It’s the same.は「同じです」で、It’s all the same.は「どうでもいい」。Do what you want.は「勝手にしろ」だけれど、Do what you want to do.は「やりたいことをしなさい」。英語ではひとこと付け加えるだけで、まったく意味が変わってしまうことがあります。うっかり意味を取り違えることのないよう。会話によく登場するフレーズを覚えておきましょう。
使い分けに要注意!嫌な感じになるひとこと
日本語で「なんとか」や「あんまり」と言うだけであまり気が進まない様子を表すことがあるように、英語でも単語一つ付け加えるだけで、とたんにネガティブな印象になってしまうことがあります。ほめているつもりなのに実はけなしていた、ということにならないよう、よくある例を押さえておきましょう。
allにご用心
It’s the same.(同じです)
It’s all the same.(どうでもいい)
allがつくと強調されていい意味になるように思えるかもしれませんが、all the sameは「まったく同じ」が「どうでもいい」「なんでもいいですよ」といったニュアンスになります。
例:
A: Which company is a better partner? XYZ or ABC?
(XYZ社とABC社では、どちらがよりよいパートナーでしょうか?)
B: Uh … It’s all the same.
(ああ…どちらでもいいですよ)
anywayは「なんとか」
I‘ll do it.(やります)
I’ll do it anyway.(なんとかやってみます)
I’ll do it.は「やります、ぜひやらせてください」というポジティブな感じであるのに対し、anywayがつくと「なんとか、とにかく」と後ろ向きな印象になってしまいます。
例:
A: Can you fix the computer? There’s something wrong with it.
(コンピューターを直してもらえますか?何かがおかしいんです)
B: Not again. I’ll do it anyway.
(またですか。なんとかやってみます)
veryは「とても」とは限らない
That’s funny.(面白い/変だな)
That’s very funny.(笑えないよ)
That’s funny.は「面白い」または「(何かが)変だ、おかしい」という意味で使われますが、That’s very funny.とすると、悪い冗談を聞いて「笑えない、面白くない」と突き放す言い方になってしまいます。
例:
A: If the electricity goes out, we won’t have to come to the office tomorrow.
(停電になったら、明日は会社に来なくていいな)
B: That’s very funny.
(笑えないな)
not muchは「別に」
I don’t have things to say.(言うことはありません)
I don’t have much things to say.(別にいいです)
I don’t have things to say. この意味だと「それでいい」と認めていることになりますが、muchをつけると「別にいい、どうでもいい」という無関心な印象になってしまいます。
例:
A: It’s very impressive, isn’t it?
(素晴らしいですね?)
B: Well, I don’t have much things to say about it.
(ええと、別に言うことはありません)
soでよくない意味になる?
That’s not bad.(悪くない=すごくいい)
That’s not so bad.(そんなに悪くない=まあ、いいんじゃない)
not badは文字通りには「悪くない」ですが、会話では、「すごくいい」とほめていることになります。ただ、not so badとsoを入れると「まあ、いいんじゃない」と控えめに認めている感じになります。
例:
A: It’s completed!
(完成しました!)
B: Oh, that’s not so bad. It’s better than before.
(ああ、いいんじゃないですか。前よりはいいです)
いい感じの意味に変えられるひとこと
ひとこと付け加えることで、否定的な意味を前向きに変えたり、きつい印象をやわらげたりすることができます。こんな言い方を覚えておくと、会話の中で役立つかもしれません。
to doで意味を変える
Do what you want.(勝手にしろ)
Do what you want to do.(やりたいことをしなさい)
what you wantは「欲すること」で、Do what you want.だと「欲することをやれ、勝手にしろ」と突き放した感じですが、what you want to doは「あなたがやりたいこと」で、Do what you want to do.は「あなたがやりたいことをやりなさい」と励ましている印象になります。
例:
A: Is this OK?
(これでいいでしょうか?)
B: Of course. Do you what you want to do.
(もちろんです。あなたがやりたいことをしなさい)
onを入れて強調
Come in.(入って)
Come on in.(さあ、どうぞ)
Come in.は「入って」、Come on.は「こっちにおいで」で、Come on in.とすると、「さあ、どうぞ、中に入って」と歓迎するイメージになります。
例:
A: Come on in! Make yourself at home.
(さあ、どうぞ!家にいると思ってくつろいでください)
B: Thank you so much.
(どうもありがとう)
quiteでしっかり強調
That’s all right.(大丈夫です)
That’s quite all right.(全然大丈夫)
all rightだけだと、「ひょっとして我慢して大丈夫って言っている?」という不安が残りますが、quite(まったく)を使ってquite all rightと言われたら、本当に大丈夫なんだと思っていいでしょう。
例:
A: Sorry, I didn’t mean to interrupt.
(すみません、邪魔するつもりはなかったんです)
B: Never mind. That’s quite all right.
(気にしないで。全然大丈夫)
justで控えめに言う
I want to be sure about it.(確かめたいんです)
I just want to be sure about it(ちょっと確かめたいと思って)
justがなくても意味は通じますが、justをつけると「ちょっと、ただ」と表現をやわらげることができ、自分の希望や相手への依頼を控えめに伝えたいときに便利です。
not reallyで言い方をやわらげる
I don’t like it.(好きじゃありません)
I don’t really like it.(あんまり好きじゃありません)
reallyを入れると「本当に」と強調しているように思えるかもしれませんが、not reallyは「あんまり」と控えめに言う表現になります。一方、I really don’t like it.と前にreallyを入れると、「本当に好きじゃない」と強調していることになるので注意してください。
例:
A: Would you like some white wine?
(白ワインはいかがですか?)
B: I don’t really like it. Can I have something else?
(あんまり好きじゃないんです。何か他のものをもらえますか?)
ひとこと加えて会話をしてみよう
会話の中では、このひとことを入れるか入れないかで、相手との距離感を微妙に調整していることがあります。例えば、以下のような会話を参考にしてください。
(家に招かれて)
A: Come on in! Make yourself at home.
(さあ、どうぞ!家にいると思ってくつろいでください)
B: Thank you. Oh, I didn’t bring anything.
(ありがとう。おっと、何も持ってきませんでした)
A: That’s quite all right. Would you like some beer?
(全然大丈夫です。ビールはいかがですか?)
B: Sorry, but I don’t really like it. Water is just fine.
(すみませんが、あまり好きじゃないんです。水でいいです)
(オフィスで)
A: We’ve received a revised report from XYZ. Can you just take a look at this?
(XYZ社から修正報告が届きました。ちょっと見てもらえますか?)
B: Well, that’s not so bad.
(うーん、まあいいんじゃないかな)
A: The latest data has been added.
(最新のデータが追加されています)
B: It’s all the same. It still needs improvement.
(そんなに変わらないかな。まだ改善が必要ですね)
意味の違いを感覚的に理解するには、慣れが必要になります。
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