“地球人”として絶対知るべき環境問題の時事ニュースを英語で理解しよう

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今世界中で懸念されている共通の問題は「環境問題」ではないでしょうか。環境問題は何十年も前から問題とされていますが、年々新しいニュースが更新され、最新のニュースが英語の試験に出題されたり、ネイティブとの話題にあがることも少なくありません。そこで近年の時事ニュースを元に、最近の環境問題に関する必須英単語をご紹介したいと思います。

環境問題に関する時事英語ニュース

「環境問題」と一言に言っても、様々な問題が存在します。「climate change(気候変動)」によってもたらされる様々な災害や、棲家を失ったことで絶滅の危機にある生物たち。そんな環境問題に直面する様々な問題を、時事ニュースを元にご説明していきましょう。

global average temperatures:世界気温

UN weather experts from the World Meteorological Organization(WMO) confirmed that 2024 was the hottest year on record, at 1.55 degrees Celsius above pre-industrial temperatures.
(国連の気象専門家である世界気象機関(WMO)は、2024年が産業革命前の気温よりも1.55度℃高く、記録上最も暑い年であったと確認した。)

(出典:UN News:https://news.un.org/en/story/2025/01/1158891

「地球温暖化(global warming)」は日本でも年々深刻化している気候変動の一つですが、世界規模でも同様です。「世界気温(global average temperatures)」とは、世界の平均気温のことで、世界気温の上昇を、産業革命以前の気温(pre-industrial temperatures)に比べて1.5度以内に抑える努力をしようという、「パリ協定(Paris Agreement)」で示された「1.5度目標(Promise of 1.5℃)」に基づいています。残念ながら、毎年平均気温は最高気温を更新し続けており、2024年に初めて1.5度を超えてしまいました。

なお例文の「meteorological」は「気象の」という意味です。

wildfires:山火事

“Climate change, including increased heat, extended drought, and a thirsty atmosphere, has been a key driver in increasing the risk and extent of wildfires in the western United States” the National Oceanic and Atmospheric Administration says.
(海洋大気局は「気温の上昇、干ばつの長期化、乾燥した大気などの気候変動が、アメリカ西部の山火事の危険性と範囲をます重要な要因となっている」としている。)

(出典:BBC : https://www.bbc.com/news/articles/clyxypryrnko

近年アメリカでも問題になっている山火事。ロサンジェルスで火災が広がった「LA fires(ロス火災)」も知っておくべき時事英語です。原因の一つに気候変動(climate change)が挙げられますので覚えておきましょう。

「increased heat」は「気温の上昇」、「extended drought」は「長引く干ばつ」、「thirsty atmosphere」は「乾燥した大気」、「wildfires」は「山火事」、「atmospheric」は「大気の」という意味ですよ。

melting glaciers:氷河融解

Switzerland and Italy have redrawn part of their border in the Alps due to melting glaciers, caused by climate change.
(スイスとイタリアが、気候変動による氷河の融解を受け、アルプス山脈の国境線の一部を変更する。)

(出典:BBC: https://www.bbc.com/news/articles/cgk7r0rrdnmo

イタリアとスイスの国境線の大部分は、氷河の稜線や万年雪のある地域を目印に決められているそう。しかし「地球温暖化(global warming)」による「氷河融解(melting glaciers)」によってこの自然境界線が移動したため、国境線(border)の修正が必要となった、というニュース。

「redrawn」は「かき直す」、「due to」は「〜のために」、「caused by」は「〜によって引き起こされた」という意味。

threatened species:絶滅危惧種

The largest global assessment of freshwater animals on the IUCN Red List of Threatened Species to date has revealed that 24% of the world’s freshwater fish, dragonfly, damselfly, crab, crayfish and shrimp species are at high risk of extinction, according to an analysis published in Nature today.
(IUCNの絶滅危惧種レッドリストにおける淡水動物の世界最大規模の分析の結果、これまでのところ、世界の淡水魚、トンボ、ハグロトンボ、カニ、ザリガニ、エビの種の24%が絶滅の高いリスクにさらされていることが明らかになったと、今日発表された「Nature」の分析が報告している。)

