TOEIC Speaking Testってどんなテスト?スピーキング対策&おすすめ教材を解説!

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ETSが実施するTOEIC Programでは、 Listening & Reading Testがよく知られていますが、TOEICには他にもTOEIC Speaking & Writing TestsやTOEIC Speaking Testも存在します。

自分のスピーキング能力を手軽に調べられる方法として有効で、TOEIC Speaking Testの受験を考えている人や受験予定の人もいるでしょう。今回は、TOEICのスピーキングだけを受ける人向けに、対策とおすすめの教材を解説します。

TOEIC Speaking Testsの基本情報

TOEIC Speaking Testは正確にスピーキング能力を測定するテストです。テストの所要時間はトータルで約20分。スピーキング能力のチェックや、客観的な英語力の証明の1つとして活用できます。スピーキングスキルのトレーニング効果を測定する手段としても利用できます。手軽に英語力を試す場として活用できるのが特徴です。

まずは、スピーキングテストが具体的にどのような内容なのか詳しくみていきましょう。

スピーキングテストで測定される能力

スピーキングテストでは、その名の通り、「話す」英語力を試します。日常生活や、ビジネスの場で実際に英語でコミュニケーションができるかがチェックされます。測定される能力は主に以下の3つです。

・英語が堪能な人に理解しやすい言葉で話せるかどうか
・日常生活・ビジネスの場で必要なコミュニケーションの場で適切な言葉を使用することができるか
・ビジネスの場で、筋の通った継続的なやりとりができるか

社会的に認められているテストなので、TOEICのスコアを伝えればおおよその英語力を判断されるといっても過言ではありません。

試験形式・内容

TOEICスピーキングテストは、パソコンとマイクを使用して行われます。問題構成は大きく5つに分かれており、問題が進むにつれて難易度が高くなっていくことも覚えておきましょう。

構成 問題数
音読問題 2
写真描写問題 2
応答問題 3
提示された情報に基づく応答問題 3
意見を述べる問題 1

スピーキングテストは、問題の傾向や方向性は大きく変わらないものの、2021年8月に一部改訂が入りました。改定前は「写真描写問題」は解答時間が45秒ありましたが、30秒に変更されています。また「写真描写問題」の数が1つ増え、「解決策を提案する問題」が無くなりました。

注意したいのは、第1問目が始まる前に行われるマイクテストです。自分が住んでいる街について質問されますが、テスト結果に反映されません。音量調整をするための質問なので、内容を事前に決めておくと良いでしょう。

スピーキングの採点方法

TOEICスピーキングテストでは、テジタル録音された音声をチェックされます。音声は、ETSが開発したインターネット上のシステム、ONE(Online Network of Evaluation)に送信され、ETSの認定者によって採点されます。

問題形式が5つありますが、初めの4つは0〜3のスケールで採点され、最後の問題形式は0〜5のスケールとなり配点が高くなります。そして、各スケールの合計に統計的処理をして0〜200点の数値に変換したものが、TOEICスピーキングテストのスコアになります。

スコア別の英語レベル

目指すべきスコアと、その英語レベルを把握することは試験対策や勉強をするうえで非常に重要です。

特にスピーキングテストの各スコアが、どの程度のレベルか把握できていない人は、以下の表を参考にしてみてください。おおよそ、必要な英語レベルがわかるでしょう。

190~200
(評価8)
一般の職場にふさわしい継続的な会話ができる
意見や、複雑な要求に対する応答が大変わかりやすい
160~180
(評価7)
一般の職場にふさわしい継続的な会話ができる
的確に意見を述べ、複雑な要求に対応ができる
130~150
(評価6)
意見を述べ、複雑な要求に対応ができるが不明瞭なことがある
110~120
(評価5)
ある程度意見を述べ、複雑な要求に対応ができる
80~100
(評価4)
意見を述べ、複雑な要求への対応がうまくいかない
60~70
(評価3)
若干の支障はあるものの、簡単なことは言える
40~50
(評価2)
意見を述べ、複雑な要求に応えられない。的外れな応答がある
0~30
(評価1)
かなりの部分に回答していない

参考:TOEIC® Speaking Test「スコアの目安」

自分のスコアを確認して、目指すレベルとの差がわかれば、集中的に勉強すべき苦手分野もわかってくるはず。スコアアップをするためにも、まず自身が相当するスコアや目標スコアを確認しておきましょう。

