Mrs.? Ms.? 英語の敬称にもう悩まない!男女別・職業別の敬称と使い方をおさらい

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外国の人にビジネスメールを送るときに意外と悩むのが、「Mr.」や「Mrs.」などの敬称についてではないでしょうか。昔学校で習ったのに、大人になった今だからこそ、使おうと思ってもぱっと思い出せない…そう悩む方も多いと思います。

相手の名前とセットで使われる敬称は、使用頻度が高いものの、間違えやすい語でもあります。特にビジネスシーンでは、相手に失礼がないように正しい使い方をしっかり覚えておきたいですよね。

この記事では男女別と職業別に、英語での敬称の使い方について説明します。

敬称とは?何を意味するの?

初めに、そもそも敬称とは何のことなのか、その意味を知っておきましょう。

敬称とは、人の名前や役職と一緒に使われる接尾語で、相手に対する敬意や尊敬の念を表すために使われます。例えば、「~さん」、「~様」、「~先生」などが敬称です。日本語では、敬称は名前や役職の後に使われますが、英語では名前や役職の前に使われるという違いがあります。

男女別の敬称

英語で敬称を使う時に意識したいのが、呼びかける相手の性別と、結婚しているかどうかということです。英語では、男性か女性か、既婚か未婚かによってふさわしい敬称が異なるからです。では、男女別にどのような敬称を使ったら良いかを見てみましょう。

男性の場合

男性の場合は、以下のような敬称を使います。

Mr. (男性に使う敬称)

Sir (名前が分からない男性に使う敬称)

Mstr. (男の子に使う敬称)

まず、男性に対するもっとも一般的な呼び方で、相手が結婚しているかどうかに関わりなく使えるのが「Mr.」です。「Mr.」は「Mister」の省略形で、苗字またはフルネームの前に使用します。例えば、「Mr. Smith」「Mr. John Smith」といった具合です。

相手の名前が分からない時は、「Sir」を使います。「Sir」は相手に対する敬意の気持ちが含まれる、とても丁寧な呼び方です。知らない人に呼びかけるときも、「Sir」を使えば失礼には当たりません。お客さまや年配の人、役職が上の人などで名前が分からない場合は、「Sir」を使って呼びかけましょう。

ちなみに、男の子に敬称を付けたいときは「Mstr.」を使います。読み方は「マスター」で、15歳未満くらいの男の子に使われます。それ以上の年齢であれば、「Mr.」を使ったほうが良いでしょう。

女性の場合

女性に敬称を付ける場合は、相手が結婚しているかどうかによってふさわしい表現が変わります。

既婚女性

Mrs. (既婚女性に使う敬称)

まず、既婚者に使われるのは、「Mistress」を略した「Mrs.」です。読み方は「ミシーズ」で、日本語の「ミセス」がこれにあたります。すでに離婚していたり未亡人であったりする場合でも、その姓をまだ使っているのであれば「Mrs.」を使っても失礼にはなりません。ただし、「Mrs.」を使うのは、相手の女性が夫と一緒にいるなど、結婚していることがはっきりと分かる場合に限定したほうが良いでしょう。

未婚女性

Ms. (未婚女性に使う敬称)

Miss (女の子に使う敬称)

相手が未婚女性であれば、敬称は「Ms.(ミズ)」です。女の子には「お嬢様」という意味合いもある「Miss(ミス)」を使います。「ミス・ユニバース」や「ミス・ジャパン」などの「ミス」がこれにあたります。

覚えておきたい点として、最近ではジェンダー平等の取り組みにより、「Mrs.」や「Miss」を使わずに、誰に対しても「Ms.」を付けることが一般的になっています。「Ms.」を使った相手が実は既婚者だったとしても、特に問題はありません。相手が結婚しているかどうか分からない場合には、「Ms.」を使うようにしましょう。

相手の名前が分からない場合

Ma’am、Madam (名前が分からない女性に使う敬称)

相手の名前が分からない場合には、「Ma’am(マーム)」や「Madam(マダム)」を使います。これは「Sir」の女性版といえる表現で、相手に対する敬意の気持ちが含まれた丁寧な呼び方です。日本語では「奥様」や「お嬢様」などと訳され、相手が既婚か未婚かに関わりなく使える便利な表現です。

