都立高校受験に導入された新たなスピーキングテスト!ESAT-Jとは?

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ESAT-Jとは、東京都内の公立校に通う中学生を対象としたスピーキングテストのことで、2022年より本実施が開始されました。テストの結果は都立高校入試に利用されるとあり、実際に試験を受ける中学生はもちろん、保護者の中にも関心が高い人は多いのではないでしょうか。

そこで今回は、ESAT-Jが一体どんなテストなのか、その内容や対策について詳しく解説していきます。

テストの概要

まずはESAT-Jがどんなテストなのか、確認していきましょう。

目的

ESAT-Jは中学校で学んだ英語について、スピーキングに関する習熟度を測るテストです。対象となるのは中学1年生から3年生までの全学年で、3年生に関しては結果が都立高校入試の総合得点に加算されます。1年生、2年生にとっては授業で学んだ内容を試す実践の場であり、そこで「できること」「できないこと」に本人が気付き、その後の学習に活かしてもらう、ということも目的のひとつとして挙げられます。

実施方法

ESAT-Jは11月に都立学校、大学、民間施設などで実施されます。なお、病気などで受けられなかった人のために12月に予備日が設定されています。ちなみに7月ごろから受験申し込みが始まり、申し込みをしないと受験はできません。

ひとりひとりに専用のタブレット端末、イヤーマフ、イヤホンマイクが支給され、解答音声をタブレット端末に録音、というテスト形式です。受験に際して特別な措置が必要な生徒のためには「特別措置」が設けられています。

問題形式及び評価方法

問題はA、B、C、Dの4パートに分かれています。それぞれ内容は下記の通りです。

・Part A(2問):英文を読み上げる
・Part B(4問):質問を聞いて応答する、意図を伝える
・Part C(1問):ストーリーを英語で話す
・Part D(1問):自分の意見を述べる

それぞれ「コミュニケーションの達成度(2段階)」「言語使用(5段階)」「音声(4段階)」の観点から分析、総合的に学習の到達度が6段階で評価されます。

ESAT-Jではどんな問題が出題される?

次に、実際にどんな問題が出題されるのか、過去問を確認していきましょう。ここでは2022年度の出題問題から一部抜粋してご紹介します。

Part A

Part Aは全部で2問です。まず与えられた英文を読み、それからその文章を読み上げる、という内容になっています。準備に30秒、解答に30秒がそれぞれ与えられています。

過去問の1問目を見てみましょう。

あなたは留学中です。あなたは近所の図書館で子どもたちに絵本を読んであげることになりました。次の英文を声に出して読んでください。

Tom always had his soccer ball with him. He even took it to bed. One day, he put the ball into his bag and took it with him to school. After lunch, he looked in his bag. The ball wasn’t there. Where was it?

Part B

全部で4問あり、質問に答える問題と自分から質問する問題との2種類に分かれています。前者が3問、後者が1問です。準備時間、解答時間はそれぞれ10秒です。

ここでも過去問の1問目を見ていきます。

あなたは、あなたの家にホームステイに来た留学生と一緒に旅行をしていて、泊まっているホテルのフロアガイドを 見ています。留学生からの質問に対して、与えられたフロアガイドの情報をもとに、英語で答えてください

Question: Which floor is the restaurant on?

Part Bにはこの他にもイラストを見て答える問題が3問用意されています。

Part C

Part Cは4コマのイラストを見て、そのストーリーについて説明する問題です。準備に30秒、解答に40秒使えます。

あなたは、昨日あなたに起こった出来事を留学生の友だちに話すことになりました。イラストに登場する人物になったつもりで、相手に伝わるように英語で話してください。

Part D

Part Dではまず英語の音声を聞き、質問に対する自分の考えとその答えを述べる内容になっています。音声が2回流れたあと、準備時間1分を挟み、40秒で解答します。

海外姉妹校の生徒であるマイクから、ビデオレターで質問が届きました。そこで、あなたは、英語で回答を録音して送ることにしました。ビデオレターの音声を聞き、あなたの意見を述べ、そう考える理由を詳しく話してください。日本のことを知らない人にも伝わるように説明してください。(準備時間1分/解答時間40秒)

・ビデオレターの音声【英語音声のみ・画面表示なし】

At my school, we can choose different foods for lunch. For example, I had pizza for lunch today, and one of my friends had a hamburger. But I heard that in Japan, students have the same school lunch. In your opinion, which is better for students: eating the same school lunch or choosing different foods for lunch? Tell me why you think so, too. I‘m waiting to hear from you!

