TOEFL iBT何点取れたら十分?スコア別に英語力のレベルも解説!

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海外留学に向けて、あるいは英語力向上のため、TOEFL iBTの受検を考えている人もいるのではないでしょうか。しかし、初めて受けるとなるとその問題形式や、目指すべきスコアなどわからないことが多く不安になる人もいるでしょう。そこで今回の記事では、これから受けようという人のために、TOEFL iBTの科目やスコアレベルなどについて詳しく解説していきます。勉強方法もあわせてまとめていますので、何から手をつけていいのかわからないという人はぜひ参考にしてみてください。

TOEFL iBTとは?

まずはTOEFL iBTについて詳しく解説していきます。

TOEFL iBTの概要

TOEFL iBTでは、アカデミックな場で必要な英語力を測る試験で、取り扱われる題材は自然科学や社会科学、芸術、時事問題など多岐にわたります。スコアはアメリカやカナダ、オーストラリアなどの大学や大学院での入学基準等で広く活用されています。科目はリーディング、リスニング、ライティング、スピーキングの4つです。試験時間は約3時間で、リーディングは54~72分、リスニングは41~57分、間に休憩10分を挟み、スピーキング17分とライティング50分となっています。

リーディングとリスニングはコンピューターによって採点され、0~30点の間で評価されます。スピーキングとライティングは自動採点システムと採点官による併用採点で、それぞれ5段階で評価され、0~30点に換算されます。総合スコアは0~120で表示され、テスト日から2年間有効です。

TOEFL ITPとの違い

同じくTOEFLの一種で、TOEFL ITPと呼ばれるものがあります。TOEFL iBTと同様に英語力を測るテストではありますが、個人で受けることはできず、大学や高校、企業など団体での申し込みによって受けられる試験です。この試験には、さらにレベル1、2の2種類の試験があります。

テスト科目はリスニング、文法問題、そしてリーディングの3つです。レベル1の場合、問題数はそれぞれ50、40、50、スコアは310~677点で評価されます。レベル2では問題数が30、25、40となり、スコアは200~500点となります。ITPは英語力の測定には役立ちますが、海外留学の際などに提出する英語力の証明書としてはあまり採用されていません。留学などを検討しているのであればTOEFL iBTを受けるのがよいでしょう。

TOEFL iBTの目標スコアの目安は?

ここではTOEFL iBTのスコアごとのレベル感を紹介するとともに、日本人の平均スコアや初心者に向けた目標スコアの目安を解説します。

TOEFL iBT各セクションのスコア別のレベル目安

TOEFL iBTはリーディング、リスニング、ライティング、スピーキングの4つのセクションに分かれています。それぞれのスコアレンジは0~30点、総合スコアは120点が満点です。以下ではTOEFLを実施しているテスト開発機関のETSは、到達したスコアに応じてレベルを示しているので紹介します。自身のレベルを測る目安として参考にしてみてください。

TOEFL iBTのリーディング

通常、リーディングは3つまたは4つのパッセージがあり、設問はそれぞれ10問です。自然科学、社会科学、芸術などの教養科目を題材に出題され、1パッセージは約700語です。以下はスコアに応じたレベルの目安です。

・24~30点:上級
・18~23点:上中級
・4~17点:中級
・0~3点:初級

TOEFL iBTのリスニング

リスニングは「講義」と「会話」の2つに分かれています。「講義」では教養科目を題材に、3~5分程度の問題が3つまたは4つあり、各6問出されます。「会話」では学生と教授、学生同士の会話などを題材に、約3分の音声を聞いて問題に答えていきます。問題数は2~3、設問は各5問です。以下でスコアに応じたレベルの目安を示しています。

・22~30点:上級
・17~21点:上中級
・9~16点:中級
・0~8点:初級

TOEFL iBTのスピーキング

スピーキングはマイクを通じて音声を録音して回答します。身近なトピックについて自分の意見を述べる問題が1問、与えられる文章や音声の内容を要約して話す問題が3問です。以下でスコアに応じたレベルの目安を示しています。

