年間200万人が受験するTOEICは、就職、転職、昇進の際のひとつの指針として用いられることが多くまってきました。これから受験しようとしている人、受験せざるを得なくなった人など、TOEICに初めて取り組む人もいるでしょう。
しかし、実際にどこから手をつければいいのか戸惑い人も多いと思います。基礎からやり直すべきなのか、それともリスニング問題から取り組むべきなのか。迷っているだけで、なかなか学習に取りかかれないなんて人もいるかもしれません。
そんな人に向けて、今回は初めてTOEICに挑む際に、どんな勉強法が効率が良いのか、目指すべきスコアはどこなのかを、わかりやすく説明していきます。
TOEICとは?
TOEICは、Test of English for International Communicationの略で、英語が母語ではない人たちの英語におけるコミュニケーション能力を可視化する試験のこと。160ヶ国で実施されているグローバルな試験です。
TOEICが日本の企業で採用されているには、このようなグローバルな環境と、そもそもTOEICが日本で開発された試験であるという理由があります。
TOEICには4種類のテストがあり、一般的にTOEICと呼ばれているのは「TOEIC Listening & Reading Test」を指します。それ以外のテストは「TOEIC Speaking & Writing」「TOEIC Speaking」「TOEIC Bridge Test」の3種類で、それぞれテストが異なります。
TOEICのテストは、いずれも合否はありません。すべてのテストがスコアで表示され、そのスコアによって、英語のレベルが測れるようになっています。
TOEICの種類
前記の通り、TOEICには4種類のテストがあります。ここでは、一つひとつのテストを詳しく解説していきます。
TOEIC Listening & Reading Test
もっともポピュラーで、TOEICといえば「TOEIC Listening & Reading Test」を指します。TOEICの受験者数は2020年度の実績で、すべて合わせて168.9万人ですが、その内「TOEIC Listening & Reading Test」の受験者数は153.3万人にのぼります。
そのため、企業の判断指標となるのも「TOEIC Listening & Reading Test」の場合がほとんどです。TOEICを初めて受験する人は「TOEIC Listening & Reading Test」を選ぶと良いでしょう。また、本記事でも、とくに断りがない場合を除いて「TOEIC Listening & Reading Test」に関して紹介していきます。
TOEIC Speaking & Writing
「TOEIC Speaking & Writing」は、文字通り「話す」と「書く」英語力を測るテストです。スコアは0~200点の間で、10点刻みで表示されます。
このテストは、Speaking20分、Writing60分となります。スコアごとに1~9のレベルに分けられており、レベル7(スコア140~160)で簡単な情報提供や質問、指示・要求を伝えることができることが示せます。
TOEIC Speaking
「TOEIC Speaking」は、話すことに特化したテストです。試験時間は20分で、スコアは10点刻みで0~200点で表示されます。
これも、スコアによって1~9のレベルに分けられます。レベル5で、ある程度の意見を述べることができることが示せます。
TOEIC Bridge Test
「TOEIC Bridge Test」は、初・中級者のためのテストで、上記3件のテストへの橋渡しの役目を担っています。「Listening & Reading Test」と「Speaking & Writing」の2種類があり、どちらも1点刻みで30~100点で表示されます。
TOEICのスコア
次に、TOEIC Speaking & Writingにおけるスコアについてご紹介します。TOEICのスコアは、5点刻みで10~990点の間で表示されます。このスコアのレンジによって、レベル分けがされています。
Lv. | スコア | 評価 |
A | 860点以上 | Non-Nativeとして十分なコミュニケーションができる |
B | 730~855点 | どんな状況でも適切なコミュニケーションができる素地を備えている |
