英語学習に「英文法」は本当に不要?大切なのはバランスというはなし

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英語学習において、「英文法」と「暗記」はとても苦手という人は多いのではないでしょうか。それゆえ「ラクをしたい・・・」と思う英語学習者たちの気持ちを掴むかのように「英文法なんかやっているから英語が喋れない」ですとか「暗記のいらない・・・」というネーミングの学習書などが大流行しがち。

しかし、真剣に英語学習に向きあって英語力を伸ばしている学習者は、「英文法」は必要だと口をそろえていいます。

「英文法」の必要性については様々な意見がありますし、とにかく効率化を求めてしまっている日本の英語学習界では「英文法」不要の流れが強まる一方ですが、私は「英文法」は絶対に必要であるという立場です。

そこで今回は、「英文法」の重要性を解説したいと思います。

厄介者扱いされる「英文法」

英文法が嫌われる理由は、やって(勉強して)いても面白くないという事実です。

学生時代の体育の授業を思い浮かべるといいかと思います。どちらの体育の先生が好きでしたか?

A先生はサッカーの授業において、50分の授業時間すべて試合をやらせてくれます。チャイムと同時に試合が始まります。15人対15人くらいで、審判もいません。ルールもよくわかっていない生徒もいます。とにかく、楽しんでやれ・・・です。

しかし一方、B先生は初回の授業でサッカーのビデオを見せて、得点になりやすいパターンの説明からです。その後、サッカー部員をみんなの前に出してリフティングの見本とポイントを説明させます。「さぁ、試合・・・」と思えば2人一組、3人一組で基礎練習から入り、最後に11対11のゲームにつなげていきます。

私は体育の授業であればA先生に教わりたいです。それは下手なりにも楽しんで取り組めるからです。しかし、競技スポーツとしてのサッカーに精通し、技術を磨きたいのであれば、B先生に教わりたいと考えるもの。英語学習をするにあたって、目的は人によって違いますが、しっかりとした英語力を手に入れたいのであれば、楽しんでばかりでは目指すところにはたどり着けません。

英文法とは英語におけるあらゆる分野の土台となる部分です。英語の技能は4技能という言葉からもわかるように、「読む」「書く」「聞く」「話す」と4つに分類されることが一般的です。あまりにも多い間違いは、これらと対比するかのように英文法が語られることです。

例えば、「英文法」⇔「英会話(話す)」のような話は皆さんもよく耳にすると思います。しかし実際にはそうではなくて、「英文法」を用いて「読む」「書く」「聞く」「話す」ということを行っているのです。先ほどのサッカーの授業の話に戻りますが、ただ楽しくボールを蹴っていてもサッカーはなかなか上達しません。それと同じく、ただ「書いたり」「話したり」していても英語は上達しません。

「英文法」を勉強するから「英語が話せない?」

この「英語が話せない日本人」問題を「英文法」のせいにする論調があります。「英文法」を必要だと主張する立場としてはこれに反論したいところですが、残念ながら、この「英語が話せない日本人」問題の原因の一つは「英文法」学習にあります。

これには少し説明が必要です。日本人は高校3年生の大学受験前に人生で一番勉強をすると言っても過言ではありません。もちろん英語もこの時期に最も勉強し、人生で最も高い英語力をつけます。問題は、ほんの10年ほど前までの大学入試では、あまりにも大量の「英文法」+「読む」問題(読解問題)が出題されていたことです。そのため、多くの受験生は「英語」の勉強=「英文法」+「読む」勉強という考えに陥ってしまい、「話す」勉強が軽視される傾向がありました。

「英語が話せない日本人」問題は、過度な「英文法」+「読む」学習をしすぎた結果、「話す」勉強がおろそかになってしまったことに原因があるのです。ですから、「英文法」や「読む」学習と「話す」学習を二項対立させることは完全に間違っています。

「英文法」学習の弊害とは

先述した通り「英文法」は必要です。そしてあらゆる「英文法」の中で不要なものや英語力の伸長を阻害するものなどありません。問題は「英文法」学習に時間をかけすぎてしまい、「書く」「話す」といったような実践的な学習が不足してしまうことが問題なのです。大切なことは「英文法」学習+「読む」「書く」「聞く」「話す」のバランスのとれた英語学習であるということを念頭に置いて、勉強してみてはいかがでしょうか。

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