控えめな人はネイティブにも好かれる?「遠慮する」を英語で言ってみよう

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「遠慮する」はいかにも日本人らしい行為のように思えますが、ネイティブでもためらったり控えめにものを言ったりすることはあります。そんな相手に英語で「遠慮しないで」と言ったり、逆に「遠慮してください」と言うにはどうすればいいのでしょうか。英語で「遠慮する」を表現するためのさまざまな方法を見ていきましょう。

基本的な「遠慮する」の動詞

1語で「遠慮する」に近い意味を表せる動詞に、restrain、reserve、hesitateなどがあります。それぞれの基本の意味と、会話の中でどのように使われるかをお教えします。

「控える」のrefrain

Please refrain from using cell phone.(携帯電話の利用はご遠慮ください)

refrainは「控える」「~をしないようにする」という意味で、fromを使っrefrain from ~(~を控える)と表現します。

「抑制する」のrestrain

You don’t have to restrain yourself.(遠慮する必要はありません)

restrainは「抑制する、制限する」といった意味で、restrain oneselfで「自身を抑制する=遠慮する」となります。I’ll restrain myself from going into details.(詳細を聞くのは遠慮します)のようにも使えます。

「見合わせる」のreserve

I’ll reserve my comment.(コメントするのは遠慮しておきます)

「予約する」という意味でよく使われるreserveですが、「~を取っておく」という意味が「~しないでおく」というニュアンスにもなり、「見合わせる」「差し控える」、つまり「遠慮する」という意味で使うことができます。

「ためらう」のhesitate

Don’t hesitate to ask.(遠慮しないで聞いてください)

「ためらう」という意味のhesitate。会話ではI’d hesitate to say,(言うのにためらうのですが=言いづらいんですが)のようにも使われます。

会話例

A: What do you think, Mr. Suzuki?(どう思いますか、鈴木さん)
B: Well, I’ll reserve my comment.(あの、コメントするのは遠慮しておきます)
A: Don’t hesitate. Please let us know what you think.(遠慮しないで。どう思うか教えてください)

「遠慮する」を形容詞で表現

「遠慮深い」という言葉があるように、日本語では控えめで慎み深い人をほめるときにも「遠慮」という言葉を使います。英語でも同様に、謙虚で慎み深いことが美徳とされることがあります。例えばどのような単語を使うのか見ていきましょう。

「謙虚な」のhumble

He’s such a humble person.(彼はそういう遠慮深い人なんです)

humbleは「謙虚な」「謙遜して」という意味の形容詞ですが、He’s from a humble back ground.(彼は貧しい育ちだ)のように、「身分が低い」「粗末な」という意味で使われることもあります。

「控えめな」のmodest

She’s too modest to tell her achievement.(彼女は遠慮して自分の業績を語りません)

「控えめな」という意味の形容詞modest。modest price(控えめな値段)のように、「あまり多くない、ちょうどいいくらいの」という意味でも使います。

「遠慮しない」のhonest

Please be honest with us.(私たちには遠慮しないでください)

honestは「正直な」「実直な」という意味の形容詞で、日本語の「遠慮しない」と同じように使えます。この場合、「自分に正直に、思ったことをやる/言う」といったニュアンスになります。

会話例

A: She’s too modest to tell her achievement.(彼女は遠慮して自分の業績を語りません)
B: She’s such a humble person.(彼はそういう遠慮深い人なんです)
A: I hope she can be honest with us and tell us anything.(私たちに遠慮しないで、なんでも話してほしいですね)

会話表現として使われる「遠慮する/しない」の慣用句

「遠慮する」という意味を表す単語を使わなくても、会話でよく使われる慣用句で、「遠慮して」「遠慮しないで」という意味を表すことができます。映画やテレビ、日常会話の中でよく耳にすることがある表現なので、ぜひ覚えて使ってみてください。

「どうぞ」と勧めるhelp yourself

This is all-you-can-eat. Please help yourself.(食べ放題です。遠慮なくお取りください)

help yourselfは「あなた自身を手伝う」ですが、これで「自分で好きなように取る」という意味になります。セルフサービス式のレストランやビュッフェ形式のパーティーでよく使われます。

「あえてやらない」のhold back

Don’t hold back. We’ll listen to you.(遠慮しないで。話を聞きます)

hold backは「言いたいことを胸にしまっておく、何かをあえてやろうとしない」ということです。I can’t hold back my tears.(涙をこらえきれない)のようにも使います。

「恥ずかしがる」のbe shy

Don’t be shy. Come forward.(遠慮しないで。前に出て)

shyは「内気な、恥ずかしがりの」という意味ですが、Don’t be shy.と言うと、「ためらわずどんどんやってください」と励ます感じになります。

「行儀よくする」のbehave yourself

You should behave yourself.(少しは遠慮しなさい)

behave oneselfは「行儀よくふるまう」ということで、「遠慮して礼儀正しくする」というシチュエーションで使えます。I’ll behave myself during the ceremony.(式典の間、行儀よくしています)のように使うこともできます。

会話例

A: This is all-you-can-eat. Please help yourself. Don’t be shy.(食べ放題です。遠慮なくお取りください。どうかご遠慮なく)
B: This is my favorite pie! And cakes!(一番好きなパイだ!ケーキも!)
C: You should behave yourself. It makes me embarrassed.(少しは遠慮して。こっちが恥ずかしくなってきます)

オンライン英会話レアジョブのレッスンでも、「遠慮する」に関連した表現をよく聞くことがあります。Don’t be shy.は「恥ずかしがらないで」という意味であると同時に、「遠慮しないで、思ったことをどんどん言って」という意味になります。Don’t hold back.は「自分の中にしまいこまないで、言ってみて」といったニュアンスです。

逆に自分のほうから、My father is a modest person.(父は控えめな人です)、I’m trying to be humble.(謙虚になろうとしています)といったように話をすることがあるかもしれません。日本語の「遠慮する」にはさまざまな意味が含まれていることから、それに対応したいろいろな英語表現があります。場面に合わせて適切な表現を使う練習をしましょう。

まとめ

humble(謙虚な)、modest(控えめな)はよく日本人の性格を指すのに使われ、ほとんどの場合、これはほめ言葉です。英語圏にも、遠慮を美徳とする感性があるのですね。控えめな性格の人も自分に自信を持って、英語を話すときにはDon’t be shy.を心がけてください。

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