英語で履歴書を書く際に気をつけるべき4つのポイント【履歴書見本つき】

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ビジネスパーソンにとって英語を学ぶということは、異なる言語を身につけるということだけでなく、異なるビジネス慣習への対応力を身につけるということでもあります。

就職や転職の際に必要となる「履歴書」に関しても、英語の履歴書と日本語の履歴書では、形式や目的・書き方などが違うため、単純に日本語の履歴書をそのまま翻訳すればいいというわけではなく、英文履歴書におけるポイントをしっかり把握したうえで作成する必要があります。

そこで今回は、外資系企業や海外勤務などグローバルな転職を志すビジネスパーソンにとって最初の関門となる「英文履歴書の書き方」を解説します。

1.自分をアピールしやすい英文履歴書を選ぶ

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まず、英文履歴書(レジュメ)には、3つの種類があります。それぞれに特徴とメリット・デメリットがあるので、自分をアピールしやすいスタイルを選びましょう。

1) 年代順の「クロノロジカル・レジュメ」(Chronological Resume)

「クロノロジカル・レジュメ」は、職歴や学歴を新しいものから順に時系列で記載する、最も伝統的でスタンダードなスタイルです。

時系列順なので作成がしやすく、採用側も応募者の職歴の変遷を把握しやすいというメリットがあります。しかしながら、スキルや能力を十分にアピールするのが難しく、転職回数が多い・ブランク(離職)期間が長い場合には、それが目立ってしまうというデメリットがあります。

2) スキル別の「ファンクショナル・レジュメ」(Functional Resume)

自分のスキル・能力、業績を強調したいときに使える履歴書スタイルが、「ファンクショナル・レジュメ」です。応募するポジションに対して、自分がどれだけ職務能力を持っているかをアピールしやすく、採用側も応募者が適した人材であるかどうかを判断しやすいのが特徴です。

職歴に関しては、会社名、ポジション、雇用期間といった最低限の情報のみを記載するので、転職回数が多い・ブランク(離職)期間が長い場合でも、それが目立ちません。一方で、これまでの安定した職歴・経歴を活かして転職したいという方には、不向きであるといえるでしょう。

3) 2つを合わせた「コンビネーション・レジュメ」(Combination Resume)

「コンビネーション・レジュメ」は、先述した2つのスタイルの要素を合わせた履歴書スタイルで、両方のメリットを取り入れることができるのが特徴です。最近ではかつて主流だった「クロノロジカル・レジュメ」よりも人気があり、よく使われているスタイルです。

構成としては、まず最初に自分のスキルや業績をまとめてアピールし、その後に時系列で職歴・学歴をまとめます。どちらの要素からもアピールできるのが魅力的ですが、繰り返しが多くなったり、長くならないように気をつけなくてはいけません。

2.英文履歴書のグローバルスタンダードを知る

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ここでは、海外における標準的な英文履歴書について、簡単にご紹介します。

紙(サイズ・紙質・色)

印刷する用紙は「A4サイズ」が標準です。北米やカナダなどでは「レターサイズ」が一般的ですが、日本から応募する場合はA4サイズで代用しても問題ありません。厚めの上質紙を使用して、白・アイボリー・オフホワイトなどの色合いを選びましょう。

枚数(長さ)

1枚もしくは2枚が基本です。無駄な情報は省いて簡潔に記載し、長くても2枚以内に収めるようにしましょう。キャリアが浅い方は1枚、10年以上の職歴となるキャリアを積んだ方は2枚以内を目安にするといいでしょう。

フォント

オンライン化が進んでいる今、ぜひとも意識しておきたいのが「スクリーン上での可読性(読みやすさ、読み疲れない)」です。採用担当者は、紙だけではなくパソコンで履歴書をチェックすることも多いため、この点に留意しておくとライバルとも差別化を図ることができます。ここではおすすめのフォントをいくつかご紹介します。

推奨フォント

■「Times New Roman」、「Arial」
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・ビジネス文書において、欧米でよく使われる標準的なフォント
・優れた可読性、履歴書にも適している

■「Cambria」、「Verdana」、「Lucida Sans」
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・スクリーン上での可読性を考えてデザインされている
・「Verdana」「Lucida Sans」は、他のフォントに比べて少し文字が大きい