テスト結果の通知

TOEICスピーキングテストを受験すると、試験日から30日以内に公式認定証が届きます。また、17日後にインターネット上でもスコアが発表されます。

テスト結果の通知・公式認定証は以下の内容で構成されています。

スコア 0〜200点
能力レベル別表能力レベル別評価 1〜8点
その他の評価 発音 3段階評価

イントネーションとアクセント 3段階評価

スコアは10点刻みで表示され、このスコアを元に能力レベル別評価が下されます。

申込方法・受験料

申し込み:インターネット申込のみ
受験料:6,930円(税込)
※申し込み締め切り後に空席が出た場合、追加募集が行われ、その際の受験料は8,745円(税込)
試験日変更、時刻/会場変更の変更手数料:1,815円(税込)

受験料の支払いは、クレジットカードかコンビニエンスストアで行うのが基本です。しかし、追加申し込み期間中の支払いは、クレジットカードのみになります。

申し込みの際は会員登録が必要になることもお忘れなく。

スピーキングテストが含まれるTOEIC S&Wとは?

TOEIC Speaking & Writing Tests、通称TOEIC S&Wは、スピーキングとライティングの能力を測るテストです。実際のビジネスの場で使用される英語に関する問題が出題され、円滑なコミュニケーションが取れるかを評価されます。昇進・昇格や海外出張の判断基準や、一部大学では単位認定などにも利用されています。

スピーキングは、TOEIC Speaking Testと変わりありません。一方で、ライティングでは以下の点を測定されます。

・適切な語彙を使用して、文法的に正しい文を作成できるか
・情報や指示などを伝えるために、複数の文で構成される文を作成できるか
・複雑な考えを示すため、理由や根拠、説明などを述べながら複数の段落で構成される文章を作成できるか

問題は全部で8問あり、所要時間は60分です。

構成 問題数(解答時間)
写実描写問題 5問(8分)
Eメール作成問題 2問(各問10分)
意見を記述する問題 1問(30分)

スコア配分が後半になるにつれて、難易度も上がります。出題傾向を把握し、論文の書き方をマスターするなど、対策を練ればスコアアップを狙えるでしょう。

【問題別】TOEICのスピーキングテストの対策ポイント

スピーキングテストの問題ごとに試験内容を見てみます。後半につれて難易度も上がりますが、配点も高くなる傾向があります。初めは発音やイントネーションを測る問題なのですが、次第に内容や完成度などが問われてくるので簡単には回答できません。

内容 課題概要
音読問題 短い英文の音読
写真描写問題 写真の内容を説明
応答問題 身近な問題に関するインタビューや電話などの会話に基づいて設問に答える
提示された情報に基づく応答問題 提示された資料や文書についての設問に答える
意見を述べる問題 ある主題についての意見と理由を述べる

それぞれの問題傾向に対して、どんな対策を練るのが良いか具体的に確認していきましょう。

1問目:音読問題

問題数:2問
準備時間:各45秒
回答時間:各45秒

アナウンスや広告など、短い文章が画面に表示されて音読する設問です。準備時間が設けられているので、回答前に文章のどの部分を強調し、リンキングを行うかを確認しておきましょう。録音する段階になると”Begin reading aloud now” (声に出して読み始めてください)と合図があるので、そこで音読開始です。

音読問題は発音やイントネーションを評価されます。対策では、母音と子音に気をつけながら発音できるようにすることが重要です。英単語を覚える時に、正しい発音も一緒に覚えておくのがベストでしょう。

2問目:写真描写問題

問題数:2問
準備時間:各45秒
回答時間:各30秒

写真描写問題は日常生活を表すカラー写真を見て、その内容を英語で説明する設問です。45秒の準備時間が設けられたあと、音読問題と同じく合図があるので、指示に従って回答を開始しましょう。準備時間で回答の構成・流れを作っておくのがポイントです

写真描写問題では、語彙や語句を適切に使いながら、相手に伝わるように説明できているかをチェックします。対策として、日々の生活で接する風景に対して、どう説明するか考える訓練をしておくのがおすすめです。電車などの待ち時間に、目の前に見える風景の説明を試みながら、知らない単語や表現を調べましょう。

3問目:応答問題

問題数:3問
準備時間:0秒
回答時間:15秒または30秒

応答問題は、身近な問題に対する質問や、電話での質問に答える設問です。準備時間がない点が特徴。質問を投げかけられ、3秒のビープ音が鳴ったら答えます。質問自体はそこまで難しくなく、以下のような質問が投げかけられます。

How often do you cook? (どれくらいの頻度で料理しますか?)