C | 470~725点 | 日常生活のニーズを充足し、限定された範囲内では業務上のコミュニケーションができる |
D | 220~465点 | 通常会話で最低限のコミュニケーションができる |
E | 215点以下 | コミュニケーションができるまでに至っていない |
ちなみに、過去1年間(2021年6月現在)の平均点は618点となっており、平均点は年々上がっています。まず目標とすべきは、この平均点となります。
平均点が意外と高いと思われる方もいるとは思いますが、ビジネスでの利用を前提にしているTOEICは、ある程度の英語レベルを持った方が受験することが多いので、平均点は高くなりがちです。
ですが、TOEICの場合はしっかり対策を立てさえすれば618点まではそれほど難しくはありません。本記事では、どうしたらTOEICのスコアを取れるようになるのかも解説していくので、TOEICを初めて受験しようと思っている方は、ぜひ読み進めていただきたいと思います。
TOEICを受けるには何をすればいい?初めて受ける人がやるべき3つのこと
TOEICを初めて受験する方が、TOEICでスコアを高めるためにやるべきことは、まず自分のレベルをしっかり把握し、スコアの目標点を決めることです。次に、その目標を達成するためのスケジューリング、そして、それらに合わせた参考書選びが必要になります。
それでは、細かく解説していきます。
自分のレベルを把握する
TOEICの試験は、リスニングとリーディングが100問ずつ出題されます。Part1からPart7までのセクションに分かれており、写真描写問題、応答問題、会話問題、説明文問題、短文穴埋め問題、長文穴埋め問題、文書問題の7つで、すべてマークシート方式です。
まず、実際に問題を解いてみるのが、レベルを把握するのには最適です。TOEICの問題集を買って解いてみるのもいいですし、TOEICの公式サイトにサンプル問題が掲載されていますので、そちらで実際に問題を解いてみましょう。
リスニングが弱いのか、リーディングが弱いのか、それとも聞いても読んでもまったく理解できないのか。まったく理解できないのであれば、単語や文法といった基礎固めが必要になります。理解できないのに、リスニングやリーディングの問題ばかり解いても、無駄ではありませんが、時間がかかってしまい非効率的です。
そのため、TOEICのテストにおける自分のレベルを把握し、前記したTOEICスコアレベル分布と合わせて、目標点を決めましょう。
目標を決めて勉強のスケジュールをたてる
自分のレベルがわかったら、次は勉強のスケジュールをたてましょう。TOEICのテストは、年間10回行われます(2021年は新型コロナウィルス感染防止対策の観点から8回に変更)。
基本的には、目標スコアに到達するまでのスケジューリングを行い、その上で受験日を設定します。ただ、TOEICのスコアで平均点以上のスコアを取れる力がある人は、基礎がある程度できているので、本試験対策に時間を割くことになります。したがって、受験日を決めて、そこから逆算してスケジュールをたてましょう。
TOEICでは、スコアアップのための必要時間について、ある程度の目安というものがあります。オックスフォード大学出版の指南書によれば、250点から350点まで上げるのに200時間、550点→650点で225時間、750点→850点で275時間となります。
また、武蔵野英米文学の三枝氏の研究によれば、200点→300点で100時間、500点→600点で250時間、700点→800点で350時間だそうです。
他にも、語学学校を創設して自ら教鞭をとる柴田氏によると、200点→300点で300~400時間、500点→600点で250~300時間、700点→800点で500~600時間が必要になるといいます。
自身のスコアと目標スコアを確認し、目安時間からスケジュールを組み立てましょう。
自分にぴったりな参考書を揃える
TOEICで目標スコアをクリアするためには、独学でやろうとすると参考書は必須アイテムです。また、その参考書選びも、間違えてしまうと遠回りになります。現在のスコアが300点の人が「900点取るための」と謳っている上級者向けの参考書や問題集を買っても、意味がないわけではありませんが、効率的な学習にはなりません。
たとえば、現在のスコアが200点台の初級者なら、まず基礎を固めなければなりません。このレベルだと、中学・高校英文法、英単語からやり直す必要があります。いきなり上級者向けの参考書を読んでも、おそらくほとんど理解できないでしょう。そうなると、勉強そのものが嫌になってしまいます。