(出典:IUCN:https://iucn.org/press-release/202501/one-quarter-freshwater-animals-risk-extinction-iucn-red-list

「IUCN(国際自然保護連合の研究チーム)」は20年かけて世界の「淡水生物(freshwater animals)」の生息状況を分析し、2025年1月に初めてその分析結果を発表しました。日本国内では、日本固有の「淡水魚(freshwater fish)」のうち、40%が「絶滅の危機(at high risk of extinction)」にあり、世界に比べてもかなり深刻だそう。ダム建設による「生息地の減少(habitat loss)」や、「外来種(invasive alien species)」の増加などがその原因だそうです。

「絶滅危惧種」は「threatened species」と表現されますが、さらに深刻で世界的保護が必要な動植物に対しては「endangered species」という英語表現が使われます。

例文の、「assessment」は「評価・分析」、「freshwater animals」は「淡水生物」、「to date」は「これまで」、「reveal」は「明らかにする」、「according to」は「〜によると」という意味ですよ。

flood:洪水

Spain received 72% more rainfall from 1 October to 5 November than the normal value for that time period, according to Aemet, Spain’s weather agency. The rainfall, which experts said was intensified by climate change, led to flash floods that trapped people in their cars.
(スペインの気象機関Aemetによると、10月1日から11月5日までの期間に、スペインは通常量より72%多い降雨を記録しました。この降雨は専門家によると気候変動によって強化されたもので、急激な洪水を引き起こし、人々が車に閉じ込められる事態を招きました。)

(出典:BBC:https://www.bbc.com/news/articles/crk4zlkdgk8o

世界各地で、気候変動による大雨のための洪水(flood)被害や土砂崩れ(landslide)被害が相次いでいますが、2024年のスペインの洪水被害も甚大なものでした。このような「異常気象(extreme weather)」も気候変動が原因であると言われています。

「rainfall」は「降雨」、「intensify」は「強化する」、「flash floods」は「豪雨による急激な増水(洪水)」、「trap」は「捕らえる」という意味です。

なお関連語句として、「flash flood warning」は「局地的洪水警報」という意味ですので、こちらも知っておくとよいでしょう。

基本的な環境用語については、「環境問題を英語で語ろう!覚えておきたい環境に関する英語表現26選」でも紹介していますので、ぜひに一読してみてくださいね。

環境問題の解決に取り組む時事英語ニュース

環境問題が及ぼす災害のニュースが毎日世界中にあふれる中、そんな環境問題の解決に向けた国や企業の動きも存在します。そんなポジティブなニュースを知ることも、私達が環境のためにできることかもしれません。

Decarbonization:脱炭素化

Japan Airlines(JAL), in collaboration with the Japan Aerospace Exploration Agency(JAXA) and Orwell, a company specializing in coatings, has applied a sharkskin coating to the fuselage of a Boeing 787-9 aircraft which is expected to improve fuel efficiency.
(日本航空(JAL)は、宇宙航空研究開発気候(JAXA)および、コーディング専門の企業、オーウェルと協力し、ボーイング787−9型機の機体にサメ肌状のコーティングを施しました。このコーティングは燃料効率の向上が機体されています。)

2019年、多くの二酸化炭素を排出するとして、飛行機に乗らず、ヨットで大西洋を移動したスウェーデンの環境活動家の少女「グレタ・トゥーンベリ(Greta Thunberg)」さんは、とても有名です。この活動がきっかけとなってか、今、航空業界の脱炭素化(decarbonization)が少しずつ進み始めているというニュースが上記です。

機体をサメ肌のようにコーディングすることによって空気抵抗を少なくし、結果、年間1機あたり、119トンの燃料を削減できるそうです。

「apply」は「施す」、「sharkskin」は「サメ肌」、「fuselage」は「機体」、「fuel efficiency」は「燃料効率」という意味。

plastic-free:脱プラスチック

Starbucks Coffee Japan Ltd. will replace paper straws with plant-derived biomass alternatives at its outlets from January, aiming to halve waste and emissions by 2030.
(スターバックスコーヒージャパン株式会社は、1月から店舗で紙ストローを植物由来のバイオマス代替品に置き換えることを発表し、2030年までに廃棄物と排出量を半減させることを目指しています。)