Describe your favorite novel. (お気に入りの小説について描写して下さい)

準備時間がなく、瞬発力が求められる設問になるので、経験が重要になってきます。

応答問題では発音やイントネーション、語彙力や文法力に加えて、内容の妥当性や完成度が評価されます。対策としては、日常的に英語で話すことに慣れ親しんでおくことが重要です。身の回りのトピックを英語で描写できるようにしておくと、応答問題で苦戦しにくくなります。表現できない事柄があった場合は、都度英語表現を調べていきましょう。

4問目:提示された情報に基づく応答問題

問題数:3問
準備時間:45秒
回答時間:15秒または30秒

提示された情報に基づく応答問題は、与えられた資料や文書について、3問の質問が出題されます。

最初に、資料に目を通す時間が45秒与えられ、そのあと出題です。「場所はどこか」「時間はどれくらいかかるか」などといった質問に対し、3秒のビープ音が鳴ったら答えます。

評価基準は応答問題と同じです。対策も応答問題と基本的に同じなので、継続的な会話のやりとりを練習し、英会話に慣れておくことが重要といえます。

5問目:意見を述べる問題

問題数:1問
準備時間:30秒
回答時間:60秒

与えられたテーマに対して自分の意見と、その理由を述べる設問です。スピーキングセクションのなかで、難易度が高い設問となっています。

最初に、とあるテーマに関する内容が読み上げられます。たとえば、「給料は高くないがプライベートの時間がたくさん持てる職業」をどう思うか、「求人媒体がさまざまあるなか、仕事を見つけるのにもっとも良い方法」など身近な話題が主です。

評価基準は応答問題と同じで、対策も解決策を提案する問題とほぼ同じ。大切なのは、正直であることよりも、論理立てて物事を説明する能力です。主張を述べたあと、その根拠や具体例を挙げ、結論をまとめましょう。

廃止:解決策を提案する問題

解決策を提案する問題は、メッセージや会議の内容を聞いて問題解決策を提案する設問です。

最初に、とあるシチュエーションに置かれて困っている人が相談している内容が読み上げられます。たとえば、注文どおりの料理が手配されない、あるいはATMでお金が引き出されないなど日常的なもの。英会話だけでなくリスニングの力も求められる設問です。話の内容をメモしておき、回答を上手に組み立てる訓練も必要です。

※2021年8月の改訂でなくなる問題です。既存のTOEIC対策用の問題集などでは掲載されていることがあります。

TOEIC スピーキングテスト・ライティングテストの対策におすすめの教材5選

英語のスピーキング力は、英語でのプレゼン・商談や海外出張がある職場で重要視されています。グローバル化が進む現代ではその需要はますます増えていくといえるでしょう。

TOEIC スピーキング向けの教材は、一般的にS&Wテスト用としてライティングとセットになっています。そのためここでは、スピーキング・ライティングのスキルを向上させてくれる、おすすめの教材を5つ紹介します。

S&Wテスト向けの教材は数多く存在するので、まず公式ページにあるサンプル問題を見てから選ぶことをおすすめします。問題の内容をよく見て、自分得手不得手を把握してから、自分に必要な教材を選ぶのがよいでしょう。

※今回紹介する教材は、2021年8月の改訂には対応していません。

TOEICスピーキングテスト/ライティングテスト公式ガイド

TOEICスピーキングテスト/ライティングテスト公式ガイド」は解答例が豊富で、各採点スケールのレベルが把握できる問題集です。

解答例に対して、講評が添えられているので、問題の仕組みやポイントが理解できるでしょう。テストを開発しているETSが制作しているだけあって、本番のテストに非常に近い状態でテスト演習できるのが特徴です。

模範解答と解説を参考にして相手に伝わる表現を学びましょう。

おすすめレベル 初級〜上級
著者 Educational Testing Service
出版社 国際ビジネスコミュニケーション協会
価格(税込み) 3,080円

TOEICテストスピーキング/ライティング総合対策

TOEICテストスピーキング/ライティング総合対策」はTOEIC S&Wテストを活用して、英語を使って仕事をしたい人に向けて書かれた攻略本です。

自身の英語力を調べるセルフチェックから始まり、設問ごとに攻略法が掲載されているのが特徴。問題形式やテクニックをしっかり頭に叩き込み、攻略法が身についたかを模擬テストで試す構成になっています。