性別が不明の場合

まだ会ったことのない人にメールを送る場合など、相手の性別が分からないというケースもあるでしょう。外国人の名前であればなおさら、相手が男性か女性かは分かりにくいものです。

そのようなケースでは、以下のような敬称を使うのが一般的です。

Esq. (性別に関係なく使える敬称)

Mx.(ニュートラルな敬称)

「Esq.(エスク)」は「Esquire」を略したもので、「~様」、「~殿」といった意味合いになります。

「Mx.(ミクス・マクス)」はニュートラルな敬称で、性別を問わずに使えます。相手に性別を知られたくない、または自身の性別にとらわれたくない、などのニーズに配慮した敬称として、主にイギリスで広まりました。現在では、性別が不明な相手に使う敬称として一般的になっています。

注意したいのは、「Esq.」は苗字またはフルネームの後に使うという点です。他の敬称とは異なり、「Yu Tanaka, Esq.」のように使うので、間違えないようにしましょう。

 職業別の敬称

敬称は、特定の職業の人に付けられるものもあります。例を見てみましょう。

「先生」と呼ばれる職業

Dr. (医師)

Prof.(教授)

Mr./ Ms. (学校の先生)

医者や博士号の資格を持つ人は「Doctor」、略して「Dr.」です。教授には「Professor」、略して「Prof.」を使います。これらは、ほかの敬称と同様、「Dr. Smith」、「Prof. Yamada」のように苗字の前に付けて使います。

注意したいのは、「先生」と呼びたいときです。日本語では「山田先生」のように「先生」という語を敬称として使いますが、英語では「Teacher」を敬称として使うことはありません。「Mr. Yamada」「Ms. Yamada」のように、性別をもとにした一般的な敬称を使うので、しっかり覚えておきましょう。

それ以外の職業

このほか、特定の職業に使われる敬称には、以下のようなものがあります。

Prime Minister(総理大臣)

President(大統領)

Senator(上院議員)

General(将軍、司令官)

使い方は、「Prime Minister Suga」、「President Joe Biden」のように、苗字またはフルネームの前に敬称を付けます。「President」は、名前を付けずに「Mr. President」と使われることもあります。

 敬称を使うときの注意点

敬称を使うときには、いくつか気をつけたいことがあります。最後に、英語で敬称を使う際に知っておきたい注意点を3つ紹介します。

「フルネーム」もしくは「苗字」に敬称を付ける

1つ目の注意点は、「フルネーム」もしくは「苗字」に敬称を付けるということです。この記事でもすでに何度か取り上げた点ですが、ファーストネーム(名前)に敬称を付けてしまわないように注意が必要です。

例えば、「Taro Yamada」という人に敬称を付ける場合は、「Mr. Yamada」もしくは「Mr. Taro Yamada」のどちらかになります。日本語では、「山田太郎様」「山田様」「太郎様」というように、フルネームや苗字だけでなく名前だけの場合でも敬称を付けられますが、英語の場合はルールが異なるので気を付けましょう。

親しい人はファーストネームで呼び合う

2つ目の注意点は、相手と親しい間柄にある場合は、敬称を使わずにファーストネームで呼び合うというものです。英語圏では、ビジネスシーンであっても同僚に声をかけるときなどはファーストネームがよく使われます。取引先の人なども面識があればファーストネームで呼び合うことがめずらしくありません。よく知っている人に敬称を使うとよそよしい雰囲気になってしまい、相手との距離感を感じさせてしまうことがあります。

ピリオドの付け方に注意する

最後の注意点は、ピリオドの付け方です。「Mr.」や「Mrs.」、「Ms.」などにはピリオドが付きますが、「Miss」にはピリオドは付きません。このピリオドは略語であることを示していて、「Mr.」は「Mister」、「Mrs.」は「Mistress」を略したものです。「Ms.」のみ例外として、何かの略語ではないものの慣習的にピリオドが使われています。

まとめ

英語でメールや手紙を書くときには、敬称の付け方や使い方に気を付けることが大切です。メールや手紙だけではなく、例えば初対面の人と話すときにも意識したいポイントですよ。

フォーマルな場でも相手に失礼がないように、しっかり覚えておきましょう。

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