、「正確」を意味する形容詞を学びましょう。特にビジネスや科学の分野で目にする単語ですが、日常会話でも使うことがあるのでぜひ覚えておくといいですね。

accurate:意味「正確な、適切な」

accurateは全く間違いがなく正確な場合、特に事実、描写、証言、記憶などを表すときに使います。名詞はaccuracy、副詞はaccuratelyです。またaccurateは「accurate in+名詞・動名詞」の形で人を表すこともできます。

Clocks of this manufacturer are very accurate. (このメーカーの時計は非常に正確です)

Your predictions proved accurate.(君の予測は正確であることが証明された)

The new missiles are very accurate.(​​新しいミサイルは非常に正確だ)

He is accurate in predicting earthquakes.(彼は地震の予知が正確である)

She is accurate in her calculations.(​​彼女は計算が正確だ)

exact:意味「あらゆる点で完全に正しい」

accurateとよく混同される単語ですが、accurateは「正確であり間違いがないこと」を問題にしていることに対し、exactは「細部にわたって正しいこと」が重要です。exactはそのあとに名詞が続く場合、その名詞を強調する意味でも使われます。反意語はinexact(不正確で厳密ではない)、副詞はexactlyです。

I need to know the exact details.(私は正確な詳細を知る必要がある)

The exact distance is 258.27km.(正確な距離は258.27kmです)

I see you’re going through the exact same things I went through.(あなたは私と全く同じことを経験しているようですね)

→強調

I know exactly how you feel.(あなたの気持ちはよくわかります)

→強調

動詞として使われる場合は「強要する」に意味が変わることにも注意しましょう。

He exacted a little revenge against his mean boss. (彼は意地悪な上司に少しばかり復讐した)

We were able to exact a promise from them.(私達は彼らから約束を取り付けることができた)

precise:意味「細かい点まで正確な」

preciseは曖昧ではなく、明確で厳密に定義されたものを意味する言葉で、名詞はprecision、副詞はpreciselyです。exactと混同しやすいですが、preciseは最高レベルの「精度」を指し、exactは事実と一致し正しいことがポイントです。

その点から例えばあるものの長さを測った時にpreciseは正確であっても多少の誤差はあるかもしれませんが、exactはピッタリ一致した数値をイメージするとわかりやすいでしょう。ただ日常会話ではexactとほぼ同じ意味で使われることが多いです。preciseは「几帳面な」という意味で人に使うこともよくあります。

We don’t know the precise details of what happened.(何が起こったのか、正確なことはわからない)

The precise recipe is a secret.(正確なレシピは秘密です)

She is very precise in her work.(彼女は仕事に几帳面だ)

The meeting starts at 10 am precisely.(会議は午前10時ちょうどに始まる)

He pronounced the word precisely.(彼はその言葉を正確に発音した)

混乱しやすい言葉

最後に少し上級者向けの内容になりますが、紛らわしい単語についてさらに細かく解説します。頭の中でイメージしながら読むと感覚的にも理解しやすいのではないかと思います。

precise(精密な)と accurate(正確な)の違い

preciseとaccurateはよく測定値に使われる言葉です。科学的な数字の誤差について考える場合、precision(精度)は、同じ項目の測定値が互いにどれだけ近いかを意味し、accuracy(正確さ)は、ある測定値がどれだけ真の値または認められた値に近いかを意味します。

例えば、温度計が毎日同じような値を示していたらprecise measurement(精密な数値)ですが、それが実際にあるべき温度とは限らないのでaccurate measurement(正確な数値)とは必ずしも言えない可能性があります。このことから理想としてはprecise and accurate measurement(精密で正確な数値)ということになりますね。

precision(正確さ)と preciseness(精確さ)の違い

precision(正確さ)は非常に正確なことを指し、細かく正確な測定が必要な機械について述べる時によく使われます。また、芸術や科学・言語での意味は、混乱が生じない定義の明確さを指し、一般的にポジティブな意味で使われます。

一方preciseness(精確さ)は、階級や職業、社会的な規範からの「正しい」という意味もあるため、文脈によっては批判的な意味で使われることもあることに注意しましょう。

true(真実の)と right(正確な)と correct(正解の)の違い

この記事の最初に3つの単語を詳しく説明しましたが、いま一つ違いがよくわからないという方もいるかもしれません。この3つは確かに非常に混同しやすいのですが、ごく簡単に比べると次のようなイメージになりますので頭にとめておきましょう。

・trueは、作り話ではなく事実と照らし合わせて正しい状態や実際に起こったこと

Her story is true.(彼女の話は真実だ)

・rightは道徳上や一般通念から正しいか、状況に対する判断や意見が正しいこと

She is right.(彼女は正しい)

・correctは事実に即して間違っていないこと

Her answer is correct.(彼女の答えは正解だ)

「正しい」という意味の英語がわかったら

今回はかなり細かく「正しい」を意味する単語を解説したので、混乱してしまった方もいるかもしれません。ただ英語的感覚を身につけるには、こういった細かいニュアンスの違いを理解できるかどうかが鍵となりますし、さらに上のレベルを目指すには必要となります。徐々に理解を深めていくようにしましょう。

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