コラムも充実していて、受験に役立つアドバイスや体験記なども載っており、盛りだくさんの内容となっています。

おすすめレベル 初級
著者 浅場眞紀子/トニー・クック
出版社 旺文社
価格(税込み) 2,310円

TOEIC Speaking & Writing 公式 テストの解説と練習問題

TOEIC Speaking & Writing 公式 テストの解説と練習問題」はTOEICを開発しているETSが公式に出している参考書です。本家が出しているので、テスト前に確実に目を通しておきたい1冊といえるでしょう。

模擬テストが5回分収録され、説明や問題の音声はTOEIC公式ナレーターを使用しているのが特徴です。問題形式ごとに、どのように回答すれば良いのかを丁寧に解説しています。

テストを理解し、トライアルテストを受け、解説と練習をこなしてから実践テストの受験が推奨されており、英語力を養えるよう配慮した構成となっています。

おすすめレベル 初級~
著者 Educational Testing Service
出版社 国際ビジネスコミュニケーション協会
価格(税込み) 3,080円

頂上制覇 TOEIC(R)テスト スピーキング/ライティング 究極の技術(テクニック)

頂上制覇 TOEIC(R)テスト スピーキング/ライティング 究極の技術(テクニック)」は最高得点を目指す人に向けて書かれた攻略本です。

TOEIC S&Wテストを熟知した著者らが試験問題を徹底的に分析し、効果的な対策を提示しているのが特徴です。模擬試験は2セット分と、多くの練習問題が掲載されており、ハイレベルな英語会話能力と、書く力を獲得するサポートをします。

ある程度のスコアを取得している人がさらに上を目指したいときでも、充実した内容に満足するはずです。

おすすめレベル 中~上級
著者 ロバート・ヒルキ、上原雅子、横川綾子、トニー・クック
出版社 研究社
価格(税込み) 1,650円

【全学習音声DL・模試付】TOEIC(R)スピーキングテスト究極のゼミ

【全学習音声DL・模試付】TOEIC(R)スピーキングテスト究極のゼミ」は著者が主催するTOEICスピーキングテスト対策の大人気セミナーを書籍化した攻略本です。

スコアアップを確実にする、実践的なスピーキング能力を取得するノウハウを伝授しており、圧倒的な質と量の予想問題が特徴。中級者向けと上級者向けの2種類の模範解答を掲載し、自分の英語力に合った学習ができます。

Web上で受けられる、本番さながらのオンライン模試も掲載され、テスト直前対策まで対応しているのが魅力です。

おすすめレベル 中上級
著者 冨田三穂
出版社 アルク
価格(税込み) 2,750円

TOEICのスピーキングテスト対策に有効な勉強法は?

スピーキング能力を向上させるためには、語彙力強化や、英文法、英語表現の知識を増やすことが必要です。日々、コツコツと勉強を積み重ねましょう。英語の基礎知識は、スピーキングの内容を正確に伝えるために必要不可欠です。

しかし、発音やイントネーション、説明力を磨くためには、正確さや問題点を誰かに指摘してもらう必要があります。そのため、オンライン英会話など英語が話せる人とアウトプットの練習をすると、効率的にスピーキング能力を向上させることができるでしょう。発音の修正、スピーキングの内容が充実しているかどうか、しっかり伝わるかなど、具体的にチェックしてもらえるはずです。

自分の弱点を把握したうえで、勉強法や改善方法など具体的な指示ももらえるので、スコアアップに効果的。繰り返しレッスンを受けることで、英語で話すことに対する抵抗を減らせるのもメリットといえます。

まとめ

TOEICのスピーキングテストは20分という短い時間のなかで、スピーキングのあらゆる能力を試します。問題傾向をよく知って、それぞれの対策をしっかり練る必要があるでしょう。英語力があるからと対策を練らないと、なかなか良い点が取れないこともあるので油断は禁物です。

独学でスコアアップしたい人にとって難関になるのが、アウトプットではないでしょうか?

自身のスピーキング内容を録音して聞き返すこともできますが、ここはやはり英語が話せる人のリアクションが欲しいところです。TOEICのスピーキングテスト対策として、毎日レッスンをリーズナブルな価格で受けられる、レアジョブ英会話を利用してみてはいかがでしょうか。

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