初級者の場合、参考書選びは意外と難しくありません。わかることとわからないことがハッキリしているからです。難しいのが、初級者~中級者の場合です。初級者向けの参考書では物足りなく、上級者向けの参考書でも理解できる部分が多少はあるので、どれがよいのか迷いがちです。
英語の学習は、自分のレベルに即した勉強法でないと、なかなか効率よく成績が延びません。何も知らない初級者なら「今日はto不定詞を覚えた」「今日はproveという単語を覚えた」と、日々成長を実感できます。こうした成功体験は、勉強を継続させるモチベーションになります。
ところが、中級者になると、なかなか成功体験を実感しづらくなります。もともと知っていることを復習することも大事なのですが、これは成功体験になりません。かといって、中級以上の新しい知識は「to不定詞」や「prove」のように、1回やっただけで覚えられるものでもありません。
そのため、自分のレベルに合った参考書を選ぶというのが大切になってきます。初めてTOEICを受験する方におすすめの参考書については後述しますが、その前に、TOEICで高スコアを取るための勉強法について解説していきます。
TOEICで高得点を取るための勉強法
参考書選びが重要だという話はしましたが、その前に、TOEICで高得点を取るための勉強法を理解しておかないと、どの参考書を、どのように勉強に使っていくのかわかりません。
ここでは、まず英語の勉強法について紹介していきます。
リスニング
TOEICのテストは、ListeningとReadingに分かれていることは前述しました。まずは、Listeningについて解説します。TOEICのListening問題は、Part1からPart4までのセクションで、どの問題もある程度パターン化されています。
Part1は、1枚の写真が表示され、写真の内容について4つの選択肢が読み上げられます。その選択肢の中から正しい回答を選びます。設問と選択肢は表記されていません。この問題は、ある程度の単語力があれば問題ありません。文法の知識があれば、さらに正答率は上がります。誤答させるような引っかけの選択肢はほぼないので、基礎が固まっていれば大丈夫です。
Part2は応答問題です。英語で質問されるので、それに対する応答として適切なものを選択します。Part.2でも、設問と選択肢は表記されていません。この問題では、疑問詞と主語を聞き取ることが重要で、リスニング力と文法力が問われます。
Listening問題では、リスニング力が問われます。英語だけに限りませんが、知っている単語でないと聞き取ることはできません。リスニング力を高めるだけでなはなく、単語力と文法力といった基礎固めが必要になります。
まずは問題に慣れる
Listening問題のスコアを上げるためには、まず問題に慣れることから始めましょう。単語を知らなければ聞き取ることはできませんが、知っていたからといって聞き取れないのも英語です。日本人の多くは、とくに初級者~中級者の方は、綴りから発音を予想してしまったり、カタカナ英語のままの発音で覚えてしまったりすることがあります。
そのため、まずはリスニングに慣れる必要があります。たとえば、中学校で習う「forget」という単語を「フォーゲット」という音を期待して聞いていても、いつまでたっても聞こえてきません。実際の発音だと「ゲッ」としか聞こえてきません。
しかし「ゲッ」という音が「forget」だということを知って聞くと、そのうち「フォゲッ」と聞こえてきます。こうした事例はforgetだけでなく、たくさんあります。
ディクテーションをする
リスニング学習には、ディクテーションが効果的です。ディクテーションとは、英語の音声を聞きながら、聞いた音声を文字に起こしていく学習法です。
ディクテーションをする目的は、聞き取れない英語を把握することです。知っている単語なのに聞き取れない、という英語はたくさんあります。そうした英語を把握して、なぜ聞き取れないのかを分析します。前述した思い込みなら、すぐに解決できますが、単語同士がつながったリンキングや、音が消えるリダクションだったりする場合がほとんどです。
リンキングやリダクションは、最初はほとんど聞き取れないかもしれませんが、ある程度の法則性があります。それを知らないまま聞いても、いつまでたってもリスニング力は伸びません。これを解決するために、ディクテーションが効果的なのです。
