同じ「話す」という行為でも、説得力のある話し方をしたい時はありませんか?例えばビジネスにおいてはプレゼンや、商談の場などが当てはまるでしょう。また友達や先生を説得して何かをしたい場合などにも説得力のある話し方は必要です。そんなときに使える「強調構文」の使い方や訳し方について今日はご紹介したいと思います。上手に「強調構文」を使って説得力のある話し方を身につけましょう。
強調構文って何?
英語の「強調構文」というものを聞かれたことはありますか?まずはその概念を日本語でご説明しましょう。
例えば「昨日レストランに行ったんだ。」という文章があったとします。この「昨日」という「いつ」の部分を強調して伝えたい時、「ご飯に行ったのは昨日なんだ。」という言い方ができるでしょう。
また他にも、「昨日は友達が来ていたからレストランに食事に行った。」という文章があったとします。この文章を「昨日レストランに食事に行ったのは、友達が来ていたからなんだ。」という言い方をすることで、「友達が来ていたから」という「理由」の部分を強調して話すことができます。
このように、日本語でも何かを強調したい時に特有の話し方をすることがありますが、それと同様の効果がある話し方として、英語にも「強調構文」というものが存在するのです。
強調構文の種類
ではさっそくよく使われる強調構文たちの使い方や意味をご説明しましょう。
It is A that B:BなのはA
例えば、下記のような文があったとしましょう。
Keiko met her daughter at the supermarket last week.
(ケイコは先週スーパーで彼女の娘に会った。)
話し手が上記の文の、特に「いつ」の部分にあたる「last week」を強調して伝えたい場合、「It is A that B」という強調構文を使って下記のように表現することができます。
It was (A:last week) that Keiko met her daughter at the supermarket.
(ケイコがスーパーで彼女の娘に会ったのは先週だった。)
上記のように、「It is A that B」の強調構文の作り方としては、
1.Aの部分に「強調したい部分」である「last week」を入れ込み、
2.Bの部分に「last week」を省いた残りの不完全な文章を入れ込むことで、
簡単に「先週」を強調することができます。
そして、このような強調構文の際は必ず「BなのはAだった」というように訳します。この場合も「〜したのは先週だった」というように訳すことになります。
また、「last week(いつ)」だけでなく、その他の文中の要素を強調することも可能です。
<どこで>
It was (A:at the supermarket) that Keiko met her daughter last week.
(ケイコが先週彼女の娘に会ったのはスーパーでだった。)
「どこで」の部分を強調したい場合は「at the supermarket(スーパーで)」をAに入れ込みます。注意点としては、「supermarket」だけではなく、前置詞や冠詞も含めて「どこで」の部分をすべてAに入れ込む必要があります。
<誰が>
It was (A:Keiko) that met her daughter at the supermarket last week.
(スーパーで先週娘に会ったのはケイコだった。)
「誰が」の部分を強調したい場合は、主語である「Keiko」をAに入れ込みます。その際、Bには主語を省いた「met her daughter at the super market last week」が残ります。「that」以下に主語がないことに最初は違和感を感じるかもしれませんが、これが強調構文の正しい作り方となります。
<誰に(何に)>
It was (A:her daughter) that Keiko met at the supermarket last week.
(スーパーでケイコが先週会ったのは彼女の娘だった。)
「誰に」という目的語の部分を強調したい場合は、「her daughter」をAに入れ込みます。
このように「It is A that B」の「A」の部分に強めたい部分を入れ込めば簡単に強調文を作ることができますよ。
「It is A that B」の「that」の省略
「It is A that B」の強調構文において、下記のように「that」は省略されることがしばしばあります。
It was her daughter__Keiko met at the supermarket last week.
(スーパーでケイコが先週会ったのは彼女の娘だった。)
上記のようにthatは省略されて、そのままBの部分が発言されることがしばしばあります。また、その場合も意味は変わらず同じ訳し方になりますよ。
「It is A that B」の「that」以外の関係詞の使用
「It is A that B」の強調構文において、「that」のかわりに関係代名詞や関係副詞の「when」「where」「who」「which」「whom」が用いられることがあります。Aに入るものによって、どの関係代名詞が使われるかが決まります。先程の例文たちはそれぞれ下記に変更が可能です。
「いつ」がAに入る場合
It was last week when Keiko met her daughter at the supermarket.