サイズ/色

・本文は「10〜12pt」が見やすい
・見出しは「12〜14pt」など、本文よりも2ptほど大きくする
・色は使わない(モノクロで)

3.英文履歴書の5つの基本要素をおさえる

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では次に、英文履歴書の基本要素とそれぞれに記載する内容をしっかり理解しましょう。ここでは、最近よく使われている「コンビネーション・レジュメ」に含まれる要素を解説します。

1) Contact Information(氏名、連絡先など)

一番上に、氏名と住所、電話番号、メールアドレスを書きます。名前は大きく目立たせ、住所は郵便番号も記載します。電話番号は、応募先が海外の場合は、国番号(+81)を入れ、市外局番などの最初の0は、( )に入れるか省きます。

<例>
・03-1234-#### → +81-(0)3-1234-####
・090-1234-#### → +81-90-1234-####

2) Objective(希望職種)

希望職種を明確に記載します。ただし、最近では希望職種を書かない場合も多く、スペースが足りない場合などは省略してもよいでしょう。
<例>

・Associate Business Manager(営業副部長)
・To obtain a sales position in △△△※会社名 (△△△会社での営業職)

3) Qualifications(技能、業績などのまとめ)

ここは「Professional Summary」「Summary of Skills」「Profile」などといったタイトルにすることもできます。英文履歴書では、最も重要なセクションのひとつとなり、応募するポジションに対してアピールできる、自分の経験やスキル・能力、業績などを書きます。

箇条書きで要点をまとめる!

ここでは、要点を伝えるときに役立つ「箇条書き」で簡潔に伝えましょう。箇条書きでは、定冠詞(the)や不定冠詞(a/an)は省略されることもあり、また、書き出しには一人称は避けて動詞から始めることが一般的です。また、数字はアラビア数字(例:× three years → ◯ 3 years)を使って分かりやすく表記し、具体的な数字で内容に説得力を持たせます。

<例>
Over 10 years’ experience in sales within various organizations
(複数の企業において10年以上の営業経験)
Played a key role in increasing annual revenue for last 3 years
(過去3年間に渡る年間売り上げ増において大きな役割を果たす)
Strong interpersonal communication skills
(優れた対人コミュニケーションスキル)
Proficient in Microsoft Word,Excel and PowerPoint
(Word,Excel,PowerPointの操作堪能)

4) Experience(職歴)

新しいものから順番に、これまでの経歴や職歴を書きます。会社名、所在地、在職期間、肩書きの他、箇条書きで職務内容・業績を簡潔かつ具体的に記載します。自分がこれまで経験してきたものをすべて記載する必要はなく、重要なものや特にアピールできるものに絞ります。

<例>
Managed sales teams with 16 people.
(16人の営業チームをマネジメントした。)
Analyzed competitors’ market positions and strategies.
(競合の市場ポジションと戦略を分析した。)

5) Education(学歴)

先述の職歴と同様に、新しいものから記載しますが、最終学歴のみでも構いません。学校名、所在地、卒業年、学位・専攻などを書きます。職務経歴の少ない学生や第二新卒の場合は、この項目を職歴よりも先に持ってくるなどしてアピールするとよいでしょう。

<例>
Bachelor of Business Administration March, 2016
△△△ University, Tokyo, Japan

(経営学士、2016年3月卒業、△△△ 大学、所在地)

4.提出前は、最終チェックをお忘れなく!

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英文履歴書をひと通り作成し終わったら、必ず提出前に最終チェックをすることを忘れないようにしましょう。

特に、一番気をつけたいのが、スペルや文法のミスです。誤字・脱字がないかを必ずチェックし、提出前には自分以外の誰かに確認をしてもらうと安心です。基本的なことに思われますが、アメリカで行われた調査によると、応募者の約半数がスペルや文法のミスがある履歴書を送っているとも言われており、しっかりできていない応募者は意外と多いのです。

さっそく履歴書を書いてみよう!

以上、英文履歴書を書く上で気をつけるべき4つのポイントを紹介させていただきました。履歴書にとどまらず、異なる言語を用いるときには、その文化の中で通用している「型」への意識が必要となります。これはつまり、「型」を身につけることで、その先のチャンスにつながっていくということ。

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