ただし、ディクテーションだけでは、リスニング力はいずれ頭打ちになります。そのため、次にシャドーイングという勉強法が必要になります。
シャドーイングをする
シャドーイングは、スクリプトを見ずに、流れてくる英語の音声を、2、3語遅れて復唱していく学習法です。シャドーイングを実践することで、聞こえてきた音を瞬時に理解する瞬発力が養われます。リスニング力を強化することに効果的です。
スクリプトを見ずにとは言いましたが、もちろん事前にスクリプトを読み込み、理解して暗記しておきます。英語に限らず言語というものは、自分で喋れないものは、なかなか聞き取れません。日本語でもそうです。たとえば「やなあさって」を普段喋っていない人がその言葉を聞いたとき、ほぼ間違いなく聞き取れません。
意味を理解し暗記ができたら、次は実際の音声を聞いて、リンキングやリダクションを把握します。音の変化はリスニングにとっても非常に大事になるので、この作業は確実に行ってください。
シャドーイングが難しい場合、オーバーラッピングをやりましょう。オーバーラッピングは、スクリプトを見ながら、音声と同じタイミングで発声する訓練です。アフレコのようなものです。
オーバーラッピングをする場合は、実際の音声に被せる前に、ある程度喋れるように練習しておきます。そのためには、音声を繰り返し聞いて、リンキングやリダクションを覚え、イントネーションやリズムも覚えてください。その上で、音声とズレる部分を分析し、修正してくことでリスニング力が高まります。
リーディング
Reading問題は、Part5~Part7のセクションで行われます。Listening問題より複雑になるので、より文法力を問われることになります。
Part5は短文穴埋め問題で、不完全な文章を完成させるための適切な単語を選択して回答します。Part5は、リーディング問題の中でも比較的簡単な部類です。語彙、品詞、前置詞、動詞、接続詞、代名詞、比較級、仮定法など、基本的な文法と単語がわかっていれば、たいてい解けます。
たとえば、TOEICのサンプル問題に以下の問題があります。
Gyeon Corporation’s continuing education policy states that ——- learning new skills enhances creativity and focus.
(A) regular (B) regularity (C) regulate (D) regularly
出典:TOEIC🄬Listening&Reading Test サンプル問題
選択肢を見れば、品詞問題だということがわかります。(A)形容詞(規則的な)(B)名詞(規則性)(C)動詞(規制する)(D)副詞(定期的に)となります。
つまり、空欄にどの品詞を入れれば文法的に正しいのかという問題です。ちなみに、この問題はthat節の中の動詞がenhanceなので、主語になるlearning new skillsを修飾する言葉が入ります。learningが動名詞なので、動名詞を修飾するのは副詞であることがわかります。
このように、Reading問題では正しい文法知識を問われることになります。
基本的な語彙や文法を覚える
英語の学習において、もっとも基本となるのが単語を覚えることです。その次に、文法力がきます。単語がわからなければ、いくら文法を知っていても英語を理解することはできません。逆に、文法は多少曖昧であっても、使われている単語を全部知っていれば、少なくとも何について書かれている文章なのかはわかります。
単語を覚えるには、とにかく繰り返し勉強するしかありません。最初のうちは、かなり厳しい戦いとなります。
1日10個の単語を覚えれば、1カ月で300個、1年で3600個の単語を覚えることができます。という論調をよく見かけますが、これは無理筋です。絶対に覚えていられません。必ず忘れてしまいます。
そのため、単語学習においてもっとも重要なのは、1日10個の単語を覚えるのではなく、1日10個の単語を勉強することなのです。10個勉強して、10個忘れても構いません。とにかく、毎日毎日10個の単語を学習する習慣をつけてください。
TOEICの問題を解くには、文法の学習も欠かせません。文法は一朝一夕でマスターできるものではありませんが、これも毎日毎日、勉強する習慣化が必要です。確実に覚えずとも、文法の場合は、勉強しながら文章を読んでいくことで、確実に慣れてきます。TOEICの試験だけに限れば、重視すべき文法というものもあるので、重点的に学習すべきポイントを見極めれば、さらに効率的になります。