(ケイコがスーパーで彼女の娘に会ったのは先週だった。)
「どこで」がAに入る場合
It was at the supermarket where Keiko met her daughter last week.
(ケイコが先週彼女の娘に会ったのはスーパーでだった。)
「誰が」がAに入る場合
It was Keiko who met her daughter at the supermarket last week.
(スーパーで先週娘に会ったのはケイコだった。)
「誰に(何に)」がAに入る場合
It was her daughter whom Keiko met at the supermarket last week.
(スーパーでケイコが先週会ったのは彼女の娘だった。)
このように、「It is A that B」の形でなくとも、強調構文であるということがありますので、気をつけましょう。
It is because A that B:BなのはAだからだ
「It is A that B」の派生形として「なぜ」を強調するための構文があります。例えば、下記のような文があったとしましょう。
He could not come to the party because he was ill.
(彼は病気だったのでパーティーに来られなかった。)
上記の文の「なぜ」の部分を強調したい場合、「It is because A that B」という構文に当てはめると
It is because (A:he was ill) that he could not come to the party.
(彼がパーティーに来られなかったのは、彼が病気だったからだ。)
と表現することができます。「彼が病気だった(he was ill)」という原因の部分を、Aに入れ込み、残された文章をBに入れることで、「なぜ」の部分を強調する文章が完成します。
訳す際は「BなのはAだったからだ」と訳しますよ。
助動詞do
動詞の「どうする」の部分を強調したい時、「助動詞do」を使うことができます。例えば、下記のような文があったとしましょう。
I know how to cook steaks.
(私はステーキの焼き方を知っている。)
この「知っている(know)」という部分を強調したい時、
I do know how to cook steaks
(私はステーキの焼き方を知っていますよ。)
という形で表現することができます。つまり動詞の前に助動詞の「do」を入れて、「know」を強調しています。これで「知っているんだ」ということを強調した言い方になります。この際、「アイ ドゥー ノウ」というように、「do」の部分を必ず強く発音するようにします。
また、
She knows how to cook steaks.
(彼女はステーキの焼き方を知っている。)
のように動詞に三単現のsがついている文章であれば、強調する際は
She does know how to cook steaks.
(彼女はステーキの焼き方を知っていますよ。)
とdoではなくdoesを使い、代わりに「knows」は原形の「know」に代わります。また、
He knew how to cook steaks.
(彼はステーキの焼き方を知っていました。)
のように動詞が過去形であれば、
He did know how to cook steaks.
(彼はステーキの焼き方を知っていましたよ。)
と「did」を使い、過去形「knew」は原形「know」に変わります。
強調構文を使ってオンライン英会話で話してみよう
Please SHARE this article.
英語を話せるようになりたいなら
学習のプロにみてもらおう


英語を学んできたのに、いざ話そうとなると全く言葉が出てこない、その原因は圧倒的にアウトプット量が不足していることにあります。
英会話の経験量を増やしたいなら断然オンライン英会話がおすすめ。1日25分だけ英語を話す習慣が鍵を握っています。高いお金を払って海外留学する必要はないのです。
7日間無料でレッスンを体験できます
無料トライアルを始める最適な学習サイクルが
レアジョブ英会話ひとつで完結


※「ソロトレ」は有料会員様のみご利用いただけます
レアジョブ英会話なら、英会話レッスンはもちろんのこと、「聞いて話す」発話トレーニング「ソロトレ」や一歩一歩英語力を積み上げられるオリジナル教材など、オンライン英会話市場で長年培ってできたコンテンツを豊富に取り揃えています。(追加料金なし/教材無料)苦手を克服したいなら使うべき選りすぐりのコンテンツです。
利用者インタビュー
7日間無料でレッスンを体験できます
無料トライアルを始める