・25~30点:上級
・20~24点:上中級
・16~19点:中級
・10~15点:初級
・0~9点:基礎

TOEFL iBTのライティング

ライティングは2問出されます。1つは、読んだり聞いたりした内容をエッセイ形式でまとめるもので、文字数は150~225語です。もう一つは設問に対して自分の意見を書く、という内容で、300語以上書きます。以下でスコアに応じたレベルの目安を示しています。

・24~30点:上級
・17~23点:上中級
・13~16点:中級
・7~12点:初級
・0~6点:基礎

日本人のTOEFL iBT平均スコア

2019年の日本人受験者のリーディングとリスニングの平均スコアは19点なのに対しスピーキングは17点、ライティングは18点です。合計スコアは73点が平均となっています。ちなみに、この平均スコアは他国の受験者と比べて決して高い数字ではありません。例えば、同じくアジア圏で英語を母国語としない韓国の平均スコアはリーディングとスピーキングが22点、リスニングが23点、ライティングが21点です。

TOEFL iBT初心者の目標スコアの目安

留学先の出願要件などで一定のスコアが求められるならそれが目標となりますが、初めてTOEFL iBTを受ける場合、どれくらいのスコアを目指すべきかわからず戸惑う人もいるでしょう。目標スコアがない人は、まずは合計スコア73点という日本人の平均点を目指してみてはいかがでしょうか。目標を定めることでその到達度を見ながら学習を進められるので、勉強の成果がわかりやすくなるでしょう。

TOEFL iBTスコア別の英語力のレベルは?

TOEFL iBTの総合スコアごとに、英語力のレベル感について解説していきます。他の英語資格試験のレベルとも比較をしていますが、必ず合致するというものではなくあくまで目安として考えください。

TOEFL iBTスコア40点未満

40点未満は英検でいうと3級以下、TOEICだと400点以下です。技能ごとに多少の差はあれ、英語能力は未熟な部分が多いと言わざるをえません。日常英会話は平易な言葉でのみ対応できる程度でしょう。海外留学への入学条件や履歴書でのアピールとして活用するにはかなり厳しい段階です。

TOEFL iBTスコア40点~50点

40~50点の場合、英検であれば準2級程度、TOEICなら400点台を獲得できるくらいの英語力です。日常英会話については身近な内容について、複雑すぎない話し方であれば理解可能なレベルでしょう。一方で、自分の興味や馴染みのないトピックだとコミュニケーションでつまづくこともあります。

TOEFL iBTスコア50点~60点

50~60点までいくと、英検では2級に挑戦するレベルです。TOEICだと400点台後半~550点くらいで、40~50点の人よりは幅広いトピックについてコミュニケーションが可能です。簡単な受け答えだけでなく、すこし込み入った話もできます。海外の大学進学を考える場合にはまだまだ出願レベルには達しません。外資系への就職や転職を検討している場合も、履歴書に書いてアピールできるレベルではありません。

TOEFL iBTスコア60点~70点

60~70点は、英検だと2級が受かるだろうというレベルで、TOEICでは550から600点をやや超えるくらいの英語力です。英語圏の国での生活はおおむねスムーズで、たいていの事態に対処できますが、文章はやや正確性に欠けることがあります。60点を超えると海外の4年制大学へ出願できるようにはなります。ただし、選択の幅はそれほど広くありません。

TOEFL iBTスコア70点~80点

70〜80点は英検では準1級に挑戦できるくらい、TOEICなら600~740点のレベルです。自分の専門分野であれば細かな議論や説明ができ、複雑な文章も理解できます。これくらいの英語力があれば、海外の4年制大学での授業にもついていけるようになるでしょう。

TOEFL iBTスコア80点~90点

80~90点ともなれば、英語使用者としては中上級レベルです。英検なら準1級合格程度、TOEICなら740~820点のレベルといえます。自分の専門分野について、70~80点の人よりもさらに踏み込んだ議論をすることができ、ネイティブスピーカーとも流暢かつ自然にやりとりができるでしょう。80点を超えれば海外の4年制大学への出願には特に問題なく、一部の上位校を除きほとんどの大学が検討できます。外資系への転職や就職の際では、履歴書に書いてアピールできるスコアです。