(出典:KYODO NEWS
https://english.kyodonews.net/news/2025/01/bea4f415b6a4-starbucks-japan-to-switch-to-green-plant-based-straws-in-january.html

分解されず海を汚染する「海洋プラスチック問題(ocean plastic problem)」や「プラスチック汚染(plastic pollution)」問題も重大な問題ですが、「脱プラスチック(plastic-free)」のために紙ストロー(paper straws)を取り入れる飲食店も増えました。しかし使い心地がよくないという消費者の声で脱プラスチック対策自体をやめてしまう企業も。この記事は、少しコストはかかるけれど、微生物によって分解される「plant-based biodegradable straws(生分解性ストロー)」を使い始めるというスターバックスの例。

「replace」は「交換する」、「plant-derived」は「植物由来」、「biomass」は「再生可能な(バイオマスの)」、「alternatives」は「代替品」、「outlets」は「直販店(店舗)」、「halve」は「半減させる」、「emissions」は「排出量」です。どれも環境問題ではよく出る単語ばかりですので覚えておきましょう。

perovskite solar panel:ペロブスカイト太陽光パネル

The next generation of solar cells, known as perovskite solar panels, are ultra-thin, lightweight, and bendable. The Japanese government has set a goal of achieving the equivalent of the energy output from 20 nuclear reactors with perovskite solar cells by 2040.
(次世代の太陽電池であるペロブスカイト太陽光パネルは、超薄型で軽量、かつ曲げることができます。日本政府は、2040年までにペロブスカイト太陽電池を用いて20基の原子炉に相当するエネルギー出力を達成する目標を設定しています。)

(出典:NEWS ON JAPAN:https://newsonjapan.com/article/144505.php

2025年大阪・関西万博の会場にも設置されて話題となっている「ペロブスカイト太陽電池(perovskite solar cells)」も、日本の「再生可能エネルギー(renewable energy)」の切り札として知っておく必要があります。軽くて曲げられるため、国土が狭い日本でも場所を選ばず様々なところに設置できるとして期待されています。例文の「next generation」は「次世代」、「bendable」は「曲げられる」、「equivalent」は「同等の」、「output」は「算出」、「nuclear reactor」は「原子炉」です。

CCS:二酸化炭素回収・貯留

A vessel to transport liquefied carbon dioxide from industrial emitters has been unveiled in Singapore on Friday. The ship will contribute to the world’s first full-scale carbon capture and storage project, or CCS, in Norway. Japanese shipping firm Kawasaki Kisen Kaisha operates the vessel.
(金曜日にシンガポールで、産業排出者から液化二酸化炭素を輸出するための船が発表されました。この船は、ノルウェーで行われる世界初の本格的な二酸化炭素回収・貯留プロジェクト(CCS)に貢献します。この船は日本の海運会社、川崎汽船が運航します。)

「CCS」とは「Carbon dioxide Capture and Storage」の略で「CO2を分離・回収し、地中に貯留」するという意味。こちらも脱炭素化のエネルギー方策として重要視されています。上記は、液化した二酸化炭素(Carbon dioxide)を、ノルウェー沖合に運搬し、地中に埋めるための輸送船についての記事です。この船は日本の川崎汽船が運航するそう。

「vessel」は「容器」という意味ですが、ここでは「船」のこと、「liquefied」は「液化された」、「emitter」は「排出者」、「unveil」は「明らかにする」、「contribute」は「貢献する」、「full-scale」は「本格的な」、「shipping firm」は「海運会社」のことです。

オンライン英会話で話してみよう

毎日世界のニュースは環境問題で溢れています。入試や英語の試験問題でも取り上げられる事が多い時事ニュースですが、何より地球人として知っておきたいことですよね。環境問題に関連する英単語を一つずつマスターしてネイティブとの会話にも困らないようにしておきましょう。

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