引用:東京都教育委員会

ESAT-J受験に向けた対策方法

中学生向けのスピーキングテストですが、ただ英文を読み上げるだけでなく、「自分で考える→話す」という問題も出題されるのでスピーキングに特化した対策は必須です。特にPart Dの難易度は高く、大人でもスピーキングに慣れていないと苦戦するレベルになっています。読む、書く、聞く、だけの学習では足りないので、下記の点を踏まえながら「話す」練習をしていきましょう。

ボキャブラリー

ボキャブラリーの拡充は英語学習の基礎中の基礎です。「何から始めたらいいかわからない」という場合には、まずボキャブラリーの強化から始めることをおすすめします。

ボキャブラリーの学習方法はいろいろありますが、特に効果が高いと言われているのは”personal dictionary”を作る方法です。つまり、自分が覚えたい単語とその日本語訳をメモ帳や単語帳、あるいはスマートフォンのメモ機能などにリスト化して「自分だけの辞書」を作る方法です。リスト化したものを時間があるときに見返して、単語力強化をしていきましょう。

特に「自分に関する単語」を覚えよう

スピーキングの対策、という観点からボキャブラリーの学習をするなら特に「自分に関する単語」を覚えておくことも重要です。

例えば居住地、趣味、部活、家族構成、将来の夢、得意科目、苦手科目、などこれらは人によって違うので、自分なりのボキャブラリーを持っておく必要があります。教科書にある単語にプラスアルファして、「自分だったら…」と常に考えるようにしましょう。

実際に話す機会を作る

一番大事なことは話す機会を積極的に持つことです。ボキャブラリーや文法を「知っている」のと「使える」のとでは大きな違いがあります。

第2言語習得理論においては、前者はreceptive knowledge(受動的な知識)、後者はactive knowledge(能動的な知識)と呼ばれます。言語学習者はactive knowledgeよりもreceptive knowledgeの方がはるかに多いのが一般的です。それをいかにactive knowledgeに変えていけるか、でコミュニケーション能力に違いが生まれてきます。

実際に話す機会を作り、自分の中のreceptive knowledgeとactive knowledgeのギャップに気づき、そこを埋めていく、という作業を繰り返すことでスピーキング力がついていきます。

隙間時間にオンライン英会話!

スピーキング力強化には実際に話すのが1番効果的ですが、中学生は学校の勉強や部活、さらに塾や習い事など忙しく、英会話のレッスンに通うのは難しいかもしれません。その場合には、ぜひオンライン英会話を検討してみてください。時間や場所を選ばず受講できるので、忙しい合間を縫ってサクっとマンツーマンレッスンを受けることが可能です。

なかでもレアジョブ英会話は、スピーキング力を習得するためにさまざまな教材を用意しています。

たとえばPart A(音読)対策のために発音や流暢さを磨くのであれば、「発音ベーシックサウンド」という教材を使って講師と基礎から発音を学ぶのがおすすめです。

またPart Dのように短時間で自分の意見をまとめて述べる練習をするのであれば、「実用英会話」「ウィークリーニュースアーティクル」が役立つでしょう。はじめは何を言えばいいのか迷うと思いますが、とりあえず自分の考えを述べる時によく使われるフレーズを覚えておけば、後に続く言葉は自然と出てくることもありますし、考えている間の時間稼ぎができます。とにかく英語でアウトプットする経験を積むことが大切です。

スピーキングの瞬発力を磨くのにオンライン英会話はぴったりですので、ESAT-Jの対策にも活用できるはずです。普段から逃げ場のないマンツーマンレッスンで話す練習ができていると、「いざ本番になったら頭が真っ白!」という事態を防ぐこともできますよ。

中学生にオンライン英会話は難しいのでは?と思われるかもしれませんが、レアジョブ英会話には初心者でも始められる工夫がありますので、まずは一度チャレンジしてみましょう。

参考:初心者さんこそ安心してほしい!オンライン英会話が初心者に最適な理由

ESAT-J本番で慌てないために

2022年度より本格導入された、スピーキング能力を測るESAT-J。その対策にはとにかく「話す」練習をすることが重要です。スピーキング力は一朝一夕で身につくスキルではないので、早めの動き出しがカギになるでしょう。まずは気軽に始められるオンライン英会話で、その一歩を踏み出してみてはいかがでしょうか。

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