「要求する」の適切な英語は何? askやdemandなど様々な「要求する」の使い分け解説10選

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広い意味で何かを依頼したり頼んだりすることを「要求する」と言いますが、該当する英語ですぐ思いつくのは「demand」でしょう。日本語は一つの言葉に異なる色々なニュアンスを込めることができるので、たいていの言葉は一つの言葉に言い換えられて便利です。しかし英語はどんな人が使っても正しく意味が伝わるように異なる表現を使うことが多くあり、似た意味のより多くの単語を覚えないといけないことに日本語とは違う難しさがあります。

この記事は「要求する」という意味をもつ英語に焦点をあて、「demand」及びそれ以外の単語を学びます。単語としては中学英語レベルの比較的平易なものばかりですが、例文を参考に使い方の違いを理解できているか確認してみてください。ビジネスで英語を使う機会がある方は、特に覚えておくといい単語ばかりです。

一般的な「要求する」を表す英語

一般的に広い意味でよく使われる「要求する」を意味する英語を学びましょう。

ask for「求める、頼む」

もっとも広く使われ、日常会話でもよく出てくる表現。「ask(+人)+for+対象」という形で、さまざまな場面で使われます。

I asked my boss for a salary raise, but he refused.(上司に昇給をお願いしたが、断られた)

I sent a message to my assistant to ask for her help in finding a hotel in London.(アシスタントにロンドンのホテルを探してくれるようメッセージを送った)

We ask for your continuous support.(今後ともよろしくお願いします)

I don’t ask for forgiveness, but can you at least let me explain?(許してくれとは言わないが、せめて説明させてくれないかな?)

You asked for it!(自業自得だね)

request「依頼する、要請する」

ask forより丁寧でもっとフォーマルな表現で、主にビジネスで使われる言葉です。また、request thatの形の場合、that以降は原型になることに注意してください。

To request a copy of the report, please email info@xxxcorp.(レポートのご請求は info@xxxcorp までメールにてお願いいたします)

We request a deposit of 40,000 at the time of booking.(予約時に40,000のデポジットをお願いしています)

Hotel guests are requested to check out by 10 a.m.(ホテルにご宿泊のお客様は、午前10時までにチェックアウトをお願いします)

I am sending you the document you requested. Please reply if you need further assistance.(依頼された書類をお送りします。他に何かあればご連絡ください)

request thatの後に動詞原型が使われる形の例

We request that all payments be made in cash.(支払いは全て現金でお願いします)

We request that visitors leave the facility by 5 p.m.(当館へ訪問の方は5時までに退出願います)

We requested that the next online meeting be held after Golden Week.(次回のオンライン会議はゴールデンウィークに開催されるよう要請した)

demand「要求する」

ask forやrequestと同じように相手に何かを求めるという意味ですが、もっと強い表現です。demandは相手からは断られることを想定せずに強引に求めるときに使い、requestより丁寧さに欠けます。

I demand your explanation regarding this.(この件について説明を要求する)

His parents always demand the top grade from him.(彼の両親はいつも最高の成績を彼に求めている)

I demand to speak to the manager.(マネージャーを出してください)

They demand an excessive charge for the late payment.(彼らは支払い遅延に対する過大な請求を要求している)

I demand you to tell me where you have been without going to school!(学校に行かずにどこに行ってたのか教えなさい!)

beg「懇願する」

非常に強く、緊急な要求をすることを指します。「I’m begging you!」(お願いだから!)は日常会話で気軽に使われますので、ぜひ覚えておきましょう。

She begged her boyfriend to stop drinking.(彼女は彼氏にお酒をやめるように懇願した)

My son is begging for a new phone.(息子が新しい携帯電話をねだっている)

I’m begging you! Please don’t go!(お願い!行かないで!)

Mom, let me go to the party. I’m begging you! I promise I won’t be late!(ママ、パーティーに行かせて。お願いだから!遅くならないように約束する!)

I begged my husband to take me to the hospital because I had an enormous pain in my stomach.(胃に激痛が走り、夫に病院に連れて行ってくれるよう懇願した)

insist「主張する、言い張る」

自分の意見や行動に反対されたり意義を唱えられるときに、強く主張することを意味します。直接的に何かを要求するとは少し意味が異なりますが、主張することで間接的に自分の意見に同調するよう要求するというニュアンスが含まれます。

「insist on」のあとは現在分詞になります。このときshe/heなどの代名詞を入れる場合、his/her/their/your/itsのように所有形に変わることに気をつけましょう。

また、「If you insist,…」(どうしてもっていうなら、〜するよ) 「I insist!」(〜って言ってるでしょ!)の2つは日常会話でよく使われるので覚えておくと便利です。