TOEFL iBTスコア90点~100点

90~100点を取れる人は、英検は準1級~1級レベルに相当し、TOEICでは820~870点程度です。高いレベルの英語運用が可能で、さまざまなトピックに関して、長く複雑な文章も理解できます。また、自身で文章を作る時もしっかりと構成を組み立てて作成できるレベルです。海外留学では、トップ校を選択肢に入れるのはまだ難しいですが、上位校であれば入学条件を満たせるようになります。

TOEFL iBTスコア100点~110点

100~110点の人は英検1級合格レベル、TOEICであれば870~970点ほどの英語力があります。日常生活だけでなくビジネスや学問の場でも言葉に詰まるようなことはほとんどなく、流暢にコミュニケーションを取ることが可能です。100点を超えると、アメリカのアイビーリーグと呼ばれるエリート大学を始め、各国のトップ校への出願ができるようになります。外務省職員を目指す人に求められるレベルでもあることからも、そのレベルの高さがうかがえます。

TOEFL iBTスコア110点以上

110点を突破できたら、TOEICでは満点が取れるレベルです。英語使用者としては上級レベルで、履歴書に書いてどこへ出しても恥ずかしくありません。リスニング、リーディング、ライティング、スピーキングの4つの技能について、ネイティブスピーカーに遜色のないレベルでコミュニケーションが可能で、あらゆるトピックについて建設的な議論ができます。当然ながら、海外のトップ校を含むほとんどの4年制大学に出願が可能で、より能動的に授業に参加できるでしょう。

TOEFL iBTのスコアをあげるには?

このように、TOEFL iBTのスコアが上がれば上がるほど、英語力はより確かなものとして証明され自分の選択肢の幅が広がっていきます。海外留学を考えている人だけでなく、スキルアップを目指す人にもおすすめの資格といえるでしょう。ここからは、効率的な試験対策のポイントについて解説していきます。

本番のテストの形式に慣れる

TOEFL iBTは試験時間が長いため、長時間集中して英語に触れることに慣れていないと、実力はあってもスコアが伸び悩むことがあります。事前に、本番と同じ形式で過去問に取り組んでおくことをおすすめします。また、試験は各人のペースで進んでいくので、自分がリスニングをしている時に他の人はスピーキングをしている、ということもあります。他の人に惑わされないようにするためにも、雑音の多いカフェなど集中しづらい環境で試験を解く練習をしておくとよいでしょう。

単語を覚える

TOEFL iBTは出題分野がアカデミックな話題に偏っているので、日常生活では馴染みのない単語もよく出てきます。単語一つで得点が左右される場面も出てくるので、意識して語彙を増やしましょう。TOEFL対策専用の単語帳なら頻出単語が多く収録されており効率的に学べます。単語帳からだけでなく、問題演習を通して出会った単語も確実に覚えていくようにしましょう。

アウトプットの練習をする

TOEFL iBTではスピーキング、ライティングの試験もあるので、アウトプットの練習も欠かせません。場面に合った適切な単語や表現がパッとに出てくるように、何度も繰り返し練習して自分のものにしておきましょう。アウトプットの練習には、英会話レッスンなど実際に人と話す機会を作るのがおすすめです。相手の話に合わせたり、予期していない質問に答えたりするなかで、徐々に覚えたことが定着し、スピーキング力が上がっていきます。

まとめ

TOEFL iBTは世界的に権威のある英語運用能力テストで、ハイスコアを取れば海外の大学へ進学する際に活用できるだけでなく、外資系企業への就職や転職の際にもアピールとなります。

ハイスコアを目指すならアウトプットの練習にも力を入れましょう。ただ、独学だと自分が話したり書いたりした内容が合っているのか適切に判断するのが難しいと感じる人もいるはずです。そこで英会話レッスンなどをうまく活用する方法があります。プロ目線のアドバイスをもらえるので、自分では気づかないミスや認識不足に気づくことができ、アウトプットの内容がブラッシュアップされていくはずです。レアジョブではオンラインの英会話レッスンの無料体験を実施しています。ぜひ一度試しみてはいかがでしょうか?

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