とにかくたくさんの模試をこなす
TOEICのReading問題は、75分で100問を解かなければなりません。そのため、ある程度の学習が進んだら、実際の試験形式に慣れるためにも、模試をこなすようにしましょう。
TOEICのテストにはパターンがあり、模試をこなすことで、Reading問題への取り組み方がわかってきます。たとえば、文書を読んで設問に答えるPart7は、限られた時間で、どれだけ素早く内容を把握できるかが重要になります。
初見でPart7の問題を解くと、ほとんどの人が時間不足になります。模試をこなせばわかりますが、Reading問題では、ビジネスシーンを想定した問題がほとんどです。中でも、メールのやり取りやスケジュール、企業内文書など、ありふれた書面が多いことに気づくでしょう。こうした傾向を把握するだけでも、自分の苦手な分野がわかります。
時間を測りながら勉強をする
Readig問題で高得点を取るには、出題される文章を速く、正確に読むことが大事になります。実際に模試をやってみるとわかりますが、75分で100問は時間的にかなり厳しいです。初めのうちは、まず間違いなく全問解き終えるのは難しいはずです。
リーディング力を高めるためには、とにかく多くの英文を読むことが必要で、単語と文法の勉強と並行して多読の学習をしなければなりません。その際に気をつけるポイントが、時間を測るということです。
知らない単語は、いくら考えてもわかりません。知識のない文法は、どんなに時間をかけてもわかりません。そのため、時間内でわかる箇所と、わからない箇所を瞬時に判断する必要があるのです。それには、日頃から時間内に問題を解くという癖をつけておかなければなりません。
わからない問題に時間をかけていては、高得点は取れません。
TOEICを初めて受ける人におすすめの参考書6選
ここまで、TOEICで高得点を取るための学習法を紹介してきましたが、ここからはおすすめの参考書を紹介します。書店に行くと、それこそ棚1列にずらっと参考書が並んでいて、どれがいいのかわかりません。もちろん個人差はありますが、ここで紹介する書籍が参考になると思います。
L&Rテスト編
これから紹介する参考書は「TOEIC Listening & Reading Test」に効果的な教材になります。もちろん「TOEIC Speaking & Writing」にも使えますが、「TOEIC Listening & Reading Test」に主眼に置いたものなので、その点はご了承ください。
TOEIC(R)L&Rテスト 究極の模試600問+
『TOEIC(R)L&Rテスト 究極の模試600問+』は、英語教育の総合企業として有名なアルクから出版されている、TOEIC試験に特化した教材です。
200問をワンセットとし、それを3回行うことで英語力を養う参考書です。正解の解説はもちろん、不正解の回答についても解説しているので、なぜ間違ったのかという分析と修正が可能になります。
また、著者自らの解説動画も収録されているので、非常にわかりやすい作りになっています。
おすすめレベル | 初級~中級 |
著者 | ヒロ前田 |
出版社 | 株式会社アルク |
価格(税込み) | 3,300円 |
TOEIC L&R テスト必勝ダブル模試
『TOEIC L&R テスト必勝ダブル模試』は「TOEIC Listening & Reading Test」で、何度も990点満点を獲得した経験を持つ大里秀介氏による教材で、2回分400問を収録した模試本です。
リスニング、リーディング問題ともに、問題ごとに重要語句がまとめられているので、復習をする際に役立ちます。また、各問題にはTIPSとしてアドバイスが掲載されていて、このTIPSが良質です。
ただ、問題そのものの難易度はかなり高めで、初級者には難しすぎるかもしれません。レベルとしては600点以上が目安です。それでも解説やTIPSが充実しているので、初級者の人でも挑戦する気持ちで取り組んでみてください。
また、特典の勉強プログラムは模試を深堀できる内容となっていて、TOEICテストへの理解が深まります。
おすすめレベル | 中級~上級 |
著者 | 大里秀介 |
出版社 | 株式会社学研プラス |
価格(税込み) | 1,980円 |
はじめてのTOEIC L&Rテスト とれるとこだけ3週間