She insisted (that) she had done nothing wrong. →thatはなくても構わない
(彼女は何も悪いことはしていないと言い張った)

My grandmother is 91, but she insists on joining the marathon. How crazy is that!?(祖母は91歳なのに、マラソン大会に出るって言い張ってるの。狂ってるでしょ)

It’s on me – I insist!(僕のおごりだって言ってるじゃん)

I insist on your coming to the party. →you comingとはならない
(どうしてもパーティーに来て欲しいんだ)

If you insist, I can stay a bit longer.(どうしてもっていうなら、もう少しだけいようかな)

order「命令する、指示する」

相手に有無を言わせず何かを要求することを意味します。特に権限のある人や立場が上の人が、自分より目下の人や力の弱い人に対して自分の指示に従わせることを指します。

The police ordered the suspect to lie down on his knees.(警察は容疑者に膝をつくように命じた)

She ordered her dog to wait.(彼女は自分の犬に待つように命じた)

The judge ordered the defendant to pay for the damage.(裁判長は、被告に損害賠償を命じた)

You can’t order me like that. I’m not working for you.(そんな風に命令するのはやめて。あなたの部下じゃないんだから)

公的な意味で「要求する」を表す英語

法律や規則に従ったり、公式に何かを求める場合に「要求する」の意味で使われる単語も覚えておきましょう。日常会話で使う機会はあまりないかもしれませんが、ニュースやビジネスで使われることがあります。

apply for「申請する、申し込む」

受験や仕事に申し込んだり、助成金・奨学金などを申請することを意味します。通常は書面を送付して公式に依頼する場合に使い言葉です。

I applied for a scholarship.(奨学金に応募した)

We’re going to apply for a grant to get funding for our new business.(新事業の資金調達のため、助成金を申請する予定だ)

I want to apply for this job.(この仕事に応募したい)

I applied for a promotion at work. I’m so nervous!(職場の昇進に応募したけど、すごく緊張する)

He needs to apply for a visa if he plans to stay more than 3 months in this country.(彼がこの国に3ヶ月以上滞在する予定なら、ビザを申請しなければならない)

appeal for / call for「要請する、訴える」

特に一般大衆に対して、金銭・情報・援助などを正式に要請したり、法的あるいは公式な決定を変更するよう正式に要求することを指します。

The charity organization is appealing for clothes and blankets to send to the disaster area.(チャリティー団体が被災地に送る衣類や毛布の提供を呼びかけている)

The police are appealing to the public for information about the missing girl.(警察は行方不明の少女に関する情報提供を訴えている)

Citizens called for the immediate resignation of the mayor.(市民は市長の即時辞任を求めた)

They called for the results of the investigation to be made public.(彼らは調査結果を公表するよう呼びかけた)

require「要求する、必要とする」

特に、何かを命じたり要求したり、規則や法律のためにあることを命じる場合に使われる言葉です。

「必要とする」という意味では、会話ではneedやwantが一般的です。requestとの違いは、requestは相手にお願いをしていることに対し、requireは要求したことが必然的にされなければならないという意味があることです。

Pets require a lot of care and attention.(ペットには多くの世話が必要だ)

Children under 16 require an accompanying parent or guardian to see this film.(16歳未満の方のご鑑賞には、保護者の方の同伴が必要です)

The rules require that you bring only one guest to the club.(規則により、当クラブへのゲストは1名のみ同伴可能です)

You’re required to have your identification checked before getting inside the building.(建物内に入るには身分証明書の確認が必要です)

The new budget requires approval by the board.(新しい予算は理事会の承認が必要です)

claim「要求する、主張する」

例えば落し物をした場合に自分のものだとして所有する権利を要求するときや、保険金などの金銭を政府・組織に対して書面で要求することを意味します。金品に限らず、権利などを要求する場合にも使われます。

If the shop refuses to replace it with a new product, I’ll claim my money back.(ショップで新品との交換を断られたら、返金請求するつもりだ)

When my bike was stolen, I claimed it on the insurance and got 50,000 yen back.(自転車が盗まれたとき、保険を請求したら5万円戻ってきた)

If no one claims the watch is theirs for 6 months, you can keep it.(6ヶ月間、誰もその時計を自分のものだと主張しなければ、自分のものにできる)

The protestors claim the right to better unemployment benefits.(デモ隊は、より良い失業手当を受ける権利を主張している)

英語での要求のしかたがわかったら

英語では同じ「要求する」にも色々な単語が使われることが、なんとなく理解できたでしょうか。例文も見てるだけではなかなか使いこなせるようにならないので、普段ask、want、needなどで済ましていた場面でぜひ使ってみてください。特に仕事で英語を使う機会の多い方は使うチャンスも多いと思います。

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