英語は「ラウンドシステム」で学ぶ!耳から覚える学習法

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日本の中学や高校で、英語の授業に「ラウンドシステム」を取り入れるところが増えています。1冊の教科書を、1年間で繰り返し使用。「聞く」「音と文字を一致させる」「音読」「穴埋め」「リテリング(自分の言葉で伝える)」という5つのラウンドで、「読む」「書く」だけでなく、「聞く」「話す」力を鍛えます。

何より画期的なのは、まず「聞く」ことで文字に頼らず理解する姿勢を養うこと。これは、「読めばわかるけれど聞いても理解できない」大人の学習者にも役立ちます。そこで、このラウンドシステムをひとり自宅にいながら実践できる学習法をご紹介します。

英語の「ラウンドシステム」ってどのような勉強法?

ラウンドシステムは、横浜の市立中学の先生方が開発したそうです。ポイントは、「まず聞いて英語を耳から覚えること」「同じ教科書を繰り返し使うこと」。具体的に、どのような勉強をするのか見ていきましょう。

英語学習の5ラウンド

一つのテキストについて、以下の学習を繰り返します。
ラウンド1:英語を聞いて、内容を推測する。
ラウンド2:テキストを見て、音と文字を一致させる。
ラウンド3:音読して、テキストを書き写す。
ラウンド4:英文を穴埋めする。
ラウンド5:Retelling(リテリング)。テキストの内容を、自分の言葉で話す。

どのような英語力が伸びる?

・聞きながら内容を推測する力がつく
・英文を正しい発音で読むことができる。
・正確な英文を書けるようになる。
・英文の構造に親しめる。
・聞いたこと、読んだことを、自分の言葉で話すことができる。

従来の学校教育で勉強してきた人は、テキストがなく英語を聞いただけだと不安になり、また「言っていることはなんとなくわかるけれど、自分では話せない」ということが起こりがちです。この方法で学習すれば、音だけでやりとりすることに自信が持て、自分が理解したことを英語で言えるようになります。

話せるようになる「ラウンドシステム」を、自宅で実践

学校では先生に勉強の進め方や英文の意味などを教えてもらうことになりますが、すでに英語を勉強してきた大人であれば、テキストと音声があれば、この「ラウンドシステム」を一人で実践することができます。例えば、「1日1ラウンドで5日間」といったペースで、自宅で取り組んでみましょう。短いテキストであれば、1日10分くらいで大丈夫です。

ここでは、世界の気になるニューストピックを日々紹介しているレアジョブの「Daily News Article」を教材として、大人のための学習法を説明します。

ラウンド1. 英語を聞いて、内容を推測する。

以下にアクセスして、音声を聞きます。1分半ほどの短いニュースです。

Daily News Article
Business Spotlight: Domino’s Part 1
https://www.rarejob.com/dna/2022/01/08/business-spotlight-dominos-part-1/

business(ビジネス)、pizza restaurant(ピザレストラン)、Domino’s(ドミノ)、delivery(配達)のような、聞こえてくる単語から、「ドミノピザのビジネスに関する話」と推測します。

ラウンド2:テキストを見て、音と文字を一致させる。

英文を目で追いながら、音声を再生します。音を単語単位で理解するのではなく、with aroundが「ウィザラウンド」、stores in overが「ストアズィノウヴァ」のようになることなど、読み方の特徴と文全体の抑揚もチェックしましょう。

英文を見て頭の中で音声がイメージできるようになってきたら、辞書やページ内の語注を参考にしながら、わかりにくい箇所の意味を確認しておきます。

ラウンド3:音読して、テキストを書き写す。

ラウンド2で聞いた音声と同じ読み方になるように、何回か音読します。「ニュースキャスターになったつもり」「講演会のスピーカーになったつもり」などと気分を変えながら読むと、飽きることなく続けられます。

次に、テキストを見ながらそれを書き写します。手で書いたほうがつづりを正確に覚えられるようになりますが、パソコン入力でもかまいません。書き写すことで、前置詞や冠詞、単数・複数など細かいところも意識するようになり、自分が英文を書くときに役立ちます。

ラウンド4.:英文を穴埋めする。

書き写した英文をもとに、自分で穴埋め問題を作ります。覚えたい単語のほか、動詞や前置詞なども(  )にして、文の構造をスムーズに把握できるようにします。

例えば、ウェブのテキストから、以下のような穴埋め文を作ることができます。(  )に入る語を、口で言いながら書き込んでみましょう。

It’s not often that the value of a business can be( 1 )in cars. However, that’s exactly the case for the pizza restaurant( 2 )grew into an international pizza chain( 3 )around 18,000 stores in over 90 countries.

答えは、1) measured、2) that、3) with。これを繰り返すと、自分で話すときに英語が頭の中に浮かびやすくなり、聞いてわかりにくいところを推測で補うこともできるようになります。

ラウンド5:Retelling(リテリング)。テキストの内容を、自分の言葉で話す。

テキストを聞いたり読んだりして理解したことを、自分の言葉で言ってみます。テキストは見ず、ヒントになる語句をメモして話すといいでしょう。例えば上記の英文は、こんなふうに言い換えることができます。

ヒント:pizza restaurant, value of business, 18,000 stores in over 90 countries

There’s a pizza restaurant, we can measure its value of business in cars. It’s now an international chain. They have about 18,000 stores in 90 countries.
(ピザ店があり、そのビジネスの価値を、車で測ることができます。それは今や国際的なチェーンで、90カ国以上に約18,000店舗あります)

口で言えるようになったら、英文を書き留めておきます。これを繰り返すことで、「自分の言葉で話して書く」ことができるようになります。

大人の学習者にとっての、ラウンドシステムのメリット

学校での授業用に開発されたメソッドではありますが、実は大人の学習者にとっても次のような大きなメリットがあります。

・自宅にいながら一人で、短時間で気軽に実践できる。
・インターネットの無料の教材を使用すれば、費用がかからない。
*YouTubeの動画と字幕を利用するという方法もあります。
・「聞く」「音読する」「書き写す」というシンプルなインプットが多く、学習が負担にならない。

「生の英語を聞き取れるようになりたいけれど、自分には難しすぎる」という人が、ナチュラルな英語に親しむための最善の方法でもあります。初級者の人たちに、ぜひこの「ラウンドシステム」をお勧めします。

ラウンドシステムについて理解したら

ラウンド5の「リテリング」は誰かに向かって話すという設定なので、やはり相手がいたほうがやりやすいでしょう。音読も一人で読むだけでなく、誰かに聞いてもらったり、発音の間違いを指摘してもらったりすると、モチベーションが高まります。

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