『はじめてのTOEIC L&Rテスト とれるとこだけ3週間』は、英語学習塾を経営しつつ教鞭をとる、大坂の古澤弘美氏によるTOEICテストに特化した参考書です。古澤氏は、今でもTOEICを受験し続ており、常に分析と研究を欠かしていないそうです。
TOEICスコア450点くらいの初級者向けで、「試験までの3週間でスコアアップを目指す」をコンセプトにしています。とはいえ、本書ではしっかり基礎を固めることができますし、初めてTOEICを受験する人のための心構えから、スコアアップに直結する項目、捨てる問題の見分け方など、幅広く網羅しています。
中上級者には物足りない内容ではありますが、初級者の方や初めてTOEICを受験する方にとっては、かなり重宝する教材といえます。
おすすめレベル | 初級 |
著者 | 古澤弘美 |
出版社 | 株式会社ジャパンタイムズ出版 |
価格(税込み) | 1,980円 |
TOEIC L&Rテスト 直前の技術
『TOEIC L&Rテスト 直前の技術』は、英語教育の総合企業として有名なアルクから出版されている、スコアをアップさせるための技術と、模試を同梱した参考書です。TOEIC指導のプロであるロバート・ヒルキ氏、ヒロ前田氏、相澤俊幸氏の共同執筆になります。
スコアを上げるための学習プログラム、48個の解答テクニック、本試験と同じ構成で組まれたTOEICテストからなっています。的外れな解答を減らすようなテクニックなどが網羅されており、初級者はもちろん上級者でも使えます。
本書の最大の特徴は、テクニックを駆使することでスコアアップができるため、英語学習のモチベーションを維持しやすいという点です。初級者の方は、一度体験してみることをおすすめします。
おすすめレベル | 初級~中級 |
著者 | ロバート・ヒルキ、ヒロ前田、相澤俊幸 |
出版社 | 株式会社アルク |
価格(税込み) | 2,420円 |
英文法・英単語編
TOEICのテストでスコアアップを狙うためには、英文法と英単語は外せません。ここからは、英文法と英単語を効率的に学習できる参考書を紹介します。
TOEICテスト 中学英文法で600点!
『TOEICテスト 中学英文法で600点!』は、アルク出版から販売されている、文法の基礎を固めるための参考書。筆者は、TOEICで990点満点を取得し、大学や語学学校で英語資格試験対策の指導にあたっている小石裕子氏です。
タイトルにある通り、中学英文法を復習する参考書です。「そんなの知ってるよ」という方もいるかもしれませんが、TOEICスコア600点に満たない方は、ぜひ読んでみてください。おそらく自分で思っている以上に忘れているはずです。
本書は、文法を知らないことを前提に作られているので、初級者にはもってこいの教材です。また、本番の試験に即した対策にも触れており、TOEICに初挑戦する方にも向いています。
おすすめレベル | 初級 |
著者 | 小石裕子 |
出版社 | 株式会社アルク |
価格(税込み) | 157円 |
TOEIC(R)テスト はじめて覚える英単語と英熟語
『TOEIC(R)テスト はじめて覚える英単語と英熟語』は、ダイヤモンド社から発売されている、TOEICの頻出単語をまとめた単語学習のための教材です。単語数2553語、例文1500と、かなりボリュームがあります。TOEIC関連コーパス40万語から、単語1200語と熟語300語、関連語句1053語を抽出しており、そのままTOEICの試験に役立ちます。
シンプルな例文は、英語を英語のまま理解することができるので、単語を覚えながらリスニングの強化にもつながります。また、パートごとに復習テストと重要単語が掲載されているので、初級者の方はとくに使い勝手が良いといえます。実力診断テストで、自分のレベルを測れるのもモチベーションの維持につながります。
おすすめレベル | 初級~中級 |
著者 | 宮野智靖:監修、甲斐幸治:著 |
出版社 | 株式会社ダイヤモンド社 |
価格(税込み) | 2,310円 |
まとめ
初めてのTOEICで高得点を取るためには、やるべきこと、覚えるべきことがたくさんあります。しかし、それらをしっかり網羅することができれば、初めての挑戦でも高得点を取ることは可能です。本記事を参考に、TOEICのスコアアップを目指して勉強してみてください。
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